やみなべのネタ倉庫   作:やみなべ

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遂に始まってしまったシンフォギアとプリヤのコラボ……別にストーリーに文句をつけるつもりはないのですが、期待していた方向への掘り下げとかなかったのがちょっと残念。せっかく絡ませると面白そうなネタの多いシリーズ同士なんだしなぁ、と。
というわけでではありませんが、個人的に「こんな感じのストーリーを期待してたんですよ」というのを書きなぐりました。共感してくれる人がいると嬉しいなぁ……。


〈シンフォギア×プリズマ☆イリヤ〉重なる世界、繋がる思い

某国某所。表向きには海外企業が出資したことになっている精密機器工場の地下施設。

決して公にされることのない実験が、今日もまた行われていた。

 

「これより、第81起動実験を開始します。各員所定の位置につき、各々の職務を果たしなさい」

「「「はいっ」」」

 

それは、国連直轄の超常災害対策機動部タスクフォース…“Squad of Nexus Guardians(S.O.N.G)”に知られれば、即座に武力制圧されてもおかしくない行いだ。それだけ、この実験は危険なもの。

にも関わらず、職員たちの顔に不安や罪悪感の色はない。ある者は飽くなき探求心故に、またある者は己が野心を満たすために……中には、聖遺物研究で後れを取っている自国の地位向上を目指して。各々理由は違えど共通することが一つ、この実験に対し一切の疑問がないということ。

そしてそれは、研究員たちを取りまとめるこの場の最高責任者も同じことだった。

 

(あと少し…行け、行け! 今度こそ!!)

「……フォニックゲインの増幅、規定値を突破」

「コード726、反応を確認。励起状態へ移行します」

「状態安定。フォニックゲインの出力、停止します」

「……………………………実験、成功です!」

 

その瞬間、管制室内を満たしていた緊張感が弾け、同時に歓声が挙がった。

 

“やった…やったぞ!”

 

“これで連中の鼻を明かしてやれる! これ以上国連なんぞにデカい顔をさせてなるものか!”

 

“見ていろ、これからは我々がこの世界を牽引するんだ!”

 

“見たか、頭の固い老人どもめ! お前たちが投げ出したこいつを、我々はついに起動させたぞ!”

 

長年の努力が実を結び、湧き上がる部下たちを見下ろしながら彼女は考える。これでようやく、悲願に手が届くと。

 

「ようやく、ようやくよ。今度こそ、あなたを救って見せる。そして取り戻すの、あなたの時間を、私たちの幸せを……今度こそ!」

 

しかし、現実とは非情なもの。一度失われてしまったものは、もう二度と…戻っては来ないのだから。

 

「……どうして、どうしてよ! 他では無理でも、この聖遺物なら……」

 

両目からは止めどなく涙があふれ、やり場のない激情をぶつけるように固い地面に拳を振り下ろす。そんなことに、何の意味もないと知りながら。

 

本来、聖遺物とは強力ではあれども用途は限定されているもの。特定の使用方法しかない、あるいは特定の機能しか有さないもの。

だが、これは違う。“異端技術の結晶”と称される聖遺物の中にあってもなお異端。決まった用途を持たず、その機能に縛りはなく、それ故に起動に要するフォニックゲインは他の聖遺物をはるかに上回る。だからこそ、誰もが“起動は不可能”と匙を投げた規格外。

そんな常識を覆し、ようやく起動した聖遺物はしかし……密かに持ち出した彼女の願いをかなえてはくれなかった。

 

「…………………………………………………………………………そうよ、簡単なことじゃない」

 

いったいどれほどの間そうしていたのか。顔は青白いのに赤く腫れた目は爛々と輝き、枯れた涙の痕と吊り上がった口角はまるで出来の悪い道化(ピエロ)を彷彿とさせる。

そんな有様でありながら、女は“まだ終わっていない”と血塗れの拳を握り締める。

 

「お前に出来ないのなら、お前の代わりに出来るモノを用意しなさい。お前にも、それくらいならできるでしょう?」

 

穏やかに、優し気に…でもどこか狂的に語り掛ける。

 

