カードキャプターさくら『苺鈴外伝』   作:狼と踊る男

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『しんしんと降り積もる清き心』

 

 

はーちゃん「はむ!!・・・はぁー!!最高!!」

 

一同は公園のそばにあった『苺メロンパン』のワゴン車に場所を移していた。はーちゃんのおなかの虫が大きく鳴り、腹ごしらえをしてから話の続きをする事にしたのだが、はーちゃんの食欲はすごかったようで、10個食べてもまだ足りないようで、苺鈴のおごりだったが、こんなに食べるとは思っていなかったので『がま口』財布を下に向けると、苦い顔をしながら財布の中の埃(ほこり)を地に落としていった

 

みらい「そんなに食べて大丈夫?」

 

はーちゃん「大丈夫、大丈夫おなか減ってたんだぁ~」

 

リコ 「何かごめんなさいね?苺鈴。後で私達もメロンパン代出すわ?」

 

苺鈴 「ううん。いいのよ?私が言い出したんだから?それにしても驚いたわね?こっちの世界の二人も魔術師で、しかも『魔法つかい!プリキュア』の正体があなた達の事だったなんて?」

 

みらい「今!!『こっちの世界の二人も魔術師』って言いました!?」

 

リコ 「それにその言い草だと、もしかして『魔法つかい!プリキュア』の存在を知っていたの?」

 

苺鈴 「えぇ。ちょっと前に『魔法使いのプリキュアがいる』って聞いた事があってね?」

 

苺鈴はスマフォを取り出し、苺鈴・みらい・リコが一緒に映っている写真を見せる。だが、その写真はみらい・リコからしたら違和感しかない写真であった。なにせその写真は別の世界『アルハザード』の『メディアード』で出会った大人になった方のみらいとリコであったからだ。因みにその写真にはフェイトと共に『ミッドチルダ』へと渡ったブリジットも映っていて、苺鈴はアルハザードでの事やジュエルシードを巡る事件の事を懐かしむように話していた

 

みらい「そんな事があったんだ?」

 

苺鈴 「えぇ。向こうの二人にも結構助けられたのよ?」

 

リコ 「『マホウカイ』以外にもそんな世界があったのね?・・・あれ?もしかして前に元気が無かった時の悩みってそのジュエルシードの事が原因だったの?」

 

苺鈴 「まぁ・・・そうなるわね?」

 

みらい「言ってくれたら力になったのに!?」

 

苺鈴 「何て言って協力してもらうのよ?」

 

みらい「そりゃもちろんプリキュアの力を貸して!!ってさ?」

 

苺鈴 「二人がプリキュアだって知らないのに?」

 

みらい「ぁっ・・・」

 

苺鈴 「まぁお互い秘密にしないといけなかった訳だし、今更しょうがないわよ?それにこの世界でいきなり魔法使いがいるって話したところで普通信じる?」

 

リコ 「確かに・・・」

 

みらい「私お婆ちゃんに話したらすぐ信じてくれたよ?」

 

苺鈴 「嘘!?」

 

リコ 「ホント今更だけど、みらいの両親が『魔法』と『作法(さほう)』を勘違いしてくれて助かったわ・・・」

 

苺鈴 「はぁ~?・・・それでみらい・リコ?それにはーちゃんも良い?」

 

みらい・リコ・はーちゃん「何?」

 

苺鈴 「『キュアエール』ってプリキュアに聞き覚えってない?」

 

みらい「『キュアエール』?・・・って誰?」

 

リコ 「聞いた事無い名前だけど、その子もプリキュアなのね?」

 

苺鈴 「えぇそう・・・はーちゃんはどうなの?」

 

はーちゃん「う~~ん・・・知らない」

 

苺鈴 「そっか・・・その様子じゃこっちの世界だとまだ会ってない訳ね?」

 

リコ 「そのキュアエールってプリキュアから私達の事を聞いたの?」

 

苺鈴 「えぇ。『キュアエール』・『野乃 はな』さん・・・アルハザードとは別の世界で一緒に戦ったプリキュア・・・そこでも色んな事があったっけ?」

 

リコ 「ちょっと待った!?もしかして更に別の世界に行った事がある訳!?」

 

