傭兵さんの放浪記   作:ぱる@鏡崎琴春夜

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Q.思うんですが船坂弘閣下は人間なんでしょうか?
A.いいえあれは軍神です

Q.今年の有給は幾つでしょうか?
A.そんなものはありません


 とある会社にての一幕


作中に島根県がでるのは一番地域性を理解している場所だからなのであって、決して島根県をバカにしている訳ではありません。

自分が住んでる県だし多少はね?


生きる英霊とともに:除洗浄施設防御戦:

「はぁ?除洗施設の見張り?」

 まともな傭兵の役目的任務が与えられることに不思議と驚く。

 ・・・しかし、日本の復興をするための除洗浄施設の場所を知っているなら何処なんだ?

「えぇ、そうよ・・・ただ、ライバル系の奴等が来るかもしれないから増強してるの」

「どこだ?沈黙の妖精?それともライデンハルト?」

 まず守る場所が場所故にライバル系でも一流の類いに相当する。

 一流なればこそ相手の対応策は定めにくい・・・せめて少しでも策がたてられる相手であってほしい。

「いえ、そこまで大手じゃないわ相手は【異端な愛国者(ジェンティーレ・パトリオット)】よ」

 

「なっ!?同じ日本系の奴等がなぜ!?」

 同じ日本復興を志とする異端な愛国者(ジェンティーレ・パトリオット)がなぜに私たちを邪魔する?

 

「なんだか知らないけど宣戦布告を告げる最後通牒には私たちが日本を復興させると言って復興させた暁には政権を思うままにして日本を支配するとか言う妄想がかきつらねってあったわ」

 

「あの被害妄想ばら蒔き虫め!」

 日本が元に戻ることを期待して(休みなく)働き、戦い続けたからこう言う水を指すことをすると悪態もつきたくなる。

「主要部隊のリーダーは船坂 シュッヒティゲン・・・貴女の愛弟子ね」

 相手も最悪ときたか・・・ガチで負けるかもしれないな。

「先に謝っとくぞもしかしたら私はこの戦いに勝てないかもしれない」

 氏康の顔つきが変わる。

「そう・・・でも死にはしないんでしょ?」

 負けてもいいと氏康の顔は語っている。

 だが実際負ければどうなるかだが、確実に氏康は死ぬ。

 アイツの体では逃げ切れるはずが無いからだ。

 それでもその事はアイツがよくわかっているはず・・・

 

「負けてもいいけどその代わり実害を0%にしてね?」

「とんだ無茶ぶりだな」

 それから少しの間二人は和気あいあいと将棋の指し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【日本某所沿岸部】

 日本は汚染されるまでは豊かな緑や水が多い美しい国だった。

 しかし、第三次世界大戦が勃発し便乗したとある国に幾本かの核ミサイルを撃たれ、迎撃虚しく日本中に落ちたミサイルは各地を汚染した。

 

 そしてその責任を押し付け会う国に失望し出ていくものや最後まで国を信じた者がいる横で対応策も立てず否定や擦り付けをするお偉いさんは日本放棄を決断・・・この国を蹂躙されないよう旨味を消すと言うことで各地にある原子力発電所を爆破または破壊し汚染を広げた。

 

 しかし、元から旨味が少ないと思われたのか汚染が一番軽度な場所があった。

 島根県と呼ばれた地域だ。

 

 

 氏康は一番薄い場所から除洗浄していき、少しずつすめる場所を増やそうとする計画のため除洗浄施設を島根半島に作り、そこから除洗浄完了地域をまあまあ広げていた。

 

 

『島根は水の都でして除水するにはもってこいなんですよ洗浄液を流していけば流れてどんどん綺麗にしてくれる・・・それにあんがい良いとこですよ島根って、松江には一杯お茶所があってですね...』

 耳につけたイヤホンからは氏政のうんちくと言うか観光案内と言うかという微妙な情報が流れてきた。

 

 それをまぁラジオの適当な番組的な感じで聞き流しつつ、車を走らせる。

 

 まず警戒区域が広く、県庁所在地がまるっと警戒区域なのだ。

 だからなにか知っているかと氏康にかけるつもりで間違え氏政を呼び出したのが運の尽き、三十分ほどこの島根とは何ぞや的な放送が続いている。

 

『おっおう・・・それで効率のいい見回りの仕方ないか?町をぐるぐる回るだけじゃダメだと思うんだが・・・』

 せめてまともな答えが帰ってくることを祈りつつ返答を待つ。

 

『そうですね・・・まずこの地域は辺りが大体水辺です』

 これはまともなやつが聞ける可能性が!

