「ねぇユウナちゃん。そろそろ髪の毛縛ったらどうかな?」
訳の分からないアークスに依頼ーー謎の龍を見つけたら連絡を、と言う依頼を受けて帰還後、マイルームテレビを見ていたらでマトイに言われる。
「縛るって…いや、後ろ見えないし」
「鏡を使おうよ。それに…地面に着きそうなくらいに伸ばしているとねぇ…何かあった時、自分の髪の毛踏んで転んじゃうよ?」
そう言いテレビの目の前にあるテーブルに鏡を置く。
「…ほら、俺って不器用だから」
「不器用な人がいきなり正体不明の敵を倒せる?」
いや、そりゃ謎の敵を倒さなきゃいけないんだからね?ゲームとかゲームとかで弱点になりそうな所を覚えて、ひたすら撃つしかない。
「…ほら、アークスに撤退の文字はーー」
「…そんな事どこにも書かれてないよ?」
「…え、うそ?」
「本当。ほら」
そう言いマトイが出したホログラムを、隣に座り見るーー本当だ、無い。そんな事どこにも書かれてない。と言うか危なくなったら撤退しろとまで書かれている。どっかの防衛軍とは違った。
「はぇ…本当だ」
と言うか本当に危ない状況だと逃げ切れないと思うんだけど。
「…兎も角、私が髪の毛縛るから。ほら、後ろ向いて?」
「あぁ」
ーーー アークス船団 ショップ エリアーーー
マトイに長かった髪の毛を結ばれてーー今はショップエリアにいる。
何でも買ってきてほしいものがあるからとか。
だったらマトイも来ればいいものを…。
などと思いながら一人ショップエリアをぶらつく。
買ってくるものである食材ーー何でもマトイが料理をもっとしたいと何とか…それで色々試したいから買ってきてくれ、だった。それなら尚更一緒に来ればよかったのに…。
買い物を済ませてーー勿論荷物はルームの管理者の方に行くようになっているーーショップエリアの中央、噴水がある場所に行く。
噴水に近づくとーー急に周りにいる人が止まった。
あれ?コレ前も…と思っていたらいつかの人に声をかけられた。当然後ろの噴水も止まっている。
「新たなマターボードが発生している。どちらにも揺らぐ天秤の様であり、揺るがぬ標の様でもある」
「…この声、シオンさん、だっ、でしたか」
そう言い噴水の前に現れた女性ーー眼鏡をかけた黒い髪の毛ーーが言う。
「得る者がいれば、得られぬ者も居る。それは摂理である。当然である」
毎回ーーといったって数える程しか会ってないが、中々、話しが聞きづらいな。
「しかし、ここにおいてそれは許されない。必然で無ければ成らぬ事象もある」
「私と私達は求めている。貴女が探し、貴女が得る事を」
「私と私達は信じている。貴女がそれを成す事を」
「すまない。申し訳ない。貴女に十分な情報が行き渡らぬ事を。私と私達は謝罪する」
「私は…貴女が望む形への変化を望んでいる」
「此れは…私達とは異なる。私の願いであり、望みだ。故に、今暫くの時間を求める」
一通り会話が終わるとーー前の女性ーーシオンさんが消えた。跡形もなく。
後ろの噴水が動き出し、周りにいるアークス達もソレを合図にして動き出す。
「…何時も訳わからない話ししてるなぁ…」
と頭を掻いて独り言を言い、マイルームに帰ることに。買う物は買ったし…後はマトイに任せるか。
ーーー ユウナ の マイルームーーー
ルームの管理者に買ってきて送られたものをカートに入れてルームの前まで運ぶ。
「マトイぃぃ?戻ったよ?」
「お帰りなさい!買ってきた?」
「あぁ、コレとーーまぁ、中身を見ておいてくれ、カートを返しておくから」
カートを返却後、ダンボールに入れられた食材をマトイと確認しながら冷蔵庫に入れて行く。
『ーー次のニュースです。惑星リリーパの奥地にてーー謎の地下坑道が発見されました。近くアークスはここの調査に入る予定です。アークス各員は準備をしておいてほしい、との事です。次のニュースです。惑星ナベリウスにてーー』
「…ユウナちゃん?今テレビで…」
「あぁ、地下坑道、か…」
「大丈夫?怖く無い?」
「だ、大丈夫だろ…いざとなったら逃げてくるから…」
地下坑道か…地上にいた機構種みたいなのがうじゃうじゃいそう。徹甲弾多目にマガジンに入れておくか。
「さて、マトイ?今日の晩ご飯はーーごめん、メールだ」
何作ろうか、と言おうとしたらマグにメールが。
ホログラムを起動して正面に立体化。メールの内容を見る。
「……すぐに来たか」
「…と言うと地下坑道探索任務?」
「…あぁ。それとダーカー反応もあるから注意、だってさ」
「本当に大丈夫?なんならお弁当作る?」
「いやぁ…流石に戦場でお弁当は…まぁ、軽い物を頼むわ」
ーーー惑星 リリーパ 地下坑道ーーー
一人でライフルを構えながら地下坑道を探索中にーーニューマンのアークスに出会った。
そのニューマンの男は…ボーッとしながら俺の方に歩いてきた。
「…………」
「お、おい?大丈夫か?」
返事が無い。もしや奥で何かあったのか?
