勘違いで生き残れ! 作:朝が嫌い
★★★★
「起きてください・・・・起きてください」
うるさい声が聞こえる・・・。
「後、5分×100。」
「どうやら、死にたいらしいですね・・・」
その瞬間、脳が危険を察知する。本能が、警鐘を鳴らす。はッ」
思いっきり右に避ける。今まで自分がいたであろう布団は彼女の鎌でズタズタになっていた。自分があれを食らったらと思うと、ぞっとする。見慣れた紫色の髪が見える。そして、俺は文句を言わなければならないはず!
「何すんだ。殺す気か!!!!」
「チィ・・・殺し損ねました」
「何でお前は朝からバイオレンスなの?」
「いえいえ、これは主とのスキンシップですよ」
「何処の世界にこんなバイオレンスなスキンシップがあるんだ?」
「ここにあるじゃないですか、何を寝ぼけているんですか?バカなんですか?」
「お前、俺と2人の時何でそんなに毒舌なの?」
「日頃、見掛け倒しのハッタリ主の面倒を見ているツケですかね」
「・・・お前な」
こいつは、優秀なのに恐らく一番俺に対して毒舌なのだ。外では俺と同じく仮面をしていて、内心を表に出さないタイプなので最初は驚いた。
「何じゃ。朝からうるさいぞ!!!」
「ああ悪いな。白夜叉・・・ってそもそも何でお前がここにいるんだ?」
「ああそれは、私が入れたからじゃ。」
「あんたのせいじゃないか!」
「うるさいですよ主」
「しかしお前も水臭いの~」
「何がだ?」
「こんなに可愛い部下なら先に言えというんじゃ。のう」
そう言ってアナに抱き着く。ああ・・・死んだな
「触らないでください」
そういうと、アナは白夜叉をぶん投げた。
「のわー」
そんな雄たけびを上げて、外に吹き飛んでいった。あいつ誰だろうと関係なしだな・・・
「それで、頭にたんこぶを作って戻ってきた白夜叉。こいつの名はアナ。ある儀式で俺が呼び出した使い魔だ。」
「アナです。先ほどは、どうもすいませんでした。つい反射で」
「反射で人を投げ飛ばすって何事じゃ!」
「まあ、こいつは警戒心が強いからな。勘弁してくれよ」
「まあ、よい。おぬしたち、羽休めでここに来たといったな。どこまでが本当なんじゃ?」
「・・・羽休めに来たのは本当だ。でも、確かに目的があってきた。」
「何じゃ?」
「この階層にも、白帝の恐怖を刻みに来たんだ。上の階層には、白帝のことを噂ではなく知っている奴がいる。でも、ここには噂でしか知らないやつが多い」
俺は、実際の戦闘力はないに等しい。余計な戦いは、ボロを出す可能性がある。だからこそ、無駄な戦いをしないために、俺の脅威を知らしめる必要がある。
「なるほどの」
それに、あの十六夜というのは危険だ。俺の殺気に怯んではいたが、その瞳には自信と反抗心があった。一度どこかで折らないとな・・・