ジグさんに言われペアーリの中に入る。壁にはいくつもの武器が置いてありその殆どが修理済み、と紙で書かれていた。
『おぉ?お主、今何で紙で、なんて思ったな?』
「あぁ、いえ。単に珍しくて…」
そもそもここに来てから紙媒体を余り見ていない。殆どが3dcgかマグのホログラムで映し出されるからだ。
『儂も老体での…記憶装置にチト限界が来ておるみたいでの。覚えるのがキツくなって来たわい。それで、な』
最も、武器に関しては残っておるがの、と笑いながら。
『あらあら⁈ジグもそんな歳ですかぁ⁈私も用心しませんとねぇ⁈』
『リサ殿もーーおっと、それはダメ、でしたな』
そう言い自分の頭の前に人差し指を立てるジグ。
『はいはぁい⁉︎それでそれでぇ!このレンジャーに武器を作って欲しいだげど…出来ますかぁ?』
『はっはっはっ、儂とリサ殿との仲じゃろ?それに元々作る気ではあったがのぉ…最近チト、やる気が起きなくてのぉ…』
そもそも、ガトリングをお主みたいな女子が持つのがちとキツいぞ、と付け加えて。
『そうですかぁ⁈それでは無理強いはしませんよぉ!リサはいい子、ですから⁉︎』
『すまんのぉ、リサ殿にユウナ殿』
そう言われて俺とリサさんはペアーリから出て行った。後ろから後で記憶装置をチェックするかの、なんて言葉多分聞こえていない。
『それにしても困りましたねぇ。レンジャーにとってライフルは彼氏。それを壊すなんて…』
そう言いながら顎に手を当て考えているリサさん。
いやぁ、幾ら銃が好きって言っても彼氏とは思えないです。と言うか現状男の彼氏を作るなんて無理。
『…あっ、そうだ。貴女ーー』
「ユウナです」
『ユウナ、リサと一緒に武器屋に行きませんか?』
さっきみたいな語尾が上がるような話し方では無く真面目な話し方に少し驚く。
「は、はい。ですがーー」
『それなら行きましょう。貴女ーーユウナは光る』
ビシッとトンガっている指を俺に差しながら言う。
若干怖かったのは内緒。
「光る?頭…?」
怖がりながらも自分の頭を触りーーまだ髪の毛がある事を確認する。
『キャストになればその怖さともおさらばできますよ。その代わりデータを無くしますが』
そう言うリサさんの目は何処か遠い所を見ていたような気がする。
又もや、リサさんの肩に担がれ、足を改造したセミキャスト及びフルキャスト特有のホバー移動に少し心が踊りながらもアークス製武器では無い第三者製の武器を扱う店に来た。
『ここはここは!R.C.S.o.P製の小火器を扱ってますよぉ⁈』
「R.C.S.o.P製…?それはどんなーー」
武器なのか、と聞こうとしたら体を掴まれ米俵を持つかの如く俺を背負い店の中に入った。
「…いらっしゃいーーあぁ、リサさんですか。あれ?リサさんが同業者を連れてくるなんて珍しい」
『どもどもぉ。そうなんですよねぇ。この子に一丁、ライフルを見繕って頂戴。私が払うーー』
「いえいえ!それならばリサさんには新型のライフルの試射をお願いしたいのですが…」
『…そのライフルは何処に?』
「此方にありますよ。試射して行ってください」
『分かりました。ユウナさんは適当に欲しいものを見つけてくださいね?』
そう言うとリサさんは奥に消えて行く。続いて店員が店をクローズにしてリサさんの後について行く。
「そうだ。お好きなライフルを持って此方にくれば試射出来ますので。お好きにどうぞ」
そう言い店の中にポツンと一人になった俺。周りには数多の銃器が置いてある。
手に取れるもんはーーいや、両手で取れる物は全て取り奥の射撃場に向かう。
その中になんか凄いーーブルパップのライフルが合った。
何だこいつは。ライフルーーにしてはなんか色々形が可笑しいぞ。ゲテモノ枠か?