『そして除水液を作って保管しているのは現存天守の松江城でお姉が外堀や、壁などを修復や作ったりした結果、大分防備は強くなっていて天守の最上階からも景色はよく見えます・・・ので城から見えにくいまたは見えないところや、城をこわせる大型砲を置ける場所を重点的に見て、出来れば駅のレールを破壊したほうがいいかなって・・・』

 

 余程氏政はこの地域を愛してるらしい・・・まぁ、そのお陰でいい情報が手に入ったしそれでいいか。

『ありがとう氏政社長 十分にいかせる情報だ』

 そう言って通信を切り、今度は詰め所に通信をかける。

 

『こちら風魔 新しい情報源を手に入れた、本隊に繋げ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見回りや巡回、たまに詰め所に戻って状況確認。

 そんなことを数日繰り返している。

 

 だが今日はその数日とは大きく違うことになった。

 

 

 

 

 

 

『増援きます!』『命令はまだか!』『遅延戦闘に勤めろ!』

 耳へとつながったイヤホンは通信機からの情報を的確に伝えてくれる。

 

「一番近いのは・・・204警備大隊か」

 草むらから駆け出す姿は何時ものスニーキングスーツ。

 手にはこれまた同じく何時もの小刀モデルの高周波ブレードが握られている。

 

「風となれ風魔・・・邪な風ではなく、美しい魔性を持つ魅せる風となれ・・・」

 誰が言ったかもあやふやな記憶、だがこれが殺る気を入れる殺る気スイッチなのだ。

 

 轟と周りを止めるほどの轟風、誰もが唖然とし一瞬動きが止まる。

 子供が戦場を駆けたではなく謎の黒い影が駆けたとどれだけ目が良くとも反応しきれない速度という物はある。

 微かに何かが通った。

 

 それだけが記録として残る。

 

「首刈りーっと」

 命令を出していると思わしき人物の首を切り落とす。

 ゴトリと微妙に重い質感を出し地に落ちる首は訳がわからないと言うような表情をして死ぬ。

 

「速すぎるかな?」

 そう思うことも少なくない。だが速度を落として迎撃された日に笑い種としか残ることはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幾つの首を落としてきたことだろう・・・・何度も何度も迫り狂う敵の将とその補佐官らしき人物を手当たり次第に潰し、通りかかった道すがらに斬り倒した雑兵の数はもう数える気が失せるほど切り飛ばした。

 

 そして最後の大隊と思われる隊に突入した。

 

 

 そして、氏康の事前情報通り、首を刈るためにたどり着いた大将jはかつての教え子、船坂だった。

 

「ようこそ先生・・・そしてさようなら」

 輿に乗り女王のように振る舞う船坂。

 

「ソイツは酷いな~仮にも教官だよ?」

 さようならという言葉と共に放たれた苦無は眉間を狙い打ちするように真っ直ぐ飛んでくる。

 だがしかし、そんなあからさまな物を受ける気は更々なく、高周波ブレードで軌道を反らし伏兵に当てる。

 

「仮にも上官だったんだお前の癖は把握してる」

 輿に乗っているなら立ち上がる時間は要る・・・その立つ時間を上げるつもりは無い。

 

「一刀の元で死ね」

 

 自慢の瞬発力を使い即座に距離を詰め、高周波ブレードを振り上げる。

 輿を二つに割りながらも剣速は落ちず、刃はそのまま船坂を切る軌道を進む。

 

「そういうわけにもいきません」

 剣と自分の間に苦無を挿し込み勢いを押さえつつその勢いを利用し持ち上げられる形で輿を離れ、刀の間合いの外へと着地する。

 

「私のもとから消えてから曲芸師にでもなったか?」

「それを言うならなぜ先生は逆賊につくのです?」

 

