撃つ、と言う意思を確認したのか如何かは知らないが、バレルが高速で回り始めた。
数回だけ持ったことのあるランチャーの様に見よう見まねで持つ。
そこで人差し指に力を込め撃つ。
「うぉぉぉ⁈」
ガトリングの反動が強く、機体の上半身が後ろに倒れる。
後で言われた事だがこのガトリングレート制御ーー連射力制御が出来るらしくそれで下げれば普通に歩行しながらでも撃てるそうだ。
「まだまだぁぁ!」
機体を少し後ろに下げバランスを取る。それと同時に背部ブースターを一瞬点火、反動で戻そうと考えた。
モニター端にA.B Onと表示され上半身が上がった。
撃つとほぼ同時に的に着弾、それから発砲音がした。
トリガーから指を外し的を見る。
モニターのT.G.Tと言う表記の横にx6と表示されている。ボタンを押しズームする。
煙が晴れると、先ほどまで有った的はほぼ木っ端微塵に成っていた。無事な所は左右の的を支える柱くらいである。
『ユウナ、聞こえるか?武器のデータは十分取れた。機体を戻してほしい。メインの建物の隣の第1研究室にそれを寝かせてくれ』
「分かりました。向かいます」
そう言い手に嵌めたグローブを脱いだ。手が手汗でびっしょりである。
「…はぁ…疲れたぁ…もう帰って寝たい」
『任務はまだ終わって無いぞ』
「…んだよ聞いてたのかよ」
『そりゃ、居たからな』
機体を第1研究室に向けて歩かせる。
最初の時に乗った時はペダルを使っていたが、今は念じればどっかの人造兵器や、緑色の粒子を使う兵器の如く使える。後者の様な起動は無理だが。
歩く横をアフィンとマトイが追従する。
「アフィン。危ないから少し離れてくれ。操縦ミスって倒れたらやばいからな」
『そうか。分かった。マトイ!少し離れよう』
『うん、ユウナも頑張ってね?』
そう言い2人は走って他の職員の後に続き第1研究室に向かった。
「…さて、俺も行くか」
ふと、研究室に向かってその後どうするのだろうか、と言う疑問が思い浮かぶ。
1番思うのはコイツの保管方法だ。良くあるのはデッキに寝かせるのと、そのまま立ったままゲージに保管、もう一つは寝かせるタイプ、か。最初と最後の奴を複合の奴もあるな。保管、と言ったがもっと適切な言葉があるはずなんだがなぁ…思い出せん。
考え事をしながら前に進む。少しして第1研究室に到着した。
すると研究室の扉が開きーー丁度コイツが入るくらいーー目測14〜5メートル位の扉が開く。
下で作業している職員を踏まない様にゆっくり歩いて進むーー此処でブーストを低速で使うか、とも考えたが熱が下に噴き出るし、地面が耐えれるかも分からないから辞めた。
中央に立つタイプのゲージがありそれに背中を合わせるーーこいつに合う奴よく有ったな。これが俺の意見だった。
機体の各種電源を切り最後にハッチを開く。パシュ、と如何にも機械が外れる音がしてコックピットの背もたれ部分を足場に外に出る。
胴体部分に手を掴み背もたれの1番高いところに足を掛ける。
ふんっ、と力を入れて上がろうとするもーー中々上がれず。
さてどうするかと考えているとコックピットのハッチ部分に手が差し出された。
「ほら相棒。掴まれ」
「アフィンかーーほれ、重いぞ?」
「女に重いって言うほど落ちぶれてないわ」
ヒョイ、とそのまま持ち上げ胴体部分に立つ。
「うぉ、まぶーーしくないわ」
ケージ横に人が通れる様な道がニョーンと伸び出ている。
アフィンに続きマトイも小走りでこちらに向かってくる。その後ろには班長と副班長が歩いて来ている。
「ユウナァ!大丈夫⁈ケガはない⁈」
「ないない、合ったら今頃立ててないわ」
「そっか、それなら大事だね」
そんな事を聞いていると後ろの方で班長に他の職員が何かを話している。
「ーー何?機関からオーダーだと?」
「はい、なんでもあるモノが逃げた為協力して欲しいと」
「そのモノって何だよ」
「…禁止事項の為話せない、と…」
「……んで?何を作って欲しいんだ?」
「対龍用の捕獲兵装を作って欲しいとの事です」
「サイズは?」
「それらを言う為にニューマンの男性を送るとの事です」
「時間は?」
「数十分後との事です」
「……俺はマトモにコイツの調査ができんのが…頼めるか?」
「分かりました、班長!やってみせます!」
「済まないな、お前ばっかにこんな事を付き合わせて」
「…それでも自分は班長の事を尊敬してますから」
そう言い2人の会話は終わった。機関?マシンかな?
