pso2 (仮)   作:rego

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これファントム実装までに終わる?


79話目

 

 

 

ーーー惑星 リリーパ 地下坑道ーーー

 

現在暇なアークスはリリーパの探索任務を渡される。

 

探索任務といってもやる事は適当に歩いて構造をマグに記憶するだけ。後は管制官がやってくれる。

 

「あ、あぁ…こちら……んっ、ユウナ。開始地点に到達した」

 

『ユウナさんでしたか。こちらデュケット、了解しました』

 

う?この声…なんかポイントに似てる気が。そういや今までポイントと管制官として会話した事ないな。

 

「…まさか…ポイント?」

 

「えぇ、ユウナさんと一緒に暮らしているポイントーーもといデュケットですよ?」

 

「でゅ、デュケット⁈なんで⁈なんで、ポイントなんて⁈」

 

『いえ…アークス名を登録した時間違えて登録されてしまいまして…今はデュケットという名前で管制官とアークスの方に登録してありますよ?』

 

「…間違えて登録って?」

 

『…いえ、おかしな話なんですけどね?登録するためのコンソールが一人でに動いてポイントと入力してしまったんですよ。その後機械をメンテしても異常無し』

 

「はぇ…こわっ。一人で居るんだから辞めてくれよ、そんな話」

 

『しかもね?そのコンソール、タッチパネルなんだけど…私そのパネルに触ってないのよ。これはカメラにも取られてるわ』

 

「……ねぇ、デュケット」

 

『なんですか?』

 

「…かえっていい?」

 

『ダメです』

 

「そんな話をしたのが悪い、帰りたい」

 

『ダメ』

 

 

その後もデュケットさんと会話しながら通路を進んでいく。

 

途中、機構種とダーカーが戦闘している所を発見、デュケットさんに報告した所、マグでその様子を撮ってくれとも事だった。

 

念の為、銃を肩に当て左側にあるコッキングレバーを引いて初弾を装填、その後プレスチェックーー薬室内に弾が入っているかのチェックをする。

 

確認後左側レールにあるグレネードランチャーに弾を込める。

 

幸運な事にこのライフルーーヤスミノコフ造兵廠が作っている新たなパーツで上面、左右レール、下部レールに色々とパーツを付けられるそうだ。

 

それなんてピカティニー?

 

ゆくゆくは大口径サイトを発売するとの事。立体ホログラムサイトみたいな遮る物のないサイトってない?

 

それから数分程ダーカーと機構種の戦闘を録画した。

 

勝った方がこちらに走ってきたのでそのまま射撃開始、近づかれる前に倒す事に。

 

セーフティをシングルに。

 

トリガーに指をかけ、引く。

 

タン、タン、タンと空薬莢がエジェクションポートから3発の薬莢が転がる。

 

「ありゃ、全部はずれてぇら」

 

フルオートにモードを変更、15発程度撃つ。

 

肩にストックを当てて下部レシーバーを持つ。

 

上面のフロントとリアサイトに敵を定めてーー。

 

タタタタン!タタタタン!

 

ギィ…ギィ…。

 

絶命するとそのまま溶けて消えていく。

 

周囲を見渡し、敵が居ないのを確認する。

 

マガジンを抜き取り弾薬確認穴を見る。60の穴に弾丸が見えるから今60発か。

 

マガジンを挿入する。コッキングレバーを少し引き弾が薬室に入っているのを確認。

 

両手で保持して周りを見渡す。

 

「……ダーカーって、なんだ」

 

『何なんでしょうね。有機物無機物を侵食し、人すら侵食するーーまぁ、確率は低いらしいですけど』

 

「……なんかそんな敵STGに居たような…」

 

『STG?なんですそれ?』

 

「いや、何でもないさ。奥に進むわ」

 

『ねぇねぇ、ユウナちゃん』

 

「なんです?」

 

『今日の晩ご飯、カレーがいいな』

 

「…これ録音されてるんじゃないの?」

 

と言うか管制官がこんな風に喋っていいのだろうか?

