カードキャプターさくら『苺鈴外伝』   作:狼と踊る男

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謝罪を一言。

これまでキュアダイヤモンドの事を誤って『キュアダイ『ア』モンド』と間違って投稿していた箇所が多々あった事をお詫びします。


『ジョーカーからの暑中見舞い』

ヤモー「ドクロクシー様の骨も残すはこの一本のみ・・・・・・次こそは私のすべてを掛けてプリキュアを倒して見せます!!ドクロクシー様。どうか私にお力をお貸しください・・・」

 

ジョーカー「『すべてを掛けて』ですか・・・ずいぶん大きく出ましたねぇ?」

 

夕方の河川敷・・・ここに移していたドクロクシーのカカシの前にヤモーは膝まづく・・・そんなヤモーの前にジョーカーがどこからか現れ、ヤモーの前に再び姿を現していた

 

ヤモー「ジョーカーさん・・・ここ数日見かけませんでしたがどちらに行かれていたのですか?まぁ私はあなたがどこへ行こうと構いませんが・・・」

 

ジョーカー「まぁちょっと野暮用ですよ?プリキュアを倒すためのね?・・・それよりもヤモーさん。すべてを投げ打つ覚悟がおありでしたらその覚悟、私に預けてみませんか?」

 

ヤモー「あなたに?何故私があなたなどに・・・」

 

ジョーカー「ではお聞きしますけど、どうプリキュアに挑むおつもりですか?」

 

ヤモー「ふんっ!!そんなもの、ドクロクシー様のお力があればこざかしい作戦など無用です!!圧倒的な力を見せつけて見せましょう!!」

 

ジョーカー「はぁ~・・・そう言って何度もやられているのではありませんか?」

 

ヤモー「ぐっ!?」

 

ジョ-カー「策も無しに挑むのは無謀ですよ?我々の主ですらプリキュアに敗れたという事をお忘れですか?」

 

ヤモー「・・・あなたの策に乗れば倒せるとでも?ただ私を利用しようとしているだけではないんですか?」

 

ジョーカー「私もプリキュアが憎い!!・・・これでは足りませんか?」

 

ヤモー「・・・・・・いいでしょう。どのみちすべてを掛けて挑むのです。この際乗って差し上げましょう」

 

ジョーカー「ご助力感謝します」

 

ジョーカーはヤモーに右手を差し出し、ヤモーは警戒はしつつもその右手を握り返す

 

ヤモー「それで?具体的にはどうするおつもりなんですか?」

 

ジョーカー「えぇ、プリキュア達の弱点を突こうかと思いましてねぇ~?うふふっ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

マナの父「やぁ、いらっしゃい」

 

れいか「こんにちは」

 

翌日の事。れいかは大貝町(おおがいちょう)にある洋食屋『ぶたのしっぽ』つまり『相田 愛(あいだ まな)』の実家に訪れていた。出迎えてくれたのはマナの父で、すんなり家の中に通してくれただけでなく「話は聞いてるよ」と深い事情を知っている素振りまで見せる事に一瞬驚くが、マナの部屋に通されそこにはマナ・六花・いおながすでにやってきていたようであった

 

れいか「あのマナさん。あなたのお父様はもしやプリキュアの事をご存知で?」

 

マナ 「はい。知ってますよ?家族や友達の皆は私や六花、それに『ドキドキ!プリキュア』の他のメンバーの家族も私達がプリキュアだって事は知ってます」

 

れいか「道理で話が早いと思いました?一体何があってそのような事に?」

 

マナ 「いやぁ~それがその・・・あはは・・・」

 

六花 「『キングジコチュー』との決戦の時、報道ヘリがすぐ近くに居るにも関わらず思いっきり暴露しちゃってたもんで?」

 

れいか「まぁ!?」

 

マナ 「あはは・・・すみません」

 

いおな「ところでマナさん。そろそろ話してもらっても良いですか?私達を集めた大事な用って?」

 

マナ 「へっ?」

 

れいか「そうですね?私(わたくし)もそろそろお聞きしたいのですが、ジョーカーや『闇の魔法使い』について重大な事が解ったので集まってほしいと連絡を頂きましたが、それは一体?」

 

マナ 「えっ?ちょっと待って?れいかさんが『今日皆で相談したい事がある』ってメールを送って来たんじゃないんですか?」

 

れいか「えっ?私はそのようなメールを送った覚えは無いのですが?」

 

いおな「私もマナさんから『今日皆で話し合いたい事がある』ってメールをもらったんですけど?」

 

六花 「右に同じ」

 

マナ 「えっ?えぇっ!?」

 

六花 「マナじゃないの?」

 

いおな「じゃあ一体誰がメールを?」

 

れいか「まさか・・・」

 

れいかが何かを察したと同時に部屋をノックする音が響き、マナの母が入室してくる。マナ宛にハガキが届いていたそうでマナの母はそれをマナに渡すと部屋を後にしてマナは受け取ったハガキを小声で読み上げると、ワンテンポ遅れて送り主が誰なのかを理解し、思わず軽く叫んでいた

 

マナ 「『バッドエンド王国』!?『ジョーカー』!?何で!?」

 

れいか「えぇっ!?マナさんちょっと失礼します!!何々?『暑中お見舞い申し上げます。暑さ厳しき折柄、皆様にはお変わりございませんでしょうか。プリキュアの皆さんのおかげさまで、私どもは大変悔しい思いを積もらせながら過ごしております。まだまだ厳しい暑さが続きそうでございますが、ご自愛のほど、お祈り申し上げます。ジョーカー』・・・」

 

いおな「ご丁寧に住所まで書いてますね?」

 

六花 「嘘!?」

 

マナ 「大貝町・○○番地の○○・・・れいかさん、これってやっぱり?」

 

