ちょっと無理やりな進み展開になってしまっていますが、その分早く先に進めていけるよう頑張ります
???A「いやああぁぁっ~~!?」
???B「ああぁぁっぁぁっ~~・・・・・・」
それはまだ朝の早い時間であった。といってももう8時よりは後ぐらいであろう・・・『ローゼンベルグ騎士養成学校』の上空で何かがかなり速い速度で様々な動きを見せながら飛行しているのが見え、ユーノが女の子っぽくしたような声と本当に慌てているのか、驚いているのか分からない声を上げている黒髪の巫女が大きめのサイズの杖に二人乗りしているのが見える・・・
ブリジット「へぇ~知世さんが?」
苺鈴 「そうなのよ。以外にもこっちの知世って拳法の才能がさくらよりもありそうなのよね?」
ブリジット「やっぱり世界が違うとそこんところが変わっちゃうんですかね?」
苺鈴 「じゃない?」
???A「うわあぁぁっぁ~~!?」
苺鈴・ブリジット「あぁっ!?・うぅっ!?」
苺鈴 「何だったのよぉ!?今の!!」
ブリジット「すごい風でしたね?」
苺鈴 「見られてないわよね?」
雑談をしながら中庭に面している通路を歩いている二人の前に先の飛んでいる二人がものすごい勢いで通過し、その突風が強かったのか二人のスカートがめくれ上がりそうになり、慌てて押さえたが、やっぱり一瞬尻側の方は大きくめくれ上がり、ブリジットは薄いピンクのシンプルなタイプの下着が・苺鈴は初日に制服と共に付属でついていた黒パンストをたまたま着用していたためパンスト越しに大人っぽ過ぎず、かといって子供っぽ過ぎない年相応な雰囲気の純白な白の下着がモロに見えてしまい、そこまでは咄嗟に隠せなかったため後になり気になりだし、苺鈴は周辺に人が他にいなかったかを確認しながら前も後ろもスカートを押さえながら顔を赤らめていた・・・
そんな事がありながらも、今日は休日が明けて最初の日。苺鈴はキザーロフに野暮用があったため校長室を訪れてみるが、扉を開けた途端「ガシャァァ~ン!!」と大きな音が響き、砂煙が部屋に舞う。何事かと部屋の中を見ていくと次第に砂煙が晴れていき、人影が複数見えてきて完全に砂煙が晴れると、その正体に思わず名前を呼ぶのであった
苺鈴 「あぁっ!?確か耳長の『フェル』さんと巫女さんの『神楽』さん!?」
フェル「ふぇ?」
神楽 「ん?」
ブリジット「お二人の下敷きになっているのは『アクティ』さんに『ユング』さんじゃないですか!?」
アクティ「んぁっ!?」
ユング「それより助けてよぉ~・・・」
正体は『時の庭園』で出会った『???B』こと『神楽』と『???A』こと『フェル』どうやら先の突風の正体もこの二人であるようだ。そしてその二人と二人が激突した拍子に壊れた壁の瓦礫(がれき)が下敷きになった『アクティ・アクセル』と『ユング・フォン・フェルディナント』であった。苺鈴とブリジットそして、もともとこの部屋にいたプリーシアは神楽を助け、その後はあまり我関せずな雰囲気であった。他の人物達の事を嫌っている訳ではないが、単純に神楽が一番大事なのだ
苺鈴 「大丈夫ですか?」
アクティ「あぁなんとか」
ブリジット「何で皆さんがここに?」
理由を尋ねてみるとアクティはハヤウェイと同じで剣術の臨時指導に、ユングも治癒魔法の臨時講師に、フェルも魔法の臨時講師としてキザーロフから呼ばれ今日から出勤なのだ。
ブリジット「因みに神楽さんは?」
神楽 「プリーシア様・・・護衛・・・」
ブリジット「プリーシア様の護衛?また何で?というか神楽さんの治癒魔法もすごいじゃないですか?講師はしないんですか?」
神楽 「お師匠様から言われた依頼・・・」
プリーシア「神楽の師匠の神奈(かみな)様が色々理由をつけてまたわらわの護衛として派遣してくれたのだ。本当ならばここに到着するのにはまだ時間が掛かるはずだったのだが・・・」
