とある侍の一方通行・続   作:ネルゲル

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超久しぶりの更新!!

高杉のキャラが誰これ?になってます


悪党の護るもの

銀時達が共同戦線を結んだ頃。

 

 

「……ん?」

 

高杉達は桂とステイルとの話が纏まり、神裂がいる所へ向かおうとするが誰かの携帯が鳴り始めた。

 

「……あぁ?」

 

なんと、高杉の懐からだった。しかもスマートフォンである。

 

「高杉!貴様っいつのまにそんなものを!?」

 

「チッ。あの銀時兄妹が持っておけって勝手に買ってきたんだよ」

 

桂から驚かれ、面倒くさそうに答えて鳴り響くスマホを見ると

 

銀時妹、と表示されていた。

 

打ち止めが見つかったのか、と思って通話の方に指で画面を触った。

 

『あっ、高杉さん!!』

 

「…あぁ?何か焦ってるような声だが?」

 

いつもの心理の声に高杉は疑問を抱きつつも、耳を当てると

 

『打ち止めが攫われたわ!!銀兄さんにも連絡はしたわ!!』

 

「……何だと?」

 

打ち止めが攫われたと聞いて、表情がさらに凶悪になった。

 

それを見たインデックスは「ひっ!し、しんすけ…??」とあまりの怖さに涙目になって震えながらも彼の裾に手を掴む。

 

それを見た桂とステイルは高杉の表情が気になったが、震えながらも高杉の側を離れないインデックスの姿に

 

「高杉にも相当懐いているのだな……」

 

「…………」

 

桂は驚き、ステイルは悔しそうにしていた。

 

『……インデックスもいるの?』

 

インデックスの声が聞こえたのか、少し悲しそうな声だった。

 

「あぁ、ちびシスターは見つけた…変わるか?」

 

裾から手を離して彼女の頭を優しく撫でる。インデックスは心地良さそうにしながら心理と話したいオーラを出していた。

 

『……いいえ。ただ、全部終わったら…銀兄さんの金で家族全員で何処か行きましょうって伝えて』

 

「……そうかい、そりゃあいい提案だ。伝えておくぜ…それと」

 

高杉はインデックスを見て首を横に振った。インデックスはしゅんとしたのを見て更に頭を優しく撫でた。

 

『?』

 

「あのアホ毛のガキの居場所を特定できてんなら俺に教えろ」

 

高杉は心理に打ち止めの居場所を教えろと言った事に心理はえっ?と電話越しに驚いていた。

 

『……高杉さんが強いのはわかるわ。でも、刀一本で済むような街ではないのよ?貴方にもどんな危険に及ぶかわからないし、一応私のリーダーにも協力してもらってるし』

 

どうやら、心配してくれてるらしい。高杉はフンと鼻で笑った。

 

「ガキが一丁前に大人を心配してんじゃねぇよ。第一、お前も似たようなもんだろ?銀時から聞いてるぜ。アイツは随分とお前を気にしてるからな…それに俺がちょっとやそっとで死ぬタマか?それに俺ぁ、お前らを安心して暮らせるようにする為に来てんだ……関わるのは当たり前だろうが。何回も言わせんな銀時妹。いや」

 

皮肉めいた言い方をしながらも最後は優しく

 

「心理」

 

と初めて心理の名前を言ったのだ。

 

『!!!……ふふっ。あははははっ!!!やっと名前を言ってくれた。何だか木原さんを思い出すわ…そうね。そうだったわ…貴方はその為に来てくれたんだもんね。わかった』

 

心理は高杉を木原数多と重ねていたのだろう。懐かしそうに、嬉しそうに了解した。

 

高杉は木原数多を見た事はないのでチッと舌打ちをしていたが。

 

『一応、貴方と合流するように仕事用のやつで伝えているから特定して向かってると思うわ』

 

銀時の次に強い能力者である垣根帝督がどんな奴かはまだ会った事はない。

 

「あぁ…分かった。お前も気をつけるんだな」

 

『フフッ…。お互いにね』

 

そう言って通話は終了した。携帯を閉まってインデックスと目線を合わせるようにしゃがみ込む。

 

「……悪いな。あっちでも問題発生したみたいだ。俺は行かなきゃならねぇ」

 

高杉らしくない、申し訳無さそうな表情で言うと彼女は寂しそうにしていた。

 

「また…私から離れていくの…?」

 

泣きそうなのを耐えるインデックスに高杉は

 

「離れねぇよ。俺を含めて銀時、心理、芳川、打ち止め、番外個体…この六人はテメェの家族だ。誰一人とも離れよう何ぞ思っちゃあるめぇよ。誰一人とも欠けずに、お前の元に必ず帰ってくる」

 

家族一人一人の名前を言い、全員がインデックスを離れないと、インデックスも家族だと言ってくれた。

 

「だから俺達を信用しろ」

 

「…うん!」

 

ニコッと漸く笑ってくれた彼女に高杉はホッとした。

 

(……本当にこの世界に来てから俺はどうしちまったんだろうな?)

