ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

80 / 116
Dr.ウィローのとは違うバイオ戦士

 

 

 

ドラゴンボール集めをしていたスーナだが、その一つを集めている最中、とある研究所にドラゴンボールの反応があった為に研究所の前で立ち竦んでいた。その場所は孤島に建設された巨大な研究施設の様な建物だった。

 

 

「困りましたね……一般の企業に突撃するわけにも行きません」

 

 

しかし、ドラゴンボールの反応は目の前の研究所から出ている。事情を話して譲り受けるのも難しいだろうと考えていた。

 

 

「しかし……何の研究施設なんでしょうか?カプセルコーポレーションに出入りしてる私が知らない研究所とは……」

 

 

スーナはブルマから教えて貰った知識と持ち前の学習能力で地球に存在する研究施設をある程度把握している。そのスーナがこれ程にまで巨大な研究所を知らないとは不自然なのだ。

 

 

「仕方ありません……少々、失礼させて貰いましょう」

 

 

スーナは気配を消しながら研究施設に入り込んだ。スーナはこの研究施設が全うな研究施設で無いことを察して侵入する事にした。何事もなければドラゴンボールを持ち出し、危険な研究をしている様ならDr.ウィローやDr.ゲロの件もあるので早めに手を打たねばと考えていた。

 

そんな思いからスーナは先手を打つ為に研究施設に侵入した。今の考えが思い過ごしであって欲しいと考えながら侵入し……

 

 

「このバイオ人間達は上手くいきましたね」

「ああ、このまま研究が進めば世界はジャガー・バッタ様の物となるだろう」

「男爵様だけあって研究費用は膨大だから研究し放題ですし」

「天下のカプセルコーポレーションもいずれは我々の研究成果に膝を折るでしょう」

 

「うん、ギルティですね」

 

 

 

侵入した研究施設で研究員達が話し合っているのを聞いてスーナはこの研究施設が全うな研究施設ではないと確信した。しかも研究内容がDr.ゲロとDr.ウィローと被っていたのでスーナは研究所を潰す方向で方針を決めていた。

 

 

「この手の研究員は放っておくと碌でもない方向にいきますからね」

 

 

やれやれと肩を竦めるスーナ。万が一、この研究にサイヤ人の細胞を使われたら確実にめんどくさい事になると確信していた。そして研究施設内部を探っているとメインの研究室に辿り着いたのか培養液に入った人間がポッドに入っていた。

 

 

「成る程……どちらかと言えばDr.ゲロよりもDr.ウィローの研究に近いですね。このままいくとDr.ウィローの二の舞ですね。と言うか地球の研究者はマッドが多いですね。まあ、サイヤ人やフリーザ軍も人の事は言えないですけど」

「ほほう……キミは他に遺伝子工学で生み出されたバイオ戦士を知っているのかね?」

 

 

ポツリと呟いたスーナの言葉を先程、見掛けた研究員達が返した。考え事をしている間に見つかったらしい。

 

 

「知っていますよ。そして、その研究がマトモな方向にいかない事も理解しています」

「キミの知っている事を話して貰おうか。話さないと言うなら痛い目を見て貰おう……このバイオ戦士達にね」

 

 

研究員が片手を上げると培養液のポッドから次々にポッドから出てきた。スーナはそれを見て溜め息を溢し、その全てのバイオ戦士を気功波で吹き飛ばした。

その光景に研究員達は口を大きく開けて呆然としていた

 

 

「Dr.ウィローのバイオマンよりも弱いですね。ビジュアル的にもバイオマンの方が良いですね。ぶっちゃけ触りたくないです」

 

 

見た目的にバイオ戦士達に触りたくなかったスーナはバイオ戦士達を無慈悲に気功波で消し飛ばした。自慢のバイオ戦士達を片付けられた研究員達は焦りを見せるが、その中の一人がニヤリと笑みを溢した。

 

 

「ならば、このバイオ人間だ!中国3000年の高麗人参を使用した……ちょっと、怪しく根分かれしたバイオ根っこ人間股んGO君!」

 

 

そう叫んだ、博士の背後には人間サイズの人参が生えていた。人間の体の様な成長を遂げた人参の体には『股んGO!』と書かれていた。

 

 

「ひ、卑怯だぞ……一般人に、かめはめ波を撃つとは……」

 

 

それを見た、スーナは溜め無しのかめはめ波を研究員に叩き込んでいた。かめはめ波を浴びせられた研究員は体から血は出ているもののツッコミを入れられるくらいには元気そうだった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。