れいか「おそらく罠でしょう?ジョーカーがこんなミスをするとは思えませんし?なによりこの暑中見舞いは『私達』に宛(あ)てて送られてきたようですし?」

 

いおな「どうしますか?」

 

れいか「・・・ここは一か八か行ってみましょう。十中八九罠でしょうけど、こちらからジョーカーに打って出れるまたとないチャンスなのも事実です」

 

いおな「解りました」

 

六花 「ここでジョーカーを倒す事が出来れば、みらい達への負担も少なく出来る。そうですよね?」

 

れいか「はい」

 

マナ 「うん!!それじゃあ行こう!!皆!!」

 

私の号令の後、皆は頷く。私達はこれをジョーカーとの最後の戦いにするため罠だと解っててもハガキに書いてある住所に向かって私の家を後にしたんだ。でも私達はこの時選択を間違ったのかもしれない?罠だって解っていたのなら、誰か一人をみらいちゃんたちの方へと合流させるべきで、そうすれば『あの子』があんな大変な目に逢う事も無かったのかもしれないのだったから・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みらい「はーちゃん!!・・・はーちゃん!!」

 

マナ達がジョーカーのアジトに向かっていた同じ頃、みらい・リコは海鳴市の上空をほうきで飛んでいた。みらいはことはの名を何度も叫びながら呼びかけるが返事が返ってこない・・・

 

みらい「はーちゃん・・・一体何処に行ったの?」

 

リコ 「やっぱりダメ。苺鈴電話に出ない!?全くもうこんな時に何してるのよ!?」

 

みらい「もしかして、苺鈴にも何かあったんじゃ!?」

 

リコ 「わからない・・・とにかく二人を探しましょう?苺鈴の方は単にスマフォの電池が切れてるとかかもしれないし?」

 

みらい「だね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苺鈴 「ぁっ?しまった?電池切れてた?しょうがないモバイルバッテリー使って出かけながら充電しますか?」

 

桃子 「あら?苺鈴ちゃんもう出かけるの?」

 

苺鈴 「はい。夕方には帰るつもりですから?」

 

桃子 「わかったわ」

 

苺鈴 「ところで・・・なのははまだ寝てます?」

 

桃子 「えぇまだ寝てるわね?まぁお休みだからゆっくり寝ていたいのはわかるんだけど?」

 

苺鈴 「あははっ確かに?・・・それじゃあ行ってきます!!」

 

桃子 「行ってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ 「お邪魔しま~す!!」

 

六花 「って!?何普通に挨拶してる訳!?」

 

マナ 「え?だって住所が此処だったから、住んでるのかもしれないし?」

 

れいか「成程?納得です」

 

六花 「いやいや!?ここ敵のアジトですから!?友達の家に遊びに来た訳じゃないですから!?」

 

いおな「まぁ、罠なのは解りきっているんですし?むしろ堂々としたほうがかえってすがすがしい気もしますけどね?」

 

ジョーカー「緊張感のない方々ですねぇ~?」

 

突然暑中見舞いのハガキに書いてあった住所である廃工場の中で聞こえたジョーカーの声に私(わたくし)達は一斉に舞い踊るトランプの中にジョーカーの姿を視界に入れ、トランプの舞が消えると同時に警戒しましたが、それはすぐに別の標的へと注意を向ける事になっていました・・・

隠れていたのかアカン兵の大群がマナさん・六花さん・いおなさんそして私の4人を360°で取り囲み、私(わたくし)達は四方に死角を作らないよう背中合わせで

警戒し、誰から動き出したのか判りませんが、一斉にアカン兵との戦闘に突入しました

 

いおな「ふっふっ!!ふんっ!!」

 

れいか「ふん!!はぁ!!」

 

六花 「おわぁっと!?」

 

マナ 「六花!?とりゃ!!」

 

いおなは正面から掴み取っているアカン兵Aに膝蹴りを二回→首筋にチョップを一撃叩き込む。

 

れいかは裏拳の要領でビンタをアカン兵Bに叩き込み、アカン兵Cを掴み、背負い投げを放つ

 

六花は攻撃を仕掛けたがカウンターを受けて転倒しかけるが何とか踏ん張り、六花の危機を見てマナが駆け寄りアカン兵Dにとび蹴りを放つとアカン兵Dは倒れる

 

『プリキュア!!スマイルチャージ!!』・『プリキュア!!ラブリンク!!』・『プリキュア!!キラリンスター!!シンフォニー!!』

 

ジョーカー「出ましたね?プリキュア?」

 

ハート「愛を無くしたピエロさん!!このキュアハートがあなたのドキドキ!!取り戻して見せる!!」

 

ジョーカー「はんっ!!そういうのは間に合ってますよ?」

 

ダイヤモンド「でもさキュアハート?あいつにその名乗り上げるの今更じゃない?」

 

ハート「いやぁ~初めて会ったときにこれやるの忘れてたもんで?」

 

ダイヤモンド「えっ!?そういう事!?」

 

戦闘中の最中(さなか)、4人は横一列に並び変身アイテムを手に取りプリキュアへと変身を完了させ残ったアカン兵に目もくれずジョーカーに視線を移し、ジョーカーは「待ってました」と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべ、ジョーカーはドクロの装飾が施された一本の杖を取り出しまるでアカンベェを生み出す要領で叫びだす

 

ジョーカー「魔法!!入りました!!出でよ!!ヨクバァァ~ル!!」

 

ジョーカーの背後に魔方陣が展開され、ジョーカーの背後には4体のヨクバールが姿を現し、そのヨクバールの姿と『ジョーカーが』ヨクバールを生み出した事の方に4人は驚愕していた

 

フォーチュン「何でジョーカーがヨクバールを!?あれって闇の魔法を使うあのヤモリにしか生み出せないはずじゃ!?」

 

ジョーカー「うふふふふ私を甘く見すぎですよ?今回のためにヤモーさんから教わりましてねぇ?」

 