苺鈴 「えぇそうよ?」

 

リコ 「本当に大変だったのね?苺鈴・・・」

 

苺鈴 「『Hguっと!プリキュア』って言ってね?そこで他のプリキュアにも会って、『仮面ライダー』とも一緒に戦ったっけ?」

 

みらい「今!!『仮面ライダー』って言いました!?」

 

苺鈴 「そっ!!平行世界で実在する本物の仮面ライダー1号・2号と一緒に怪人軍団と戦った事もあるの?一緒に記念撮影出来た時は嬉しかったなぁ~・・・それでこれがその時にみんなと撮った写真ね?」

 

みらい「いいなぁ~」

 

はーちゃん「御馳走様(ごちそうさま)!!」

 

苺鈴 「お粗末様でした」

 

みらい「あっそうそうはーちゃん。どうしてそんなに大きくなったの?」

 

苺鈴 「元ってどれぐらいだったの?」

 

リコ 「モフルンより少し小さいぐらいよ?」

 

モフルン「モフ?」

 

苺鈴 「へぇ~それが一気にこんなに・・・」

 

はーちゃん「それがね?暖かい光がピカッー!!ってなって!!ワァー!!ってなって、ぐるぐる~ってなって?記憶が無くなってて?気が付いたらこの大きさになってて?プリキュアにもなれちゃった!!」

 

みらい「そうだったんだ?」

 

リコ 「って!!全然分かんないわよ!?」

 

なのは「みらいさん!?今ので分かったんですか!?」

 

みらい「ううん。よくわかんない」

 

なのは「ぇっ・・・」

 

苺鈴 「つまり『よくわからない』って事がよくわかったわね?」

 

はーちゃん「えへへっ実は私にもよくわからないんだ?」

 

リコ 「そうみたいね・・・」

 

苺鈴 「つまりその姿になってこの世界に戻ってきた時に記憶喪失になったところで私と出会ったって訳ね?」

 

はーちゃん「そういうこと!!」

 

苺鈴 「胸張って言う事じゃないでしょ!?」

 

はーちゃん「えへへ」

 

苺鈴 「いや褒めてないから?」

 

リコ 「でも苺鈴も人が悪いわね?」

 

苺鈴 「えっ?何で?」

 

リコ 「そのキュアエールって子から私達の事を聞いてたなら昨日はーちゃんの事を私達に教えてくれてもいいのに?」

 

苺鈴 「まぁ確かに『魔法つかい!プリキュア』の事は聞いたけど、正体までは聞かなかったから?」

 

リコ 「へっ?そうなの?」

 

みらい「何で?苺鈴なら根掘り葉掘り聞きそうなのに?」

 

苺鈴 「ちょっと引っかかるところもあるけど、まぁこの際それは置いといて・・・確かに知りたかったけど、みらいもリコもはーちゃんもそれに野乃(のの)さん達も普段は普通の人間と変わらない。だから皆の日常を壊す真似はしたくなかった。ただそれだけよ?」

 

みらい「何か今の苺鈴ちょっとカッコよかったよね?」

 

リコ 「確かに・・・女の子にしておくのはもったいないかもね?」

 

苺鈴 「コラコラ!!どういう意味よ!?」

 

リコ 「冗談よ?」

 

苺鈴 「もぉ~」

 

はーちゃん「ところでさ?これからは私もみんなと一緒に色々出来るんだよね!?」

 

みらい「色々って?」

 

はーちゃん「うん!!皆と一緒にご飯食べたり遊んだり、魔法の勉強したり、学校にも行ってさ?」

 

みらい「そっか!?はーちゃんとまた暮らせるようになったし、その大きさなら!?」

 

はーちゃん「うん!!」

 

みらい「わくわくもんだぁーー!!」

 

はーちゃん「わくわくもんだしーー!!」

 

モフルン「モフゥゥ~~!!」

 

苺鈴 「あっ~・・・盛り上がってるとこ悪いんだけど、ちょっといい?」

 

みらい・はーちゃん「何?」

 

リコ 「そういう事は私達だけで勝手に決められないでしょ?それに校長先生達も心配して・・・あぁっ!?」

 

