ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

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コルドジャネンバの実力・ギニューの強さ

 

 

 

ただならぬ邪気を放つコルドジャネンバにスーナは警戒をしていた。スーパーサイヤ人という規格外の存在が確認されるまでフリーザ、クウラの父であり宇宙最強一族の長だったのだ。ただでさえ高い基礎戦闘力が更に高くなっているのは間違いなく、潜在能力を探っても強さの底が見えないのだ。

 

 

「様子見は……きゃあ!?」

「グギギ……ギャーハッハッハッ!」

 

 

スーナがスーパーサイヤ人2になり先手を取ろうと動こうとした瞬間、スーナは自身の体を震わせた。突如背中に指を這わせた様な感覚が走ったのだ。振り返ると宙に浮かぶ手が。更に前を見れば片腕がないコルドジャネンバが悪戯が成功した様な悪ガキの顔をしながら笑っていた。

 

 

「空間を操った?それはそうと……ギャンブルで軍の経費を使った挙句にセクハラとは救いがありませんね!」

 

 

スーナは背後の手をパシッと払い除けると拳を握り、一気にコルドジャネンバに接近した。

 

 

「制裁っ……なっ!?」

「ギヒッ!ヒャアッ!」

 

 

コルドジャネンバの顔面に放たれたスーナの拳は避けられた。それもコルドジャネンバはスーナの拳を顔を数ミリ逸らしただけで避けたのだ。それは即ちスーナの拳を完全に見切った事になる。驚愕に身を固まらせたスーナにコルドジャネンバはスーナの腕を掴み投げ飛ばした。

 

 

「くっ……かはっ!?」

「ギギギッ!」

 

 

投げ飛ばされたスーナは体勢を立て直し、コルドジャネンバを睨む。だが、それと同時にスーナは横から殴り飛ばされる。コルドジャネンバは空間を歪ませ、一歩も動くことなくスーナに拳を叩き込んだのだ。更に蹴りや肘などを連続で浴びせ続けた。スーナは避ける事も出来ず、踊らされ続けた。

 

 

「っ……このセクハラ大王!」

「ギヒヒッ……」

 

 

スーナがコルドジャネンバの攻撃に耐えながら、かめはめ波を放つ。するとコルドジャネンバは自身の体をブロックの様に分解しながらかめはめ波を避けたのだ。

 

 

「避け……あうっ……く、あああ……」

「ギヒヒッ……」

 

 

スーナのかめはめ波を避けたコルドジャネンバはスーナの背後に回り込むと両腕をねじり上げた。ギリギリと力が込めれスーナは苦悶の声を上げる。この時点でスーナはコルドジャネンバの戦闘力が自身のスーパーサイヤ人2を遥かに上回っている事を確信していた。

 

 

「スゥ……ハァァァァァァァァァッ!!」

「ギ、ギャアッ!?」

 

 

スーナは息を吸い、一気に力を解放した。そのパワーにコルドジャネンバは弾き飛ばされる。スーパーサイヤ人3である。

スーナの元々長かった髪は更に長くなり、ポニーテールに縛り上げていた髪留めは解けていた。前髪の一房だけが前に垂れ下がっていたがスーナはそれを気にする事もなく厳しい目つきでコルドジャネンバを睨む。

 

 

「私を此処までの状態にしたのは……ビルス様とウィスさんを除けば貴方が初めてですよ、コルド大王様」

「ギヒッ……ギヒヒッ!ヒャーハッハッハッ!!」

 

 

スーナから放たれるパワーにコルドジャネンバは臆するどころか歓喜とも言える笑い声を張り上げた。

 

 

 

 

 

◇◆地球◆◇

 

 

 

「ハーハッハッハッ!銀河のならず者共と聞いていたが、この程度か。ま、フリーザ軍ならば幹部になれたかもしれんが俺の強さには及ばんな」

「く……単なる馬鹿かと思ったのに……」

「強い……」

「俺ら、扱い悪くないか……?」

 

 

高笑いをするギニューの足下にはボージャックの部下であるゴクア、ビドー、ブージンが叩きのめされ転がっていた。試合会場から誰もいない荒野に戦いの場を移したギニューとボージャックだったがボージャックは一対一の戦いをせずに部下であるゴクア、ビドー、ブージン、ザンギャを呼び寄せギニューを袋叩きにしようとしたのだ。だがギニューはゴクア、ビドー、ブージンをあっという間に倒してしまったのだ。

それもその筈。ギニューは元の体に戻ってからベジータやピッコロ、悟飯を相手にトレーニングをしており、更に普段から正義の味方として戦っているのだ。ギニューは自身でも気付かない程に強くなっていた。

 

 

「成る程……大した強さだ。どうやら俺直々に……」

「あ、ああ……」

 

 

部下を倒されたボージャックは驚きもせず怒りもせずにニヤニヤと笑みを浮かべていた。そして残ったザンギャは自分達以上の強さを持つギニューの強さに怯えて後退りをしていた。

 

 

「戦わねばならない様だな!」

「え、あ……きゃあっ!?」

「させるか……ぬぅん!」

 

 

ボージャックはザンギャを突き飛ばし、ギニューの視界を奪った後に特大のエネルギー波を放った。ギニューは即座に距離を詰め、ザンギャを庇いながらボージャックのエネルギー波を弾き飛ばした。

 

 

「あ、あんた……なんで敵の私を助けようと……」

「ククッ……部下を囮に俺を倒そうとするとはな。だが、部下を殺そうとする者にこの俺を倒せると思うな!このギニュー特戦隊、隊長ギニューが上に立つ者の……いや、人としての仁義を教えてやろう!」

「おのれ……舐めおって!」

 

 

助けられたザンギャはギニューの腕の中で抱かれながらギニューを見上げながら驚き、ギニューは部下を殺そうとするボージャックに怒りを感じていた。ボージャックは自身の企みを防がれた挙句、自身に説教をかまそうとしているギニューにキレて上半身の服を脱ぎながらギニューに襲い掛かった。

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