ビューティー「あの水鉄砲のヨクバールはみらいさん達と始めて出会った時のヨクバール!?」

 

ハート「あの麦ワラ帽子のヨクバールはこの間海で戦った奴だ!?」

 

ダイヤモンド「どうやら前に倒した奴ばかりを再生させたみたいね?見たこと無い奴も混じってるけど?」

 

一同が見たヨクバールは過去に倒した者達を再生させたモノであった

 

かつて戦った『水鉄砲』・『麦わら帽子』そして4人が見たことは無い『セミ』と『布』のヨクバールも交(まじ)えて姿を現していた

 

ジョーカー「おっと?これで終わりではありませんよ?」

 

ジョーカーは指に4本の絵の具のチューブを挟み、それを背後にいるヨクバールに向けて一斉に顔面に向けて投げつける。すると中の黒い絵の具がヨクバールの顔を覆い、真っ黒の顔をしたヨクバールが完成する

 

ジョーカー「成功です!!スーパーヨクバールの復活ですよ!!」

 

ダイヤモンド「スーパーヨクバール!?」

 

ハート「どういう事!?スーパーヨクバールってドクロクシーさんの亡骸の骨が無いと生み出せないはずじゃ!?」

 

ダイヤモンド「えっ?そうなの?っていうか何でそんな事ハートが知ってるの!?」

 

ハート「ネットでヨクバールで検索したら載ってた」

 

ダイヤモンド「えぇっ!?載ってるの!?読者達の皆さんの世界ならともかく私達の世界のネットでよく載ってたわね?」

 

ビューティー「しかし・・・あの黒い顔のヨクバールでしたらどちらかといえばハイパーヨクバールの方が近いような気がしますが?黒い絵の具でパワーアップさせた訳ですし・・・」

 

ジョーカー「あなた方そんなのんきな事言ってる状況ですか?いいんですよ!!時間軸的にはまだハイパーヨクバールは登場しないんですから!?そこは『スーパーの方を復活させた』でいいではないですか!?」

 

ダイヤモンド「何か普通に怒られたんですけど!?」

 

フォーチュン「何でもいいわ!!再生怪人じゃ勝てないって事を教えてあげましょう!!」

 

ハート「違う違う。あれ『怪人』じゃなくて『怪物』だよ?」

 

ダイヤモンド「今それどっちでもいいから!?」

 

ジョーカー「・・・本当に緊張感の無い方達ですね?まぁいいでしょう?まだ終わりではないのですから!!出でよ!!スーパーアカンベェ!!」

 

ハート達のやり取りを若干呆れながら見ていたジョーカーであったが、何処から取り出したのかいつの間にか4つの『青っ鼻』を両手で抱える。よく見るといつもの『青っ鼻』は野球ボールぐらいの大きさであったが、今ジョーカーの持つ『青っ鼻』は一回り大きい。その『青っ鼻』から生み出されたアカンベェを『スーパーアカンベェ』と呼んだ事にビューティーはただ驚愕していた

 

ビューティー「スーパーアカンベェ!?そんなはずありません!!あれは『赤っ鼻』のアカンベェをパワーアップさせたモノのはず!?」

 

ジョーカー「簡単な話ですよ?そもそもスーパーアカンベェは二つの『赤っ鼻』を合体させて生み出した物ですよ?なら『青っ鼻』でも同じ事をすればいいんですよ?

これで力もようやく『赤っ鼻』のアカンベェと同等になりましたよ?」

 

4体のスーパーヨクバール。そしてかつて戦った『青っ鼻』の時よりも強力なスーパー(S)鏡アカンベェ・S岩蛇アカンベェが各2体づつこの場に出現し、4人とジョーカー率いる軍団は互いに睨み合い、数秒の間が流れる・・・

 

沈黙を破ったジョーカーはトランプを3枚誰も居ない方向に向けて投げ飛ばす。そのトランプが突如アカンベェ・ヨクバールよりも大きく広がると真っ白な光の壁のようになり4人はついその光の壁に視線を移していた

 

ジョーカー「それでは皆さんこれで失礼しますね?」

 

予想だにしない発言に4人は反応が遅れジョーカーとアカンベェ・ヨクバールの軍団を逃してしまい、敵は3つの光の壁の中に消え、4人は壁のすぐそばにまで駆け寄り、いまだ残り続ける光の壁を見つめていた

 

ハート「どうしよう?ジョーカーはどれに入ってたっけ?」

 

ダイヤモンド「どうやら別の場所に繋がっているみたいね?適当な場所で手当たりしだい暴れるつもりなのかしら?」

 

フォーチュン「そうだとすれば厄介な事をしてくれたもんですよ?どうしますビューティー?」

 

ビューティー「分散するしかないですね?私・フォーチュン。ハートとダイヤモンドは二人で敵を追ってください。後で合流しましょう」

 

「了解!!」と3人が返事を返し、ビューティーとフォーチュンは単独で、ハートとダイヤモンドはヨクバールとアカンベェが一番多く飛び込んだカードの中へと飛び込

んで行き、それぞれの戦い舞台は海鳴市を離れた町へと移るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S鏡アカンベェ「スーパーアカンベェ!!」

 

ビューティー「はあぁぁー!!」

 

ビューティーはS鏡アカンベェと麦わら帽子ヨクバールと戦っていた。鏡アカンベェの突進にビューティーは突っ込み、両者は拳の連打を打ち合う。

 

連打を一度中断しS鏡アカンベェと距離を取ったビューティーは叫び声に似た麦わら帽子ヨクバールの声と気配に視線を移すと、麦わらヨクバールが空中から突進してくるのが視界に入り、ヨクバールがビューティーとぶつかる寸前にビューティーは避ける事に成功するが、一度の攻撃の失敗であきらめるヨクバールではなく、すぐにUターンして何度もビューティーに向かって突進を繰り返す。ビューティーに攻撃を当てるまで止める気は無いようだ

