ドラゴンボール ギニュー親子の物語   作:残月

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いざ、地獄へ

 

 

 

西の界王からパイクーハンと言う戦士を同行させる様に言われたスーナはパイクーハンを引き連れて地獄へと向かっていた。今回の地獄での暴動騒ぎは大界王も問題視していたらしく、スーナやパイクーハンを向かわせる事にも賛成していた様だ。

 

 

「申し訳ありませんパイクーハンさん。貴方にまで迷惑を掛けてしまいましたね」

「いや、地獄での暴動は俺にとっても他人事ではない。協力させてもらおう」

 

 

パイクーハンは緑色の肌や筒状の耳、鼻がないなど分かりやすく異星人である事を示した外見をしている。鋭い目付きから怖い人なのだろうかと考えていたスーナだが、想像と違って熱い思いを持った戦士なのだと認識を改めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、地獄ではセルを筆頭に反乱騒ぎが本格的に始まっていた。本来、拷問をする側の鬼達が亡者達に反抗され、中には針山や血の池地獄に落とされた鬼達も居る。

 

 

 

「この地獄は……このセル様が支配する。そら、言ってみろ……この地獄の支配者は誰だ?」

「ぐ……うぅ……」

 

 

セルは一人の鬼を捕まえると片手で首を絞めながら質問する。首を絞められている鬼は呻き声しか上げられず苦しそうにしていた。そのセルの背後にはコルド大王、リクーム、グルド、ジース、バータ、ドドリア、ザーボン、キュイ、シャーベと言ったフリーザ軍の幹部が立ち並んでいた。

 

 

「セ、セル……」

「地獄の支配者を呼び捨てか?セル様……だろうが!」

 

 

なんとか声を出した鬼だが呼び捨てにされた事に怒ったセルは針山に鬼を投げる。鬼の体を針山の針が貫きそうになる瞬間、鬼の姿は消えた。

 

 

「むっ!」

「貴方達……地獄に落ちてプライドも落ちましたか?そんなナマモノの言いなりになるなんて、見損ないました」

「スーナッ!?」

 

 

針山の上部に現れたのはスーナだった。スーナは鬼を救出し、脇に抱えながらセルを睨む。その動きを見抜いていたセルはスーナを睨み返し、フリーザ軍の幹部達はスーナが地獄に居る事に驚愕していた。

 

 

「スーナ……あれが?俺達の知るスーナよりも大人だぞ?」

「だが、私達が死んで数年は経過してるんだ。成長もするだろう」

「でもよ、スーナはサイヤ人だろ?成長も遅いタイプだったし……」

 

 

ザワザワとフリーザ軍幹部は話し合う。スーナが死んだ事もそうだがスーナが大人になった事への驚きの方が勝っているのだろう。フリーザ軍の幹部がナメック星で全滅した時のスーナの年齢は12歳程の頃で現在は17歳程の年頃に見えるのだから当然の反応と言えた。

更に今のスーナは黒の着物に金棒装備と獄卒スタイルなのだから困惑も更に深まる要因となっていた。ついでを言うなら髪型も以前の三つ編みではなくポニーテールなのも見慣れぬ理由の一つになるのかもしれない。

 

 

「何を言う!スーナはあんなに小さな子供だった!それが数年でこんなに美しい女性なるなど、ありえない!偽者に違いない!」

 

 

ジース達は知らない事だがスーナは精神と時の部屋で一日で一年を過ごす経験を二度もしている。その為、ジース達の予想を上回る成長を遂げていたのだがジース達の体感時間では三年しか経過しておらず、自分達の予想を超えた成長を遂げたスーナを別人と判断した様だ。

 

 

「ジースさん、ナメック星の任務前に貸した四万キャッシュを返して頂けますか?」

「本物ですね」

 

 

しかし、スーナは本人にしか知り得ない情報を提示し、ジースはスーナを指差しながらコルド大王に報告をした。

 

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