pso2 (仮)   作:rego

96 / 133
やっと防具が二キャラ分揃った…。


89話目

 

 

 

「西って言ってましたけど…具体的にどの辺り?」

 

ヒエンから分かれて、言われた通りに龍族の村的なところを突っ切って歩いている。

 

そもそもこの浮遊大陸は目星がない。ーーいや、有るには有るが…。

 

そう思いエコーさんが歩いている方向を確認しつつ左上を見上げる。

 

そこにはまるで巨大な木ーーまるで空に飛んでいきそうな木が浮いている。

 

まぁ、浮いているから飛んでいくって言うのはあながち間違いではない。

 

「この方角であってる筈…だよな?エコー?」

 

「多分、うん。その筈」

 

その声を聞き視線を前に戻す。それから数歩歩いて二人が止まりこの周辺の地図を見ている。

 

「今俺たちが居るのがこのXのD53c74Ac56の…」

 

「YのG45n84jO92かな?それで向かう場所が…右にーー違う。上にズラせる?」

 

「こうか?」

 

「そうそう。ーーあぁ…ノーデータ…」

 

俺も二人が見ている横に入り地図を見るとーー確かにノーデータと出ている。

 

「こう言うのって船団の航空機が走査してるんじゃ?」

 

そう言い脳内に浮かぶのは小型のレドームっぽい物を付けた機体。アレ確かキャンプシップに複数搭載していたんじゃ?

 

「此処の龍族も一筋縄じゃないって事だろう」

 

「ほんと、協力してくれればいいのにね…」

 

そう言い胸の下で手を組んで口に人差し指を持っていくエコーさん。

 

「それを確かめる為に行くんですよね?」

 

「そうだ。それにまっすぐ言ってデータがないのは多分此処に違いない」

 

「さっきのーーヒエンに言われた事が?」

 

「えぇ。向こうが用意した龍族も戦って欲しい、でしたっけ?」

 

「そうだ。なに、ダーカーじゃないならやれるやれる。それに色んな人の依頼を受けて解決してる新人も居るしな!」

 

はっはっはっ!と言い背中を軽く叩くゼノさん。

 

「…ゼノ…ユウナちゃん、悪気は無いのよ。ゼノ?こうやってアークスやってくれる人は大事なんなからね?」

 

「分かってるよエコー。只でさえ少ない第8。それに女の子だもんな。頑張れよ」

 

「…え?なにコレ?どう反応すれば?」

 

「良いねぇ、可愛いねぇ。まっ、なるようになるさ!さっさと行こう。向こうを待たせるのもアレだからな」

 

そう言い地図を消して俺たち三人は更に西に向かう。

 

 

 

道中エコーさんが耳元で

 

「あんな風に先輩ヅラしてるけど、臆病なのよ?ゼノ」

 

「先輩が?お、あっいえ、私にはそう見えないんですが…」

 

「やっぱりね?ゼノの言う師匠に会ってからかな。変わったの」

 

「その、師匠っていうのは?」

 

そう聞くとエコーさんは手を挙げ分からない、と言う。

 

「さぁ、分からない。何せ私も会ったことないからねぇ。曰く会うときは何時も一人の時だったって言ってるし。それにその時のデータを見たけれどそんな人なんか居ないし。…でも」

 

「でも?」

 

「ユウナちゃんに似てる。ーーと言うか最初に会った時師匠かと思ったって言ってたっけ」

 

「俺が?師匠に?無いですよそれは」

 

「まっ、私も知らないけどさ。あぁ見えて心配してるのよ。たまには私達も頼りなさい?ビーストだから色々と面倒でしょうけど。その時は呼びなさいね?」

 

ポンと肩を叩かれて前に行くエコーさん。

 

「エコー。そんな事を言うなって…」

 

「いいじゃない。減るもんじゃないし」

 

「俺の威厳が減るんだよ!」

 

「大丈夫、大丈夫!威厳なんて私といれば無くなって行くから」

 

「師匠、ねぇ…」

 

そもそも俺は師匠なんて事は一切合切し無いし、そもそもそこまで生きてるかどうかも知らない。

 

今となっちゃ平然を装って居るが今からでも帰って良いなら帰りたい。

 

 

そもそも何でライフルとソードとタリス装備してこんな戦いなんて行かなきゃならんのだ。

 

早くマイルームに帰って寝たい。横になりながらポテチとかゲームしたい。欲を言えばロボゲーがしたい。

 

そういやリリーパで拾った機体どうなったんだっけ。リバースエンジニアリングーーコピーに成功したとかどうだか聞いた気が…。

 

 

「おまっ、おい!エコー!待てっ!」

 

そこまで考えていると後ろから肩を掴まれた。前を見るとゼノさんが走ってきている。

 

「おまっ!ずりぃぞ!ユウナちゃんの後ろに隠れるなんて!」

 

「へっへっ!ほらぁ〜来なさいよゼォノォ?来れるもんならねぇ?」

 

そう言いゼノさんが回り込もうとすると俺を一緒に回して妨害している。

 