苺鈴 「えっ?今度は何?」

 

リコ 「私『マホウカイ』に帰らないといけないかも?もしかしたらはーちゃんも・・・」

 

リコ以外「えぇっーー!?」

 

苺鈴 「えっ!?何!?リコもはーちゃんも帰るってどういう事よ!?」

 

リコ 「だってはーちゃんも『エメラルド』も見つかったし、私がこの世界に残る理由が無くなっちゃって・・・」

 

苺鈴 「何よそれ!?」

 

モフルン「嫌モフ!!みんなと一緒が良いモフ!!」

 

はーちゃん「私もみらい達と離れ離れになるの嫌だよ!?」

 

リコ 「それは・・・私だって・・・」

 

苺鈴 「・・・だったら言っちゃえばいいじゃない?まだ『皆と一緒に居たい!!』ってさ?」

 

リコ 「えっ!?でもそんなわがまま言えないし・・・」

 

苺鈴 「確かにそれぞれの事情ってもんがあるけどさ?気持ちを伝えるだけでも何か変わるかもしれないわよ?」

 

リコ 「それは・・・」

 

苺鈴 「それにさ?今気にしてもしょうがないでしょ?まだ魔法学校の校長先生に連絡してないんだし?だったらせめてその時まで一緒の時間を楽しみなさいな?私だったらそうするわよ?」

 

みらい「そうだよ・・・苺鈴の言うと通りだよ。今気にしても何にもならないし、まだ『帰る』って決まった訳じゃないし」

 

リコ 「・・・そうね?確かにまだ連絡もしていないのに気にしすぎても仕方がないわね?」

 

苺鈴 「そういうこと。それに・・・私だってまだリコと離れるの嫌よ?」

 

リコ 「なっ!?」

 

はーちゃん「苺鈴~~私はぁ~~!?」

 

苺鈴 「あ~はいはい。もちろんはーちゃんともまだ離れるのは嫌よ?」

 

はーちゃん「はー!!やった!!」

 

苺鈴 「まぁ連絡する時は私もついてって上げるわよ?こういう事は人数が多い方が頼みやすいし?」

 

みらい「ありがとう苺鈴!!」

 

苺鈴 「いえいえ・・・それじゃあそろそろ行きますか?」

 

みらい「何処に?」

 

苺鈴 「そうねぇ~とりあえずその魔法学校の校長先生に連絡とらないとダメなんだし、連絡を取れる場所に行きたいわね?」

 

みらい「あっ!!だったら家に来てよ?「水晶さん』なら校長先生に連絡とれるし?」

 

苺鈴 「あっそうなの?それじゃあ早速行きますか?」

 

みらい・はーちゃん・なのは「おぉー!!」

 

リコ 「何かピクニックのノリね?」

 

苺鈴 「あはは・・・ところでリコ?」

 

リコ 「何?」

 

苺鈴 「『さん付け』で呼ぶって事は『すいしょう』さんって人の名前なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度時は遡り『ヤモー』・『ジョーカー』が復活するよりも前になる・・・・・・

 

場所は日本を遠く離れた『エジプト』に舞台を移し、砂漠の中を一人の日本人の少女と身長が約30センチほどしかない小さき者が日差しを遮るために、全身をローブに包んでとある遺跡に向かって足を進めていた

 

少女 「目的の遺跡と言うのはあとどれぐらいなんでしょうか?」

 

小さき者「地図によるとそれほど遠くはないようでござる。それに・・・」

 

少女 「『それに』?」

 

小さき者「近づくにつれて、邪気のようなモノを強く感じてくるでござる」

 

少女 「そうですか・・・急ぎましょう。また『バッドエンド王国』や『幻影帝国』と同様の何かでしたら食い止めませんと」

 

小さき者「承知!!」

 

二人は更に足を進めて、目的地の遺跡の付近にようやく到着しようとしていた頃、その遺跡の中では、二人組の何者かが遺跡の中を進んでいて、ようやく最深部に到着した様子だ・・・

 

子分(こぶん)「兄貴ぃ~!!遂に来ましたね!?」

 

兄貴 「おぉ寝得(ねぇ)ぇぇ!!お宝はこの部屋にあるはずだ寝得(ねえ)ぇぇ!?」

 

