ーーー惑星 アムディスキア 火山洞窟ーーー
「アキ博士ぇぇ、もう帰りましょうよぉ…」
そう言い不安げな声を出すニューマンーーライトがアキ博士に言う。
「何を言うんだいライト君。まだ一人とも会ってないーーユウナ君、横、失礼するよ」
ただ今絶賛多数のダーカーと交戦中。
ひたすらヴィダブラスタを撃ってはいるものの、中々弱点である中央の赤い部分に当たらない。
お前脚ごと貫通しろや!ダーカーの脚の装甲は何か?空間装甲ーーって尚更運動エネルギーで貫通するやん。フォトォォォンッ!カモォオォン!
と言うか明らかにマガジン式だった奴より弾速が遅い気がする。
これ規定の初速と貫通力得て無いだろ⁈
かと言ってポイ捨ても出来ない。まぁ確かに90発も撃てるから弾幕張って動かなくさせることは出来るのだけど…。
「うわぁぁぁ⁈」
ライトさんの声に驚き、前に弾を貼りながら後ろを見るーー……うわぁ…アキさんの後ろでうずくまってるよ…。
「ライト君……それにしてもダーカーがやけに多いね」
「ーーはい、ここに来たのはーーまだ2、3回ですけど…こんなに居るとは…」
背中に居るライト君の前に二人で立ち、向かってくるダーカーを只管倒す。
「ーーグレネードシェルを使う。再装填する時援護頼むよ」
そう言いアキ博士が片膝立ちーーいや、しゃがみ撃ち、だっけか?もっと別の名前があったと思うがーーし、グレネードを撃つ。
緩いへの字を描いてダーカーの上で炸裂、数十グラムの炸薬が爆発した。
その間も右に左にと弾をばら撒く。
数分もすれば居なくなり、アキ博士が俺に聴く。
「ーー周囲に敵はいるかい?」
「ーーいえ、今の所は居ないですね。全滅、しましたか?」
カサカサ動くGの様な音も聞こえない。今の所は。
「ーーふぅ、何度やってもダーカー戦は嫌だね。かと言って実地調査を行いたいのも事実だ」
「……?お、終わりました、か?」
そう言いアキ博士の背後からライトさんが出てくる。
「…ライトさん…」
後ろでうずくまっていたライトさんがアキ博士の背後から出てきた。
と言うかライトさんも背後からその杖で援護してくれたら良いのに…と言うかちゃんとしたテクニックを見たい。
「…またか。いい加減戦えるようにしておかないと、色々と危ないぞ」
そう言い武器を下ろしライトさんに言う。
「は、はいぃ…分かってます、アキ博士…ーー所で…その…ユウナさんは怖く無いんですか?」
「んっ?アークス?超絶怖いよ?すぐ辞めたいぐらい」
そりゃそうだろ、何でこんなGみたいな奴と戦わなけりゃなはんのだ。そんなのは火星だけで十分である。ーー火星ってディソーダーとか居そう。
「なら何でアークスをやっているんです?」
「……まぁ、他に何が出来るかって考えたらねぇ…特になかったわけよ」
ポスで調べてみると結構酷いこと書かれている。少し書けないけど。
「……」
そう言いライトさんがミミと尻尾を見る。
「まぁ、見た目がアレだからな」
「だったらウチの研究所に来るかい?」
隣で周囲を見渡しているアキ博士が放った。
「…それは人として、じゃない?」
「ははっ、まぁ人道的には、ね?」
「にしても、ダーカーを倒していたら…結構いい時間になってしまったね」
モニターを空に出して今の時間を見るーー12時、か。
「…まぁ、昼過ぎてますからね」
「道理でお腹が空くわけだ。ーーまぁ、それとして、私とキミーーあぁ、勿論、ライト君の奮闘もあったけど…良く凌げたねぇ、今思い返すと。…特にキミ。大したもんだよ」
「ーーアキ博士!お昼!食べ物食べましょう!博士が作ったお弁当も!」
そう言いナノトランサーから各種お弁当を出す。ーーえっ?誰が…?
