何?何か声が。
???『ここだ』
石板?なんだこれは。
???『それが私だ』
願いって?
???『主の願いは仲間を守ることか?と聞いておる』
そうだ。俺は守りたい、こいつらを。なんなら逃がすだけだって良い。
所でお前は…?
???『そうか。私か?私は、主に宿る精霊…いや宿った精霊…とでも言おうか。恐らく奴が欲しがっているのは私だ』
そうだったのか。俺悪くねぇのか。
???『そう…だな主は何も悪くない…いや、主達は誰も悪くない。ただ巻き込まれた一般人じゃ。すまない』
いや、もう慣れっこだ。
『そうか、代わりと言ってはなんだが、力を貸そう』
ありがとうお前の名前は。
『私か?私の名前は』
――――――――――。
俺は起き上がりデッキに手をかける。
見える。この場をとりあえず凌げる手段が。
(この男を取り巻く空気が変わった。何か仕掛けてくるか)
【LP5400】
【手札1】
「俺のターン。パラドックス一つだけ言っておく」
「?何故私の名前を…」
「お前に俺は倒せない」
…きゃああああ恥ずかしいいいいいいい。何言ってんだろ俺!?
「お前何を言って…?」
「ドロー!」【手札1→2】
「俺は手札から《幻銃士》を召喚。このカードが召喚・反転召喚に成功した時自分フィールドのモンスターの数まで、自分フィールドに《銃士トークン》(悪魔族・闇・星4・攻/守500)を特殊召喚する」
「そんな雑魚を呼んだところでこの場はどうしようも…」
「まだだ!俺は手札から魔法カード《ナチュラ・ルチューン》を発動!このカードはレベル4以下の通常モンスターをチューナーに変えることが出来る。《銃士トークン》は通常モンスターとして扱うため、これをチューナーにする!」
「シンクロ召喚…何が出る?」
「俺はレベル4《銃士トークン》にレベル4《幻銃士》をチューニング!」
今だけでいい。こいつらを守る力を。
「集いし閃光よ!星となりて闇を振り払い、全てを浄化せよ!シンクロ召喚!!《閃珖竜 スターダスト》!!」
あたりが光に包まれ、白い竜が姿を現す。
「「「綺麗」」」アクア達は声を揃えてそうつぶやく。
「スター…ダスト……だと?馬鹿なそれは不動遊星の…いや、名前が違う。まさかスターダストはもう一体存在していたとでも言うのか…」
「正真正銘スターダストだ。ただスターダスト・ドラゴンとは違うぜ。俺は《閃珖竜 スターダスト》を守備表示で出し、ターンエンドだ」【手札0】
「ぐっ…どのみちそんな低ステータスではどうにもならないだろう。私のターンだ。《Sin World》は使わず、通常のドローを行う!」【手札1→2】
「バトルだ《Sinサイバー・エンド・ドラゴン》で《閃珖竜 スターダスト》を攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト!」
「この瞬間!《閃珖竜 スターダスト》の効果発動!1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。選択したカードは、このターンに1度だけ戦闘及びカードの効果では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。この効果をスターダストに使う。波動音壁!」
「何!?」
「言っただろ。お前では倒せないって。Sinモンスターは場に1体しか存在できずそいつしか攻撃できない。このままなら、撃破されることなくこのままターンが経過だ。」
「お前、私の名前といいSinのデメリットといい、なぜ知っている」
やばい喋りすぎた。墓穴掘りすぎた。
いや待て。相手は狼狽えている?ならここは押し切ればデュエルを中断してくれるのでは?
「お前のことはよぉく知ってるぜ。デッキの残りのSinカードもなぁ!」
「何…それをどこで知った?」
よしよし。とりあえず時間を稼ぐんだ。このまま遅延させて打開策を考えるんだ。
「ばらすと思うか?これは罠だったんだよ。お前を誘き出し、倒すためのなぁ。どうだった俺の演技は!うまかっただろ?覚悟しろよパラドックス!」
「うっわ~、カズマさんたら適当なこと言って、何が狙いなのかしら」
逃げろや。
「今のうちに逃げませんか?」
そうそうめぐみんいい子だ。
「いやカズマを置いていく訳には…」
いいから逃げろ。
「しかしカズマは私たちを庇ってデュエルを始めてくれた訳ですし庇う対象がいなくなった方が…」
そうだそうだ。というかそっちの方がやりやすい。
「でもクルセイダーとして仲間を置いていくのは…」
だぁもう、このダメクルセイダーは!
「くくく…ふはははははははは」
え?
「面白い。いいだろう…なら私を倒して見せろ。ターンエンド」【手札2】
あああああああ。挑発しすぎたぁぁあ。
キャラぶれてそうで怖E