リリカルなのは~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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現在『ワッフルに押されて書いてみた、なのはさんのちょっとした夜の話』を執筆中。書いていたらなんだか10000文字くらい余裕で行っちゃいそうな感じです。
そのためちょっと遅くなるかもですが……皆さん待っていてくれると嬉しいです。

ちなみに現在文字数9897。


03

 

 

 

 

 

side 織斑 なのは

 

私は現在、こっそりと魔力を集束させ続けながら夜を明かそうとしています。

分身体だから睡眠も食事も必要とせず、やるべきことをできるというのはいいことだと思います。

 

そんな中で出会ったのは、シュテルちゃんとレヴィちゃん、ディアーチェちゃんの三人。それもこっちの世界の本人ではなく、私の記憶を読み取って形作られた闇の欠片の三人。

さくらさんの記憶に関しては闇の欠片からの干渉を完全に排していましたが、どうやらこの三人に対する注意が甘くなっていたようです。

すぐにこっちの世界にとっては異物になる人(私とかさくらさんとか翠屋従業員とか地上本部の人員組など)の記憶に封鎖をかけたのでこれ以上出てくることは無いと思いますが、出てきたら厄介極まりない事は間違いないでしょう。

 

「まあ、その時になったら私達も協力しますから、急いで焦らずバレないように、周囲の闇の欠片を構成する魔力をガメておいてください」

「そうすれば新しい闇の欠片も生まれず、例え生まれたとしてもあまり強くないものになってくれるからね」

「そしてできることならその魔力を我等に貸し出してくれれば、それなりの成果は出して見せるぞ? 闇の欠片を倒して食らえば我等もまた強くなるからな」

「別に渡さない今でも相当強いと思うけど……」

「その通りですが、この身は所詮魔力で編まれた人形のようなもの。暴れれば存在は磨耗し、いつか消えてしまいます。私達はせめて、消える時は静かに畳の上で消えて行きたいのです」

 

……なんて力説してるけれど、シュテルちゃんもレヴィちゃんもディアーチェちゃんも元はさくらさんだってことを考えれば……面倒事はさっさと終わらせて、自分達はのんびり寝ていたいってことだよね?

 

「ぴんぽーん、大正解です」

 

そんな風に感情の籠っていない声でお子さまランチのご飯に刺さってそうなちっちゃな旗(白地に赤で丸がかかれている。日本の国旗のような塗り潰された丸じゃなく、クイズ番組とかで出てきそうなやつ)を振られても反応に困るんだけど……。

 

……まあ、いいか。どうせやることはそんなに変わらないし、欠片として出てきたシュテルちゃん達にとってはこの現象は泡沫の夢のようなもの。それならせめてのんびりしててもらいたいし。

 

「でも、できればでいいからちょっと手伝ってね?」

「はい。それについては了承しました」

 

そう言ってシュテルちゃんはぺこりと頭を下げて……そのまますぅっと寝に入ってしまった。

横にふらっと倒れたけれど、その先にはちゃんとレヴィちゃんがいるから怪我はしなかった。

だけど、やっぱり見ててちょっと危なっかしいからできればやめてほしい。

 

……ただ、シュテルちゃんが寝に入った瞬間からシュテルちゃんの魔力が回復してるように見えるんだけど……これは気のせいじゃないよね。どうやって回復してるのかは知らないけど、流石さくらさん。人にできないことを簡単にやってくれる。そこに痺れる憧れる。

私だったら多分周囲の魔力を自分に集束して生き長らえるだろうけど、闇の欠片になってから自分で魔力を産み出せるとは思わない。実際に無理だろうし。

 

さて、そんな話はどこか適当な所に放り出しておくとして……唐突だけど、戦闘の時間です。お相手は闇の欠片となったこちらの世界のはやてちゃんと、ヴォルケンリッターの四人。さらにリインフォースと名付けられていた融合騎を合わせた計六人。

どうやら向こうにとっては私は不倶戴天の仇敵に見えるらしく、さっきのリンディ提督と同じように私のことを睨み付けている。

いったいどうしてこんなに私のことを敵対視するのかはわからないけれど、とりあえずタイミングが悪かったね? まさかさくらさんが寝入った直後(シュテルちゃんとレヴィちゃんの場合)とうとうとし始めた時(ディアーチェちゃんの場合)に来るだなんて……どうなっても知らないよ? 少なくともさくらさんは怒ると私よりも極悪で、私よりも鬼畜で、私よりも残虐で、私よりも無情で、私よりもえげつなく、私よりも酷薄になるんだから。

 

……私が基準じゃ大したこと無いって? そうかもね。

まあ、とりあえず…………まともな消滅の仕方はできないから、精々世界に恨み言をぶつけながら消えていってね? 残り滓くらいは拾ってあげるからさ。闇の欠片の残り滓と言えば魔力くらいで、骨なんて残らないけど。

 

「はっはっは、貴様も中々酷いではないか!我等のことなど言えんぞ?」

「それは嬉しいや。さくらさんと一緒になれるなんて、こんなに嬉しいことは無い。この出会いに若干の感謝を、そして願わくば彼女達に安らかなる休息を」

「勿論です……が、結果はともかく経過は私達に任せていただきます」

「別に構わないんじゃないかな。僕たちの眠りを妨げるんだから、天上天下のあらゆる場所に奴等の安息の場を与えないくらいの事は許されるよ。許されなくてもやるけど」

 

あーあ、かわいそう。

 

……まあ、別になんでもいいけどね。私に害は無いし、損も……ん? なんだろこの魔力の集束……何かが現れようとしてるのかな? なにが現れるのかは知らないけど、魔力量からすると……はやてちゃんよりちょっと強いくらいかな?

まあ、私は魔力封印中でもはやてちゃんや今出てきそうな子には負けないだろうけど……『子』?

 

……ああ、出てくるのって子供な「ひぎいぃぃぃぃぃいぃいぃぃっ!」「や、やめろっ!やめてくれっ!主に、主はやてに手を」「黙れ塵芥、貴様はゆっくりと子鴉が腹の内側から引き裂かれていく様を見届けていればいい」「おのれっ……おのれぇぇぇぇぇっ!!」……でてくるのってこどもなんだー、びっくりだなー(棒)

 

……ちなみに私の後ろでは、あっという間にボコられてシルバースキン・リバースで拘束されてその上から鎖で一纏めにされてレヴィちゃんにその鎖の先を押さえられている五人が、はやてちゃんが自分達のデバイスで解体されたり潰されたり骨ごと皮膚を抉られたり耳を切り取られたり(脅迫されて食事的な意味で美味しく頂いていました。シグナムさんが)しているのをただ見せつけられている。

可哀想とは思うけど、さくらさんの相手をするには私じゃ実力が足りなさすぎるし、それ以前に止める気も止めなくちゃいけない理由も無いから止めない。

 

……大丈夫大丈夫、最後にはみんな一つになれるよ。私のレイジングハートに魔力として食われた後で……だけどね?

 

 

 

 

 

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