フェル「そこで私がこの『マジカルラブリーステッキ』に乗せて迎えに行ってた訳。校長先生に『運び屋』として依頼されてね?」
ブリジット「な~るほど・・・」
苺鈴 「あっ!?まさかさっきの突風ってあなたの仕業!?」
フェル「へちゃっ~ごめんごめん。急に杖が暴走しちゃってさぁ~」
ブリジット「割りといつもな気が・・・」
フェル「何か言った?」
ブリジット「ぁっ!?いえいえ!!」
神楽 「私の依頼・・・護衛だけ・・・」
プリーシア「という訳だ」
ブリジット「はぁ・・・」
フェル「っで?そういうあんた達は誰なのさ?」
そして、何度目かは忘れたが『別の世界から来た』という話をして、ヤッパリ半信半疑ではあったが4人は深くは受け止めず、話も一段落したところで苺鈴は先日プリーシアに頼み込んだ事と同じ事を神楽とフェルの二人に頼み込んでいた
フェル「いいけどさぁ?何で私達と戦いたい訳?」
苺鈴 「さっきも話した『時の庭園』でも見た時からお二人も強い事はうかがえました。私達のこれからの事を考えると、色んな人達との経験がきっとどこかで役立つはずですし、なにより今の私がプリーシアさんの時みたいにお二人と戦った時にどこまで通用するのかを試してみたいんですよ」
フェル「まぁ私はいいけどさ、神楽ちゃんはどう?」
神楽 「私も・・・いい・・・」
苺鈴 「ありがとうございます。それじゃあ放課後に校庭でお願いします」
フェル・神楽「OK!!・うん・・・」
という事があり、放課後・・・予定通りフェル・アクティ・ユングの3人は追加の臨時講師として仕事をし、フェルと神楽は約束通り校庭へと足を運んだ。
今苺鈴はフェルと戦い始めた処であり、外野には話を聞いていたアクティ・ユングそしてプリーシアと後から話を聞いたハヤウェイとルーア・エインそしてフィーリアが観戦に来ており苺鈴はプリーシアの時と同様『サイクロード』は外して、フェルは自称『マジカルラブリーステッキ』事『ウォーハンマー』のハートの装飾を苺鈴に向けて構えていた・・・
苺鈴 「今度こそ先手必勝!!」
フェル「うぉっ来たね!!だったらこっちも!!我が意に従い!!我が手に集うべし!!大いなる焦がれる力!!眠れるサラマンドルの炎!!『ファイアーボルト』!!」
神楽の時と違ってフェルは苺鈴の出鼻をくじくことは出来ず、まっすぐ向かってくる。そこでフェルは本編ゲームではレベル1の炎攻撃魔法『ファイヤーボルト』を合計3発放つがそれを炎なので避けるに専念し全弾回避する。
実を言えば苺鈴はもうすでに神楽との対戦を終えていたのだ。それも両者無傷で苺鈴も体力を削(そ)がれることなくフェルと戦っている・・・
神楽VS苺鈴の戦いは一言でいえば『呆気(あっけ)ない』モノであった。
プリーシアの合図の後、すでに拳を構えていた苺鈴と弓に矢をセットしていた神楽だが、苺鈴が一気に距離を詰めようと駆け出す一歩前に次に足を踏む地面に矢が先に刺さったのだ。
方向を変えて動こうとしたがそれも同じように矢が進路先に刺さり、苺鈴の正面・左右そして、後ろに一度下がろうとして後ろに振り返ろうとした瞬間に顔をかすめる神楽の矢がそれを許さない。
もう一度神楽に向き直るとまた新しい矢を準備していて動く前にすでに射抜かれているような状況であった・・・「参った」の苺鈴が完全に詰みを確信したため両手を上げ降参の意志を言葉と動きで示したことで二人の勝負は終わった・・・その間はおよそ15秒ぐらいの出来事であろう。
両者はその場から一歩も動く事も無く戦いが終わったのだ
苺鈴が一騎当千の猛者でもあればもしくは神楽の弓の実力が劣っていればこの勝負分からないであったが、あいにく苺鈴の実力では一騎当千とは言えなく、神楽も弓を使わせたら百発百中の腕と視力も持ち合わせているうえに、経験の差も歴然であった・・・