「あ、す、すいません!少しボーッとしてました…」
「大丈夫か?見た所怪我とかは無いように見えるが…」
「いえ、怪我とかでは無いです…ちょっと考え事をしていただけで…」
「知り合いにアークスの仕事をサボっていたり手を抜いているのがバレてしまいまして…」
「怒られるかなぁって思ったんですよ。でも彼女はなんだが妙に優しくて…無理しないでって」
「あぁ、許してくれた、と思ったけど…なんか、こう…その言葉が凄く…グサリと来て、ですね…」
「彼女はーーあぁ、彼女って言うのはウルクさんの事なんですが…アークスに成りたくても慣れなくて…だから僕が代わりに頑張らなくちゃいけないのに……」
「なんだが、悔しいですね。僕の怠情を、彼女が彼女のせいだと感じているのがとても歯痒い」
「そんな事、無いのに…悪いのは僕、なのに…」
「…まぁ、なんだ。元気出せ?おにぎり、食うか?」
ナノトランサーからマトイが握ったおにぎりを出す。
「そう言う時は何かしら食べれば…こう、なんか、思いつくから。食べろ。俺も食うから」
「…はい」
二人でーー通路においてあるコンテナに座り食べ始める。
「…」
「…なぁ、名前はなんて言うんだ?」
「僕ですか?テオドールと言います」
「テオドールか。いい名前じゃ無いか」
「…いえ、僕には勿体無いですよ。そんな言葉」
「いや、人の名前には何かしら意味があるはずだ。自分の名前を誇れ」
そう横にいるニューマンーーテオドールに言って気づく。前の人生の名前ーー特に下の名前呼びが嫌だった。
とてもじゃないがこんな事人に言えないわな、と思う。
「…それで。なんだっけか?」
「はい。自分の事なのに彼女が、彼女の、自分のせいだって考えている事です」
「ふむ…テオドール…さんはどうしたいんだ?」
「呼び捨てで構いません。そうですね…取り敢えず自分を責めないでって思いますねぇ…」
「なんだ、わかってんなら素直に言えばいいじゃん」
「そうは言ってもですよ?彼女、僕の好きな物にすら言ってくるんですよ⁈」
いきなり俺の方を見て語尾を強く話す。
「ぉお⁈」
「例えば僕が好きな豆腐ハンバーグを…彼女は、ウルクは……ッ!」
「う、ウルクさんが…?」
「もっと肉入れないと力出ないって言って豆腐九割の奴に肉を八割入れたんですよ⁈もうこれ只のハンバーグですよ⁈」
「ぉお⁈」
最早驚く事しかできない。と言うかこの話からして…もしかしてウルクって人…テオドールの事、好きなのか?
「他にはですね⁈ーー」
それから約40分ほど経ってテオドールによるウルクの凄さ自慢が終わった。
「すいません、ユウナさん。今日はありがとうございました。お陰で少し晴れました」
「いや、まぁ、うん。良かったな。ウルクさんにもよろしく頼むわ」
そう言うテレポーターを使いキャンプシップに跳ぶテオドール。
いなくなったのを確認したのち呟く。
「…テオドールもウルクさんの事好きだろアレ」
適当に散策した後、任務を切り上げ帰還した。
それにしてもあの自爆して来るやつ…前世的に嫌な予感しかないぜ。
実はと言うと前回の下り、明らかにフライングしている間が否めない。
後もう一つ聞きたいのが今見たく所々日常的な話を挟むか、一気にEp1突っ切るか。どっちが良いのだろうか?
あと明けましておめでとう御座います。
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?