「これ!なんとアキ博士の手作りなんですよっ!博士って料理は科学と一緒って言ってーーもうすごいんですよ!」
「よしてくれライト君。ほら、取り敢えず塩分補給だ、いくら戦闘服が熱さを無効化に近い事をしてくれるとは言え、取っておく事が無意味になることはないーー」
そう言いお弁当を手に取り一口ーー確かに美味しい。
「ーーそうだね、昼食がてら、龍族の話でもするかい?」
「…そうですね、お願いします」
「昨今敵愾心がーーまぁ、一部例外もいるがーー強い彼らだが、昔はそうでも無かったらしい」
「まぁ、今も現場レベルでは有効だが…いつまで持つかもわからないと言うのも現状だ」
「アキ博士はどの位…上の、その…」
言葉が出ない為、言い淀んでいるとライトさんが隣から助け舟を出す。
「ーーアークス排除論、ですね?」
「ーー…えぇ、その排除論。それがーーその思考が末端に来ると思いますか?」
「龍族は、元はとても好戦的な種族だ。それがアークスと遭遇し、ある程度の文化、と呼べるものを持ってから、まぁその好戦的な部分を抑えられない龍族が多かったら案外すぐかも知れない。ーーまぁ」
「それを調べたり、龍族の造りを調べたりしたいから来たのだがね。ーーさて、話を戻すよ」
「ーーさっきの話の通りオラクル船団と龍族はかねてより交流を持っていたのだよ」
「言語の解析も完璧とは言えないか終わっているし、話の通じる者だって結構いる筈なんだがねーーおや?」
そんな事をお弁当を食べながら話しているとーー何かが歩く音が聞こえる。
「…ほぉ、ビーストと言うのは音を得る時そうやって聞き取るのが。本当に……」
「待ってください?と言うことは…」
そう言いサンドイッチを口に頬張りながらライトさんが言う。
「多分龍族かも知れないーーユウナくん。食事は中止だ。どこらへんか案内してくれないか?」
「大まかですけど」
「頼む」
それから音の発信源に向かいーーいた。本当に龍族が。
「ーー御誂え向きに龍族じゃないか」
「どうします?接敵しますか?」
そう言いギガッシュの位置を確認、ライフルのセーフティを解除する。
「いや、キミの様な実力者が接触すると襲ってくるかもしれない。…なぁに、大丈夫だ、私に任せてくれたまえ」
そう言いライフルをライトくんに預け、龍族に向かって近づくアキ博士。無論両手を上げて。
「なぁライト君…俺の見方が変じゃなければ…あの頭のってーー」
「えぇ、多分、侵食されてますねーーあぁ⁈胸にもコアが⁈ほらっ、あそこ!」
「何で博士はそんな奴に」
「多分、龍族に会えるから思考のどっかに吹っ飛んでるんですよッ」
そんな俺たち二人の言葉を空に放り投げ、ゆっくりと近づく。
「やぁやぁそこの龍族さん、少しお話でもーー」
『ヴヴァァゥゥ…』
そう畝るとーーなんか頭に直接声がーー声なのか?これ。
「うん?なんだ、この頭に直接聞こえてくる様な…もしやコレが、龍族の…?」
龍族は右手のシールドを構えた。
「は、博士!どう考えても友好的ではありません!」
「分かってるよっ!五月蝿いね!」
そう言いアキ博士がライトさんの方を見る。視線を変えたのを好機と見たか、龍族が飛んでーージャンプ斬りをしてくる。
「お、おい!向かってーー飛んでくるぞっ⁈ーー」
そう言いアキ博士が後ろに走る。
「ーー博士っ!下がって!」
アキ博士の方に走り、ライフルを構える。
ブレる照準器を覗きーー取り敢えず頭だ、人型に対しては頭が有効のはずだ。
トリガーを引き弾を撃つ。しかしシールドに阻まれて貫通せず。
そのまま突っ込んで俺に剣を振りかざした。とっさに銃でガードしてーー超手が痛ぇ!
両手で銃を持ち、それごと切ろうと力を掛ける龍族に対し、脚で押し一回転。
そのまま銃を左手に、右手を腰にあるギガッシュに伸ばし、遠心力でそのまま龍族の盾ごと横から吹っ飛ばし、空を飛ぶ。
「おりゃぁ!」
『グッ…オォォォ…』
そのまま地面に落ちてーー死んだ、のか?
「流石だねキミは。私とライト君だったら死んでいたかもしれんな」
「ホントですよ!無茶はやめてください!」
「はぁ、はぁ…死んだ、か…?」
初めて人ーーに似た生物を倒した。手が震えている。
「大丈夫かい?」
「は、はい…大丈夫、です」
「取り敢えずあのおかしくなった龍族の調査と行こう。ライトくん、きたまえ」
そう言うと龍族の死体に近づきーー何処からともなく、ってナノトランサーからか。そこから色々な器具を出した。
「……うーむ、ユウナくんに救って貰ってなんだが…原型を余り留めてないな」
そう言い手袋をはめて龍族の死体を解剖って言うのか?していく。
「き、気持ち悪いぃぃ……は、博士、良くそれを触れーーうっ、おぇぇっ…」
そこまで言うと、後ろを向きーー吐いた。
「ライトくん、助手を名乗るなら分かりたまえ。私は生きる者の研究をするのが好きなのだ」
「終わった物には興味が無い。これはただの物だ。触れない訳がない」
その話を顔を合わせず淡々と話す。
「よし、内臓は…」
「うわっ、うわわっ……うわぁぁ…」
「ライトくん、五月蝿いよ。興味があるのか無いのか、スタンスをはっきりさせたまえ」
「……やはり、予想通り、か」
しばらくして解剖が終わるとアキ博士が考え始めた。
「あの組織の細胞の変異…あのサイズだとそれ程立っていない…しかし……だが…あれと…これで……。ーーっと、すまないねユウナくん。一人で納得していた」
「簡易的にだが内部組織を調べた。間違いなくダーカーの侵食がある。アレは恐らくーーいや、確実に体内に蓄積したものだ」
「フォトンでは無い力で強引に倒しても残りカスがーーいや、この話はしたことがあるか?」
「…いえ、多分無いかと」
「ーーまぁいいか。簡単に言えば塵も積もれば山となるって事だよ。詳しくはポスとかで調べてくれ」
「まぁ、幸か不幸か、組織片は回収出来た。これで研究が進む」
「だが…根本的な所は龍族ーー上位種と話が出来なければ…解決はしないだろうな…」
「さて。奥に進むとしよう。もっとーー出来れば大きな竜族の組織片が欲しい」
「分かりました。行きましょう。ーーまだサンドイッチあります?」
「…ライトくん、まだサンドイッチはあるかい」
「そ、そこの中にぃぃ…おぇぇぇ…」
「…アキさん、辞めておきます」
「そうか。それじゃ、ライトくんが終わってから出発しようか」
因みにライトくんの吐き気が止まったのは五分後である。ライトさん、博士助手って合ってなくない?
さぁ次は手に汗握るヴォルドラゴン戦。手に汗握れるーーのか?
クーナ編も書く?
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書け
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?