「それで⁉︎どうだった⁉︎射撃訓練!」
「あぁ?あぁ、そうだな…結構楽しかったよ」
「ねぇユウナ?私もこの中に入って良い?」
電源切ったし動かないだろうし…大事か?
「入ってみるか?」
「良いの⁈ありがとぁ⁉︎」
そう言いコックピットに入るマトイ。これ俺のじゃ無いんだがなぁ…起動できないのを見ると専用機らしいけど…その内OSのプロトコル的な物も破られるでしょうに。
「うわぁ、凄い凄い!」
コックピットを除くと座っただけで凄いを連発して言うマトイ。いやまぁ、確かに凄いけどさぁ…。
「なぁアフィン。身もふたもないこと言って良い?」
「何だ?良いぞ?」
「人型兵器をさ、二つのコントロールスティックと数個のペダル、数十個のボタンで動かすのは無理ゲーだよな」
「……まぁ、無理ゲーだな。動かせたけど」
「なんか今回乗った時、コックピットの背もたれ部分に変な固定する、なんて言うか変なのが出てきたんだよね。その状態で念じると動いたと言うか」
「…ニューマンだからか?」
「ニューマンって新人類なのか?」
「…さぁ?」
取り敢えずさっきの事を班長にそっくりそのまま話すか。
その後、笑顔でコックピットに座るマトイを2人で上にあげて、先ほどの話をやっと来た班長に話す。
その時の班長の顔は新しいおもちゃを見つけた子供のようだ、と副班長は語った。……技術者的にはこれ自体玩具だと思うんだがなぁ…。
その後、今回の依頼の報酬を貰い、そのまま出口へ。途中、メガネをかけた変な髪型のニューマンとすれ違った。何だあの髪型は?
すれ違ったニューマンの髪型を後ろを向きながらガン見しているとマトイにダメだよ?って言われた。
「人には人それぞれの髪型があるんだからね?」
「いやでもアレは…」
「相棒、スルーだ。スルースキルだ」
「…はい…」
俺達三人は研修服のままアフィンの車に乗り込み、街の中心部に向かう。
「…って言うかまさか報酬三人前くれるとはな…」
「あぁ、てっきり相棒一人分かと思ったが…」
「私ロボット見に来ただけでメセタ貰えるなんて…もらって良いのかな?」
「…まぁ、貰えるもんは貰っとこうぜ」
窓を開けて外を見る。
森林ばっかりだった背景ももう少し街に近づけばジャングルビルになる。
「あっ、そうだ。相棒、マトイ。腹減ってない?」
そう言われてマグを出し時間を見るとーーもう6時を回っていた。
「そうだな、どっかに食べに行くか?」
「そうだねぇ…ユウナはどこに行きたい?」
「俺か?俺はどこでも良いさ。アフィンは?」
「俺?俺も何処でも良いんだがなぁ…マトイは?」
「私はほら…まだ覚えてないから…」
そう言われて俺は把握した。これ決まらないやつじゃ無いか、と。
その後仕方なく何時ものカフェ、ラフリで晩御飯を取ることに。最初カフェで腹一杯ーー俺とマトイは兎も角アフィンーーなるのかとマグで調べていたものの、何とあのカフェ、夜は夜で量が凄いらしい。
一時間ほどしてラフリに到着、お店横の駐車場にアフィンの車を停め中に入った。
もし違うと火山にてアキとライトに会ってないタイムパラドックスがーーシオンに頼むか。
と言うかそろそろストーリー進めないとやばい。砂漠でキャストと一緒にリリーパ族をモフモフしてすすめないとやばい。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?