「カズマ!」
めぐみん達が駆け寄ってくる。あー、疲れた。
「カズマ凄かったですよ!」
「ああ、凄かった。相手はデュエルキングって奴なのだろう?よくあそこまで闘えたものだ」
「流石はカズマさんね!」
「ありがとよ、敗けちまったけど楽しかった」
「んで、あれは結局どうなんだ?敵なのか?」
「いや、そんなことはないだろう。カズマのデュエルは最初は迷いがあれど最後は芯のあるものだった」
「だけどよ、シグナーの痣が現れたのは一体…?」
「それは分からない。カズマに全ての痣が浮かんでいるが今後あの三人にも継承されるかもしれない」
「マジかよ……」
「おい、カズマ」
遊星が近づいてくる。
「なんだ遊星」
「お前達今後はどうするんだ」
「あーそれなんだが、この辺で賞金のかかったデュエル大会ってやってねぇか?後、安いホテル的な所」
「一応やっているが…四人満足に過ごせる金額ではないと記憶している」
げっ…マジかよ。どうすっかなー。
「どこかで働けないかしら…」
アクアが働き口を探そうとする。こういうとこは逞しいなコイツ。
「流石に厳しいだろ。あっちとは訳が違うんだぞ」
流石にスキルや魔法などが皆無な今の状態では厳しい。賞金の出る大会で凌ぎたかったがそれも微妙そうだ。
「うーん……」
「それなら」
後ろから声が掛かる。マーサだ。
「うちを使ってくれて構わないよ」
「マーサ。いいのか?」
「困っているなら放ってはおけないだろ?それに遊星だってガレージに誘おうとしてたんだろ?」
「ああ、行く宛がないならそうしようかと」
「流石に世話になるわけには」
「いいんだよ。その代わり、ダクネスちゃんだったっけ?」
「はい」
「その子にこの子達の勉強を見てもらいたいんだ」
成る程、家庭教師見たいなものか。それならダクネスでもこなせるだろう。一応先生やってた訳だしな。
『なあアクア……』
『何かしら?』
『そういえばカードは日本語だよな?』
『多分そうじゃないかしら?』
『二人とも読めてたよな?』
『そこはあれじゃないかしら?赤き竜の特典なんじゃないかしら?』
『成る程、じゃあ決まりだな』
「ダクネス出来そうか?」
「ああ、任せてくれ。と啖呵を切りたい所だが一つ困ることがある」
「なんだ?」
『この世界の歴史がサッパリなんだが』
『成る程、ちなみに確認だがこの世界の字は読み書きは平気か?』
『ああ、さっき子ども達から教わってる時に気になって試して見たが大丈夫そうだ。見たことないはずの字なのに理解が出来ている…不思議な感覚だよ。』
赤き竜の特典とやらなのだろうか?でも今は都合がいい。
『分かった』
「すいませんマーサさん」
「なんだい?」
「こいつ歴史が苦手で……後、デュエルに関しては素人ですが…」
「ああ、良いんだよ。読み書きや数字を覚えさせたいんだよ。もう少し大きくなって学校に行けるようになれば歴史やデュエルは学べるだろ?」
「だってよダクネス」
「なら任せてくれ」
ダクネスは快諾してくれる。
「あと、めぐみんって言ったかい?」
「はい?なんでしょう」
「あんたは私の手伝いをしてもらおうか」
「はい、お任せください!と言っても料理などはカズマの方が向いてるとは思いますが」
マーサがめぐみんに近づいてボソボソと喋る。
『なに、花嫁修行だよ』
『は、花嫁修行…分かりました!このめぐみん必ずややりとげて見せましょう!」
何が分かったんだ……?
「それでアクアちゃんだっけ?」
「私はカズマと職を探すわ!」
「お前本気で言ってんのか?」
コイツが働くとか言い出すと何か起こるんじゃないかと心配になる。
「何よ、心配なの?」
かなり心配である。何かやらかさないか。
『仕方ないでしょ。この世界の情報を集めないとあっちに帰れないじゃない』
『まぁ確かにな。仕方ない一緒に探すか』
「すいませんマーサさん、こいつは俺と一緒に働いて貰いますんで」
「そうかい?まぁ働き口が見つからなかったら私を頼っておくれよ」
「ありがとうございます!二人が迷惑掛けたらいつでも言ってください」
「はいはい。それじゃ今日は一先ずゆっくりしておくれよ」
「マーサ、俺達は用があるからガレージに戻らせて貰う」
というわけで、マーサハウスで住込で働く二人組と外で働く二人組に別れた訳だが、正直な所年齢的に働けるのかすら分からないのでこの先は不安しか残らない。
とりあえず遊星達から情報を集めなきゃならないだろうなとは思いつつ、一旦マーサハウスにて休む事にした。
圧倒的会話パート!
デュエルパートは少し先になるかもしれません。