メアリー、かなり落ち込んでいたなぁ。
……これは、手伝うしかないでしょ。
でも、どうやって手伝う?
試合に付き合う?助言する?
……どうしよう。
答えが、見つからないよ……
メアリー「フォッコ、チルット、今回は負けっちゃって悔しいね……だけど、こんどこそは勝つよ!頑張って特訓しよう!」
フォッコ&チルット「「うん!!」」
……メアリーだ。
次のジム戦に向けて特訓するんだね。
手伝いたいけど、言葉が伝わらないんじゃ意味がないじゃんか……。
メアリー「よし、いくよ……って、ガバイト?なんでここにいるの?」
「あっ」
メアリー「あっ、あの、ガバイト……」
「何?」
メアリー「特訓に付き合って!お願い!強くなりたいの!だから、この通り!」
……はぁ。
しょうがないな。
私の強さを極めるチャンスでもあるんだし、メアリーの為に一肌脱ぎますか!
「うんっ!いいよ!」
「れんぞくぎり!」
メアリー「ッ!フォッコ、躱してひのこ!」
メアリーに特訓に付き合ってと言われたので、今メアリーのフォッコと試合中。
私は、まず手始めにれんぞくぎりを放ったが……
これまた躱された。
……ひのこか。
地面タイプとドラゴンタイプのガバイトには効果は今ひとつだが……
ハクダンジムのビオラは虫タイプ使い。
ひのこは有効な筈。……だけどね。
「そんな一筋縄じゃビオラは倒せないよ!りゅうのいかりだっ!」
ビオラはなかなか強い。
でも、メアリーなら倒せるようになる。
この私が言うんだから、本当になるよ!
私のりゅうのいかりが、フォッコに直撃した。
フォッコ「うわあぁ!?うぅ、ガバイトは……強いんだねぇ……」
そう言って、フォッコは倒れた。
メアリー「フォッコ!……大丈夫?……よく頑張ったね。戻って、次はチルットの番だよ!」
チルット「やっとアタイの番だ!」
そんな声をあげながら、チルットがボールから出てきた。
チルット「ガバイト!アタイは、フォッコみたいには負けないんだからね!」
お、チルットはちょっと強気なんだね。
「よし、どっからでもかかってきな!」
メアリー「チルット、かぜおこし!」
チルット「いけ!」
チルットは、メアリーの指示に従い、かぜおこしを放つ。
「ムムム……これは、いくら私でも少し、キツイかもねぇ……!」
チルットの放ったかぜおこしは、強く、勢いのあるものだった。
今までに受けてきたかぜおこしとはワケが違った。
そして、私は吹っ飛ばされた……
…とはいっても、かぜおこしなんかでガバイトである私が倒れる訳も無く。
「グッ!なかなか、やるね!チルット!」
チルット「えっへん!これも、メアリーに鍛えてもらったんだからね!」
「へぇ……メアリーってやっぱり、私なんかより強い。チルットも、進化したらきっと今より強くなれるよ!」
メアリー「じゃあ、今日の特訓はここまで。ガバイト、チルットとフォッコの特訓に付き合ってくれてありがとうね!」ナデナデ
「ん〜♪」
フォッコ&チルット「「ガバイトばっかりずるい!!」」
結局、その日はそんな茶番をして終わりましたとさ。
リアンside
「……はぁ」
何なのかしら。この思いは。
ガバイトというポケモンが現れてからというもの、私の心は揺さぶられている。
「まさか、私……ガバイトに"恋"をしちゃったのかしら?」
まさか、まさかねぇ。
それに、ガバイトはメスよ?
女の子同士で、愛し合うなんてこと……
しかも、ガバイトが私のことをどう思ってるのかさえ分からないし……
あの子は、きっとメアリーに着いていくだろう。
でも、その時はしっかり見送ってあげよう。
……何をやっているのかしら、私は。
元々、私は孤児だった。
ポケモンと意思疎通が出来る故に、盗賊や悪いヤツらなどに狙われやすい私。
それでも、両親は私を救ってくれた。
……自身の命と引き換えにね。
結局、両親は私の目の前で盗賊に殺された。
私は、その後1人で逃げた。
雨の中、びしょ濡れになっている所を拾ってくれたのがプラターヌ博士。
それからの私は、明るくなった。
……だからこそ。
リアン「だからこそ……!私の心に触れてくれた貴方……ガバイト、私の気持ちに気付いて欲しいのよ……。フフ」