子分 「ところで兄貴ぃ~!!」

 

兄貴 「どうした寝得ぇぇ!?」

 

子分 「俺達の見た目、バリバリエジプト系の雰囲気の外人なのに!?何で俺の名前が『大 寝得(おお ねえ)』で!?兄貴ぃ~の名前が『大 釜(おお かま)』なんてむちゃくちゃ日本系の名前なんすか!?」

 

兄貴 「そんなのぉぉ~・・・俺が知りたいよぉぉ~!!」

 

何この茶番?なんて感じで会話を続けるこの二人組は盗賊である。見た目は肌黒く、思いっきり外国人系の顔立ちをしている者だが、名前が何故か日本風である。そして使い捨てキャラである

 

そんな事はどうでもよく、二人組の盗賊はこの遺跡にお宝を求めてやってきたようで、最深部にあった一つのランプを見つけると、ご丁寧に持っていたハンカチできゅっきゅとランプを拭き出し、『ランプの魔人』でも呼び出そうとそれっぽいポーズもしていたが、結果はホトトギスの鳴き声だけがこだまする結果であった

 

子分 「兄貴ぃ~?」

 

兄貴 「冗談だ寝得ぇぇ!?」

 

勿論本気でやった訳では無く、ただの冗談であった。結構茶目っ気が強い盗賊のようだ?しかし、次の瞬間ランプから黒い靄(もや)が出てくると、思わず手放して落としてしまいランプにひびが入り、思わず二人は指と指を重ねてまるで恋人繋ぎでもするかのように手を重ねて抱き合ってしまっていた。それだけびっくりしたのか、意外にも小心者なのか・・・

 

そしてランプのヒビが大きくなり、ランプから何かが飛び出ると、それは天井を破壊し、その破壊のせいで脆くなっていた個所が連鎖的に崩れていき二人の盗賊は「きゃあぁぁ~~!?」とまるで『女子か!?』と突っ込みたくなるような悲鳴を上げながら瓦礫の下敷きになってしまい、その生涯を終えたり終えなかったり、生死不明となったのであった

 

 

 

 

 

少女 「あれは!?」

 

小さき者「邪気が一気に強くなったでござる!?」

 

少女 「急ぎましょう!!」

 

遺跡から何かが飛び出た所は少女と小さき者にも見え、まだ遺跡の敷地内に入っていなかった二人は駆け出し、その何かを追って遺跡へと急ぐ・・・

 

そして、その遺跡から飛び出て来たのが『ヤモー』と『ジョーカー』を蘇らせた張本人『ラブー』であった。ラブーは首を動かし、ポキポキ鳴らしながら体を慣らしていた

 

ラブー「ふぃ~長い事、狭苦しい所におったから、体中がイテぇは?にしても?・・・なんや景色、ずいぶん変わったな?さてと・・・どうしたもんかね?おっ?何や?えらい遠くから怨念を感じよるな?」

 

少女 「お待ちなさい!!」

 

突如ラブーに向けられた叫び声に上空にいたため下を向くと、そこには日よけのためのローブを纏った少女と小さき者がおり「何者ですか!?」とラブーの個人情報を入手しようと問いだそうとしていた

 

ラブー「俺様は『ラブー』。まぁお前さんらに分かり易く言えばものすん~ごく迷惑な存在っちゅう訳やな?」

 

少女 「それはどの程度に迷惑なのでしょうか?」

 

ラブー「そうだな?・・・おっ?向こうに街が見えるな?丁度ええわ。ぶっ壊してこの固まった体をほぐすために利用させてもらおうかな?」

 

少女 「そうはさせません!!」

 

ラブー「はぁ?お前さんに何ができるっちゅうねん?」

 

れいか「出来る事ならあります!!『青木 れいか』!!あなたの暴挙(ぼうきょ)、止めて見せます!!」

 

-----『レディ~?・・・』-----

 

れいか「プリキュア!!スマイルチャージ!!」

 

-----『GO~!!レッツゴォ~ビューティー!!』-----

 

ビューティー「しんしんと降り積もる清き心・・・キュアビューティー!!」

 