最後の希望でもかなわぬ願いであるのなら、この願いをかなえられるナニカを。

世界の果て、時の果て、あるいはその遥か先から。どこでもいい、誰でもいい、何でもいい。願いを果たしうるナニカをよこせと、気が触れた様に繰り返し繰り返し(こいねが)う。

 

……正気など、とうの昔に失くしていることにすら気付かずに。

 

 

 

*以下、ダイジェストでお送りします。

 

 

 

「異常なアウフヴァッヘン波形を観測したっていう話だったけど……」

「ビックリするくらい何もないデスね」

「うん。町の人たちの様子も普通、特に異常らしい異常はなさそうだけど」

「お前ら、気ぃ抜いてんじゃねぇぞ。“ここで悪さしてます”なんて看板出してるご親切な悪党なんざ、いるもんかよ」

 

派遣されたのはS.O.N.G所属のシンフォギア奏者たち。その中でも年若い二名と、彼女らを監督できる年中者。年長者二名は後輩たちに経験を積ませるために、もう一人の年中者はリーダー役とか無理なのでお留守番である。

 

遭遇したのは、ある時以来あまりお目にかからなくなった大量のノイズと

 

「なんでこんなにノイズが湧いて出てくるデスか!?」

「ソロモンの杖で、こっちのバビロンの宝物庫は閉まったはずなのに……」

 

前例のない人型の黒い影。

 

「おいおいおい、どうなってやがる! 鉛球もミサイルもまるで手応えがねぇぞ!」

 

それもそのはず。肉眼で目視できるとはいえ、相手の本質は霊体。触れることはできるが、その身を構成するのがエーテル体である以上、物理攻撃では効果が薄い。聖遺物の欠片をフォニックゲインで増幅しているとはいえ、シンフォギアの力は基本的に物理的なもの。

機能制限の外れたエクスドライブならいざ知らず、通常状態では些か分が悪い。戦闘能力では引けを取らないが、攻撃がほとんど効かないのではいずれジリ貧になる。だがそこへ、思いもよらぬ助勢が入った。

 

「いくよルビー!」

“え~、あまり人前でやるのはお薦めしませんけど~”

「あれどう見ても私たちの方の厄介ごとでしょ!?」

“どう見ても黒化英霊ですね、如何いたします美遊様”

「気付いたらなくなってたカードが原因だろうし、これは私たちの責任。急いで処理するよ、サファイア」

「って言うかこんな時にクロはどこ行ったの~っ!?」

“あは~、見事にはぐれちゃいましたからね♪”

「もう! とにかく全力の……斬撃(シュナイデン)!!」

 

白い少女から放たれた光の刃と黒い少女が放つ光の連弾。それらは瞬く間に黒い人影を飲み込み……

 

「って全然効いてな~い!?」

「これは……出力が落ちてる?」

“どうやら、こちらに引きずり込まれると同時に並行世界へのアクセスに不具合が生じたようです”

“つまり、今のお二人は出力大幅減ということですね。ハードモードですね~”

「そんな悠長なこと言っている場合じゃ……」

「私、ただでさえクロに色々持ってかれてるんですけどぉ!」

 

その後、奏者たちと協力して何とかノイズを一掃し、黒い人影を撃退することに成功した少女たち。当然そこで「はい、さようなら」となるはずもなく……

 

「はへ~、魔法少女デスか~」

「そういえば、前に響さんたちもあったことがあるって言ってた」

「あっちは随分ハイテクな感じだったが、こっちは随分“らしい”けどな。つーか、ノイズの位相差障壁はどうしやがった」

“あ~、その手の空間系は私たちカレイドステッキにはぶっちゃけ無効ですね”

「とんでもねぇなぁ、おい」

 

それはそれとして、“ところでノイズって何?”と聞いてみたら、割とヤバイ話が出てきて青褪める魔法少女たち。

 

(美遊、美遊! これ、絶対ギル君には聞かせられない話だよね!?)

(うん、アレは怒らせると手に負えない。サファイア、近くに反応は?)