苺鈴 「何で私の動く先が分かったんですか?」
神楽 「あなたの・・・足の・・・先を見た・・・」
苺鈴 「そんなところを見てたんですか!?」
神楽 「他に・・・弓使い・・・戦う時は・・・眼を・・・見る・・・」
苺鈴 「眼を見る?」
神楽 「うん・・・」
苺鈴 「成・・・程?・・・」
と、アドバイスももらいつつ神楽戦は終了し、そして続けて『VSフェル戦』となったのだ・・・
ファイヤーボルトを回避する苺鈴を見たフェルは更に別の魔法を発動させるため再び演唱を開始する。ファイアーボルトはフェル自身のレベルも高いためほとんど一瞬で完成し連撃となったが、今度は得意な属性とはいえレベル3(これが最大レベル)の氷魔法『アイスジャベリン』を放つ為数秒の時間がかかっていた・・・
フェル「アイスジャベリン!!」
苺鈴 「・・・ふんっ!!」
フェル「おぉっ~!!やるねぇ~!?だったら連射のアイス!!」
苺鈴 「っ!?ふんっ!!」
フェル「アイス!!」
苺鈴 「ちぃ!!」
フェル「アイス!!」
苺鈴 「ふっ!!」
フェル「ア~イス!!」
苺鈴 「ふっ!!はあっ!!」
繰り出された氷の尖った固まりであるアイスジャベリンを避けると、フェルは再びアイスジャベリンを連射で放ち、それも続けて2発避ける。3発目の攻撃はその氷を掴み、両手で構えて更に放たれていた4発目に向けてバットのごとく振り回して跳ね返す。返された氷を慌てながら咄嗟に避けるフェルはお返しと言わんばかりに次の一手に出る
フェル「フロストバスタァァーー!!」
フェルが自称『マジカルラブリーステッキ』を天高く向けると突如空中に魔法陣が浮かびそこから雪の結晶が手の平サイズほどとなり、無数に降り注ぐ。この魔法は広範囲系の魔法であるようだ。よけきれないと判断した苺鈴はアイスジャベリンの氷を両手でぐるぐると回し防御するが、氷と氷がぶつかり合い、徐々にジャベリンが削られていき何発も回転の隙間を通り苺鈴にかすめていく・・・
苺鈴 「ふんっ!!ぅぅっ!!」
もう使えないとジャベリンを投げ捨てバック転で距離を取り、フロストバスターの範囲から脱出した苺鈴は、範囲を出ると同時にジャンプする
苺鈴 「ふっ!!ふっ!!・・・それっ!!」
フェル「嘘ぉっ!?」
振り続ける雪の結晶を空中で二枚掴み取り、それをフェルに向けて手裏剣でも投げるかのように横に振るい、投げる。フェルは咄嗟にステッキにまたがり空中に回避し、外したことに苺鈴は少し、顔をしかめ「おしい」と小声で悔しがっていた・・・
着地した苺鈴は同じく着地したフェルに向けて駆け出し、フェルは咄嗟にまた魔法陣を今度は地面に展開させ苺鈴はその上に入ってしまう・・・
フェル「サンダーショック!!」
フェルは広範囲系の雷魔法『サンダーショック』を放つ。間一髪ジャンプしてかわした苺鈴であったが、これを「チャンス!!」とフェルは再びステッキを苺鈴に向けて構え次の魔法を放っていく
フェル「これならどう?ライジングトルネェェード!!」
苺鈴 「うっ!?・・・うわぁっ!?」
空中では避ける事も出来なかったためすさまじい暴風の直撃を受けてしまったため、その後地面に背中から強打し、一度は上半身を起こしかけた苺鈴であったが、再び地に背中をつけてしまいこの勝負も苺鈴は負けとなってしまったのであった・・・
フェル「へちゃ~大丈夫?」
プリーシア「神楽。治癒魔法をかけてやれ」
神楽 「はい・・・」
苺鈴 「ぁぁっ・・・やっぱり気持ちいいわ・・・」
ブリジット「負けちゃいましたね?」
苺鈴 「ほっといて」
フェル「いやいや、あなた中々強かったよ?ねぇ?」
神楽 「うん」
プリーシア「とはいっても、神楽戦では呆気なく終わったがな?」
苺鈴 「うぅっ・・・」
アクティ「でもよ?魔法をあんな風に返すとは思わなかったな?」