『青木 れいか』。変身してプリキュア『キュアビューティー』へと姿を変え砂の世界に出現する。この世界で言えば4年前、当時中学2年生だった頃『スマイルプリキュア』として4人の仲間と共に『バッドエンド王国』と戦った5人目のプリキュアである。2年前の『幻影帝国』の出現によって一時期戦線に復帰していたが『幻影帝国』壊滅後、今日まで再び変身する事は無かったが、『小さき者』事『メルヘンランド』と呼ばれる別の世界からやって来ていたライオンのような姿をした仲間の妖精『ポップ』に頼まれエジプトに共に調査へやって来ていたが突如出現したラブーの暴挙を阻止するため、復活を果たすのであった

 

ラブー「『キュアビューティー』?何やよくわからんが、まぁええわ。とりあえずお前さんでリハビリさせてもらうで?ほぉっ!!」

 

ビューティー「はあっ!!」

 

ラブーは地上まで高度を下げ、ビューティーに向かって急接近する。それに対抗するかのようにビューティーも砂を蹴って、ラブーとの距離を一気に縮め両者の拳がぶつかり合う

 

ラブー「ほれ!!ほれ!!ほれ!!」

 

ラブーは左右の拳を連撃で振ってビューティーに攻撃を仕掛ける。ビューティーはそれを避け・腕で受け止めその拳は重いのか防御しても顔が一瞬ひきつる

 

ラブー「どうした?逃げるばっかりじゃ俺様には勝てへんぞ?ほれっ!!」

 

ビューティー「獲(と)った!!」

 

ラブー「何!?」

 

ビューティー「やあぁっ!!」

 

ラブーの右正拳突きを咄嗟にしゃがみ、ラブーの右腕を両手で掴み体を浮かしてドロップキックのように足を突き出しラブーの胸部に命中。それが効いたのかラブーは後ろに吹き飛びビューティーに恨めしそうに視線を送る

 

ラブー「おぉ~いてぇ~なんだ、思ったよりもやるやないか?」

 

ビューティー「それはどうも」

 

ラブー「けどな?そろそろ終わりにしてやんよ?俺様の『ムホウ』の力をとくと見せてやる」

 

ビューティー「『むほう』?」

 

ラブー「あれでええか?出てきな?」

 

ドンヨクバール「ドンヨクバァァ~ル!!」

 

ビューティー「アカンベェでもサイアークでも無い!?」

 

ラブーはピラミッドと地上に出ていたサソリを見て、指パッチンをする。すると何もない空間に亀裂が入りそこから巨大な刺青(いれずみ)をしたオタマジャクシのような何かが現れ、サソリとピラミッドを飲み込みサソリの体とヤドカリやカタツムリのように背中に殻の感覚でピラミッドが装備させられている『サソリ・ドンヨクバール』が誕生し、ラブーはビューティーの相手をこのドンヨクバールに任せるようだ

 

ラブー「このドンヨクバールに勝てるかな?行きな!!」

 

ドンヨクバール「ガッテン!!」

 

『サソリ・ドンヨクバール』はその巨大なハサミを左右に振るい、続けて上段からビューティー目掛けて突き出す攻撃を仕掛ける。しかしビューティーはそれを冷静に動きを見て、大振りな攻撃だという事も込みで割と余裕を持って避けられているようだ

 

ドンヨクバール「ドンヨクバァァ~~ル!!」

 

ビューティー「ふっ!!・・・はあっ!!」

 

サソリ・ドンヨクバールは尻尾を伸ばしビューティーを串刺しにしようとしたが、その場でジャンプし、急降下キックを放つ。しかしサソリ・ドンヨクバールはすばやく砂の中にもぐりその巨体を完全に隠してしまいビューティーのキックは空振りとなってしまう

 

ビューティー「・・・・・・」

 

周辺を見渡しどこから来るかわからず警戒をしていたが、わずかに振動が伝わってきた事でどこから来るのかを一瞬で察知したが、ほんの少し遅かった

 

ビューティー「真下!?」

 

気付いた時にはもう遅く、ビューティーは地上に飛び出したサソリ・ドンヨクバールの頭突き(ずつき)に近い攻撃を受け地に打ち付けられダメージを追ってしまうが、何とか立ち上がりサソリ・ドンヨクバールを睨みつける