 

麦わら帽子ヨクバール「ヨクバァァ~ル!!」

 

ビューティー「っ!?・・・はっ!!」

 

麦わら帽子ヨクバールの突進に向けてビューティーは宙に尖った氷を2本具現化させ腕を振るうと同時にその尖った氷はヨクバールに向かって飛んでいくが、麦わら帽子ヨクバールの突進の方が威力が強いためか、氷は簡単に弾かれ速度が落ちる事無くビューティーに向かって進んでいくが、その突進もすんでのところでかわし、麦わら帽子ヨクバールはビューティーに向き直るが、一度空中で静止していた

 

麦わらヨクバール「ヨクバァァ~ル!!」

 

麦わら帽子ヨクバールは下半身の尖った岩をビューティーに向けるため体を回し、その岩がまるでミサイルのように一斉に飛んでいく。その数は多く、ビューティーは

顔面に腕をクロスさせて防御の姿勢をとり岩のミサイルの雨はビューティーの周辺に被弾していき、その爆発音も爆風もすさまじいが、肝心のビューティーには被弾していないようだ

 

ビューティー「ぅぅっ!?・・・・・・はっ!?」

 

麦わら帽子ヨクバール「ヨクバァァ~ル!!」

 

ビューティー「ふっ!!あぁっ!?」

 

一瞬、ビューティーは自分に起こった事が理解できなかった・・・

 

岩ミサイルの雨が止み、砂煙が晴れると同時に正面から迫ってくる麦わら帽子ヨクバールを視界に入れ、迎え撃とうと構えた直後に背後から思わぬ・そして強烈な衝撃がビューティーを襲いビューティーは正面に吹き飛んでいた

 

吹き飛んだ直後に正面を見た時、その訳をようやく理解する事が出来た。ビューティーが見たヨクバールは正面から迫ってきていたのではなく、背後から突進してきており、それをS鏡アカンベェが映していただけだったのだ

 

S鏡アカンベェ「アッッカン!!」

 

ビューティー「がはっ!?」

 

吹き飛んできたビューティーに向けてS鏡アカンベェはいつの間に用意したのか、麦わら帽子ヨクバールの尖った岩の一本を手に取っており、それを野球のバッターのようにタイミングを見計らってフルスイングすると、見事ビューティーに直撃し、ビューティーは再び吹き飛ばされてしまい、地に叩きつけられてしまう

 

ビューティー「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・これは意外と厄介ですね?ならば!!プリキュア!!ビューティーブリザァァード!!アロォォー!!」

 

ビューティーは頭数を減らすためにS鏡アカンベェに『ビューティー・ブリザード・アロー』を放つ。直撃し、白い煙が上がるのを見たビューティーは「残すはヨクバールだけ」と思っていたが、煙が晴れると同時に聞いた叫び声を聞くとそれが間違いであった事を嫌でも認識させられてしまう

 

S鏡アカンベェ「スーパーアカ~ンベェ~!!」

 

ビューティー「そんな!?ブリザードアローであれば浄化出来たというのに!?まさか『スーパー』にパワーアップした分、私の力だけでは足りないという事ですか!?」

 

倒したと思ったS鏡アカンベェが健在な上に今出せる全力を放った技ですら効かない・・・仮にヨクバールを浄化出来たとしてもれでもアカンベェが残ってしまう。

仮に『負けない』としても『倒す』事が出来ないから『終われない』。打開策が浮かばないビューティーは焦りが生まれ始め、ヒア汗を掻いていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミヨクバール「ヨクッ!!」

 

ハート「ふんっ!!ぅぅっ!?」

 

場所は変わりキュアハートとキュアダイヤモンドが向かった先ではハートはセミヨクバール・岩蛇アカンベェAと、ダイヤモンドは水鉄砲ヨクバール・岩蛇アカンベェB

と戦っていた

 

ハートはセミヨクバールの振り落とした鎌状の右腕を真剣白刃取りで受け止め踏ん張っていた。

 

セミヨクバール「ヨク!!バァ~ル!!」

 

更に左腕の鎌を振り上げ、身動きが取れないキュアハートに向けて叩き落す。振り落とした直後白い砂煙が大量に発生し、次の瞬間煙の中からどうやって脱出したのか?健在のキュアハートが姿を現し宙を跳んでおり、何とかセミヨクバールと距離を取って着地すると背後からS岩蛇ヨクバールが迫ってきており、繰り出されたS岩蛇アカンベェの拳を反転ジャンプでかわし、横から見ると傘のもち手の形を描くように跳び、次の瞬間叫び声とともにS岩蛇アカンベェの後頭部にキックを叩き込み、S岩蛇アカンベェはセミヨクバールの方へと吹き飛んでいき、着地したキュアハートは『ラブハートアロー』を召喚してすかさず構える

 

ハート「プリキュア!!ハート!!シュート!!」

 

セミヨクバール「ヨクッ・・・バァァ~~ル!!」

 

ハート「そんな!?ぁっ!?」

 

キュアハートの放った『プリキュア・ハートシュート』をセミヨクバールは鎌となっている右腕を振り落とし、ハートシュートを叩き折られ、その事に驚愕している時間も与えてもらえず、急接近したセミヨクバールの鎌攻撃は激しさを増し、キュアハートは避けるかラブハートアローを盾代わりにして攻撃をやり過ごしていく

 

ダイヤモンド「やあぁぁっーー!!」

 

S岩蛇アカンベェ「スーパー!!」

 

ダイヤモンドは空中に跳び、S岩蛇アカンベェが連続で繰り出してくる拳を拳・手刀・足技を駆使して相殺していき、最後に一際力を込めたS岩蛇アカンベェの右拳が迫るがダイヤモンドはその拳がぶつかる前に両手を添えてその右拳を台にして再び跳躍する