ユング「あれは僕もびっくりしたなぁ」
エイン「負けはしたが、いい試合だったと俺は思うぞ?」
苺鈴 「ありがとうございます」
神楽の治癒魔法を受けながら苺鈴はみんなから負けはしたが称賛の声を掛けられ照れくさそうに頬を少し赤らめ指で頬を搔いていて、治療が終わった後はそれぞればらけてその日は終了となったのであった・・・・・・
翌日。つまり6日目の苺鈴の騎士学校最後の日・・・輸送団体は明日王都から出発するとのことで今日はまだ女子寮に泊まり、明日にここを出発する予定となっている・・・
最後の授業も終わり、教室でHRも終わらせ苺鈴も最後の挨拶を一言言い終えて今日は解散という事になった
苺鈴 「それじゃあ!!」
エイン「あぁ苺鈴。ちょっと・・・」
苺鈴 「はい?何ですか?」
エイン「明日の昼頃に『王都』からこの国を出発するんだったよな?」
苺鈴 「えぇそうですけど?」
エイン「明日、すまないがいつもの時間に教室に来てくれないか?時間はそんなに取らせない」
苺鈴 「今日じゃダメなんですか?」
エイン「あぁ。明日でないと駄目なんだ。駄目か?」
苺鈴 「いいですよ。そんなに急がなくても大丈夫ですし」
エイン「じゃあ明日またこの教室でな?」
苺鈴 「分かりました」
そう言って苺鈴は教室を出ていき、それを見たさくら達は「良し!!」と心の中でガッツポーズをとり、手はず道理に事が進むよう最終調整を掛けるために行動を開始するのであった・・・
苺鈴 「小狼?・・・」
教室を出て少し進んだところで偶然かこのタイミングを狙っていたのか人気が無い時に小狼が苺鈴の前に姿を現す
小狼 「・・・・・・」
小狼は苺鈴と向かい合っている・・・省略されていたがに休日以降からは二日目の時よりも苺鈴は小狼を気にかけ、積極的に話しかけて、拳法の授業でも心なしか小狼によく付く事も多く、小狼の方も何やら恥ずかしさの方が強いのか以前のようなただ冷たい感じで突き放すようなことはあまりなくなっていたが、あくまでもそれは『苺鈴の方から』ベタベタして来ているだけであって、小狼の方からは一切話しかけてくるような事は無かったのだが、今回はそうではなかった・・・
苺鈴 「どうかしたの?」
小狼 「・・・・・・」
苺鈴 「黙ってちゃ分からないわよ?何か私に用があるんじゃないの?」
小狼 「・・・明日・・・学校の裏の森の泉に来てくれるか」
苺鈴 「あぁ前にあなたがこっそり修行してたあの場所?」
ちょっと意地悪な笑みを浮かべながら言い放った苺鈴の思わぬ発言に顔を赤らめた小狼であったが、構わず「7時頃に来てくれ、出来れば誰にも言わずに」とそれだけ言い残して走り去ってしまった・・・
寮に戻った後もブリジットには早朝に少し出かける旨(むね)をあらかじめ話して小狼にも「誰にも言わないでくれ」と言われている手前、何気なく何処に行くのか聞いてきたブリジットには「ちょっとね」と詳しい事は話すことはしなかった・・・・・・
そして迎えた出発の日の早朝・約束の泉にて小狼は苺鈴を待っていた・・・人気を感じた小狼はやってきた苺鈴に向き直り両者は互いを見つめる・・・
小狼 「来てくれたんだな?」
苺鈴 「約束だもんね?それで?一体何の用なの?」
小狼 「お前に・・・聞いてほしい『願い』がある!!」
苺鈴 「『願い』?・・・私に?」
小狼 「あぁ・・・だが、その前に俺ともう一度勝負してくれ!!」
苺鈴 「はぁっ!?何で!?」
小狼 「俺が勝ったら俺の願いを聞いてほしい!!だが勝ってもお前が嫌だったらその願いを断ってくれてもいい」
苺鈴 「だったらそんなまどろっこしい事しなくてもいいじゃない?」
小狼 「いいやそれは駄目だ!!」
苺鈴 「何でよ!?」
小狼 「俺なりのケジメなんだ」
苺鈴 「『ケジメ』ね・・・・・・」
