86話目
「うーん、どうすっかなぁ…」
「そこは頼みますよぉ!何でもしまーー痛っ!」
「パティちゃん!そんな事は言っちゃダメって言ってるでしょ!」
「うぅ…でも、おかしいと思わないの⁈人が消えたんだよ!戦闘員じゃなく学者が!」
角煮を作った翌日、ショップエリアに弾の購入と各種回復薬を買いに寄った時、ミミが久し振りに聞いたような声を捉えた。
聞こえた方向は…階段か?
声のする方に向かうとーー三人のニューマンが話し合っている。うち二人はーーパティさんとティアさんだった。
その二人がニューマンの男の人に話を聞いている、のか?
「ーーもね?パティちゃん。惑星で人が居なくなるなんてよくある事だよ?」
「そ、そうっすよ。何でも何かの調査をしているなぁって時に消えたんですから。まぁ、やられてしまーーでも、一瞬レーダーに味方の反応が」
「でも一瞬だけなんでしょ?案外壊れた、とか?」
「でもでも!私の勘が!この件は重要って言ってるのよ!それにマグが壊れーー」
「おーい。何を話してんだ?」
何を話しているのか知らないが…まぁ、久し振りに会ったんだ、挨拶くらいはしようか、と考えて声を掛ける。
「おっ!ユウナちゃんじゃん!久し振りー!」
「はい、ユウナさん。お久しぶりです」
「……ぁ!お前!あの時の!」
パティとティアが挨拶を仕返した時、奥にいる紫色のリーゼントを決めた男の人がーー階段に座っていたのに、俺の事視認するや否や立ち上がり指を指差した。
「ぇ?おれ?」
「そうだよ!アークス試験の時!あの時は助かった!黒人のヒューマンと組んでいたんだが…お前の援護がなきゃ、ダメージ食らってたわ。ありがとな!」
「……こちらこそ」
こうは言ったものの全く記憶に無い。と言うかアークス試験の時は把握してなかったからな…最初の方はサバゲーか何かだと思ったぜ。
すぐに違うって言うのは分かったが。
第一視点を下に下げたら…ねぇ?
「ところで!ユウナちゃんもどう思う⁈消えた学者!」
「いや、それだけじゃ何も…」
まぁ、ミミが良いから何となくは分かるが…誰か消えたんだっけ?
「うん。パティちゃん曰く、その人は何かヤバイ情報を握ってしまったとかで消されたんじゃ…って言ってるけど…ありえないでしょ?第1、その人地質学者でしょ?」
「ん?地質学者?」
地質学者と言う言葉に違和感が。まさかロジオさんが?
いやでも俺が知っているのがロジオさんってだけで他にも居るだろう。
「おっ!食いついたね!そうよ!おかしいと思わない⁈そのーーロッジ?さんって人」
「ロジオさん、でしょ?」
「えぇ⁈ロジオさんが⁈」
えぇ⁈うそだろ⁈なんで⁈ただの学者じゃん⁈あの人!
「うわっ⁈ど、どうしたの⁈」
「…その様子だと何かあるのね?」
「…いや、分からないけど…その、ロジオさんが死んだ、のか?」
「…いや、死んだって訳じゃ無い。ただ地下坑道でシグナルが途絶えただけで…」
「…ごめん、名前は?俺はーー」
そう言い目の前のリーゼント男に名前を聞く。正直少し怖い。
「いや!良い!聞いてるからな。ユウナちゃん。俺の名前はレダ。ハンターをやっている。ーーそれで?」
そう言いレダさんが胸を叩きながら言う。
「あぁ。その話、本当なのか?」
「…あぁ、本当だ。俺が広域マップで消えたのを見たからな…」
そう言いながらレダさんはもう一度階段に座る。座った後にこの目で、と付け加えて。
「ユウナさん。守秘義務に反しなければだけど、ロジオさんから受けていたオーダーって?」
ティアさんが俺にオーダーの内容を教えてくれないかと言ってきた。
「惑星ナベリウスの地質調査。森林地帯と凍土の違いを調べるために土を取ってきてくれって」
「……うーん、何で土弄りの学者が殺されるような事に…?」
「土弄りって…因みに何で殺されたって事に?」
「おう、一瞬だけだけど、ロジオさんのシグナルにーー本当に一瞬だけ味方のシグナルが出て、それから何方とも消えたんだ」
「…ティアさんとパティさん。アークスの中で殺しって違法、ですよね?」
「えぇ、勿論違法よ」
ティアさんが頷く。それにしても一瞬だけ写った、か。
誰かに襲われた?でもなんで?うぅん…分からん。
…今日やる事ないし、地下坑道にメセタ稼ぎにでも行くか?
「……俺ちょっと地下坑道に行って来ます。ーーそうですね、死んだらマイルームに居る女の子、ティアさんとパティさん、頼みます」
「えぇ⁈ちょっと⁈」
「いけぇ!いってこぉぉい!」
煽るな馬鹿姉!とティアさんの声とレダさんの驚く声が後ろから聞こえるがスルーしてゲートエリアに向かう。
本当になんでロジオさんが?