「ユウナ!良いか!絶対動くなよ!動いたらーー」

 

「動いたらぁ?」

 

ニュッと俺の後ろから顔を出す。

 

「エコー!」

 

「きゃぁあ。わるーいゼノ先輩にナニかされちゃーう。逃げろー」

 

そう言い俺を抱きかかえながらーーエコーさんが走る。

 

「ちょ。えこ、まって…おい…」

 

数分以上エコーさんとゼノさんを抱えながら走り回ったーーと言っても、ちゃんと交戦地帯と言うか決闘地点と言うか…そこに向かって行くあたり流石なのかどうなのか…。

 

「ふふっー。ゼノも体力落ちたんじゃない?」

 

「お前…テクニック使ってたろ…ず、ずりぃよ…」

 

よいしょと言い俺を降ろすエコーさん。びっくりなのはあの速さで息切れしてないのが凄い。

 

などと思っていたらさっき言ったゼノさんの答えである。

 

 

と言うかテクニックで身体強化も出来るのか。

 

 

「まぁ、少しは疲れたけれどね?ーーさて。そろそろ見えてくるはずなんだけど…」

 

そう言うとエコーさんが進行方向に向いて辺りを見渡す。

 

「なぁエコー。アレじゃないか?俺から見て大体…うぅん、11時の方向。ほら、あのーー」

 

俺も言われた通りにその方向を見る。

 

 

 

そこには盾を装備して剣を地面に突き刺して柄頭に両手を乗せて仁王立ちしている。

 

『来たか アークス 特に中央 の 前に会った時とは 少し髪型が 違うな』

 

…ぁ?そもそも俺ここに来るの初めてな気が…?いった記憶…ない、よな?

 

「ぇーーいえ、そんな事はないはずですが」

 

「貴方がヒエンの言っていた?」

 

『そうだ この先 に 会って欲しい 龍族 が 居る』

 

「合ってほしい…?」

 

『どうした アークス 不満か』

 

「いえ、何もないですよ」

 

「…話を折るようでごめんなさい、お名前は?」

 

『そこの 輩 二人 は 初めてか コ・リウ だ 好きなように呼べ』

 

『全く かの龍達 にも 困ったものだ 幾ら ダーカーが危険といっても 全てを見せる訳には 並んだろうに』

 

「は、はぁ…」

 

『そもそもだ 貴様達 アークス の やりたい事は分かる だが 説明不足ではなかろうーー』

 

 

その時。後ろから違和感がした。なんの気もなく後ろを見るとーー。

 

コートを着て武器を持った人が俺に飛びかかってきていた。

 

「ひっ⁈」

 

咄嗟にタリスのカードを使いーー俺の目の前が半透明なシールドが現れる。

 

「くっーーユウナぁ!」

 

金属が擦れる音がして後ろにーー飛びかかってきた人が吹っ飛ぶ。ーーが綺麗に着地。

 

「なんだ⁈ーーおまっ、同士討ちは始末書ものだぞ!?」

 

「ゼノさん!奴です!凍土のアイツです!」

 

「えっ⁈と言うと彼女が」

 

「そうだ、少数だが目撃されているD.F、仮面だ」

 

『おいおい…3対1は卑怯だよ?プライドってもんが無いのかねぇ?』

 

「プライドなんて犬にでも食わせてろ!」

 

「エコー、臨戦態勢。奴はD.Fだ。気を引き閉めろよ。下手したら死ぬ」

 

「分かってるって!10年前の時と一緒よ!」

 

そう言い先輩二人が各々ソードとロッドを取り出して応戦しようとした時。

 

(ここは)(私が貰おう)

 

二人が武器を手にした時、コリウが俺達の前に立つ。

 

「!コリュウさん!待って!そいつはマズイ!」

 

(舐めるなよ)(アークス)(同族同士で磨いた)(力を見せてやる)(お前達は後ろのテレポーターを使え)

 

「でも!ーーあぁ、いや、頼むぞ!俺は嫌だからな!」

 

「ほらっ!エコーも!さっさと行くぞ!」

 

「う、うん!幸運を!」

 

そう言い俺達はテレポーターを使い仮面とコリウとの戦いから離れた。

 

 

 

それから直ぐにコリウがテレポーターを剣で壊す。

 

(これで迎えまい)

 

『ふん、たかが龍族がそんな事を』

 

(貴様のような無法者を歓迎する程)(今のテリオトーは安定していない)(出ていかないのであればーー)

 

『んぁ?』

 

(ーー此方にも用意がある)

 

そう言うとずらっとコ・リウと同じ龍族が至る所から出て来る。剣やウォンドに酷似した武器、他には四足歩行の龍族もちらほら見られる。

 

『どれ、楽しませてもらおうじゃ無いか』

 

それに答えるように仮面もソードを背中から取り出す。

 

(さぁ、来い!)

 

 

 




これファントム来るまでに終わらないな(確信)

クーナ編も書く?

  • 書け
  • 書かないでいい
  • Ep4に行け
  • Ep5に行け
  • Ep.Hはどこ…ここ?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。