小狼 「・・・・・・」
数舜の間、沈黙が流れ風と木々が揺れる音だけが響くこの場所で、先に沈黙を破ったのは苺鈴であった
苺鈴 「いいわ。受けて立ってあげる!!」
小狼 「すまない・・・」
苺鈴 「違うでしょ?こういう時は「ありがとう」じゃない?」
小狼 「・・・ありがとう・・・」
苺鈴 「どういたしまして。ただ、私からも条件を付けさせてもらうわ」
小狼 「何だ?」
苺鈴 「私とあなたの勝利条件の設定よ?私はあなたに『参った』と言わせれば勝ち・あなたは私にまともな一撃を当てれば勝ちって事でいいわ」
小狼 「俺の実力をそこまで見くびってるのか?」
苺鈴 「まだまだ負けるつもりなんてないからね?これは私にとっても修行になるのよ?私よりも強い人なんてこの世にはごまんといるんだから・・・」
小狼 「・・・・・・」
苺鈴 「それに、たった数日で私を凌駕(りょうが)出来るほど強くなったとも正直思えないのよ?前回があの結果じゃね?」
小狼 「くぅっ!?・・・」
苺鈴 「違うって事を証明したのなら最後の授業よ!!この私を倒す気で全力で来なさい!!『リー・シャオラン』!!」
小狼 「おおぉぉっーー!!」
苺鈴 「やあぁっーー!!」
苺鈴の最後の個人授業いや『決闘』が始まり、両者は右ストレートから戦闘に入っていくのであった・・・・・・
さくら「突然始まった苺鈴ちゃんと小狼君の決闘。その様子は圧倒的で、見ていられなくって・・・」
ブリジット「苺鈴さんのための卒業式の時間も迫る中、不思議な事も起こって・・・」
苺鈴 「そして私はさくらに懐かしいあの言葉を掛ける」
ブリジット「次回。『カードキャプターさくら 苺鈴外伝』第27話『騎士達の卒業』」
小狼 「輝け!!心のプリズム!!俺は絶対にあいつに勝つ!!」
苺鈴 「あっ!!おまけに没にしたこの話のシーンもついでに投稿するわね?」
苺鈴 「小狼?・・・」
教室を出て少し進んだところで偶然かこのタイミングを狙っていたのか人気が無い時に小狼が苺鈴の前に姿を現す
小狼 「・・・・・・」
小狼は苺鈴と向かい合っている・・・省略されていたがに休日以降からは二日目の時よりも苺鈴は小狼を気にかけ、積極的に話しかけて、拳法の授業でも心なしか小狼によく付く事も多く、小狼の方も何やら恥ずかしさの方が強いのか以前のようなただ冷たい感じで突き放すようなことはあまりなくなっていたが、あくまでもそれは『苺鈴の方から』ベタベタして来ているだけであって、小狼の方からは一切話しかけてくるような事は無かったのだが、今回はそうではなかった・・・
苺鈴 「どうかしたの?」
小狼 「・・・・・・」
苺鈴 「黙ってちゃ分からないわよ?何か私に用があるんじゃないの?」
小狼 「・・・お前明日時間を取れるか?」
苺鈴 「明日?お昼頃からはもうこの国を出発する予定で、朝もいつもの朝のHRの時間にエイン先生に呼ばれているから空いてるのは早朝だけね?」
小狼 「じゃあそれでいい・・・この学校の裏の森にある泉を知ってるか?」
苺鈴 「あぁ前にあなたがこっそり修行してたあの場所?」
ちょっと意地悪な笑みを浮かべながら言い放った苺鈴の思わぬ発言に顔を赤らめた小狼であったが、構わず「明日そこに来てほしい。出来れば誰にも言わずに」と呼ばれ、「今じゃダメなの?」と当然の疑問を投げかけるがどうやら明日でないと駄目らしく、小狼はそれだけ言い終えると「明日待っている」と去り際に言い残し、廊下を走ってその場を後にすると苺鈴も深追いはせず、ただ明日を待つ事にするのであった。寮に戻った後もブリジットには早朝に少し出かける旨(むね)をあらかじめ話して小狼にも「誰にも言わないでくれ」と言われている手前、何気なく何処に行くのか聞いてきたブリジットには「ちょっとね」と詳しい事は話すことはしなかった・・・・・・