セルゲームから七年後。スーナが天国や地獄でその手腕を発揮し続けて色々とあの世改革的な物が起きていた。天国でのトラブルは少ないものの住人同士の諍いなどはある。そして地獄では悪人達は反省せずに反乱騒ぎを起こしたり、地獄からの脱獄を図ろうとしたりと騒ぎが起こりやすい。
主にセル、ターレス、スラッグが脱獄騒ぎを起こすのだが最近では鎮圧の速度が上がってきている。
「スーナ様、地獄での反乱騒ぎの鎮圧お疲れ様でした」
「ありがとうございます、アプール。あのナマモノも懲りませんね」
閻魔大王の館に戻ったスーナを出迎えたのは地獄で再会し、再び部下となったアプールだった。アプールが言った地獄での反乱騒ぎとは地獄に落とされた罪人が時折、起こす騒ぎで獄卒に反乱し地獄を掌握しようとするのだ。大概の事はスーナやパイクーハンが出向いて鎮圧している。今回もセルが地獄で暴れていたが、スーナが鎮圧したのだ。
「しかし……フリーザ様以上の戦闘力を持つセルを倒してしまうなんて、スーナ様の戦闘力も凄まじいですな」
「まさか。私の戦闘力も向上はしていますが……悟飯の方が上ですし、悟空さんやベジータ王子が悟飯や私よりも弱いまま燻っているとは思えません。地球で更に強くなっている事でしょう」
今やフリーザを遥かに上回る戦闘力となったスーナに驚愕するアプール。スーナはとある理由から凄まじく戦闘力を上げており、今では一人でセルを制圧する程となっている。スーナはそれを慢心する事もなく自分は悟空達に比べれば弱いと言い切るが寧ろ、スーナの実力はセルを圧倒した幼い頃の悟飯を既に上回っている。当人に自覚がないのが一番の問題である。
「そう言えば地球の事ですが……先程、界王がスーナ様を探しておりました。なんでも地球の事で話があるとか」
「界王様が?地球で何かあったのでしょうか……分かりました。すぐに行きましょう」
アプールから界王が探していた事を教えられると界王が居る天国へと向かう。しかし、今回の一件が自分自身の生き様を更に変えていく事になるなど予想も出来なかった。
「おお、来たかスーナ」
「お待たせしました界王様。地球で何かあったと聞きましたが?」
界王の下へと来たスーナは界王にアプールから聞いた事を話すと界王は少々気まずさそうに口を開いた。
「うむ……地球で少々不穏な事が起きる……かも知れん」
「かも知れないとは不確定なんですか?」
界王のハッキリとしない物言いに小首を傾げたスーナ。界王はううむ、と唸りながら背を背けた。
「ワシは東西南北の銀河で北の銀河を担当してあるが……かつてフリーザの様に銀河を荒らし回っておったボージャック一味を東西南北の界王で協力し、封印したんじゃが……ワシが死んだ事で封印が解かれてしまった。そしてボージャックは地球に目を付けておったんじゃ。封印から抜け出したボージャックは今頃、地球を目指しておるじゃろう……」
「成る程……それで、不穏な事が起きるかもしれないと……ですが地球には悟空さん、悟飯、お父さん、ベジータ王子、ピッコロさん、クリリンさん……ハッキリ言えば現世では過剰戦力と呼べる程の猛者が地球に揃っていますからね。それにそのボージャックも宇宙でクウラ様と遭遇すれば倒されてしまうでしょうし」
界王は現世の事を心配するがスーナはそれ程、心配はしていなかった。先程、告げた通り地球には戦力が集結しているし、宇宙で武者修行をしているクウラも居る。どちらかと遭遇すれば敗北するのはボージャック達だと言えるだろう。因みにスーナはギニューがカエルから元の姿に戻った事は界王を介して教えられており、地球に住んでいる事も知っていた。
「それでも嫌な予感がするんじゃよ。これから悟空達に注意を促すからお主も話をしたらどうだ?何年も言葉を交わしておらんじゃろう」
「不穏な事だなんだと言っていますが、そちらが理由では?でも、お気遣いありがとうございます界王様」
地球に不穏な事が起きるから悟空に伝えると言った界王だが、それはスーナに悟空達と会話させる為なのだと察したスーナは笑みを溢しながら感謝を述べた。
『スーナ/孫桃香』
17歳
元フリーザ軍の人事。セルゲームの際に死亡して地獄の獄卒となる。