 

『ほら、なんだかんだ言って管制官の数はアークス以上に多いからね?大丈夫でしょ?』

 

「え、マジで?」

 

『そもそも管制官ってオラクル船団の警察でもあるのよ?そもそも管制官ってアークスになれるけどフォトンを扱う力?っていうの?が規定値に立ってしてない人を雇ってるし』

 

「…なら船団は大丈夫か」

 

『私だってライフルを持って戦う位は出来るよ?』

 

「そりゃ頼もしい。その調子でウチの料理も頼むわ」

 

『流石にそれは…ねぇ?』

 

「なにがねぇ?だ」

 

銃のレール部分の凹凸が地味に痛いなと思いつつも奥に進む。

 

壁に書かれている謎の言語を録画しつつ奥に進む。

 

「ーーあっ!ユウナさん!こんにちは!今日は探索の途中ですか?」

 

それから更に進むとまたまたフーリエさんと会う。

 

「そうだよ、こっちはもう少しって所か。そっちはどうだ?」

 

フーリエさんの前には、少し前に名前が決まったリリーパ族がいる。

 

「私はーーまぁ、こうして近寄ったり触れ合ったりは出来るぐらいにはなったのですが…」

 

「りっ?りっ?」

 

「うん、そう。この人と私は仲間だよ?」

 

「りりっ?」

 

「うーん、分かってくれてるのかなぁ」

 

「これは分かってないな、間違いないーー俺、仲間」

 

「わかる?な・か・ま。と・も・だ・ち」

 

「りりりりぃ?」

 

と首を傾げて此方を見続けるリリーパ族。

 

「……とまぁ、肝心の言葉はこの通り。私の理解が追い付いてない感じですね」

 

「まぁ、翻訳もまだ無理っぽそうだしな」

 

「えぇ、何せこの子達同士は声で交流してる、と思うのですけど…私達と意思疎通が出来るかまでは…今は少し、分からないですし」

 

「りりりりぃ?」

 

俺とフーリエの会話に興味を示したのか足元から上をーー俺たちの顔を見る。

 

「ん?私とこの人?そう。友達」

 

「ーーってあれ?語数が同じ?…もしかして……でも…いえ、発声器官が違う…?」

 

「んっ?どうしたフーリエさん」

 

「りりっ!」

 

一言声を発すると俺とフーリエさんの足元を通り抜け奥に走っていくリリーパ族。

 

「あぁ⁈ちょっとまってぇ⁈」

 

「あぁ⁈」

 

「すみません!私、あの子を追いかけますので!」

 

「ちょっと……まっ…てなかったか」

 

『リリーパ族…成る程、私も初めて見ましたけど、あんな感じなんですね』

 

「そうなのか?デュケットさん」

 

『今まで呼び捨てだったんですからデュケットで良いですよ?』

 

「…まぁ、じゃぁ…」

 

『それにしても…うーん、リリーパ族が地下坑道みたいな物を作れるのか、ですかねぇ…』

 

「んっ?なんでそこからそこに⁈」

 

『いえ、だって最初はあのリリーパ族がこのリリーパにある建築物を作った者だと思われていたのですよ?それが開けてみたら言語と呼べるか不明の物。そう思う方が自然じゃありません?』

 

「ん?んん?」

 

『…まぁ、取り敢えずですね、もう少し進んだら終わりにしましょう』

 

「…分かった。適当に戦ったらまた録画頼むわ」

 

『はいはい、分かりましたよ』

 

と言っても中距離から狙ってトリガーを引くだけだけどね。

 

 

「ねぇ、ポイントもといデュエットさん、だっけ?」

 

『デュケットです』

 

「…アレ、見えてる?」

 

坂を登り、高台から周りを見渡すと、降りたところに新型の機構種ーー砲台らしき物が付いた機体が4機いる。

 

『…見えてます。照合開始ーー特定、敵機構種のデータはスパルガンです。上部の二連装砲に気を付けてください』

 

「情報それだけ?」

 

『えっと…他には撃たれたら吹っ飛んでめっちゃクラクラした、とかも有りますね』

 

「…交戦した方がいい?俺としちゃ任務内容は構造把握的な奴だから逃げたいんだけど」

 

『えっと…あ、報酬ありますねぇ!8000メセタ程ですね!』

 