 

ダイヤモンド「だあぁぁぁっーー!!」

 

S岩蛇アカンベェ「アカァァ~~ン!?」

 

跳躍してS岩蛇アカンベェの背後に着地したダイヤモンドは尻尾を掴み、踏ん張ってS岩蛇アカンベェの巨体をハンマー投げの容量で投げ飛ばす。投げ飛ばされたS岩蛇アカンベェは目を回しながら倒れており、その巨体を振り回したせいか、ダイヤモンドは肩で息をしていた

 

水鉄砲ヨクバール「ヨクッ!!」

 

ダイヤモンド「ぁっ!?ふっ!!」

 

水鉄砲ヨクバール「ヨクッ!!」

 

ダイヤモンド「煌きなさい!!トゥインクルダイヤモンド!!」

 

ダイヤモンドの視界に水鉄砲ヨクバールが背中の滑り台ロケットを発射するところが見え、着弾前にダイヤモンドはその場からジャンプし、それをかわす。反撃に『トゥインクルダイヤモンド』を容赦無く放ったが、水鉄砲ヨクバールの反撃もまた凄まじいものであった

 

水鉄砲ヨクバール「ヨクバ!!ルルルル!!」

 

ダイヤモンド「熱湯!?」

 

水鉄砲ヨクバール「ヨクバァァ~ル!!」

 

『トゥインクルダイヤモンド』に対して熱湯を放ち、トゥインクルダイヤモンドを溶かしてしまう。そのまま水鉄砲ヨクバールは熱湯を圧縮してダイヤモンド目掛けて放つ。ダイヤモンドのいる付近に着弾すると爆発音に近い音と衝撃が迫り、ダイヤモンドは防御をするがそれなりのダメージを追ってしまい二の腕をもう片方の手で押さえている状態であった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

布ヨクバール「ヨクッ!!バァァ~ルルルルルル!!」

 

フォーチュンの方では布ヨクバールとS鏡アカンベェとの戦闘に入っていた

 

布ヨクバールは伸縮自在の腕を伸ばしては縮め、硬い手をフォーチュンに向けて叩き付ける。それをフォーチュンは受け流すようにあしらい・時には拳のカウンターで

相殺もしていく

 

布ヨクバール「ヨクバァァ~・・・ル!!」

 

フォーチュン「ふんっ!!つぅぅっ!?・・・はっ!!」

 

布ヨクバールは両腕を引き、同時に突き出すと、腕が伸びていきその両拳を腕を突き出して受け止め、踏ん張っていたが後ろに押され足元には線が出来ており数秒続いたが、咄嗟に反転キックを布ヨクバールの手にぶつけ、生まれた一瞬の隙を狙ってフォーチュンは背中にエネルギーの翼を生やし、一度空中に逃れ、再び繰り出される布ヨクバールの拳の連撃を避け、飛行速度を上げて突っ込むと右拳に光を宿し始める

 

フォーチュン「フォーチュン・スターバァァースト!!」

 

フォーチュンは『フォーチュン・スターバースト』を放つために布ヨクバールに突っ込む。しかし、布ヨクバールを壁にして隠れていたS鏡アカンベェが姿を現しフォーチュンの正面に立つとその巨大な鏡に反射された光に視力を奪われ、そのたった一瞬の隙を突かれ、S鏡アカンベェの胴体はくるりと一回転して通り越したフォーチュンを叩き潰し、フォーチュンは地面に小さいクレーターを作れるほどの衝撃で叩き付けられて、そのダメージのせいですぐに起き上がれなく、その隙を再び狙われてしまう

 

倒れるフォーチュンの体は布ヨクバールの布状の腕で絡め取られ、体中を締め付けられる痛みに襲われ苦しんでいる。それに対してヨクバールもアカンベェもまるであざ笑うかのように捕まえたフォーチュンを見ていたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォーチュン達が戦っていたその頃、苺鈴は一人外を出歩いていた。オシャレもしてトートバッグを肩に掛け鼻歌交じりで駅に向かっていた

 

今日は久々に知世達に会えるから楽しみ!!ジュエルシード事件から会ってないから友枝町に行くのも久しぶりなのよね?またボロボロになっちゃったあの衣装を送り直して修繕かけてもらってた訳だけどもう直したって言うじゃない!?仕事速くない!?あれそう簡単に直るもんじゃなさそうなのに?まぁそのおかげで直接取りに行くのを口実に久々に皆と遊ぶ約束出来た訳なんだけど?さてと、駅に行くのにはこの公園を通るのが近道なのよね~。ちょっと時間早いけど皆と遊ぶ時間たくさん欲しいし、さっさと行っちゃいましょ!!ってあれ?あそこのベンチに座ってるのは・・・ことはとモフルンじゃない?珍しいわね?あの二人だけなんて?そうだ。暇なら友枝町に誘ってみようかな?

 

苺鈴 「こ~とは?」

 

ことは「めっ苺鈴!?」

 

苺鈴 「二人だけなんて珍しいわね?」

 

どっどうしよう!?後でこっそり苺鈴にも手紙とクッキーを置いていくつもりだったのに!?あっでもクッキーは・・・ってそれよりも今は苺鈴をごまかさないと!?

