ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

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桃香VSビーデル

 

 

 

第一試合を終えたクリリンを交えてスーナは簡単に事態を説明した。シンが界王神である事の説明。ボージャックと同じく地球の危機になり得る魔人ブウの存在。

現在、ピッコロと界王神は対峙して舞台上で睨み合っている。

 

 

「そ、そっか……界王様に聞いた事あっぞ。アイツが界王神様か!?」

「ボージャック一味と魔人ブウか……面白くなりそうじゃないか」

「また侵略者か……」

 

 

スーナから説明を聞いた悟空、ベジータはそれぞれ驚きと関心が隠せなかった。クリリンはまたしても地球侵攻に来る異星人が居るのかと少々呆れ気味だ。

 

 

「ふむ……地球の危機であると言うならば見過ごせんな。ボージャックの件もそうだが魔人ブウなるものも俺が打ち砕いてくれよう。そして早々に片付けてスーナとの時間を作ろうではないか」

 

 

嘗ては宇宙の地上げ屋だったギニューは地球の平和を脅かす存在を許さんと闘志を漲らせる。真面目に事態に対応するギニューの姿にスーナは感動を覚えた。

 

 

「ありがとう……お父さん」

 

 

スーナの感謝の気持ちを込めた優しい声音の言葉。

 

 

「今の着信ボイスとして貰っておくぞ」

「消してください!」

 

 

ギニューはスーナが感謝の言葉を口にすると予測してスマホで録音していた。更にそれを着信ボイスとして登録すると宣言してスーナを怒らせていた。親バカは相変わらずどころか悪化している様である。

 

そんなやり取りをしている間にピッコロは棄権をして界王神の不戦勝となった。ピッコロは界王神の存在を肌で感じ取ったのだろう。元々ピッコロは善と悪に分かれていた頃に半身は地球の神だったのだ。それ故に神格の差を感じて萎縮してしまったのだろう。

 

 

「実力的には界王神様よりもピッコロさんの方が上な気がするんですけどね」

「次は桃香か。ビーデル相手だから気をつけんだぞ」

「精々怪我させん様にするんだな」

 

 

スーナは第三試合の為に舞台に上がろうとして悟空とベジータは適当に激励をしていた。尤も手加減を気を付けろとアドバイスだが。

ビーデルも悟飯からアドバイスを受けているのか少々会話をした後に舞台上に上がる。

 

 

「貴女が悟飯君のお姉さんなんですね……」

「悟空さんやお母さんから話は聞いています。悟飯がお世話になっている様ですね」

『両者お互いに気合十分の様です!では、試合開始!』

 

 

そう言ってお互いに構える。その様子を見た審判は試合開始の合図を出した。

先に動いたのはビーデルだった。スーナが格上なのは承知の上だったので兎に角、先手を打とうと考えたのだ。対するスーナは攻勢に出たビーデルを迎え撃った。放たれた拳を軽くいなしてビーデルの体を半身投げる。体勢を崩されたビーデルは上手く着地すると足払いを仕掛けるがスーナは燕返しでその足を払い返す。パシンと綺麗に足を払われたビーデルは背中から落ちそうになるが、体を捻り片手で着地するとバッとスーナかろ距離を取る。

 

 

(凄い……やっぱり悟飯君のお姉さんなだけあるわ……凄く強い。でも!)

(見事なものですね。恐らくクリリンさんや天津飯さんみたいに壁を越えた強さを持つ地球人を除けばトップクラスの戦闘力の持ち主でしょう。それに武術の才能もあって努力家の様ですし……ですが)

 

 

互いに距離を測りながら相手の強さの分析をしていた。そしてビーデルは意を決してスーナに接近して猛ラッシュを仕掛けた。

 

 

「ヤァァァァァァァッ!」

「中々見事な体捌きですが……少々偏りが見られますね。もう少し緩急を入れてフェイントを織り交ぜる事をお勧めします」

 

 

片手で難なくビーデルの猛ラッシュを捌くスーナ。対するビーデルは焦りからか攻撃が荒くなっていた。先程から自身の攻撃が一度もクリーンヒットしていなければ当然とも言えるが。

 

 

「こんのっ……あうっ!?」

「そして一撃必殺を狙うのであれば相手には隠しながら隙を突きましょう。でなければカウンターの餌食です」

 

 

スーナはビーデルの渾身の右拳を受け止めながら体を浮かしてサマーソルトで蹴りを繰り出しビーデルの顎に一撃を与えた。ビーデルは顎を押さえながらフラフラと後退する。

 

 

「まるで手ほどきだな。桃香はあの娘に鍛錬を施している様にしか見えんな」

「あの未熟で弱かったスーナが先生とは……笑わせるぜ」

 

 

舞台袖からスーナとビーデルの戦いを見ていたピッコロとベジータが呟く。そう二人の戦いは試合と言うよりはビーデルがスーナから戦いの手ほどきを受けている様にしか見えないのだ。

劣勢になっているビーデルだが試合を通してスーナの凄さを実感しながら、まだこの人と戦いたいと言う思いに芽生え始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇とある南海の孤島◆◇

 

 

 

「これは……やはりドクターゲロの……!」

 

 

とある南海の孤島で16号は探していたある物を探し当てていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇地獄◆◇

 

 

 

「スーナが下界に行っている今がチャンスだ!今こそ我々の自由の為に立ち上がる時だ!」

「クックックッ……見ていろよ、スーナ」

「今度こそ吠え面をかかせてやるぞ、小娘」

「孫桃香……迂闊にあの世から離れた事を後悔させてやろう」

 

 

スーナが不在の地獄ではコルド大王、ターレス、スラッグ、セルがある事を企んで地獄のとある場所を目指していた。

 

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