「1機?」

 

『4機から8機ですね』

 

「…グレネード撃ち込めば爆散するかな?」

 

『情報によれば脚はそれなりに堅いものの弱点部分のヘッド部分はハンドガンやガンスラッシュ1発で大破するようです』

 

「……やるか」

 

『あともう一つ。敵スパルガンはゾンデ系に弱いようです。まぁ、機械ですからね』

 

「ゾンデ?」

 

『えぇ、ライフルの弾にゾンデを組み込んでみては?』

 

「は?ど、どうやって?」

 

『確かアークス製のオプションパーツがあるはずですよ?後でリサさんに聞いてみては?』

 

「あぁ…まぁ、うん。聞いてみるわ」

 

『それじゃ、お願いしますね?夕飯はカレーですよ?』

 

「……はーー」

 

『ーーレトルトはダメだからね!』

 

「…はぁ…」

 

なんかウチのポイントもといデュケットさん、公私混同だっけ?してない?オペレーターってそんなに自分と暮らしてる人のアレやこれ言っちゃって良いの?

 

そんな事を思いつつ通信を終えて敵を見る。

 

敵はスパルガン4機。内2機は後ろを向き弱点が見える。

 

この距離は分からないが…行けるか?

 

どうせなら双眼鏡にどの位離れてるとか書かれている奴を買えば良かった。今はそう思う。

 

「…頼むぜ、当たれよ…」

 

 

そう思いながら、高台に伏せてバンマガジンを地面に当てる。

 

丸っこいから中々定まらないがーー。

 

パン!パン!パン!と連続して発砲音が響く。

 

耳の横でエジェクションポートが下がり薬莢を排出する。

 

薬莢が地面に落ちる音がまた響く。

 

 

ギュイーン!

 

という音を出しながら残り3機のスパルガンが此方に向かってきた。

 

「やっぱダメか!」

 

モードをフルオートにしてトリガーを引きっぱなしにする。

 

タタタタタタッ!と音が響く。

 

スパルガンの脚や砲台に当たる。

 

流石に近づかれたら痛い。ナノトランサーからディフェーズシェルと書かれた弾をランチャーに入れる。

 

ぐわっ!と脚部を振り上げ俺に攻撃して来ようとするスパルガンにディフェンダーシェルを撃ち込む。

 

ランチャーから発射されるフォトンで覆われた榴散弾が放たれる。

 

複数の球がばらけてスパルガンに穴を開ける。

 

「よしっ、次!」

 

そのまま突っ込んでくるもう一体のスパルガンをフルオートで弱点部分と脚を撃つ。

 

モーター音を鳴らしながらもバランスを崩し弱点が露わに。

 

そのまま頭部分を狙い、機能停止、爆発した。

 

不利と見るや最後の一体は撤退を開始。

 

此方の武器は射撃兵装なので逃げるスパルガンに向かって残りの40発を撃ち切る。

 

バレルから白い煙が出る頃にはスパルガンも居なくなっている。

 

マガジンキャッチを押して空になったバンマガジンを手に取りナノトランサーに入れる。

 

残りは何時もの30連のマガジンのみ。

 

「後でバンマガジン買うか」

 

『それなら注文しておきます?』

 

「このディフェンダーシェルとかも頼むわ」

 

『りょーかい。私の分も頼んでおくわねーー後そうそう、目標達成しました、帰還してください。カレー、マトイさんと一緒に楽しみにしてますね?』

 

「……」

 

はぁ、出来れば作っておいてほしいなぁ…。

 

と思いながら転送されたテレポーターを潜る。

 

ググった先はーー。

 

「またオレンジジュース買うか」

 

サーレクスの機内だった。

 

『当機は間もなく、キャンプシップと合体します。少しの間揺れますがーー』

 

さて、その前に座るとするかな。疲れたし、揺れるらしいし。

 




Ep6はどうなるんでしょうねぇ…そろそろアクセ枠増やしても良いんじゃない?

クーナ編も書く?

  • 書け
  • 書かないでいい
  • Ep4に行け
  • Ep5に行け
  • Ep.Hはどこ…ここ?

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