 

ことは「めっ苺鈴こそこんなところでどうしたの!?」

 

苺鈴 「私?私はこれから友枝町っていう町にいる友達の処に遊びに行くところだけど?」

 

ことは「そっそうなんだ?あははっ・・・」

 

モフルン「モフ?苺鈴汗たくさんかいてるモフ?」

 

苺鈴 「まぁ夏だしね?こまめには水分補給はしてるけど・・・あら?おいしそうねそのクッキー?ちょっと小腹もすいてたし一つもらうわよ?」

 

苺鈴がクッキーに一つ手を伸ばすと、ことはもモフルンもつぶやくよう「ぁっ!?」と声を出したが、苺鈴はすでにクッキーを食べてしまい、思っていた味ではなかったからかつい「しょっぱい?」とつぶやいてしまった

 

苺鈴 「何これ?最近流行りの塩を入れたお菓子かしら?まぁ水分だけじゃなくて塩分もほどほどに取っておかないとだめだから丁度良かったわ?でもちょっと入れ過ぎだったかもね?って・・・ことは?・・・」

 

ことは「やっぱり・・・おいしくないよね?・・・」

 

苺鈴 「ん?・・・ちょっとモフルン?何がどうなってる訳?」

 

モフルン「モフ・・・実は・・・」

 

何々?みらいとリコも昨日食べて・・・ことはも今そのクッキーを初めて食べて・・・あ~成程そういう事ね?そりゃ不味いとは言わないわ?

 

ことは「どうしてみらいもリコも『不味(まず)い』って言ってくれなかったんだろう・・・」

 

モフルン「モフ・・・」

 

苺鈴 「ことは。それだけど多分ね?」

 

その先を言おうとした苺鈴だったが、殺気に似た視線を感じた苺鈴はその視線を感じた方へと視線を移す。その先はヤモーが姿を現しており苺鈴達に近づいてくる

 

苺鈴 「ヤモゲラス!!」

 

ヤモー「ですから『ヤモー』です!!一体何度言えば・・・プリキュアがお一人なのは好都合ですね?これは運がいい」

 

ことは「苺鈴下がって!!」

 

ヤモー「ドクロクシー様の最後のお力・・・私はこれにすべてを掛ける!!」

 

ヤモーは最後の骨を掲げ、足元に大きな魔方陣が徐々に展開されていき、近くに落ちていた虫カゴが取り込まれると、ヤモーの体は大きくなり腹部には檻(おり)のような空間ができており仮にもスーパー(S)ヤモーとでも呼称するとしよう。その5メートル以上はありそうなその巨体を苺鈴達に見せつけていた

 

ことは「フェリーチェ!!ファンファン!!フラワァ~レ!!・・・あれ!?なんで変身出来ないの!?」

 

苺鈴 「ことは!!」

 

ことは「ぇっ?」

 

苺鈴 「きゃあっ!?」

 

ことは「苺鈴!?」

 

『キュアフェリーチェ』に変身出来ない事に動揺を見せた事で隙が生まれ鞭(むち)のような瘴気(しょうき)がことはを狙ったが、咄嗟に苺鈴が庇いそのため苺鈴が地面に強打してしまう。

苺鈴に注意を向けた事で再び隙が生じたことはを瘴気の鞭が絡めとり、ことははSヤモーの腹部に囚われてしまい「エメラルドを手に入れた」と喜んでいるSヤモーを苺鈴は睨みつけていた

 

モフルン「みらいぃぃーー!!リコォォッーー!!」

 

モフルンの悲痛な叫びに呼応(こおう)したかのように上空からほうきに乗ったみらいとリコが飛んできて、モフルンそのそばに着地する。ほうきから降りた二人は目の前のSヤモーを視界に入れると、ことはもSヤモーの体に囚われているのも見え二人は険しい表情を浮かべていた

 

みらい・リコ「キュアップ・ラパパ!!・・・ダイヤ!!・・・ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!!」

 

ミラクル「ふたりの奇跡!!キュアミラクル!!」

 

マジカル「ふたりの魔法!!キュアマジカル!!」

 

二人 「『魔法つかいプリキュア!』」

 

二人は『ダイヤ』スタイルのプリキュアへと変身し、Sヤモーとの戦闘に入る。Sヤモーはその巨体を生かした力任せの踏み付けやしっぽの薙ぎ払いそして口から破壊光線を吐き、二人を容赦なく襲う

 

Sヤモー「ぐあぁぁっーー!!」

 

苺鈴 「ぇっ!?うっ!?」

 

Sヤモーは今だ地に臥せっている苺鈴に標的を移し、苺鈴にしっぽを振るう。ミラクルとマジカルはしっぽと苺鈴の間に間一髪割り込む事に成功したが、苺鈴を庇いダメージを受け背後にあった木々にまで吹き飛んでいき背中を強打してしまう

 

ことは「みんな!?」

 

Sヤモー「やはり庇いましたか?ジョーカーさんの言った通りでしたね?」

 

苺鈴 「ミラクル・・・マジカル・・・くぅぅっ・・・ぅぅっ・・・」

 

Sヤモー「おや?あなたが立ち上がるとは?しぶといですね?」

 

苺鈴 「ぅぅっ・・・ぁっ・・・」

 

何とか立ち上がった苺鈴であったがすぐにふらつき足が崩れかけたが、それよりも前に両側からミラクルとマジカルが苺鈴を支え倒れないようにする。そんな二人に苺鈴は微笑み返し、二人も思わず軽く笑みを浮かべていた

 

苺鈴 「待ってなさいことは!!今私達が助けるから!!」

 

ことは「もういい!!」

 

ミラクル「はーちゃん?」

 

ことは「私の事はもう放っておいて!!」

 

マジカル「何でそんな事を言うの!?一体何があったっていうの!?」

 

ことは「私がエメラルドを持ってるから皆が狙われる!!だから私は皆の前からいなくならないといけなかったんだ!!」

 

ミラクル「そんな・・・なんでそんな大事な事相談してくれなかったの!?」

 

マジカル「そんなに一人で抱え込まないでよ!?私達になら何でも相談してくれても良かったのに!?」

 

苺鈴 「ぁっ!?二人が今それ言うとちょっとまずいかも!?」

 

ことは「二人だって・・・」

 

ミラクル・マジカル「ぇっ?」

 

ことは「二人だって!!私に隠してた!!クッキー本当はおいしくなかったって言ってくれなかった!!」

 

