傭兵さんの放浪記   作:ぱる@鏡崎琴春夜

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もはやこれが一番更新が早い


傭兵さんの放浪記~番外編~:通常業務残滅作戦:

 数々の戦いに少し高めの給料で挑む忍の傭兵さんとは違うノースボックスの通常業務のお話。

 

 

 

 

 地中海に浮かぶ小島、マルタ島。

 そこには最近有名になってきた傭兵派遣会社ノースボックスの本社がある。

 

 その本社は今まで何度か襲撃を受けてきたがそのすべてを撃退または殲滅をして今もなお堂々と建っている。

 

 交通手段はヘリか船のみで少々不便に感じるが防衛やその他の事情があるのだろう。

 

 あぁ、申し遅れました。

 私はメアリー・キャンベル・スー・・・まぁ長いので周りからはスーかメアリーでしたが・・・・

 

 私は今日からこの会社で働くためにこの場所に来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 防弾ガラス製の自動ドアを2つ、ドアマンの立つ扉をひとつ、手荷物検査と指紋、生体認証を潜り抜け、やっと建物内に入る。

 

 てか長すぎんよこの入り口・・・

 合格通知の電話で一時間前にはこられた方がいいかとと言っていた意味が理解できるわ。

 

 

 受付ではホログラムの立体映像が説明し、設置されたタブレットで説明道理に操作して入館証の発行や、依頼とかを承けるようね。

 

 そんな感じに使いなれないタブレットを操作し入館証の発行を行い、美しい大理石で作られたギリシア調の白いロビーを歩く。

 

 ロビーの中央には噴水や少しの植物があり、周りの白さに浮くことなくちょうどよい具合にマッチングしている。

 

 そんな所を横目に私は着物を羽織る様に揺ったりとしたカーブを描く階段を上り面会室の4に向かう。

 

 

 

 

<面会室4>

 幾つかの大扉を通り過ぎ、目当ての面会室4と書かれたプレートがかけられた扉を開け中に入る。

「失礼します。 新入社員のメアリー・キャンベル・スーです」

 幾日も脳内トレーニングした入室時の挨拶はバッチリです。

 

「ようこそ、メアリー・キャンベル・スーさん・・・僕が今回の案内をさせていただく玄という者です」

 

 部屋の真ん中に置かれた大きなテーブルと向かい合うソファー・・・学校の校長室みたいだ。

 そして向かい合うソファーに座っているのが自分で自己紹介した様に案内をしてくれる先輩か上司だろう・・・

 

「フルネームは長いですからメアリーかスーで構いません」

 文字数稼ぎに間違われると困るしね。

 

「そうですか。 ではメアリーさん、一応お伺いしますが本社の希望部署は会計か救援で良いですね?」

 

「はい。 戦闘はそれほど得意ではありませんから・・・」

 そう答えると玄先輩は俗に言う王子様スマイルではにかみ、ソファーを立ち上がります。

 

「では確認も済みましたのでメアリーさんのデスクへと案内致しましょう。 こちらです」

 そう言って玄先輩は扉を開け、廊下の方に出ていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 面会室から少しいった廊下の突き当たりにあるエレベーターに乗り込み20階に降り立ちます。

「ここが会計部署の階でそこの第6会計が君の所属だよ」

 少々歩いて行った所で少し先の部屋へ指を指す玄先輩。

 

「それじゃあデスクまで案内したから今度は本社の案内をするよ」

 そう言って踵を返す玄先輩。

 私は生まれたての雛鳥のように後ろをついてあるく。

 

 

 

 エレベーターでの移動中でも案内は入る。

「この本社は地上50階建て二棟で主に構成されているよ。 二棟のうち入り口にあるのが一般客及び非戦闘系社員の棟で奥側の棟がVipと戦闘系社員用の棟だよ」

 

 そこでエレベーターが到着したことを知らせる音がなる。

 

「おっと30階か、ここは救援部署の階で医療ルームも用意されてるよ・・・まぁ、怪我をしないのが一番だけど」

 

 そこで私はエレベーターのボタンが10階づつなことに気がつく。

「エレベーターは10階ごとなんですか?」

 分からないことや不思議なことは人に聞け!・・・大事な教えです。

 

「いや、このエレベーターだけが10階ごとで、これ以外のエレベーターは好きな階で止めることができるよ。 10階づつで部署が変わるから他部署への移動用なんだ」

 

