ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

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スーナの帰ってくる日

 

 

スーナが現世と連絡を取り合う前に少し時間を巻き戻る。

 

セルとの死闘とスーナの死から七年。悟飯は自宅での通信制の勉強から学校のあるサタンシティに通っていた。元々正義感の強い悟飯は平和になり、悪事を働く者が増えた都会に憤っていた。登校初日と手続きの為にサタンシティに来た計三回で三回とも強盗に遭遇したのだ。その際はスーパーサイヤ人に変身して成敗したが今後もこの様な機会が増えれば自身の正体もバレてしまう事を懸念した悟飯はブルマに頼み瞬間的にコスチュームチェンジが出来る装置を開発してもらい、グレートサイヤマンとして正義の味方に励む事になった。この事は地球で先だって正義の味方デビューをしていたギニューも大いに喜び、揃って正義の味方をする事となった。最もギニューはサタンシティに限らず全世界を飛び回っているので同時に登場などはしてはいないのだが。

 

因みに悟飯が考えたグレートサイヤマンのポーズはギニューには好評だったが、それを見たベジータは「スーナが見たら間違いなくギニュー共々半殺しにされるな」と呟いたという。

 

悟飯はグレートサイヤマンとして活動する最中、同級生でミスターサタンの娘であるビーデルに正体を看破されてしまう。グレートサイヤマンの正体を明かさない代わりに強さの秘密や空の飛び方を教える事と天下一武道会の出場を約束されてしまう。

その話をカプセルコーポレーションで話した際に話を聞いていたベジータやギニューに笑われ呆れられてしまう。

 

 

「情けない奴だ。天下一武道会の出場は兎も角、弱みを握られて言いなりになるとはな」

「そうだな。スーナなら、弱みを握られた事を逆手に取って相手に条件を突きつけるだろう」

「そんな事をするの……って言うか出来るのは、姉さんだけですよベジータさん、ギニューさん」

 

 

脅してきた相手を逆に追い詰めていくであろうスーナの事を思い出しながら苦笑いの悟飯。

 

 

『そうですね。私ならそんな事を考える者を滅ぼそうと考えます』

「いっ……姉さん!?」

「スーナの声が……何処だ!?」 

「スゥゥゥナァァァァァァォッ!!」

 

 

突如聞こえたスーナの声に悟飯、ベジータ、ギニューは驚愕する。特にギニューは奇声とも呼べる驚き方だった。

 

 

『お久しぶりです。特にお父さんは事情は聞いていましたがカエルから元の姿に戻れたんですね。本当に良かったです』

「ああ……聞くも涙の物語だ。」

「ふん、俺が手を貸してやった結果だろう」

 

 

スーナの言葉に涙を流しそうなギニュー。それに対してベジータは鼻で笑う。

 

 

『ベジータ王子も相変わらずのご様子で安心しました。トランクスの育児放棄の件は後でお話がありますが、今はこうして会話出来る事を喜びましょう』

「そうなのよ。働かないのよ、この人。ギニューの方がよっぽど働いてるわ」

「ふ……世話になっている以上当然だ」

 

 

占いババから現世の事を聞いていたスーナはベジータが育児放棄+働かない事を咎めようと思っていたが今はそれどころでは無いので後回しにする事にした。その件に関してはブルマも口を挟みたかったらしく、引き合いに出されたギニューは自慢気だった。正義の味方として働く一方家賃はちゃんと収めているらしい。

 

 

『お父さんもそう言う所は真面目ですからね。さて、界王様を通して、あの世から話をしているのは理由がありまして。実はその天下一武道会が開催される日に宇宙の果てからボージャックと呼ばれる荒くれ者の一味が地球に襲来する情報を得ました。その者の強さを考えれば悟空さん達が居れば問題ないのですがボージャックの封印が解けてしまったのは私の責任ですから私が直接対応しにいきます。占いババ様にお願いして、一日だけ現世に戻れる日をその日にします』

「じゃ、じゃあ……天下一武道会の日に姉さんが帰って来るんですね!やったー!」

「ほう……ならスーナも天下一武道会に参加しろ。面白い事になりそうだ」

「スーナ……久しぶりの親子再会になるんだな……」

 

 

スーナの説明に悟飯は喜び、ベジータはスーナの成長を確かめようと天下一武道会の参加を促し、ギニューは実に十年ぶりにもなるスーナとの再会に涙を流していた。実際、ギニューが元の姿で会うのはナメック星以来であり、十年と言う月日は非常に長かった。

