悟空をカメハウスまで移動させたスーナは悟飯やトランクスを待った。もう一つのタイムマシンを見に行くと言ったまま未だに連絡がないからだ。
そんな中、ブルマから電話があり、『テレビを見ろ』との事だった。何事かとクリリン、亀仙人、ヤムチャがテレビを見るとニュース速報が映されており、とある村で住民が殺されたとの事だった。クリリンは人造人間の仕業だと騒いでいたがブルマはそれを否定する。ブルマ曰く、住民が殺されたのはトランクス達が探しに行った、もう一つのタイムマシンが関係しているのとの事だった。
その話をして居る最中にトランクスと悟飯が帰って来た。それと同時にテレビでは中継が繋がっていて、住民が殺された街へレポーターが赴いていた。レポーターが何かを見付けたと叫んだ直後、悲鳴が鳴り響く。中継の映像はそこで途切れてしまった。
「例の三人の人造人間とは別件の様ですね。何が起きているんでしょうか。それともDr.ウィローの残党が残っていたのでしょうか?」
「人造人間とは……いや、ちょっと待て。Dr.ウィリーの話も初耳なんだけど」
「Dr.ウィローです、ヤムチャさん」
スーナはテレビ中継の惨劇が人造人間で無いのなら自身が戦っていたDr.ウィローの生き残りバイオ戦士がいたのだろうかと考える。戦いを途中で抜けたヤムチャはDr.ウィローの事も知らなかった為にクリリンから訂正のツッコミを食らった。憶測ばかりで答えが出ないと思っていた……その矢先だった。
遠くで一人の人間に複数の気を感じたのだ。その気は悟空とベジータとピッコロ。更にフリーザとコルド大王の気も感じられた。
「ご、悟空とベジータの気だ……」
「ピッコロさんの気と……フリーザの気も」
「コルド大王様の物も感じ取れますね。馬券を買いに化けて出てきたんでしょうか?」
クリリンと悟飯が突如、感じた気に驚愕している最中、スーナは現実逃避気味にケンタウルスホイミの馬券を握り締めたコルド大王を思い出していた。
その後、トランクスとクリリンが様子を見に行く事となり、スーナは悟飯、ヤムチャとカメハウスで留守番となった。悟飯は悔しそうにしていたが、悟空を守る為だとスーナが告げると悟飯は渋々だが納得してくれた。
スーナや悟飯は遠くで戦いを感じていた。ピッコロと良く似た気が先程の複数の気を持つ者と戦っている様で気の嵐を感じていた。
「ピッコロさんの気はスーパーサイヤ人になったベジータ王子や悟空さんを上回っています。クリリンさんがスーパーナメック星人と言っていましたが、その通りになりそうですね」
スーナはピッコロと思わしき気は凄まじい戦闘力になったのだと感じ、これ程までの強さなら人造人間を倒せるのではないかと考えていた。
その後、ピッコロ達と合流したスーナは事情を聞いて驚いた。神と一体化したピッコロの強さも驚かされたが悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ、コルド大王の気を持つ人物とはDr.ゲロが作り出した人造人間セルだと言う事が判明した。セルは悟空達の細胞を取り込み、未来で生まれたらしく、人造人間17号18号を吸収する事で究極の人造人間になるのだという。未来では17号18号が存在しなかったらしくトランクスからタイムマシンを奪って現在に来たとの事だった。
「人様の細胞を勝手に使用した挙げ句、他人を吸収して強くなろうだなんて、とんだナマモノですね」
「怒ってますね、桃香さん」
「多分、フリーザの細胞を勝手に使われたのが気に入らないんだろう」
怒りに震えているスーナにトランクスとクリリンは背後でヒソヒソと話していた。
セル許すまじと怒ったスーナだが、人造人間達やセルとの実力は開きすぎている。戦いを挑んでも負けるのは目に見えていた。
しかし、朗報もあった。トランクスとクリリンはDr.ゲロの地下に存在した研究室で人造人間の設計図を発見したのだ。これで人造人間の弱点が分かるかもしれない。更に幼体のセルも破壊した。少なくともこれで、この世界のセルの誕生は防いだ訳だった。
ピッコロ達は人造人間達かセルの破壊を決意したが人造人間達は気が無い為、探すのは困難。セルは気配を消して人を襲っている為に見つけ出すのは至難の技だった。