リリカルなのは~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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side 織斑 なのは(異世界)

 

平行世界の未来から来たという話をして、未来のクロノ君とエイミィさんの結婚式の写真を証拠品として提出したら信じてくれた。ただ、その後リンディ提督がこっちのクロノ君を見る目がなんだか微笑ましかったような気がするけれど、それは私のせいじゃないから気にしない。

 

「クロノー?」

『……艦長。今は任務中です』

「あら、ごめんなさいね……ふふふふ……孫の顔を見るのが楽しみだわぁ……♪」

 

……うん、私のせいじゃない。しーらない。全部リンディ提督のせいだよきっと。

 

……さて、そんな話は置いといて……私は未来の人間だけどこの世界とよく似た平行世界の人間だからと言うことで捜査に協力することになった。と言うか、させた。

本来なら未来の人間が関わったら不味いんだろうけど、そこは平行世界つまりは異世界の人間だとして処理することに。無理矢理で無茶苦茶だけど、私の特技である索敵能力は欲しいだろうからね。……特に今の状況では。

 

「誰が原因だと……」

「私だね。で?」

「開き直っちゃったよこの人っ!?」

 

まあ、伊達にフェイトちゃんにいつもいつも化物扱いされたりしてないからね。開き直りくらいはできるようになってるよ。

それにこれでも分身達の分も含めれば人生経験は百年を越える身。それでもリンディ提督より身体的には若いんだから反則って言われてもしょうがないかもね。実際反則じみてるし。

 

……一番反則染みてるのはお父さんとお母さんだと思うけどね。私は魔力で肌をコーティングしてるが故の張りと艶だけど、お母さんにはそんなことはできないからねぇ……。

……できないのにあの若さはあり得ないと思う。一番人外かも……一番はさくらさんだね。間違いない。

きっとお母さんとお父さんは戦闘民族か超弩級の趣味人なんだと思う。戦闘、あるいは趣味をできるだけ長い間楽しみたいからああして若い時間が長いんじゃないかと密かに疑ってたりして。

勿論それは私にも言えることなんだろうけどね。私って趣味のために中学生になったばっかりの頃にミッドに単身移動しちゃったわけだし。

 

……便利だからいいけどさ。

 

「……あ、U-D。それにピンクの子と青い子も見つけました。モニターに出せますけど、出します?」

「……お願いできるかしら?」

「いいよー」

「……普通、そんなことはできないはずなんだけど……当然のようにやって見せたわね……」

「自分で言うのもアレですけど、私が普通だと?」

「あはははは……流石なのはさん……って言えばいいのかな?」

 

お好きにどうぞ。なんと言われようと私は私で未来永劫変わらないだろうから気にしない。

……でもちょっと新鮮かもね。私が呼ばれ慣れてる呼び方と言えば『姐御』、『高町臨時教導官』、『なのちゃん』、『御主人様(これはスカリ博士とウーノさん)』、『ママ』くらいだからね。後は普通に名前くらいで。

……ああ、様付けがあったね。

 

「様付け!?」

「うん。フェイトちゃんとかはやてちゃんとかシャマルさんとかリーゼ姉妹とかにされてたね」

「あの二人に何をしたの!? と言うか二人に限らず何をしたの!?」

「フェイトちゃんにはバインドしてから砲撃してトラウマ刻み付けて、はやてちゃんには模擬戦で黒ひげ危機一髪ゲーム(多層シールドに閉じ込めてからの魔力刃攻撃。避けるのを失敗すると磔になって痛い)をやって、リーゼさん達は闇の書事件の時に『素体が消し炭になってないのが奇跡』ってクロノ君に言われるくらい……具体的にはこっちの世界の私の全力ディバインバスターと同程度の威力の砲撃を四桁くらい撃ち込んだだけだよ? なのにみんな鬼とか魔王とか鬼畜砲撃魔神TAKAMACHIとか色々言ってくれちゃって……」

 

……『いや、そこまでやったらそのくらい言うだろ普通……』って感じの顔だけど、それを初めに言った人は後で真っ白な正体不明の砲撃に呑まれてリンカーコアに多大なダメージを受けたそうだよ?

……私はなにもしてないよ? ホントダヨ? 闇の欠片を滅ぼす時にわざとその人を彼方の射線上に置いたりなんてしてないヨ?

 

「してるじゃん!?」

「してないってバ」

「語尾が変になってるんだけど!?」

「してないってば」

「普通になった!?」

「普通にできるからね」

「なんで初めからやってなかったの!?」

「その場のノリと、エイミィさんをからかうと面白いから」

「そんな理由でやるのやめてよ!言っても無駄だろうけどそれでもやめてよ!」

 

無駄なのは正解だけど、若干気にしておくようにしなくもなくもないようなあるようでないかもしれないけどあるかもしれないと見せかけるだけ見せかけて実際のところあるのか無いのかはその時の私の気分次第だから約束はできないねー。

 

「結局どっちなの!?」

「どっちか」

「そりゃそうでしょうよどっちかしか無いもん!」

 

あー楽しい。それにやっぱり新鮮だなぁ……みんなこういう反応はもうしてくれなくなっちゃったし。

大抵の人は諦めて受け入れるか恐怖から排斥しようとして行方不明になるか恐怖から逃亡しようとして逃げ切れずに諦めさせられるか、どこかの変態組のように笑顔で受け止めるかのどれかだもんなぁ……。

……やっぱり慣れって言うのは大切だけど、完全に慣れさせちゃうとつまんないね。うん。

 

……さて、そのあたりは踏まえて次に活かすとして……そろそろ真面目にやろうかな。

 

「初めから真面目にやってよ……」

 

聞こえなーい。

 

 

 

 

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