ネギまで聖牌戦争パロ   作:ACS

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これがやりたくてどうしようもなかった(白目

更新は月・水・金のどれか。


子供先生襲来(クズ成分有り)

埼玉県麻帆良市の麻帆良学園、そこの街並みや通学ラッシュの光景に感嘆する少年がいた。

 

「此処が麻帆良学園かー、凄いや!!」

彼の名前はネギ・スプリングフィールド、()()()()()()()()立派な魔法使い(マギステル・マギ)になる為の修行でこの学園に来るのだが、この世界の彼は少々事情が違った。

 

「これだけ学園が広かったら……借金取りからも逃げ切る事が出来るぞっ!!」

 

…………この発言からも分かる通り、彼の背中には負債が背負われている、その額なんと140億。

 

何故ここまで借金が嵩んだのか、それは彼の父親に原因がある。

 

20年前、大分裂麻雀戦争と呼ばれた大戦が麻法世界(麻雀第一主義の法治世界)と呼ばれる世界で行われたのだが、その際に彼の父親は参戦する為に金融関係から借りれるだけお金を借りた、それはもう闇金から何から手当たり次第に。

 

麻法世界では人口の7割が雀士である為、収入源が完全にギャンブルと言うどうしようも無い連中しか居らず、また雀力の強さによって金銭感覚が崩壊するほどの荒稼ぎをするものも存在する為、未成年でもお金を借りる事が出来るし連帯保証人になる事もできる。

 

おかげで彼の父は潤沢な資金と、バグキャラと呼ばれるほどの雀力によって英雄となったのだが、本人がその借金を踏み倒して逃げた為、それが回り回ってネギの負債となった訳だ。

 

 

それよりも重要な事は、彼の先ほどの発言から察するに借金を返済無いし減額して完済すると言う思考など無く、完全に踏み倒す気満々だと言うことが透けて見える事だ。

 

この世界のネギ・スプリングフィールドは純粋な心を持った元世界のネギとは違い金遣いの荒過ぎる守銭奴であり、サディストであり、自分第一主義者の"少々"クズな発想をするクズ・スプリングフィールドとなっている。

そんな彼が麻帆良学園に来た理由は故郷に存在する麻雀学校の出した課題によるもので、この学園で教師の職につければ晴れて雀士を名乗る事ができる為非常に意気揚々としている。

 

無駄に才能のある彼からしたら教師になる事など朝飯前であり、仮免雀士故に青天井レートを吹っかけられないジレンマからも解放される、彼の頭には薔薇色のギャンブル生活に対する期待しかなかった、実にロクでも無い。

 

 

と、そんな彼の前で二人の女子中学生が占いの話をしているのが聞こえて来たので彼がそちらを向くと、片方の少女が茶化すように『好きな人の名前を10回言ってワンと言うと効果アリ』と言ったのを間に受けたのか、ツインテールの女の子が実際にソレをやっていた。

 

この時点でネギの目にはツインテールの少女が騙されやすい人種に映り、かつ好きな人の為なら多少の羞恥にも耐えられる人だと判断できた。

 

つまり、金儲けのチャンスである。

 

そうと分かれば話は早い、借金取りから逃げおおせる為に鍛え上げられたフットワークで通学ラッシュの中を縫う様に移動した彼はツインテールの少女に向かってこう言った。

 

「あのー、すいません」

 

「な、なによ、あんた」

 

「僕は占いの専門家が知り合いに居まして、宜しければ恋愛成就に超!!効果的な方法を教えますよ?」

 

非常に可愛らしい営業スマイルを浮かべたネギにツインテールの少女、神楽坂明日菜は見事に食いついた。

 

「超!!効果的な方法!? 何それ!? ってか本当に効くの!?」

 

「はい、それは勿論!! まぁランクによりますけどね」

 

「へ? 占いにランクなんてあんの?」

 

「百円、千円、一万円のコースです」

 

「わー、かーいー顔してアコギやなぁ……」

 

一瞬ハイテンションになった明日菜だったが、値段の提示をされた瞬間あぁ、そう言う小遣い稼ぎかと冷めてしまう。

 

彼女の友人、近衛木乃香もネギの逞しい銭根性に苦笑いを浮かべているのも後押しし、よく考えれば胡散臭い話だと感づきしっしと手でネギを払う様にあしらった。

 

「あーはいはい、私もそこまで馬鹿じゃ無いから、ほら初等部あっちだから早く行かないと遅刻するわよ?」

 

「(チッ、変にカンのいい人だ)むぅ、信じてもらえないのでしたら初回サービスです、今から髪型のセットを崩してみて下さい」

 

「は? なんで私がそんな事しなきゃなんないのよ」

 

「アスナ、折角やしちょっとだけ付き合ってもええんとちゃうん? 」

 

「まぁ、このかがそう言うなら……」

そう言って明日菜がセットした髪型を多少崩すと、それと同時に校舎の窓から彼女の思い人タカミチ・T・高畑が顔を出した。

 

「お久しぶりでーす!! ネギ君!!」

 

「久しぶりータカミチ!!」

 

思わぬタカミチ登場に舞い上がる明日菜だったが、セットした髪型を崩させられた事を思い出し、ネギに詰め寄ろうとしたのだが、ニコニコと営業スマイルを続けるネギを見て思い留まった。

 

そうこうしている内にタカミチが合流したのだが、そこで彼が明日菜の髪型に気が付いたようで、彼女の方に歩み寄る。

 

「おや? アスナ君、髪型が少し乱れてるね?」

 

「あ、いえ、これはその!!」

 

彼女が言い訳をするよりも前にタカミチは彼女の髪を手櫛で整えてしまった。

 

「た、たたた高畑先生!?」

 

「おっとごめん、気安かったかな?」

 

朗らかな笑顔を浮かべるタカミチを真正面から見たアスナは『占いが当たった!!』とまるで魔法使いでも見るような目でネギを見るのだった。

 

尚、ネギのやった事は別に占いなどでは無く、単純に好きな人の名前としてタカミチの名前が聞こえた為、彼の性格からそうするだろうという行動読みから来るもの。

 

相手を信じ込ませる事が出来ればそれで良いのだ、内心でネギは先ずこれでアスナの信用を僅かながも手に入れたと確信し、ほくそ笑むのだった。

 




まだ、クズ成分はそんなにありません、次回以降増えて行く予定です。
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