双人~ふたり~   作:弟月 凌

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とーーーーーーーーーっても遅くなりすみません(´・ω・`)

学祭の関係上、しばらく書けませんでした…

ちょっと学祭の方がひと段落しそうなのでまた少しづつ書いて投稿しようと思います

拙い文章ですがお楽しみください!


第8話

「とりあえず状況を整理するね」

レオが紙――町の地図を広げながらそう言った

 

 

ハル自身はさっきの強烈な膝かっくんを喰らって動けないのでレオとネージュが近づいてきて3人で円をえがいて座った

ちなみにネージュの水縄はまだ左足首についている

(そういえばさっき聞いたらネージュの槍はヌンチャクのように変形できるらしい。道理で膝裏にクリーンヒットしたわけだ)

 

「まず第一に町の周りに結界が張られてるって事だね」

レオが持っていた地図の町を囲うようにぐるっと丸を書き足した

 

「道には2〜3人の見張りがいたな。広い道は5人くらいで固めていた」ネージュが地図を覗き込みながら指摘し、レオが書き込んでいく

 

「町の中心がどうなってるかだな…。あと町や村の人たちがどこら辺に集められているかだ」そう自分で言ってハルはうつむく

早く助けに行きたい

その思いだけが募っていく

 

バサッ バサッ

 

突然頭上から羽音がして3人そろって上を向く

そこには機械でできたスイカぐらいの大きさの鳥がいた

「あ、戻ってきた!」レオが嬉しそうに言って右手を水平にし、左手でトントン、と右肩を叩いた

 

機械の鳥はすい〜っとレオの肩に着地した

「なんだこいつ?」

「僕が作った魔法が動力の機械鳥だよ!こいつがいれば上からの偵察もお手の物さ」とレオはこれまで見た事がないほどのドヤ顔をした

 

カッ!

突然機械鳥の目が煌めき、地面に町のミニチュアを作り出した

 

「すげえ!」男心をくすぐるような発明にハルは目を輝かせミニチュアを触ろうと手を伸ばした

しかしハルの手はミニチュアに触れる事なく通過した

「ん?どうなってんだこれ?」手を引っ込めたり突き出したりレオにたずねる

 

「これはただの映像だから触れないよ。でもほら、ここに町の人たちが集められてる」

そう言いながらレオが町の中心から少し外れた所にある広場を指差した

 

確かに手を縛られた商人や奥さんと子供たちが寄り添っている様子がそこにあった

 

「で、相手のトップは町の中央の家か」ネージュがそう言いながら窓辺にいる腰に黒い大剣をぶら下げた男を指差した

 

2カ所は対して離れてない

 

けど

「…ここならたぶん人質になってる人が騒いでも聞こえないはずだ。しかもちょうどここの建物の死角になってる」

「流石は町によく行く者の視点だな。という事は周りの見張りさえなんとかすれば人質の人は逃がす事はできそうだ」ネージュが人質達の四隅に立っている見張りを弾くように指を動した

 

「でも相手は黒器(こっき)持ちなんだろう?結構危険じゃない?」と不安そうなレオだ

 

と、その前に

「黒器って何だ?」とレオに聞き返した

「あんた学園出身じゃないの?習ったでしょ」とネージュに呆れられた

 

うるせー。お前に聞いてねえよ

 

「あーえっと黒器はね…」若干苦笑いしながらレオが説明してくれた

 

* * * * * *

 

黒器(こっき)

 

魔法史では白器(はっき)と並んで有名だ(ハルは全く記憶にないが)

 

その前に魔法について説明しよう

 

まず、この世界の魔法の大本は火、水、自然、雷、光の5属性で成り立っている

 

魔法使いは基本、自然から力を借りて魔法を使う

ハルのように自然にある風を操ったりネージュのように水を操ることができる

 

それらは一般に白魔法と呼ばれている

 

 

 

それらと対になるのが黒魔法だ

 

黒魔法の属性は光が闇に変わるだけであまり変化がない

 

白魔法との違いは見た目た原動力、特性だ

 

黒魔法は全てに関して黒い波動を持っている

黒い炎

ジマが持ってた剣がそれだ

 

 

黒魔法の原動力はあらゆるものの生命力

 

それを儀式によって変換し、黒魔法ができるのだ

 

黒魔法の原動力にされた生命は死に絶える

 

そのため黒魔法は使用禁止と法で定められてはいるが使う者は絶えないのが現状だ

 

 

 

そして黒魔法の最大の特徴は『性質が変わる』ということだ

 

黒い炎は全てを燃料として燃やし尽くす

例え水であってもそれは変わらない

 

歴史上では黒い炎しかはっきり確認されてないが他の属性も世の中の理を無視できるだろうと言われている

 

 

* * * * * *

 

 

そして黒魔法のトップに君臨するのが5つの黒器(こっき)

 

黒器(こっき)は悪魔が中に入ってる武器でとてつもない威力を発揮するという

 

大抵の黒器(こっき)使いは中の悪魔に体を乗っ取られ暴走する

 

事実、いくつかの国が黒器(こっき)1つで崩壊したという話はいくつか残っている

 

もちろん並の武器では歯が立たない

 

全く同じ属性で対になる白器(はっき)の攻撃でのみ相殺される

 

つまり、ハル達にはまともに戦える手段はない

 

 

* * * * * *

 

 

「……ってところかな。だから真っ正面から当たっても勝ち目はないんだよ」とレオが眉間にシワを寄せて言った

 

まともにやりあってダメなのはハル自身が身をもって体験した

 

1人で戦ってダメだったのに沢山の町の人たちを連れてどうやる?

 

「…人質を逃がすのが先決だろう?」またもや唐突にネージュが言った

 

「そうだな」「そうだね」

 

「なら話は簡単だ。

 

 

 

 

あんた達2人で人質を逃がしな。」

 

 

 

たっぷり10秒間沈黙が訪れ

 

「…お前バカか?」ハルが呆れてつっこんだ

 

「バカにバカと言われるのか。心外だな」

「まあ確かにハルはバカだけど…なんでそんなことを?」

「おいお前らサラッと酷くないか…」

 

ハルの悲痛な声は相手にされず、ネージュが指を一本立てる

 

「簡単な事だ。第一に人質を誘導するのには冷静に物事を考えれる奴が必要だ。それにはメガネのあんたが適任。」

 

次に2本目の指を立てる

「次に万が一、見張りが騒ぎ出したらすぐに対処できるやつがいる。それは反射的に動くこのアホが適任だろ」

「おい名称変わってるんだけど」

 

またもや俺は相手にされない

 

「それなら僕じゃなくてもネージュさんでも」

「レオ…さんよりあたしんが攻撃に対処できる。いざという時はまた隠れるさ」ニッと口角を上げながらネージュがいう

 

「というわけで早速作戦を立てようか」

 

 

* * * * * *

 

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