『ーーさて、私も彼に会いに行きますか。あの子達にも会いに行かないと、ね』
「えぇ⁈探索不可⁈なんでぇ⁈」
「すいません、ユウナさん。現在地下坑道は集められたデータ再編集の為出撃が不可能になっています」
意気揚々と出たは良いもののカウンターで足止めを食らった。何故に探索不可?
「…えぇ…」
「その代わり新たな任務地ーー浮遊大陸にーーえっ?」
どうしようかと考えようとした時、管制官が耳下にあるヘッドセットーー骨伝導マイク的な奴かと思ったけど違った。其処だけは小型化しないのか?いや、一目見てあのヘッドセットをつけている人が管制官って分かるように目印的な奴か?ーーに手を当てて誰かと会話し始めた。
それと同時にモニターとキーボードが投影され次々とオラクル言語だかアークス言語だかどちらか分からない言語がタイピングされていく。
「はい。はい。分かりました。ーーユウナさん、貴女宛にオーダーです。浮遊大陸に向かってください。そこで現地にて合流予定のアークスと共に龍族とあってほしいとのオーダーが入りました」
「えぇ…わ、分かりました…」
話を聞きながら帰ろうかなと思っていたら俺指定である。
しょーがない、管制官から任務を受けて、一度各種メイトの残量を確認しーーそうだ、ソードも持っていくか。
ナノトランサーを見ると各種メイトが減っていた。
ショップエリアにある各々の倉庫に繋がっている端末に触り、モノメイトを直接ナノトランサーに補充する。
「……あぁ、あとソードーーはいっか?…いやでも…」
立体投影された倉庫内にある武器一覧ーーと言っても入っているのは使わない弾薬や互換性のないグレネード用の弾薬だがーーを見ては触り、触ったらナノトランサーに入れずに戻すを繰り返す。
「……うん」
やっぱり持っていくか。嵩張らないし。
そう思うとすぐさまナノトランサーに転送する。
一度圧縮された菱形に戻しても良いんだがーーまぁ、邪魔だし。
向こうに着いたら背中に装備しておかないとなぁ……そう言やこのーーステブウェポンのマガジンも丸い奴じゃない奴ないなかぁ…欲を言えばボックス型の奴。
丸いと銃を地面につけて撃ちにくくてなぁ…。底平らじゃないし。
アイテム系を全てナノトランサーに入れて、もう一度確認ーーよし、忘れ物無いな。
そのままキャンプシップの発着場ーーと言うか空港?に向かう。
いつもの様に行く惑星ごとに別れている通路をーー自分が向かう惑星ーー惑星アムディスキア行きのキャンプシップを探す。
「……No.0245…これか?」
NとOが崩れたような文字で245と書かれている。
「あんたかい?今回乗せていくアークスは」
中からはーー黒人のニューマンが出てきた。
「えぇ、ユウナです。よろしく」
そう言い手を差し出し握手をしようとすると。
「いや、良い。俺は女性と手を握らない主義なんでね」
「そ、そうですか…」
差し出した手を引っ込める。
「俺が受けているのは君を浮遊大陸のあるポイントに降ろす。これだけ。ok?」
「おっけい!」
「おっ、良いねぇ。女にしちゃノリって奴を分かってる」
さぁ行くぞ、と言い黒人ヒューマンがキャンプシップのコックピットに向かう。
俺も慌ててその後をついていく。
「へぇ…コックピットってこうなってるんすねぇ…」
黒人の後をついて行くとコックピットの中に入れた。
コックピット装甲で覆われて計器類は完全タッチパネルになっている。
パイロットが座ると周りに色々な計器類が立体投影されている。
「おいおいおい!此処は関係者以外立ち入り禁止だぜ!さぁ、テレプールのある区画に行った行った!」
そう言い手でしっしっとされた。
仕方なくテレプールーー地上に降りるためのワープ装置がある区画と言うかエリアと言うか…そこに向かう。
此処から直接クエストカウンターから任務を受けれる端末、メディカルセンターから出されているドリンク(まだ飲んだことはない)を飲める端末等他にも端末が何個か置いてある。
「そう言や現地で合流するアークスって…誰だろう」
因みにだが外を見るとーー全然機体が動いていない。多分管制塔と交信しているのだろう。
大体飛んでいる時間より所定の距離を取ってから作るワープゲートに入る方より離陸許可が下りるのを待つ方が時間が掛かる。
やる事が無いのでメディカル端末に触れて食べ物を買う。
こう言うジャンクフード的な物もーー栄養価を考えられてーー売っているのも凄い。
そしてさり気なくーー。
「はむっ…」
デカイ。コレは十中八九俺の口が小さくなったからだろう。
一口食べて一言。
「…これホットドッグの方がよかったか?」
ワンコインで買ってしまったものは仕方ない。食べさせてもらおう。
実はと言うと今どこらへんか見失っている真実。浮遊大陸で二人と会う任務ってEpいつだっけ?
クーナ編も書く?
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書け
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書かないでいい
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Ep4に行け
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Ep5に行け
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Ep.Hはどこ…ここ?