そのライフルも持ち奥に向かう。
『あらあら?それはそれは!R.C.S.o.P製のビームライフルではありませんか』
「えっ?ビーム?マガジン付いているのに?」
そう聞くとリサさんは待ってましたと言わんばかりに俺に目のフォーカスを合わせて話す。
『そのライフルはですね?Beam drivEn tactics Advanced bullpapped rifle Model 1 typeの略でしてねーー』
そう店員が言うと何処からともなくマグがやってきてホログラムを空中に映し出す。
「リサさんの説明は長いのよ。それは新世代のライフルね。今までのライフルはトリガーを引くとハンマーが落ちてファイアリングピンーー撃針って言うパーツを押すの。そうすると弾丸の後ろの火薬のエネルギーでバレルの中を飛んでいくのーーここまで分かる?」
えっと、トリガーを引くとハンマーが外れてファイアリングピンが押されて弾丸が発射されるーーよし、何となくわかった気がする。
「……えぇ、何となくは」
「このビームライフルはね?トリガーを引くとハンマーじゃなくてビームで火薬のエネルギーの代わりを得るのよ」
「…えっ?」
「お陰で銃特有のうるさい音も無いわ」
『私としては銃の五月蝿さも銃の特徴だと思うのだけどね』
そう言いながらもリサしんは射撃体勢を崩さず只管銃のテストをしている。
『取り敢えず撃ってみたらどう?撃ってみないとわからない事もあるから』
言われる通りにリサさんの隣に陣取る。
「……マグは此処で…セーフティーは…どこ?」
マガジンはまだ刺さない。この銃のことを知らなさすぎるからな。
そう言い銃を見ていると店員が言う。
「セーフティーはトリガー前に有りますよ?」
そう言う店員ーートリガー前?
よく見ると良くエアーソフトガンであるようなポッチ、と言うのだろうか?それが有った。
「強度的にどうなのよこれ」
「強度的にはスナイパーライフルでそこを横から撃たれても壊れない程度には」
「そのスナイパー凄いな。一体誰なんだ?」
『えへへへ…そんなに褒めても何も出ませんよ?』
「隣のリサさんです」
「……」
口では嬉しがりながらも顔は全く笑っていない。超怖い。
『何もそれ程までに怖がらなくても。取って食うつもりは……』
今まで前を見ていたリサさんが此方を見て止まる。
「…食うつもりは…?」
『今は無い、ですかねぇ?』
そう言い前に視線を戻すリサさん。
い、今は、ねぇ…こぇえ!怖いよ!この人!
「リサさん、弄るのはその辺にして…どうですか?そのレーザーライフルは」
そう言う間にセーフティーを外し奥の方にある的ーーダーカーのホログラムを撃ってみる。
カチリ、とトリガーを1度引くとビュン、と言う音と共にダーカーに当たるーー何というか…バッテリー駆動のエアガンを撃っているような感覚だな。
今度はトリガーを引きっぱなしにする。
ビュンビュンビュンビュン、と連続した音と共にダーカーに当たる。
「なんか…違うな」
確かに反動が無いのはいい。だがビジュアルがこれでは無いなぁ…。
ビームをテーブルに置きマガジンを外し、セーフティーを掛ける。
『射撃精度は良好、弾速もレーザーの特有の速さーーですがこの長さは少し失点ですね?私みたいな狙撃突撃継続射撃その他諸々出来る人なら兎も角、一点集中のスナイパーとしては中々、ですね』
「有難うございます。彼も喜ぶでしょう」
撃ち終わり射撃場の椅子に座りリサさんが終わるのを待つ。
『これなら売れるでしょう。弾丸は?』
「今の性能で行けば新型フォトン弾を使おうかと」
『新型フォトン弾、ね…それは全アークスのフォトンで扱えるように出来るかしら?』
「……中々無理を仰る。まぁ、やってみましょう」
そう言うとリサさんの持つライフルはーー照準器が銃本体に格納された。
なにあれかっけぇ!
ライフルには意味無いけど超かっけぇ!
その視線を感じたのかリサさんは此方に言う。
『撃ってみますか?良いですよね?』
「えぇ!どうぞ」
リサさんからライフルーーレーザーライフルを渡されてトリガーを引いてみる。カチリ、と引くとーー。
「んっ?」
『あら?』
「…?」
バレルから弾が出ることは無い。
「あれ?可笑しいですね?」
『…やはりそちらの言う新型フォトン弾が合わないのでは?』
「それも有り得ますね…少し持ち帰って調べてみます」
『これを機に実体弾の物も作ってくださいね!』
そう言うと上ーー二階に上がっていく店員。
『さて…別のお店に向かいましょうか』
そう言うから試射したライフルを片付けようとするとリサさんからそのままでいい、と止められる。なんでもさっきの店員、試射した奴含め整備したり調整したりするのが好きだとかなんとか。
『私が言うのもなんですが、変わった人ですよ』
私ほどでは無いですがね、と言いこの店から出て行く。
『ほら、ユウナも行きますよ!次は定番のーーユウナの使っているライフルとマガジンの互換のあるアークス製の武器屋に行きますよ!』
そしてまた担がれて次の店に向かうことになった。
リサの口調の安定性の無さ。と言うか早くしないと今年中にEp1終わらせたいーーー無理かな…。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?