 

ラブー「さぁて、こっからどうするのかね?」

 

ビューティー「サソリを取り込んでいるだけの事はありますね?でしたら!!ふっ!!」

 

ラブー「んぉっ?」

 

ビューティー「プリキュア!!ビューティィィッッーーブリザァァッーード!!」

 

ビューティーはラブーのいる位置よりも高く跳び、必殺技の『プリキュア・ビューティーブリザード』を放つ。サソリ・ドンヨクバールを狙わずにビューティーの真下に当たる地点に技を当てていることにラブーは「何しとるねん?」とビューティーの意図がわからずにいたが、この影響でこの辺り一帯だけ南極にでもなったかのようにすべて凍り付いていたのであった

 

ラブー「ほぉ~えらい力やな?全部凍り付きおったか?けどな?それがどうしたっちゅう話や?」

 

ラブーは余裕を見せ、サソリ・ドンヨクバールに指示を出したが、サソリ・ドンヨクバールはその場から動く事が出来なかった。何故ならサソリ・ドンヨクバールの数本ある足も凍り付き、しかも地面まで表面だけでなくまるで深い池の中まで凍り付いかのように固まってしまって地面に隠れる事も出来なくなってしまっていたのだ

 

ビューティー「今なら!!」

 

ラブー「おいおいちょいと調子乗りすぎてやしないかい?動けなくなっても背中のピラミッドが固い盾になっとる。お前さんの攻撃が通用するもんかい」

 

ビューティー「プリキュア!!ビューティィッーブリザァァッーード!!アロォォッーー!!」

 

動けなくなったサソリ・ドンヨクバールは取り込んだピラミッドの甲羅の中に体のほとんどを隠し、防御に入る。ビューティーは『ビューティーブリザード』の力を『氷の矢』として放つ『プリキュア・ビューティーブリザード・アロー』を放ち、それは固いピラミッドの甲羅をあっさり貫通し、サソリ・ドンヨクバールが爆発を起こす。白い煙がドンヨクバールを包みそこからサソリとピラミッドがシャボンの中に入った状態で飛び出てきて元の位置に戻りドンヨクバールは浄化されたようだ

 

ラブー「おいおい?俺様の『ムホウ』をあっさり破りおっただと!?そりゃないやろ!?」

 

ビューティー「次はあなたの番です!!」

 

ラブー「はっ!!冗談言いなや?お前さん相手はあくまでもリハビリやっちゅうねん?ほなな?もう俺様の邪魔すんなよ?」

 

ビューティー「待ちなさい!!くぅ!?逃げられましたか・・・」

 

ポップ「ビューティー!!」

 

ビューティー「ポップさん」

 

ポップ「無事でござるか?」

 

ビューティー「えぇ。私は大丈夫です。それよりすみません。逃げられました」

 

ポップ「いや、お主が無事であればそれでいいでござるよ?それに敵の事も、わずかでも情報がわかっただけでも収穫でござる」

 

ビューティー「そう言っていただけると助かります」

 

ポップ「しかし、これからどうしたものか?」

 

ビューティー「そうですね・・・一先ず日本に戻りましょう。あのラブーという魔人の行方も追いたいですし、この事をみゆきさん達とも相談したいので?」

 

ポップ「承知したでござる!!」

 

ビューティーの提案に乗り、日本に帰還する事にしてポップは巨大な鳥へと変化(へんげ)してビューティーはその背に乗りこの場を後にする。この後、どこかの町に降りて本棚を探し特殊な手順を踏む事で『不思議図書館』への入り口を開き、そこから日本へと一気に帰るという訳である。『不思議図書館』は本棚さえあり、手順を知っていれば誰にでも行く事が出来る場所であり、入り口がエジプトでも、強く想えば出口を遠い日本に繋げる事が出来るからだ。早い話『どこでもドア』のような使い道である

 

そして、この直後の時間に日本へと移動していたラブーはジョーカーそしてヤモーの二人を復活させてたのであった・・・

 

 




次回『響け!愛の鼓動!!ジョーカー対ドキドキ!プリキュア』
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