リリカルなのは~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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side 織斑 なのは(異世界)

 

アミティエ・フローリアンとキリエ・フローリアンの二人、エルトリアとか言うどこの時代のどの場所にあるかもわからない所から来た機械の体に人の心を持った姉妹は、現在アースラにはいない。

私がアースラの索敵システムを壊したせいで二人の行方を掴むことができなかったためで、アースラの人員が無能だったとかそう言うことは無い。

 

「いや、お前のせいじゃん」

「………………」

「な、なんだよ? 本当のことだろ」

「……いや、それはいいんだけど……凄く新鮮な気分だなーと思って」

 

だって、リーゼさん達が私に恐怖とか怯えとかそう言う感情を見せないで話しかけてくることなんて、あの二人が寿命で死ぬまで無いだろうなと思ってた事だし。

事実、今まで私と出会う度に尻尾が怯えて丸まったり、アリアさんがロッテさんの後ろに隠れてロッテさんが必死に私とアリアさんの間に立ち塞がっていたりとかが当然だったからね。

 

「……何やったんだよ」

「100秒で千発フラッシュバスターを撃ち込んだだけだよ? 消えちゃわないように空気中の魔力を常に供給しながら、ついでに体も回復させながら」

 

それを見たはやてちゃんは私の顔を見て怯えて後ずさってたんだよね。腕だけじゃなくて、当時はまだ動いてなかったはずの脚まで必死に使って。

 

……ちょっと悲しかったな。あそこまで怯えられたのは………………あれ? 結構経験あるかも?

フェイトちゃんにバインドからスターライトブレイカーを撃ち込んだときでしょ? アリサちゃんの前ですずかちゃんとにこにこ笑いながら軽く口喧嘩をした時でしょ? クロノ君との模擬戦で全身の関節と言う関節にバインドをかけて骨と筋肉がねじ切れたりねじ折れたりしない程度に捻り上げながらゆっくりバスター(ゆっくり進むバスター。ゆっくり進んでくるから凄く圧迫感がある。ちなみに離れて見てみると私のデフォルメされた生首に見えるらしい。『ゆっくりしんでいってね!』)を撃ち込んで気絶させた後に目を覚ました直後に私を視界に入れた時とか……うん、結構あったね。

 

「千発って……」

「リンカーコア抜かれそうになったから、とりあえず相手が反撃できなくなるくらい撃ち込んでおけばいいかなって」

「確実にやりすぎだろそれ」

「千発も食らったら普通に消滅するわよ?」

「消滅させないように魔力を供給してたからギリギリで消えずに済んだみたいだね。お陰で次会ったときはアリアさんにはすごい怖がられて、ロッテさんには敵愾心に満ちた目で睨み付けられたけど」

 

……『そりゃあそんな目で見られても仕方無いわ』みたいな視線を向けられちゃった。悲しいなぁ……。

でも私から手を出した訳じゃなくって、向こうの方が先に攻撃してきたから反撃しただけなんだよ? ほんとだよ?

私は今まで正当防衛しかしてないんだ。ヴィータちゃんには『過剰だろ』ってよく言われるけど、再起不能になるほど酷い目に遇わせた相手は…………。

 

……1、2、3、4、5、6、7、8……………………。

 

……ソンナニイナインダヨ!

 

「多いだろ!?」

「五人以上は多いわよ」

 

おや? ヒートとクールのデュアルツッコミ? 性格の違う双子ならではの技だね。八点。十点満点で。

ちなみに今まで十点が出たことは無い。最高得点はアギトとはやてちゃんとクロノ君のトリプルツッコミと、アリサちゃんとすずかちゃんのデュアルツッコミで出た九.五点。いいツッコミだったなぁ……アギト達はその後お腹を押さえてたけど。はやてちゃんは胃薬をザラザラ口に流し込んでたけど。クロノ君なんて髪が…………うん、言わないでおこう。クロノ君の胃と名誉のために。

 

クロノ君には『僕の胃の事を本気で考えてくれるんだったら、もうなにもしないでくれ……』ってかなり本気の目で言われたりもしたけど、私はそんなことは気にせず普通に行動していたり。

 

さて、そんな割とどうでもいいことは適当なところに置いといて……ギアーズ姉妹を発見。これより捕獲作戦に入ります。

作戦内容は極めて簡単。とりあえず殴って捕まえる。以上。

脳筋的だけど、それなり以上に力量に差がある場合はそれが一番手っ取り早くて一番確実なんだよね。正攻法って言うのは様々な場合でも平均的にいい効果を出せる物の事を言うんだから、ある意味じゃ当然のことだけど。

 

……勿論初めはちゃんとお話から始めるよ? 話を聞いてくれなかったらヤるけど。

 

 

 

 

 

side アミティエ・フローリアン

 

こんにちは、エルトリアのギアーズ、アミティエ・フローリアンです。親しい人は私のことをアミタと呼びます。

 

「と言うことで、私のことはぜひアミタとお呼びください」

「それはいいけど、ちゃんとついてきてもらうよ?」

「……申し訳ありませんが、そう言うわけにはいきません。当方大変急いでおりまして、正直こうして話をしている時間すらも惜しい状況でして……」

「システムU-Dは既にこちらの手にあります。貴女の妹……キリエさんの捕縛計画も順調に進んでいます。……ご同行と、時間移動の方法についての説明をしていただけますか? 貴女方の時間移動に巻き込まれた人が居るんです」

 

う……それは困りましたね……こちらの世界の方に迷惑をかけるつもりは無かったのですが、どうやらそれでも迷惑をかけてしまっていたようです。

 

「ちなみに私もその一人です」

「ああ、それは申し訳無いことを…………って、先程なにやらものすごい言葉を聞いてしまったような気がするのですが?」

 

主に、U-Dが既にあちらの手にあるとか、キリエがもうすぐ捕まってしまうとか。

 

「ええ、U-D……今はユーリと呼ばれていますが、彼女の暴走は既に起こり得ません。ロード・ディアーチェにより完全に制御されています。そしてキリエ嬢ですが、全身にバインドをかけられて関節と言う関節を固定されて全く動かせない状態ですね」

「全身バインドって……」

 

……まあ、人に迷惑をかけた罰だと思って受け入れなさい。どちらにしろ私にはキリエを助けることなどできません。

それに、私の目的はキリエを止めることですからね。その点で言えば既に目的は達成されている訳です。

 

……それでは、ついていくとしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリエ「……ねえ」

 

 ねえよ。

 

キリエ「まだ何も言ってないんだけど!?」

 

 

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