勘違いで生き残れ! 作:朝が嫌い
「そこの定員、白夜叉を呼んでくれないか?」
「・・・ッッッ白帝・・・今オーナーは取り込み中でして・・・」
「そうか、なら・・・」
殺気を開放する。さっきの数倍の殺気をぶつける。周りの、人が倒れていく。
すると、「何事じゃ」
白夜叉が飛び出してきた。
「久しいな、白夜叉。」
「お前白か・・・」
驚いた顔をしている。後ろに、金髪の少年と黒髪のいかにもお嬢様な少女、猫を抱えた茶髪の少女がいた。
「ほう、見ない顔だな」
★★★★
十六夜side
白夜叉の試練が終わって帰るころにいきなり、とんでもない重圧が襲ってきた。・・・これは殺気なのか。余りの重圧に、お嬢様たちは、膝をついている。
「何だこれは?」
声が荒げた。まるで、殺されそうな錯覚を覚えるほどの重圧だ。
「これは、まさか・・・」
黒兎がうめいている。
白夜叉が血相を変えて、出ていく。その後ろを追う。途中で、重圧が消えた。
「心臓がバクバク言っているぜ・・・どこのどいつだこんなことできるのは」
今まで感じてきた中で断トツで濃くて高密度の殺気だった。
「恐らく、白帝様なのですよ」
「知ってんのか?黒ウサギ」
「箱庭ではほとんどのものが知っている人です。」
「何事じゃ!」
白夜叉の声が聞こえる。
「ようやく追いついたぜ。どういう状況だ?」
「白か・・・」
「白夜叉知り合いか?」
「・・・まあの。家出息子のようなものだ。」
家出息子?
「一番手っ取り早そうな方法を取らしてもらったぞ」
「・・・まあ良い。上がれ」
★★★★
「随分暴れているようじゃの?」
「そうだな、ところでそこに居る奴らは何だ?」
白は少し目を伏せ、答える。
「黒ウサギの新しい同志だ。」
「坂廻十六夜だよろしく、白帝さん?」
「久遠飛鳥よ」
「春日部耀 よろしく」
「ところで、俺らはあんたの自己紹介をしてほしいんだがな」
「ほう・・・不遜なガキだな。」
「あなた、私たちとあんまり、変わらないでしょ」
「くくくくく・・・・はははははは・・・・。目の前に白夜叉のような奴がいて、見た目で年齢を図るとは笑止!」
白は突然笑い出した。
「な・・・それは・・・」
「自己紹介だったか、俺のことは、白夜と呼ぶがいい。」
「白夜?白じゃないのか?」
十六夜がいぶかしげな顔をする。白夜叉は目を細める。
「ああ、その名で呼ぶな。」
「へー、訳ありってわけだ。まあ、いいけどな」
「顔合わせも、終わったところでおぬしたちは帰れ」
白夜叉が黒ウサギに言いつけた。
「は・はい、分かりました」
白夜叉の顔が怖かったのか、黒ウサギは、十六夜たちを引き連れて帰って行った。
「やっと二人になれたな白夜叉。」
やっと、気が抜ける。俺は、外では仮面をしている。絶対強者の仮面をな。常に一定以上の強者の空気を纏っている。だから、少しも気が抜けないのだ。この仮面がばれたら、色々な意味でまずいのだ。俺の、素を知っているのは、側近の2人と白夜叉位だ。
「そじゃの。それにしても白、おぬしなんじゃあのキャラ笑うのこらえるのが大変だったわ。「う、うるさいな」」
「ところでおぬしの噂は聞いておるぞ。だいぶ、力をつけたらしいの。」
急に話を変えやがったこの人・・・・。
「まあな。しばらく羽休めにここに来たんだ。後でもう一人部下が来るけどな・・・」
「ほう・・・うわさに聞く右腕だな」
「まあな。一応、俺の素の顔を知ってる。」
「そうか、ところでここにいるのか?」
ここは白夜叉の寝室。分かっているとも。ここに泊まる問題位・・・。
「ああ、ここにいるよ」
「そうか」
「問題ないよ。俺はロリコンじゃないから。」
「戯け!!!」
白夜叉の右ストレートが華麗に決まる。
「グハァ・・・」
「・・・というわけで泊めてくれない?」
「おぬし・・・昔より図々しくなったの」
「なあ、黒ウサギ白帝ってどんな奴なんだ?」
ホームの談話室の椅子で十六夜が問う。
「そうですね。彼には、色々な噂があります。一人でコミュニティーを潰したとか、魔王5人を倒したとか魔王にも恐れられているとか・・・」
「そいつはすげーな。それでどこまで噂でどこからが事実なんだ」
「・・・すべて本当なことです。」
「なッ・・・・・ハハハハハそいつはいいな。本当にそんな化け物みたいなやつがいるとはな。」
この時の十六夜の心情は、その偉大なる偉業への畏怖と、自分の本気をぶつけられるかもしれない歓喜だった。
「今日、放った殺気も本気ではなかったのでしょう。それに、恐ろしいのは、彼だけじゃないんです。彼の側近である部下や彼のコミミュニティーにも油断ならない猛者がいます。下層のコミュニティーは、一瞬で倒されてしまいます。それは、うちも同じなんです。なので十六夜さん、不用意にケンカを売るのは・・・」
「ああ、分かってるさ。・・・でも戦ってみたいな」
「ちょ・・・全然わかってないじゃないですか!このおバカ様!!!」
黒ウサギは、どこから出したか分からないハリセンで叩く。
ヤハハハハと笑い声がノーネームの本拠地に響いた。