当初は地獄らしい格好をしていたがその後、スーツ姿に戻した。普段は黒のレディーススーツに黒のストッキングにパンプス。髪型はポニーテール。戦闘時にはGTの悟空の胴着を着用。
日頃から地獄のトラブルを解決したり、パイクーハンとのトレーニングをしているので戦闘力の向上が凄まじい。これ以外にも、とある理由から戦闘力を爆発的に上げる事件があった。
『フリーザ』
悟空に敗れ、トランクスに切り裂かれ地獄に落とされた挙句、力を奪われて地獄の最下層の花畑に放置されている。スーナの提案で妖精やぬいぐるみのパレードを定期的に見せ付けられる事に。何気に精神的なダメージが大きい。
『アプール』
ナメック星でベジータに強襲され死亡。地獄に落とされたがスーナと再会し、現在では獄卒の補佐として働いている。
『リクーム・バータ・ジース・グルド』
ナメック星でベジータに敗北し、地獄へ。ギニューが生きていた事に喜びを覚えながらも現在では罪を償う為に刑罰に服している。
『ドドリア・ザーボン』
ベジータに襲われて死亡。ベジータへの恨みを溢しながら地獄で罰を受けている。
『ナッパ』
ベジータに価値が無いと地球で殺されてから地獄へ。地獄でスーナと再会してからは親戚の叔父さんの様に振る舞っている。
『ラディッツ』
ベジータとナッパに馬鹿にされた上に当時格下だった悟空とピッコロのコンビにボコボコにされ、魔貫光殺砲の餌食になり地獄へ。現在は地獄で修行中。
『バーダック』
惑星ベジータ崩壊の際にフリーザに最後まで抵抗したサイヤ人。悟空とラディッツの父親。今までの事から地獄に落ちた。フリーザが倒された現在では息子や孫の事を気にしている。スーナの事は口煩い孫の様に接している。
『トーマ・セリパ・トテッポ・パンプーキン』
バーダックとチームを組んでいたサイヤ人達。ドドリアに強襲され、ミート星で全滅。地獄で燻っていたがスーナと会ってからはバーダックを弄りながらスーナを可愛がっている。特にセリパは同じ女サイヤ人として仲良くなっている。
『セル』
悟空達やフリーザの細胞を使用して生み出された人造人間。ナルシストで自信過剰な性格。その慢心をスーナに突かれて毎回涙と鼻血を流している。悟飯に敗北して地獄に落とされ、反乱騒ぎを起こすがスーナとパイクーハンに鎮圧される。定期的に反乱騒ぎや脱獄騒ぎを起こす為にその度に鎮圧されている。
『ターレス』
スーナの才能をいち早く見抜いていたが強引に仲間にしようと迫った為に返り討ちにあって地獄行きとなった。セルとスラッグと共に反乱騒ぎや脱走騒ぎを起こして、その度に鎮圧されている。実は未だにスーナを嫁にする事を諦めていない。ギャンブル狂い。
『スラッグ』
年老いたナメック星人でフリーザに逆らった為にスラッグ星を破壊され死亡……したかと思われたがビッグゲテスターと融合して若返った姿でメタルアンドロイドとして復活。強くはなったが惑星諸共にクウラのスーパーノヴァで宇宙の塵にされた。地獄に落ちてからはセルとターレスと共に反乱騒ぎと脱獄騒ぎを起こすが毎度の事として処理されている。
『サウザー・ネイズ・ドーレ』
クウラの部下でスーナとも交流があったがメタルスラッグとの戦いで敗北して地獄へ。地獄で再会してサウザーやドーレがスーナを馬鹿にする様な発言をしたが実力差を思い知らされる事となる。
『コルド大王』
フリーザの父で隠居していたがフリーザがナメック星で敗北した事を機に地球へ来襲し、トランクスに纏めて片付けられる。地獄に落ちてからはスーナに生前のギャンブル狂いの件を咎められてキツ目の罰を受けている。
『界王・バブルス・グレゴリー』
スーナの目論見でセルの自爆に巻き込まれて死亡。現在は天国で暮らしており、界王は過去に悟空を鍛えていた様にスーナに指導をしている。
『パイクーハン』
西の銀河最強の戦士。 礼儀正しくクールな性格でスーナとはそれなりに気が合う。セルやターレス達の反乱騒ぎや脱獄騒ぎの際には駆り出される。スーナのトレーニング相手になる事も多く、何度か重傷に追い込まれた事もある。
『閻魔大王』
あの世を取り仕切る責任者。スーナがあの世に来てから天国や地獄の治安が良くなってきているので助かってはいるがスーナが居なくなったら、あの世が混乱しそうで大変な事になりそうだと悩んでいる。