「お疲れめぐみん。完璧だったな!」
「いえいえ。カズマの伏せカードが無かったら削れなかったですよ」
「あたしが……あたしが敗けるなんて…」
「仕方ないさアクア。初心者の私も居たんだ、少なくともこのゲームをよく知ってそうなカズマ相手に健闘したほうだろう?」
「そ、そうよね!全く、カズマさんたら大人げないないんだから!」
「ほぉ?んじゃ勝ったし何かお願いしようかなー!カズマさんは大人げないからなー!」
アクアが血相を変え、ダクネスが変な事を言い出す。
「カズマ様。許して下さい」
「カズマ、どんなお願いをするんだ!まさか……あんなことやこんなことを………」
「賑やかだな」
「本当に痣が反応したのか?」
「ああ。それは間違いない」
「うーん。で、やるのかデュエル」
「ああ。少し気になることもある。おい、カズマ」
遊星が話しかけてくる、いったい何だろうか?
ただ、少しプレッシャーを感じる。若干冷や汗をかいてきた。
「なんだ遊星」
「お前は"アルカディアムーブメント"を知っているか?」
アルカディアムーブメント……。確かディヴァインって奴が総帥の……遊星の仲間だと十六夜アキがその一員だったか。
「いや、知らないな。なんでそんなことを?」
(本当に知らないのか?だとしてもメンタルスフィアデーモン……いや、なによりもシグナーの痣が反応している事が気になる)
……ようやく合点がいった。成る程、遊星の前でスターダストを出すとまずいと思ってメンタルスフィアデーモンを出したが、今度はサイキックモンスターを使ったことにより俺がディヴァインの仲間、あるいはアルカディアムーブメントの残党だと思われてるのか。
これは不味い。さっきの返しだと怪しさが増すのでは……いや、だとしてどう返すのが正解だったんだよ!
「………おいカズマ」
「………ん?」
「デュエルしろよ」
「へ?」
「俺とデュエルしよう。デュエルはいつも俺を導いてくれた。デュエルの中でお前に対する答えを見つける」
ヤバイ。なに言ってるのか分からないが、"デュエルしろよ"とか名言聴けるとは。
断れば余計に怪しいしここは受けるしかないが……わざと負けるべきか?いや、わざと負けてるにしてもなるべく本気を出しながら敗ける事が出来るのか?
スターダストを出せば、疑いは晴れるだろうが、2体のスターダストが邂逅した時、何が起きるか分からない。
………わりと詰んでないか?
「どうしたカズマ」
「いや、なんでもない。分かったデュエルは受けるよ」
(やはり何か隠しているようだな。このデュエルで何か掴めればいいが)
「どうしてカズマはデュエルを?」
「自然な流れでデュエル。これはこの世界において当たり前の事よ。仕方のないことなの。……おそらくカズマはスターダストを出す事を躊躇ってる。でもこの世界で一番強い男に隠し通せるかどうかに悩んでるわ」
「何故だ?あれを使ってはまずいのか?」
「うーん……難しい事を言うとね、カズマが持ってるあのスターダストは本来無いものなのよ。この世界に。」
「ええと?」
「この世界には本来無かった物が存在するの。それはこの世界にとって良いことかどうかは分からないけど、基本良いことでは無いわ」
(まぁそんなこと言ったらあたし達がやってる転生も良いことじゃないのかもしれないけど……まぁ、あれね。それはそれ、これはこれね!)
「だからカズマはさっきのデュエルで出さなかったんですね?」
「ええ。じゃなきゃあの状況で場持ちのいいスターダストを出さずにメイン2では効果が使えないメンタルスフィアデーモンを出したのは不可解だもの」
「カズマはどうするつもりなのだろうか」
「おそらくわざと負けようとする筈だけど…難しいわね」
「おう、お前等。何話してるんだ?」
「カズマがボッコボコにされるんじゃないかってね」
「まぁ、遊星はデュエルキングだからな。仕方ない」
「デュエルキングってなんですか?」
「なんだちびっこ。知らないのか?」
「ちびっこじゃないです!」
「分かった分かった。遊星は、ちょっと前にやった大会でデュエルキング……つまり、デュエルが一番強い奴だな。そいつを倒したんだよ」
「では今、カズマが戦う相手はとても強いということですか?」
「まぁ、そうなるな」
「つまりカズマが勝てばカズマはデュエルキングに?」
「流石に大会で勝たなきゃ駄目じゃねぇか?というかカズマが勝つような物言いだな」
「カズマなら行けますよ。カズマー!デュエルキングを倒して最強の座を手に入れるのです!」
勝手なことを言ってくれるな。相手はデュエルキング………世界を救った男不動遊星だぞ。スターダストを使っていいかも分からない状態なのに無理に決まってるだろ。
「いくぞカズマ」
ああ、クソ!どうしたら……。
「「デュエル!」」
今回は会話のみで。
見づらいかもしれません。
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