 

 

『では天下一武道会の当日にお会いしましょう。私も楽しみにしていますね』

「ふ、待っているぞスーナ」

「やったじゃない、悟飯君!早く孫君やお母さんにも伝えてあげなきゃ!」

「はい!クリリンさんやピッコロさんに伝えてから父さんや母さんにも伝えます!お邪魔しました!」

「ふ、はははっー!スーナよ、再会したら新たに編み出したスペシャルファイティングポーズを見せてやろう!」

 

 

スーナの言葉を皮切りにベジータも口角を釣り上げて喜び、ブルマは他の皆にも早く伝えるべきだと歓喜の声を上げ、悟飯は足早にと言うか窓から舞空術で飛び出して高速で飛んでいった。ギニューに至っては涙を流しながら様々なポージングを決めていた。

 

スーナの本来の任務であるボージャック来襲の件も伝えはしたが誰一人として心配していなかった。

悟空と悟飯。そしてベジータと最強クラスのサイヤ人が三人。神と融合してスーパーナメック星人となったピッコロとフリーザ軍最強の幹部ギニューに地球人最強のクリリン。そしてあの世から帰ってくるスーナ。

 

ハッキリ言えば過剰戦力の集まっている地球。その地球に襲来する予定のボージャックは憐れとしか言いようが無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『孫悟飯』

スーナの死に沈んでいた時期もあったが立ち直り現在ではサタンシティに通う学生。街の平和の為にグレートサイヤマンとなり活動中。シスコン気味。生前のスーナに女性に対する気遣いを教えられた為に無神経な発言はしない様に気を付けている。

 

『孫悟空』

原作と違い、セルゲームで死亡しなかった為に現在は農家として働いている。スーナが残した農場があるので世界的にも有名な農家となっている。スーナの死に責任を感じ、働きながらも修行をした結果、短時間だけスーパーサイヤ人3になれるが気の消耗が激しい為に頻繁には使えない。

 

『チチ』

スーナの死から中々立ち直れずに床に臥せっていた時期がある。現在では立ち直り、悟飯や悟天の教育方針も変えている。髪型は原作と違いお団子ではなくストレートの黒髪を後ろで一本に纏めたり、アップにしたりしている。原作よりも若々しい見た目になっている。

 

『孫悟天』

スーナの死後に生まれた天才児。悟空そっくりの容姿で天真爛漫な性格。話でしかスーナの事を知らない為に姉がいると言う実感が薄い。

 

『ギニュー』

カエルの姿から元の姿へと戻った。フリーザ軍には戻らず地球で正義の味方としてデビューして世界中を飛び回り独特なノリで呆れられるパターンが多い。普段はカプセルコーポレーションで暮らしている。ポーズの事もあり、悟飯とは何気に仲が良い。

 

『ベジータ』

セルに大敗し、スーナを死なせた事から「もう戦わん」と言ったベジータだったが悟空がドンドン強くなる事になる事に苛立ちを感じて再び戦う道を選ぶ。現在ではスーパーサイヤ人2になれる。

 

『トランクス』

スーナが死亡した時には赤ん坊だったのでスーナに対する感情は薄い。

 

『ブルマ』

友人の義理の娘であり、妹の様に思っていたスーナの死に酷く心を痛めたが、スーナの残した物を廃らせない為に奮起していた。

 

『ピッコロ』

セルゲーム後は神の神殿で暮らしている。教え子であったスーナの死に責任を感じて修行に励んでおり、セルゲーム当時の実力を上回る戦闘力になっている。

 

『亀仙人』

孫の様に思っていたスーナの死に心を痛めたものの長年生きていた為か切り替えが割と早く、寧ろ他者が立ち直る為の相談に乗っていた。実は占いババから、あの世でのスーナの話を聞いていた。

 

『クリリン』

親友の義理の娘であるスーナの死から武道家としての道を諦める。現在は亀ハウスで生活している。

 

『18号』

スーナと直接の面識は無いが16号を庇ってくれた事やその後の生活の工面をしていた事に感謝している。

 

『16号』

ドクターゲロの命令から解き放たれ自由に生きる事に。現在はギニューと同じく世界中を飛び回り、平和を守る活動をしている。

 

『クウラ』

宇宙を武者修行中。フリーザ軍がボロボロになっているのは知っているが放置している。

 

『ボージャック一味』

何も知らずに地球に向けて移動中。

 

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