 

自分でもこの変わりようにはビックリしている。

 

自分にもまた護るものか出来たからだろう。

 

(今度こそ……失っちゃいけねぇ。何が何でも守らなくちゃならねぇ)

 

あんな悲劇は二度とゴメンだ、と心に誓った。

 

「言い忘れたが、心理が全部終わったら家族全員で何処か行こうって

だとよ。銀時の金でな」

 

心理からの伝言を伝えるとインデックスはさらに笑顔になった。

 

そしてスクッと立ち上がって桂を見る。

 

「ヅラぁ、コイツら頼んだ」

 

「ヅラじゃない桂だ。高杉…本当に良かったな」

 

了解とともにウザったい表情を向けられた高杉はそれだけで何の事を言われたのか理解していた。

 

「…うるせぇよ」

 

フッと笑った。そして

 

「アンタが高杉晋助…だよな?」

 

高杉と桂以外、面識がある連中をいきなり現れた人物に驚愕した。

 

「心理定規から頼まれてアンタんとこに来た。…ったく俺がリーダーだっつうのによ、コキ使いやがって」

 

第二位の垣根帝督が溜息を吐いていた。

 

「心理定規…?あぁ、心理の能力名ってヤツか。俺が高杉晋助だ。俺も今から心理にコキ使われる所だ」

 

ククッと不敵に笑う高杉に垣根もつられて笑みをこぼす。

 

「お互いに厄介なヤツを持っていると苦労すんなぁ。だが…頼られるのは悪くねぇ」

 

全く、ヤキが回ったもんだと苦笑している。

 

「ククッ…違いねぇ」

 

高杉もまたそれを同感した。

 

「じゃあ、行くか…テメェらインデックスを解放してくれよ?」

 

インデックス以外の全員が頷くと前を向いて垣根の方へ歩く。

 

その表情は

 

「ヒュー…こえーなぁ。アンタ」

 

第一位並みの悪党顔だと垣根は高杉の表情を見てそう思った。

 

「ククッ…誰の家族に手ぇ出したか身を持って知ってもらわねぇと困るからなぁ」

 

笑いつつも、殺気立つ様子に垣根すら身震いしている。

 

「アンタ…暗部に入る気になんない?俺の組織は大歓迎だぜ?」

 

「俺は好き勝手にやるのが好みでねぇ…悪いが断る」

 

「だと思ったよ」

 

無駄な勧誘はやっぱり無駄だったと垣根はポリポリと頭を掻いた。

 

「まぁとにかくゴミは綺麗に掃除しないとな」

 

垣根の言葉に高杉は頷いた。

 

 

 

 

 

 

合流完了、と言う知らせが心理の携帯に入ってきた。

 

「ふぅ……」

 

一息ついて彼女はある建物を見つめる。

 

総合研究センターと大きな看板が目の前にあり、そこに坂田心理は立っていた。

 

そこに打ち止めがいるとは思ってない。

 

何故なら、

 

『ある場所で妹達を使ってまた悪巧みをしようとしている奴らがいるの…それも見逃す事は出来ないわ。多分、銀時に何としても実験させようとしてるから』

 

打ち止めの誘拐とともに芳川からそう言われたからだ。

 

だから、打ち止めの救出を垣根に頼んだ。本当は自分が行けばいいのだが、銀時と妹達がまた関わってしまうと言うのならばとこちらの殲滅を優先した。

 

高杉にも連絡したが、まさかこちらに協力してくれるとは思わなかった。

 

それに初めて名前を言われた。

 

それを思い出して笑みが零れた。芳川にも連絡をすると彼女も意外そうに聞いて承諾した。

 

それに

 

他の組織が関わっているかもしれない。一人で大丈夫?と心配されたが、大丈夫と答えた。

 

「身体がボロボロになろうが、魂尽きるまで私は止まらない」

 

懐から何かを目の前の研究所に投げた。そして

 

ドゴォオオオオオオオオオン!!!と爆発音が響きわたる。

 

その音に反応した黒いヘルメットに全身黒い武装した連中がゾロゾロとで始めた。

 

心理はその連中を見た時があった。昔、銀時と心配を襲った

 

かつて木原が率いていた猟犬部隊(バウンドドック)だった。

 

「リーダーを失った烏合の衆よ。私が還る場所に還してあげる」

 

右手に銃、左手に刀を持って猟犬部隊に突っ込んで行った。

 

「たかが、ガキの女一人だっ!!う、撃てぇええええ!!」

 

ダダダダダダダダッ!!!

 

その合図と共にマシンガンを連射する。

 

だが。ドチャっと何が近くで落ちた音がした。

 

男はそれを見ると

 

「ひっ!!!」

 

悲鳴を上げた。落ちた物は仲間の首から上にあったものだった。

 

ズシャ、グチャなどと生々しい音が響く。仲間が次々とたった一人の少女に殺されていく。

 

「この化け物がぁ!!!」

 

がむしゃらに撃ち続けると心理の肩に当たったようだった。

 

「死ねぇええええ!……っえ?」

 

チャンスだとばかりに撃ち続けるが、自身の身体にも異変があった。

 

ジワリと腹の辺りが熱い。そう思って見ると

 

「あ、ああああっ!!!!!!!」

 

血が大量に流れていた。知らずに男も撃たれていたようだった。

 

その背後から刀を首につけられていた。

 

「……痛いわね」

 

声が出せない。周りを見ても自分しか生きてはいない。

 

死体だらけの血の海を男は目の当たりにした。

 

「た、助けてくれぇっ!!!」

 

「……そうね。助けてあげる」

 

ズシャっと一気に刀を引き抜いた。

 

「…え?」

 

ブシャアアアア!!!と首から血が流れていく。

 

「これから一人で生きていく苦しみから解放してやってあげたのよ。助かったでしょ?」

 

男が最期に見たのはニコッと笑う、どこにでもいそうな表情をした少女がいただけだった。

 

 




次は打ち止め救出場面です
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