 二人ともにお互いへ向けて嫌みを言いながら、次のチャンスを待つ。

 

 苦無と小刀・・・間合いなら苦無のほうが短いのは明白な事実。

 しかし、携行数が解らないのと投げれば遠距離も行けると言うことが問題だ。

 

 幾つ落とせば確実に武器がなくなるかも解らない。

 

「行きますわよ!」

 船坂はその事を理解してやっているようだ。

 幾つも幾つも苦無を打ち出して数があるように魅せる。

 

「やったろうじゃん!」

 数々の苦無を叩き落とし、軌道を反らし、弾く。

 その度に一歩歩を進める。

 

「苦無を投げるのは動かないときしか無理なのか?」

 一歩進めど、船坂は下がらない。

 投げるのが精一杯なのだろう。

 

 まぁ、だからこその命中精度なのだろう。

 

「煩いわ!これでも食らえ!」

 五本を同時に、それも別々の急所へ投げつけられる。

 

「教えたよな?戦場で高揚してもいいが、不用意に感情を揺らすなって」

 三つを叩き落とし、一つを回避し、最後の一つを受け止める。

 

「せっ先生なんかに何がわかるの!!」

 苦無の数は増える、されど精度は落ちる。

「わかるわけ無いだろ?お前はお前で私は私だ」

 

 もうすぐ小刀の間合いへ入る。

 

「あぁ!!何もかもメチャクチャよ!」

 総数二十本もの苦無が少し下がった命中精度で狙ってくる。

 

「そうか、私も勤務表はメチャクチャなんだ・・・・仕事したのに名前が無いとかな」

 もう防御する必要のある苦無はない。

 

 ただ蹂躙するだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

「さらばだ優等生」

 名前も無いただの一切り・・・しかし、それでも首は風に切られ少しの間中を舞いやがて法則に引かれて落ちる。

 

「船坂も首が落ちたら死ぬわな」

 その場に人間が入るほどの大穴を掘り、中に船坂を投げ込み土をかける。

 

 そして、壊した輿の板を引き剥がしさらさらと文字を書いて船坂のいる場所へ差し込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『防衛成功しました!お疲れ様です』

 丁度相手を蹂躙したとき通信機からそう聞こえる。

 

『はいお疲れ・・・』

 礼儀としてそう言い、通信機のスイッチを切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「異端は異端なのかな・・・」

 手を握りしめそう呟く。

 

『逃げたから何じゃない?』

 通信機のスイッチが勝手に入り氏康の声が聞こえる。

『真の愛国者なら最後までこの国に残るべきだった・・・でも、怖くなってこの国から逃げたから異端なんじゃない?』

 

 突拍子もなく、確証の無い推測・・・だが私にはそれが真実のように聞こえた。

 

『そうだといいな』




【人道的人類限界について】●■■博士

我々第四研究所は傘に入れてくれるよき友人と共に人間の限界性はどの程度なのかを調べました。

よき友人は人間ではなく機械による人口生物で限界を打ち破ることを考えていますが、我々第四研究所としては生身の人間の限界性を試したい所存であります。





【実験イの結果報告】 ■■■■補佐官
 第四研究所の人体実験において得られた貴重なデータはよき友人に知らせるべきでないと思われます。

また低コストで強き人間が造られると書かれていますが、力の暴走などが幾つか起きているため信頼性には欠けることと思われます。

【実験ロの結果報告】 ■■■事務次官
よき友人の助言により脳の一部を取り除き、人工脳を埋め込む実験(通称実験ロ)は成功しました。

少々コストは上がりますが暴走の危険性は下がりました。
しかし、少しばかり力が引き出しにくくなったようですので教育プロトコルが必要になる可能性があります。


【実験ホの結果報告】 ■■■■軍大臣
 これ迄の失敗を鑑み、対応策を練って検討した結果遂に成功しました。

 コードは375643、被検体は【風間 和喜】中佐
 コードネームは名字をもじり、かつてこの東京付近のスパイを束ねた者の名前【風魔】とします。

 また訓練の副作用か投薬の問題のためか著しく彼女は若返り見た目はおおよそ14~16歳の女学生のようになっています。
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