次の日、二人は早速マーサの元で働き初め、俺は情報集めをアクアと一緒に午前中いっぱい行うことにした。
聞いてみれば近々WRGPの予選が開かれるらしく、参加者をまだ募っているとか。
スピードワールド2とかスピードスペルとかが必要でライセンスないとDホイールに乗れないんだよなぁ。
ライディングデュエル……ちょっとやって見たいがこれに関しては相談が必要だろう。お金の件もあるが。
うーん。ダークシグナー編は終わっていてこれからWRGP編だったか…昨日パラドックスに絡まれた上にシグナーの痣が顕現した以上、この先遊星達に起こることは100%巻き込まれるだろう。
「はぁ…」
「カズマったら溜息ついてる場合じゃないわ。これから仕事も探さなきゃ行けないんだから」
「とは言ってもな、俺らが出来るのなんて土木や売り子ぐらいだろう」
「うーん…」
「お前本当に種も仕掛けもないし芸人とかどうなんだ?」
「駄目よ!私の芸はお金の為に使うものではないの!」
アクアが例のごとく謎のこだわりを持っているため断念する。
「うーん駄目か。そういえばお前、どんな飲み物も水に変えちゃう能力はどうなったんだ?」
「あれね、この世界に来てから使えなくなったわ」
「お前もう水の女神でもなんでもないんだな…駄女神ですらないとは」
「あー!カズマが言っちゃ行けないこと言ったー!」
アクアが首を絞めにかかってくる
「ちょっ…悪かった悪かった!」
「ごめんなさいアクア様は?」
「うるせーぞ駄女神!」
「何よこのヒキニート!あんたなんか冒険者じゃないんだから最早ニートじゃない!」
「「ぐぬぬ…」」
アクアといがみ合ってると突然二人組に声を掛けられる。
「おうおうこんな裏通りで痴話喧嘩か?」
「昼間っから見せつけてくれちゃってくれてー。お熱いねぇ」
「んまぁ、だとしてもこんな男より俺らの方がお嬢ちゃん楽しませてあげられるぜ?どうだいお嬢ちゃん?」
「ミー達と良いことしようぜ!」
「うっわー……どうみても負け犬キャラなんですけどー。流石に王道過ぎて引くわー」
俺が想ったことを口に出してんじゃねぇ。つかアクアの見てくれに騙されてるぞお前ら。
「どうするのカズマ」
「いやまぁそりゃあ逃げたいが…」
「逃がすとでも思ってんのか?」
ですよねー。
さてどうするか。よく相手を観察してみると、デッキを持ってることが伺える。逃げるにしても地形が分からず、大通りまで時間がかかる。
「分かったこうしよう。デュエルで勝ったらコイツをくれてやる。負けたら逃がしてくれねぇか」
「ほー?オモシレェじゃん。ならタッグでどうだ?そっちのお嬢ちゃんもデュエル出来るみたいだしな?」
「ああ良いぜ」
バックから二つ分のデュエルディスクを取り出す。
最悪大会で稼ごうと思ってたので持ってきておいて正解だった。準備をしているとアクアが小声で話しかけてくる。
『ちょっとカズマ!何勝手に決めてるのよ!』
『仕方ないだろ、こうでもしないと逃げられ無さそうだろこんなチンピラ相手に』
『私だけでも逃がしてよ!』
『お前な……そうは言ってもどのみち地の利が向こうにある以上は無理な話だろ』
『そうだけど!』
「何をごたごた話してやがる!」
「いや、なんでもない」
「先行はどうする?」
「お嬢ちゃんにくれてやるよ」
こいつら以外と紳士的だな。
「だってよアクア」
「私からね?分かったわ!」
「お前切り替え早いな」
「当たり前じゃない。売られた喧嘩は買う主義よ」
「お前大体喧嘩買ったら泣いて帰ってくるけどな」
「ふふん、デュエルなら大丈夫よ」
駄目だ、今更ながら不安になってきた。
「行くぜ!」
「「「「デュエル!」」」」
自然な流れでデュエルデュエル。
アクアの一人称をあたしだと思っていたけど読み返したら私だった。全体的に訂正しておきます。
3/10 3:55 ちゃんと「私」って書いてあった…。訂正せずにすんだけどこの複雑な心境よ。
3/15 1:16 悪者2のセリフを「俺っち」→「ミー」に変更しました。あの人です。悪者1はオリジナルです。