ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

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スーナの今後

 

 

 

 

スーナの発した言葉に、その場の全員が凍り付いた。当の本人はキョトンとした顔で周囲を見ている。

 

 

「おい!どういう事だ!」

「わ、わかりませんよ!」

「完全に記憶が失われた様だな。あの娘に何があった」

 

 

一先ず、ブルマにスーナを任せ、スーナと離れた位置に移動したベジータ、悟飯、ピッコロ。コソコソと話をしていた。

 

因みに何があったかと言われれば、スーナはベジータに自分の世話をしてくれていた上司のドドリアとザーボンを殺され、ギニュー特戦隊も殺され、自身もターレスに襲われ、最終的にはベジータに部下諸共に殺されかけた、とショックな事が満載だった。

悟飯は自分が伝えられる範囲内でスーナの事情をピッコロに伝えた。

 

 

「なるほどな……精神的な物と肉体的な物のショックが両方あった為に記憶喪失となったか……」

 

 

悟飯からの説明にピッコロは納得した様子となる。以前のピッコロなら理解できなかったかも知れないが、ネイルと同化している事で心情を多少なり理解していたのかもしれない。

 

 

「どうしましょう……記憶がない上に頼れる人が居ないんじゃ……」

「その事なんだけどね、悟飯君」

 

 

悟飯がスーナの身を案じた際にスーナと話をしていたブルマが悟飯に声をかける。

 

 

「あの娘の事なんだけど、悟飯君の家で面倒見てくれない?」

「ええっ!?」

 

 

ブルマの突然の発言に驚く、悟飯。

 

 

「少し話したんだけどね、あの娘は本当に記憶喪失みたいなの。最長老様にも見てもらったんだけど邪悪な気は感じないって言ってたし。それでね本当は私の所で他のナメック星人やベジータみたいに面倒を見ようと思ってたんだけど、あの娘、ベジータを見ると体が震え始めて怖がっちゃうのよ」

 

 

ブルマの発言に納得した悟飯。ベジータの話が本当だとするならスーナは世話になった人達や自分自身を殺そうとした人物だ。心の奥底で、または体がそれを覚えているのかもしれない。

 

 

「それで、あの娘もサイヤ人なんでしょ?孫君の事もあるけど悟飯君やチチさんならサイヤ人の扱いも分かってるだろうし。それにベジータ曰くだけど、戦闘力は悟飯君の方が上らしいし、万が一記憶が戻っても対処出来るだろう、だってさ」

「そ、それはそうかも知れませんけど……」

 

 

実際、今のスーナと争う事は悟飯は躊躇いを感じていた。最長老が言っていた様にスーナからはフリーザやギニュー特戦隊から感じたような邪悪な気を感じなかった。それはナメック星で初めて会った時も同じ様に思っていた。

強さの件に関してもスーナの戦闘力は未だ、一万に到達しないが悟飯はその上を行く。万が一、記憶が戻っても取り押さえる事は可能だろう。

 

 

「チチさんには私から孫君の事も含めて説明するから、お願い出来ないかしら?」

「僕は大丈夫ですけど……お母さん次第ですね」

 

 

事情説明を全てしてくれると言うブルマに悟飯は頷いた。家庭内では母親は絶対だし、当の父は現在、ナメック星でフリーザとの決闘の最中だ。悟飯はブルマの説明にチチが納得するなら、それに従うと考えていた。

 

この後、最長老が寿命で亡くなり、長老のムーリが最長老に任命された。そしてあの世の界王を通じてヤムチャから悟空がフリーザを倒した事をブルマに伝えられた。ナメック星人をカプセルコーポレーションに匿う事にしたブルマは、ナメック星のドラゴンボールでナメック星で殺されたクリリンやナメック星の崩壊に巻き込まれた悟空を生き返らせる事にした。

 

そしてスーナはブルマからチチに連絡が行き、悟空と同族のサイヤ人である事や記憶を失っている事、身寄りが無い事、元々が頭が良いので悟飯の家庭教師になりうる存在である事が伝えられ(ブルマはスーナの頭の良さを知らないので情報元はベジータ)スーナは孫家で預かる事が決まり、記憶の無いスーナはそれに従う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

 

カプセルコーポレーションでボロボロの服を着替える為に一先ず、体を綺麗にする為にシャワーを浴びているスーナ。そしてスーナの服のサイズを調べる為に着ていた服や下着の採寸を図っていたブルマはスーナの下着に何らかの文字が書いてある事に気が付いた。

 

 

「なんて書いてあるのかしら……宇宙の公用語かしら?」

 

 

ブルマは見覚えの無い文字に首を傾げた。ブルマは知らない事だがスーナの下着にはギニューが手書きで名前を書いていた。

 

 

「ま、いっか……後でベジータにでも聞いてみよ」

 

 

その後、ブルマがベジータにそれを聞いた後にベジータが『娘の下着に名前を書いたのか、あの親父……』と呆れと嘆きを溢していた。


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