ミラクル「そんな事ないよ?だってあのクッキー本当においしかったから」

 

ことは「嘘だよ!!だって苺鈴お塩が効きすぎてるってはっきり言ってくれたもん!!」

 

ミラクル「苺鈴・・・」

 

マジカル「ちょっと・・・」

 

苺鈴 「ん?あれ?・・・なんか私が悪くなってる?」

 

ことは「ほら!!やっぱり二人もおいしくなかったんだ!!」

 

マジカル「はーちゃん!!それはね!?」

 

苺鈴 「待って。私が話すから?」

 

マジカル「苺鈴?・・・」

 

苺鈴 「・・・あのねことは?確かに皆が言うようにあのクッキーは『味は』美味しくは無かったわ」

 

ことは「やっぱりそうなんだ・・・」

 

苺鈴 「でもさ?気持ちはそれを通り越してうれしかったんだと思うわよ?」

 

ことは「ぇっ?」

 

ミラクル「うん。私うれしかった!!あの小っちゃかったはーちゃんが一人で私達のために気持ちを込めて作ってくれたクッキー・・・味は確かにおいしくはなかったけど、そんなの全然気にならなかった!!」

 

マジカル「私もよ?あれが気持ちがこもって作っていなかったら美味しくなくって当然だったけど、本当にうれしくて、不味いなんて微塵も思わなかったもの?」

 

ことは「ミラクル・・・マジカル・・・」

 

苺鈴 「まぁでも改めておいしいお菓子作ってミラクル達を喜ばせたいんなら今度は私と一緒に作らない?私も中華料理以外は勉強中だしさ?」

 

ことは「苺鈴・・・」

 

苺鈴 「だからそんなところに閉じこもってないでさっさと出てらっしゃい!!」

 

ことは「うん!!」

 

ことはが涙ぐみながら苺鈴の言葉に強く頷く。するとリンクルストーン『ピンクトルマリン』が強い光を放ちそれがことはを閉じ込める檻を破壊し、ことははそこから自由に出られる状態であった

 

苺鈴「ことは!!」ミラクル・マジカル「はーちゃん!!」

 

ことは「うん!!はぁー!!・・・・・・エメラルド!!フォリーチェファンファン!!フラワーレ!!」

 

フェリーチェ「あまねく命に祝福を・・・ふっ・・・・・・キュアフェリーチェ!!」

 

3人のことはを呼ぶ声にことははSヤモーの檻から飛び出しことはは空中で変身し、キュアフェリーチェに変身する。着地しSヤモーに向き直りその勇ましい後ろ姿に苺鈴達も奮い立たされミラクルとマジカルは一度苺鈴を放し、フェリーチェに並び立とうとする。しかしそれはまずかった

 

ジョーカー「隙やり」

 

苺鈴 「ぇっ?」

 

突如背後から聞こえた声に苺鈴は思わず振り返る。しかし振り返りきる前に苺鈴は背後に出現していたジョーカーの持つ黒い球に吸い込まれ、ジョーカーは高笑いを浮かべながら上空に退避する

 

ミラクル「苺鈴!?」

 

マジカル「ジョーカー!!あなたいつの間に!?」

 

ジョーカー「油断はいけませんねぇ~だから付け込まれるんですよ?」

 

フェリーチェ「苺鈴を・・・彼女をどうしたんです!?」

 

ジョーカー「あぁあの娘ですか?あの娘でしたらこの『病み玉(だま)』の中ですよ?」

 

フェリーチェ「『闇玉』?」

 

ジョーカー「ノンノン字が違いますよ?『闇玉』ではなく心が病むと書いて『病み玉』です」

 

マジカル「そんな事どっちでもいいわよ!!」

 

ミラクル「苺鈴を返して!!」

 

ジョーカー「それは無理ですねぇ~だってこの『病み玉』は中からでしか外へと通じる出口を開けられませんから?」

 

ミラクル「そんな!?」

 

マジカル「ハッタリよそんなの!!だってあなた今苺鈴を取り込むために入り口を開けたじゃない!!だったら外から出口だって作れるんじゃないの!?」

 

ジョーカー「さぁ?どうでしょうねぇ?そんな風に作っていませんから?」

 

マジカル「あぁ言えばこう言うんだから!!」

 

フェリーチェ「苺鈴は人質ですか!?それとも本当は私達を取り込むつもりだったんですか!?」

 

ジョーカー「人質?いえいえ本命は彼女ですよ?別に人質なんてマネはしません。あなた方がヤモーさんに勝てればお返ししましょう」

 

マジカル「人質じゃない?だったら何で苺鈴を?・・・」

 

ジョーカー「あのぉ~プリキュアのみ~なさ~ん、お喋りしている暇はあんまりないと思いますが?」

 

ミラクル「どういう事!?」

 

ジョーカー「この『病み玉』はかつて『スマイルプリキュア』によって破られた『怠(なま)け玉』という楽な世界で一生遊んで暮らせる世界に閉じ込める玉に手を加えた物でしてねぇ?

この玉に飲み込まれた者は徐々に感情が薄れていき、最終的には何も感じなくなる植物人間へとなっていくのです!!おぉ~怖い怖いうふふふっ!!」

 

ミラクル「そんな!?」

 

マジカル「まずい!!早く助けないと!!」

 

ジョーカー「プリキュアのあなた方でしたら長時間この『病み玉』の中にいても大して問題はなかったでしょうけど、これがさぁ大変!?ただの人間であるあの小娘では・・・まぁそうですね?