“ご安心を、美遊様。どうやら、あちらは巻き込まれていないようです”

“自分の宝物庫を兵器塗れにされて、挙句の果てに丸ごと焼却処分ですか。流石にブチ切れてもおかしくありませんね”

(よかった、いなくてよかったよぉ……)

 

でも、近くに反応がないだけで本当にいないかどうかはまだわからない、という現実からは全力で目を逸らす。

なにしろ、とりあえず共同戦線を張ることにしたのはいいものの……

 

「■■■■■■■■■■!!!」

「あれって…クロ!?」

「あん、お前らの知り合いか?」

「というか、黒いイリヤ?」

「確かに物凄いそっくりさんデス!」

(黒化英霊に近い状態になってる? なんとか、助ける方法を考えないと……)

 

容易な相手ではないが、幸いお互いに手の内は知り尽くした間柄。おかげで、何とか無事に正気に戻すことには成功したのだが……

 

「……ん、ここは?」

「お、目が覚めたか。待ってろ、今アイツら呼んで…もがっ!?」

「ん、ちゅぱ……」

 

足りない魔力を手近なところで補給したり

 

「シンフォギアねぇ……これ、まともな魔術師が知ったら泡吹いて卒倒するんじゃない?」

“ですね~。物理攻撃に偏る形で力を出力してる関係で黒化英霊には効果が薄いですけど、普通なら大抵の魔術はかる~く吹っ飛ばせる代物(神秘)ですよ”

「ところで、どんな聖遺物とやらを使ってるの?」

「私がシュルシャガナで」

「私がイガリマデス!」

「え? イガリマってもしかして私が“パンッ!”いった~い!? 何するのクロ!」

(余計なこと言わなくていいの。へし折ったなんて言っても、ややこしくなるだけなんだから)

 

適当に誤魔化しながら情報共有したり

 

「しっかし、これからどうするよ。あたしらじゃあの黒化英霊? ってのにはいまいち効果がねぇし」

「私たちも出力が落ちてるから、真っ向勝負は難しい。クロは?」

「同じく。イリヤたちの回復量が少ないと、私もそうそう補給できないしね」

「私たちの中だと、未来さんの神獣鏡(シェンショウジン)ならいけそうなんだけど」

「この前の任務で壊れて、今修復中なのデス」

「ま、こればっかりは仕方ねぇだろ。ありゃあ対聖遺物特化のシンフォギアだからな。通常任務じゃ、火力不足は否めねぇよ。

 そういや気になってたんだけどよ。あの黒い奴ら、“セイハイ”とか言ってたがなんか心当たりあるか?」

「そう言えば、みんな私たちをスルーしてイリヤたちを狙っていたような……」

「ギクッ!?」

「さあ? 聖杯なんて、私たちは持ってないわよ」

(まぁ、持ってないのは本当、かな?)

 

しかし、身の安全を守るための隠し事が、結果的に窮地を呼ぶことに

 

「不味いわね。まさか、二人とも捕まるなんて……」

「確かにヤバい状況だが、要はセイハイってのさえ渡しちまえば身の危険はないんだろ?」

「…………………仕方がないか。そう単純な話でもないのよ。いや、ある意味単純か。聖杯を使うってことは、そのまま二人の身の危険に繋がるんだから」

 

そして明かされる、魔法少女たちの真実。

 

「言わば、美遊は天然物の聖杯で、イリヤは人工の聖杯ってこと。でも、どっちも“願いをかなえる機能を持つ”っていう意味では同じ」

「で、お前はもう一人のイリヤってことか」

「そうね。私たちは元は同じもの。アインツベルンの聖杯、あるいはホムンクルスとしてのイリヤが私で、人として育てられたイリヤがあっち。ま、ある種の二重人格みたいなものよ。今は別々に体を持ってるわけだけど」

「……そいつについては一旦置いとく。重要なのは、聖杯としての機能とやらを使ったらどうなるかだ」

「……美遊に関しては、大なり小なり命を削ることになるでしょうね。だからこそ、朔月の人たちは神稚児としての能力がなくなるまで囲い込んでいたわけだし。まぁ、どの程度削ることになるかは願いの内容次第かな。イリヤに関しては…正直わからない。朔月家と違って、こっちはまだ使用例がないも同然だから。

