玉藻生活    作:高崎瑞希

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二話

だんだんと廊下が騒がしくなってきた。

足音や話し声が聞こえてくる。どうやら朝になったようだ。

一晩ずっと考えていて思ったことがいくつかある。

 

・このカルデアにおける玉藻の地位

・本物の玉藻の魂はどこにいったのか

・なぜあのマスターに対しては言葉遣いが変わるのk…これはまぁマスターだからだろうな。

 

そして自分にできることはいつ戻ってもいいように怪しまれないようにすること!

 

「ご主人様!」といきなり言うと動揺してしまうからね。(俺が)

マスターに対して言葉遣いが変わってしまうのならば、最初から言葉遣いを寄せておけばいいのだ。

慣れるまではマスターには会わない方が良さそうだ。

後は…清姫とはメル友なのかな?

スマホはどこに…あ、袖に入ってた…

それに溶岩水泳部の皆様とかいるのならあまり深くは関わらない方が良さそうだし…

 

「よし。玉藻を演じてみせるぞ!」

 

いつも玉藻のことを見ていた俺ならできる!

まずは…朝ごはん食べに行こう。

 

ドアを開き食堂へ…食堂…どこ?

 

「あら?玉藻さんではないですか。」

 

すぐ横に清姫の姿が。

 

「あ…えと…き、清姫…さん…」

「はい。どうかなさいましたか?気分が優れないのですか?」

 

清姫が優しい!え…?マスター以外に対してはこんな感じなの?いつもそれで接してくれたら俺も堕ちてたかもしれない…

 

「いえ、大丈夫です。よければ一緒に朝食でもどうですか?」

「今からマスターのお部屋に行くのです!そしてあわよくばそのまま…ふふっ…待っていてくださいね…マスター…」

 

あ…行ってしまった…ドンマイ、マスター。安らかに眠れ…

さて。食堂はどっちだ?聞く暇なく行ってしまったからな…

まぁ見学も兼ねて回ってみようか。

 

「よっしゃ!行くぞ…間違えた。それでは行きますか!」

 

俺は玉藻だ。大丈夫。今も乗りきった。(怪しまれたが…)

歩き始める。朝なので色々な人が歩いている。

下半身露出したアルターエゴや、小さい子を眺めている怪しいおじさん。

白黒の聖女様やマスター…

 

「ご、ご主人様!?」

 

こちらに向かってきている。

ヤバい…さっき会わないと決めたばかりなのに…

回れ右して走り始め…ることはできなかった。

 

「どうかされました?はっ!まさか私に会いに来てくれたとか?」

「やっと見つけた…うん。そうだよ。玉藻に会いに来たんだ」

「えっ?」

 

えっ?

 

「少し二人で話せないかな?」

「あ…はい!もちろんです!ではでは!お部屋へどうぞ!」

 

いったい何が目的だ?このマスターは…

確かに玉藻は可愛い。二人になりたいのもわかる。

でも…なんでこのタイミングで?俺が中にいるのに!?

 

「いや、夜になってから部屋に行くよ。今は…ちょっと…」

「きゃー!夜這いですか!あっ…静かにしてませんと…清姫さん辺りに聞かれたらどうなるか…」

「それが言いたかっただけだよ。じゃあまた後でね。今日も周回よろしく。」

 

そういってマスターは去っていく。

ど、どうしよう…これ…あれだよね?

男女の夜の営みだよね?

今の俺じゃあ抵抗できない。でもだからといって受け入れるのも嫌だ。初体験が女の子の体とかどこの薄い本だよ。

ということは…早く玉藻に戻らなきゃ!このままじゃ襲われちゃう!

今の俺でもできることは…

 

「まずは…エミヤのご飯食べてみたいな。」

 

楽しむことにした。

い、いや!違うよ!諦めたんじゃないよ!

まずはこの体のことを知るためだよ!

それがわかれば戻る方法もわかるかもだし!

よし!食堂へ…

 

 

「あ…食堂…どこ…?」

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