う~~ん・・・まぁ5分以内に助け出せれば大丈夫でしょう?」

 

ミラクル「5分!?」

 

フェリーチェ「短すぎます!?」

 

マジカル「ちょっと待って!?苺鈴が取り込まれてからジョーカーの話を聞いてたから実質・・・」

 

ジョーカー「う~~ん・・・後4分位ですかね?」

 

ミラクル「そんな!?」

 

マジカル「時間が無い!!さっさと片付けるわよ!!」

 

ミラクル「うん!!」・フェリーチェ「はい!!」

 

ジョーカー「頑張ってくださいねぇ?私はのんびりカップラーメンでも作って待っていますから?」

 

マジカル「ふざけちゃってあのピエロ!!」

 

ジョーカー「あぁそうだ?キュアフェリーチェさんが加わったのでこちらも追加戦士を導入いたしましょう?いでよ!!アカン兵達!!」

 

ジョーカーはアカン兵を総勢100人以上は作り出し、そのアカン兵達はSヤモーに続く形で3人に向かって突撃する。3人は焦る気持ちを持ちつつもこれに向かっていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苺鈴 「・・・んっ?・・・あれ?何で私制服なんか着てるの?」

 

苺鈴が目を覚ました場所はまるでサーカスのテントの中のような場所で、突如スポットライトの光が苺鈴を照らすと苺鈴は自身の格好に疑問を抱いていた。何せ今の苺鈴の格好は何故か『友枝小学校』の冬の制服であったからだ

 

ジョーカー「う~~ん少し汗臭いですが、サラサラとしたいい髪ですねぇ~」

 

突如自身の髪が触れられている感触を感じ、ジョーカーが耳元で苺鈴の髪の感想を述べていると、苺鈴は悪寒を感じながら回し蹴りを放つ。しかしそれは余裕でよけられてしまい、約4メートルの距離を開けてジョーカーは後ろに跳び引く

 

ジョーカー「お久しぶりですねぇ『李 苺鈴』さん?」

 

苺鈴 「ジョーカー・・・私はあんまり会いたくはなかったけどね?」

 

ジョーカー「あらぁ~?そんな風に言われますと私傷ついちゃいますねぇ~しくしく・・・」

 

苺鈴 「わざとらしく嘘泣きしないでくれる?」

 

ジョーカー「あら?ばれました?」

 

苺鈴 「っていうか一つ聞きたいんだけど?」

 

ジョーカー「あぁ制服のサイズですね?ご心配なく。ちゃんと今のあなたのスリーサイズに合わされていますから?」

 

苺鈴 「違うわ!!っていうかいつの間に測ったのよ!?この変態!!」

 

ジョーカー「うふふふっその程度の個人情報など私にかかればすぐに調べは付きますよ?」

 

苺鈴 「ほんとイラつくピエロね?っていうかなんで私こんな格好な訳?」

 

ジョーカー「それはほら?『スマイルプリキュア!』本編の『れいかの道 私、留学します』で、弓道着だった『青木 れいか』さんがいつの間にか制服に着替えさせら

れていたのと同じ理由ですよ?」

 

苺鈴 「全然説明になってないわよ!?それじゃあ何でこの季節に冬服なのよ!?」

 

ジョーカー「あぁそれは作者が友枝小学校の制服は冬服の方が好きだからですよ?」

 

苺鈴 「それだけ!?そんだけの理由!?」

 

ジョーカー「まぁそれはともかくとしまして、これを御覧ください?」

 

突如プロジェクターで投影された画面に映っていたのは外でアカン兵の大群と戦うミラクル・マジカル・フェリーチェの3人の姿であった。その様子は『焦り』を含んだ動きに苺鈴には見えていた

 

ジョーカー「ほ~んとおまぬけさん達ですよねぇ~?ヤモーさんを倒せたらあなたを解放すると言っただけであの焦り様?一体何処にそんな保証があるというんでしょうねぇ?」

 

苺鈴 「あなた、皆を騙したの!?」

 

ジョーカー「いえいえ騙していませんよ?ただ、無事に返すとは言っていませんけどね?」

 

苺鈴 「・・・私を殺す気?」

 

ジョーカー「う~~ん・・・ただそれでは面白くないですねぇ~?それに時間が来るまであなたも暇でしょう?ですのでチャンスをあげましょう!!」

 

苺鈴 「チャンス?」

 

ジョーカー「えぇ。出でよ!!アカンベェ!!」

 

鏡アカンベェ「アカ~ンベェェェ~~!!」

 

苺鈴 「鏡のアカンベェ!?」

 

ジョーカー「うふふっあなたがこのアカンベェを倒す事が出来れば解放して差し上げましょう?」

 

苺鈴 「ちょっと!?そんなのないじゃない!?せめてアカン兵の大群にしなさいよ!?」

 

ジョーカー「うふふっプリキュア達にとっては取るに足らない『青っ鼻』のアカンベェですが、『ただの人間』であるあなたに勝てますかねぇ?」

 

苺鈴 「このぉ!!」

 

咄嗟に飛び出した苺鈴は拳をジョーカーに叩き込む。するとジョーカーの体を苺鈴の拳が貫通したと思ったらジョーカーは黒い絵の具となり地面に消え、地面に溜まった黒い絵の具が消滅していくと、姿は見えないが周辺からジョーカーの声が聞こえてきて、どうやら今までこの場にいたジョーカーはただの分身であったようだ

 

ジョーカー「本当に気性の荒い方ですねぇ~?あなたの相手はアカンベェがしてくれますので、まぁせいぜい頑張ってくださいね?」

 

苺鈴 「待ちなさいよ!!」

 

ジョーカーのやり口に苛立ちを覚え、声を荒げた苺鈴であったが、すぐ近くにいた鏡アカンベェが苺鈴に向かって拳をふるっていき、その様子を視界に入れた苺鈴は眼前に迫る巨大な拳に動揺していたのであった・・・・・・

 

 

 

 

 




次回『苺鈴が変えた歴史』







一応残り2話か3話+αを予定しています。目指せ!!今年中の投稿のつもりで頑張ります。

ことはが家を出たくだりは『魔法つかいプリキュア!』本編を見たほうが早いのでそこは丸々カットしました
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