 とはいえ、今すぐどうこうってことはないはずよ。イリヤたちはあくまでも聖杯の器でしかない。今、その中身は空っぽ同然。そんな状態じゃ聖杯として機能しない。たぶん、クラスカードを中身にするつもりなんでしょうけど、それも7枚全部揃ってるわけじゃないしね。にしても、聖杯二つを使ってまでかなえたい願いとはまた、豪勢なことよね」

 

敵側の手には六枚のクラスカード、しかし最後の一枚は幸いにもこちら側。

とはいえ、それはクロの身柄を奪われれば同じこと。なにより、まだ生き残る可能性のあるイリヤたちと違ってクロの場合カードの喪失は(消滅)を意味する。

奏者たちはイリヤたちの奪還と並行して、なんとしてもクロを守らなければならない。

 

「でも、私たちじゃ黒化英霊を突破できないし……」

「ああ、クロにやらせるんじゃ本末転倒だ。やるなら、あたしたちの手でだ」

「だけど、一体どうしたら……」

 

そこに飛来するは何とか抜け出すことに成功したカレイドステッキ。もとより、相手方のねらいはイリヤと美遊だけだったことが幸いしたのだろう。

とはいえ、それだけで状況が改善するわけではないが、臨時的な例外処置があるという。

 

“つまりですね、お二人を臨時で私たちのマスターとして登録しちゃおうということです”

“はい。現状、並行世界からの魔力供給は僅かなものですが、それでもお二人の武装を魔力コーティングすることで黒化英霊にも届くようにすることは十分可能かと”

 

そうして爆誕する、(臨時)カレイドの魔法少女たち(ピンクと緑)。

 

「ホントに、出来た」

「こんなに簡単に出来るものなんデスか?」

“ん~、お二人の場合イリヤさんと美遊さんにすこ~しばかり縁があったのもあると思いますよ”

「そうなの?」

“はい。調様は月読、美遊様は朔月。どちらも月に由来するお名前をお持ちです。魔術的に、名前とは無視しえないファクターですから”

“切歌さんの場合、シンフォギアに使われてる聖遺物のせいですね”

「? イガリマがどうかしたデスか?」

“ぶっちゃけ、イリヤさんイガリマへし折ったことがあるんですよね~。神剣を折るって割ととんでもないことですし、もしかしたら軽い特攻くらい持ってるかもですよ”

「デデデース!?」

 

加えて、もう一人。

 

「で、あたしはお前か」

「そうね。今のままだとあなた一人戦えないまま…私も残り魔力は心許ないけど、それを割くだけの価値はあると思うわ」

「そうかよ。ところでキ、キキキキスはなしだぞ! 絶対になしだからな!」

「………………………ふり?」

「んなわけあるか!?」

「そう警戒しないでよ。あの時あなたの生気を分けてもらったから、こうして逆にこっちの魔力を送り込むことができるんだから。幸い、能力的に相性も悪くなさそうなんだけど……」

「なんだよ」

「割とキッツいから、覚悟だけはしておいてね♪」

「はぁ?」

 

その後、短い時間の中でアーチャーの力の使い方を教わるのだが……

 

「あ、あったまいて~……」

「まぁ、慣れてないとそうなるわよね」

「おま、こんなとんでもないことやってやがったのか?」

「見直した? とはいえ、これが出来なきゃその力を十全に活かすことはできないわ。無茶を承知で言うけど、何とかものにして頂戴」

「わぁってるよ。聖遺物すら複製するなんてチート能力、ノーリスクで使えるなんて都合のいい話があるわけねぇもんな」

「モノによるとは思うし、シンフォギアはメカメカし過ぎてて相性悪いんだけどね」

(あたしじゃ使いこなせねぇけど、投影した武器を先輩やマリアあたりに貸せるようになりゃ戦略も広がるし、とんだ拾いもんかもしれねぇけどな)

 

そうして少女たちは、仲間を、友人を、家族を助けるべく最後の戦いに臨む

 

「クラスカード、セイバー!」

「クラスカード、ランサー!」

「「夢幻召喚(インストール)!!」」




とまぁ、こんな感じ?
最後にギルと田中さんが乱入してきて大暴れ、とかも面白そう。

さらにその後、FGOとコラボするもカルデア側のイリヤたちはこのことを知らないので「あ~、こっちの私たちは厳密には本人じゃないので」とか言って混乱させるとか?
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