リリカルなのは~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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side 織斑 なのは(異世界)

 

どうせだし、最後にみんなで模擬戦しない? と言う言葉から始まったじゃんけん大会ですが、どうやらみんな私と敵対するチームには絶対に入りたくないらしくてかなり必死にじゃんけんをしています。

地上本部式の『最後に出すまで何度でも手を変えていいじゃんけん』のように何度か出す手を変えている人(主にヴィータちゃんやキリエちゃん)までいるので、ちょっと悲しいです。くすん。

 

さて、自分でやっておいてあれだけど下らない茶番は適当な所に放置しておくとして……爆弾投下しまーす。

 

「結構時間かかるみたいだし、もう『私vs他全員』にしようか」

 

その場のほぼ全員(例外は私とアギトとバトルジャンキーのシグナムさんとこっちの世界のレヴィちゃん)が固まる中、私はアギトとユニゾンしてレイジングハートを展開する。

ちなみにさくらさんズはもう消滅した。事件も終わったし、もう残ってる意味もないし、何より眠いからと言う理由で眠りながらさらさらと自分の形を崩して大気に溶けるように消えていった。

 

「ほら、早く構えなよ。でないと…………

 

 

 

            死んじゃうよ?」

『ソニックシューター・ファランクスシフト ~Eazy~』

「イージーって何!? 弾幕ゲーム!?」

 

まあ、似たようなものだね。弾幕ゲームか……上手いことを言うね。

それじゃあ弾幕ゲームらしく、沢山撃ち出すとしましょうか。直射と誘導弾とが入り交じっててかなり避けづらいだろうけど、所詮はイージーモードだし初見でも避けられるよね?

勿論シールドで防ぐこともできるけど、ノーマルになってたまに飛んでくる多重弾殻弾にはシールドはほとんど効果がないから気を付けて。

ハードになると……うん。

 

ちなみに難易度は7段階あって、Eazy、Normal、Hard、Lunatic、Inferno、Phantasm、Sunlightの順番で難しくなっていく。Sunlightばガチ弾幕だから避けられるようにはできてないけど、Infernoまでならなんとかシールド無しで避けられるようにはなってる。

……ヴィータちゃん曰く『ムリゲー』だってさ。Hard止まりなのにね?

 

今回はEazyだから弾幕の密度は結構薄いし、抜け道もかなりあるし、威力も低い。最高速度と最低速度の差も大したことないし、途中で速度や弾の形が変わって避けづらくなるってこともない。

……自分で言うのもあれだけど、ちょっと優しすぎたかなって思う。まあ、遊び用だし構わないんだけどね。

お互いに決められた行動を一つの技として取って、それを順番に避け続けるだけの簡単な遊びです。家のヴィヴィオも参加しているくらいなので、今度魔力操作の練習用として訓練メニューに組み込んでみようかなと思っています。

決められた動きを完璧になぞりながら相手の撃った弾幕を避け続けるのは中々に難しいことだからね。

 

ちなみに私の技は難易度毎にシリーズ別で四つくらい。クリアできないガチ弾幕ならいっぱいバリエーションがあるけど、上手いこと抜けられるように作るのって難しいんだよね。つい詰ませちゃうし。

名前は『シューター』シリーズ、『バスター』シリーズ、『ブレイカー』シリーズ、『ブレイスター』シリーズ(ブレイカー主体の混合型)。

防御や補助系はあんまり作っていない。精々『シールドエッジ・シューター』とか分身を使った『ミラージュクロス』シリーズくらい。……それも基本は攻撃で、防御や幻惑は副効果だけど。

 

「それじゃあ、頑張って避けてね?」

『無茶苦茶言わないで下さいっ!』

『無茶言ってやるなよ姐御。あんなん非常識組じゃないと避けれねえって』

「避けれないなら防げばいいじゃない」

『それも難しいと思うぜ? 基本的に姐御の普通は一般人には酷な内容だし』

 

……でもそれってアギトは一般人には含まれないって事に

 

『あー!あーあーあーあー!!聞こえねえー!あたしにはなんにも聞こえねぇぇぇぇぇっ!!』

 

全力で聞こえないふりをしているアギトだけど、聞こえないふりをしているってことは自覚があるってことだよね?

まあ、自覚があろうが無かろうが、アギトはやっぱり非常識だって言うことには変わり無いんだけどさ。

 

お揃いだねっ?

 

『……そうだなっ!』

 

あ、なんだか色々と諦めたような綺麗な笑顔を浮かべてる。(ロード)と同じなのは嬉しいけど自分が非常識だとは認めたくない、でもやっぱり非常識だと言うことに変わりはないから良いところだけ見ている感じの表情……かな?

 

なんにしろ私はこっちの世界の私達と一緒に遊んでいる最中だし、集中しようかな?

 

「え、炎熱変換された弾幕が来たでっ!みんな回避やっ!」

「わかっ……って追尾!? うわぁぁぁぁっ!?」

「ユーノ君っ!?」

「なのはっ!駄目だ行くんじゃない!」

「離してっ!ユーノ君がっ!」

「今なのはがあそこに行ったところでいったいどうなる!ユーノの事を思うなら、今はこの戦いに集中しろっ!」

 

……え、なにこの寸劇。なんだか向こうは本気で私の事を潰そうとしてない?

 

『……いや、あれは大魔王相手に死ぬとわかっていながらも自分達の限界まで抗い、戦う奴の目だ。相手に恐怖し、絶望を植え付けられながらも必死で戦う、閃光のような人生を歩む奴の目だよ』

「……つまり、なのはちゃん達はガチで戦いに挑んでるって事だよね?」

『じゃねえと非殺傷でも死ぬかもって考えてんじゃねえの? 正直あたしも姐御ならいつか非殺傷設定の魔法で人を殺すことくらいやりそうだと思ってるし』

 

流石にできないよ。確かに前に私の砲撃に飲まれてショックで心臓と呼吸を暫く止めた人だっていなくはないけど、ちゃんと十五秒後には自力で復活して平然と訓練を続けてたんだから。

 

『殺ってんじゃねえかよ!? 息吹き返してなかったら死んでんだろそいつはよ!?』

 

生きてるから大丈夫。

 

「きゃぁぁぁぁぁっ!?」

「フェイトっ!?」

「フェイトちゃんっ!」

 

あら、どうやら今度はこっちの世界のフェイトちゃんが落ちちゃったみたいだね。次は誰かな? とりあえず私は基本技巧型のリーゼさんかクロノ君、それに一撃必殺技を持つシャマルさんを狙ってるけど……この分だと次落ちるのがいったい誰なのかわからないや。

 

危ない弾をずっと受け止め続けているザフィーラか、一発当たれば終わりのこっちの世界のレヴィちゃんか、あるいは動きの鈍いキリエちゃんか……。

 

 

 

 

 

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