 成る程と思える出来ですな・・・

 

「あと一応説明するけど1~10までが面会室や講義堂などのエリアで11~20までが会計、21~30までが救援部署で31~40は一応救援部署の管轄ではあるけど病院が入っているよ。 41~50は車両部署の空中部署が入っていてB1~B10は駐車場と倉庫かな」

 

「色々考えられているんですね・・・」

 昨今の荒れた世界で急成長しただけの成り上がり傭兵派遣かと思っていたがその認識は間違っていたようです。

 

 

 そのときふと思い出す。

「非戦闘系社員と言ってますが絶対に戦わない訳ではないですよね?」

 その質問を待っていたと言うように微笑みかける顔にグラリときながら説明を聞く。

 

「勿論、悲しいことだけど戦わないといけないときも来ないとは断言できない・・・だから社長の考えで週に一度戦闘系社員の指導のもと護身術から一定の戦力にする叩き上げの時間があるんだ。 あと奥側の棟の地下は射撃訓練場で一応社員なら誰でも出入りできるよ」

 

 攻められてなにもできずに殺されるなんて真っ平ごめんなのでこの考えをした社長は凄く社員を思ってると実感できる。

 

「そう言えば主に二棟で構成されているとおっしゃっていましたが、ロビーで横に伸びる通路を見たのですがどうことですか?」

 

「そっちは社員寮とジムや図書館などの生活スペースって物だね・・・図書館は広いし蔵書も多い、ジムではトレーナーもいるから効率よく鍛えることができらしいよ」

 

 この会社は色々考えてるんですなー・・・

 

「それじゃあそろそろ案内は終了! 寮に荷物は運び込まれているはずだから・・・あっといい忘れてた寮は二人一部屋だから! 部屋の場所はデスクのお隣さんが同じ部屋だからその人に聞いてね」

 

 そう言ってエレベーターが止まった階で降りてしまった。

 えーっとたしか20階の第6会計だっけな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数ヶ月後、本社にてのこと

 

 その日も何時も通りお隣の子をからかって遊んだり、真剣に仕事をしたり・・・

 まぁ、とにかくその日も平和な一日で終わると思っていた。

 

 

『緊急警報!緊急警報!敵三個大隊! 繰り返す!緊急警報!緊急警報!敵三個大隊!』

 何回も繰り返される警報は恐怖を駆り立てる。

 

『戦闘系社員は対応に当たられたし!』

 ざわざわとざわめく会計部署・・・どうするべきか彷徨く人に、耳を塞いで震える人。

 

 そんなときにエレベーターのつく音がする。

 その音に廊下を見れば看護服や白衣を着た男女が駆け回っている。

 

「応援を頼みます!この中医術・・・いや手当てや包帯巻きの知識を持つ方は至急こちらへ!」

 

 私は救援部署の方へ行かなかった。

 医術に多少の心得はあれど進み出る勇気は私にはない・・・

 

 一歩を踏み出し止まった足を戻そうとしたとき、不意に後ろから幼い声がかかる。

「ここに一人医術に心得があるものがいる」

 

 振り替えればそこにいたのはホンの12~15もないような子供。

「救援部署主催の医学講座に何回も出席し、図書館でも医学関連をよく借りるメアリーさん?」

 しかし、私は怖れた。

 年端もいかぬ少女に・・・

 

「・・・ここ居ます! 応急手当てくらいなら幾らでも出来ます!」

 気づけば名乗りを挙げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを見届けた忍びは真後ろの防弾ガラスを小刀型の高周波ブレードで切りつけ、自分の身体の通る穴をあけ、そこから飛び降りる。

 

 獰猛な獣の笑顔を張り付け、どう戦うかを考えながら・・・・

 

 

 

 

 

 そして会計部署の誰かが言った。

「あぁ、あれが我が会社のエース 風魔なのか・・・」と・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 前線の傷つく同期や先輩後輩を手当てし包帯を巻き、元気付ける。

 元々三個大隊程度・・・直ぐに方はついた。

 

 

 この戦いで何人もの社員が病室送りになったが、死者は誰一人居なかった。

 




 ロビーの様子は取り敢えずメタルギアライジングのビルを参考にしています。
 階段はワンピースのサウザンドサニー号の主マスト部分の階段を思い出すまたは検索して頂ければと・・・
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