息抜きで書いたイノベイター転生   作:伊つき

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アマプラで1st2nd全話見直ししてたらまさかのニコ動で一挙放送。
そのせいか最近タブルオー作品も増えたような気がしたので流行りに乗って視聴中に練ってた構想で書いてみました。
単なる息抜きで書いたものですのでお気軽に読んでみてください。


1st season
イノベイター


転生もののライトノベルは何度か読んだことがある。

だからここは敢えてテンプレでいこう。

 

俺はどうやら『機動戦士ガンダム00』の世界に転生してしまったらしい。

 

それもイノベイターとなったらしい。

いや、刹那・F・セイエイのような純粋種(オリジナル)じゃないからイノベイドというべきだろう。

そして、転生には神様か何かが干渉したのかイノベイドであることが『特典』となってるらしい。

 

まったくもって要らない親切心だ。

この際だから告白しておこう。俺は転生ものを読むのは好きでも憧れは全くないといっていい。大体何故自分から命の危機がある世界にいって喜ぶのか俺には理解できない。

 

平和な日本の自室という幸せな空間でアニメを見るのが至福だろうに。

だが、転生してしまったものは仕方ない。どうにかして物語には干渉せず圏外で世界観を楽しもう。

そう考えた時俺は自分がイノベイドであることが発覚した。

 

最悪だ。

物語に関わること間違いなし。寧ろイノベイドは2nd seasonの主要キャラだ。やばい、死ぬ。

確実に生き残れる自信が無い。日本でほのぼのと特に運動もせず過ごしてきた一般人にイノベイドは荷が重過ぎる。

もし紛争に巻き込まれるなら間違いなく最初に殺されるイノベイドだ。

良かったなブリング・スタビティ、多分ティエリアに殺されるのは俺だ。

 

と、ここまで話せばもういいだろう。とにかく俺は現実を受け入れるしかない。

イノベイドとして生きるために覚悟を決め、『ヴェーダ』によって作り出された俺はポッドから下界へと踏み出した。

 

俺はイノベイド。そんな俺の新たな名はレイ・デスペアらしい。

前世の名前はこの際どうでもいいので割愛する。

どうせもう使わないだろう。

ちなみに名前は『ヴェーダ』から教わった。

 

レイとして生きる俺にはまず最初に会わなければならない人物がいる。

その名もリボンズ・アルマーク。

イノベイド…リボンズがイノベイターだと主張し始めるとめんどくさいのでイノベイターで統一しよう。

イノベイターのリーダー格であるリボンズに会わねば俺はイノベイター界でやっていけないだろう。

 

目標は物語にできるだけ干渉しないように生存ルートを辿ること。

世界観を第三者目線で楽しめるのならなら良し。

確かイノベイターにはマイスタータイプと情報タイプがいた筈。

アニューのようにならなければ情報タイプとして世界の隅っこで生きれるはずだ。

問題は俺が情報タイプなのか、だが――。

 

「おや。君が今日生まれたイノベイターかい?」

 

アニメでよく見たイノベイター達の本拠。

実はここに来るまで色々と道のりを辿ってきたが割愛。

塩基配列パターン0026、リボンズ・アルマークと俺は初対面した。

今は他にイノベイターがいない。

恐らくリボンズが予め俺に気を使って人払いしてくれたのだろう。

できる男というやつだ。いや、確かリボンズはマイスタータイプだから性別はないか。

 

生まれて初めて出会った自分以外の生命体。

尚、今世で、がつくが。

俺はリボンズとの挨拶を済ませることにした。

 

「初めまして。レイ・デスペアと申します」

「はははっ。そんなに畏まらなくていいんだよ。僕達は同じイノベイターなのだから」

「は、はは。そうですか…」

 

なんか適当な返しになってしまった。

リボンズの紳士的な態度とは裏腹に俺は上手く呂律が回らない。

別に人見知りやコミュニケーション能力に問題があった覚えは前世でもないが、ただ単にリボンズと言葉を交わしたことに緊張しているのだろう。

 

まあラスボスだって知ってるし自然とね。

あ、やばい。これ思考読まれたりしてないよな?

読まれたらここでデットエンドだ。

そう考えるともうどうにでもなれと思えてきた。

 

「これからよろしく頼むよ。レイ・デスペア」

「あ、あぁ…よろしく。リボンズ・アルマーク」

 

握手を交わす俺とリボンズ。

これで互いに紹介を済ませ、志を共にする仲間となれた。

ひとまず安心だ。

多分思考も読まれてないんだろう。

 

ということは今のリボンズは『ヴェーダ』を掌握してない?

まだ1stなのか、それとも本編は始まってないのかもしれないな。

そこは後で世界情勢を調べると共に検索しよう。

俺はまだ現状を把握していないからな。

 

だが、その前に俺はまだ知らなきゃいけないことがある。

リボンズなら俺の知りたいことを知っている。

さっそくリボンズに尋ねてみた。

 

「リボンズ。俺は…その…マイスタータイプなのか?それとも情報タイプなのか?」

「ふむ…そうだね…」

 

リボンズが顎に手を当て、俺を見つめる。

リボンズって美形だから少しドキッとするな。

アニメでよく見たイノベイター特有の虹色の瞳が俺を捉えている。

 

何をしてるのかよく分からんが多分なにかしらしてるんだろう……って自分で言ってて適当だな。

黒幕なんだからもう少し緊張感を持たなきゃいけないのに。

 

「そうだね。君は――」

「……っ」

 

ゴクリ…。

運命の瞬間だ。

レイ・デスペアとしての人生が左右されると言っても過言ではない。

俺は情報タイプであることを祈ってリボンズの言葉の続きを待った。

頼む、情報タイプであってくれ。

 

「うん。マイスタータイプだね」

 

はい!ありがとうございました!コンチクショウ!!

 

リボンズの笑顔が逆に辛い。

これで紛争に巻き込まれること間違いなし。

俺は戦いを回避できなくなった。

うぅぐあああああああああああーーー!!

ただのオタクが戦争に参加とか笑えない!

 

急に悶絶しだした俺にリボンズは笑顔で首を傾げている。

硬直するのはわかる。

俺も目の前で急に奇行に走る人物がいたら普通に引く。

まあということで俺はマイスタータイプでした。

ガデッサでも乗るのかな。

今は考えたくもない…。

 

「あ、ありがとう。よく分かったよ…うん…」

「そうかい?お役に立てて嬉しいよ」

 

リボンズが優しいんじゃないかと錯覚してきた。

まあイノベイターに対しては表面上は人柄良かったはずだ。

マイスタータイプであることは分かった。

リボンズから聞き出せたいことを聞けた俺はリボンズに別れを告げ、自室に篭った。

 

なんかマイスタータイプはイオリア計画に必要だから本拠が住処となるらしい。

自室も割り振られた。

他のイノベイターにはまだ会ってない。

恐らく明日会えるだろう。

 

俺はベッドに寝転がる。

無骨な天井が虚しさを放っていた。

これからどうなるのだろう、想像もつかない。

枕に頭を預ける俺は眠気が迫ってきた。

まだ生まれたばかりで動き回ったせいか疲労が蓄積している。

今日は寝るとしよう。

 

明日には世界の情勢を調べて、時系列を整理する。

リボンズが紹介してくれるイノベイターと会う予定だ。

まあアニメを見た俺は大体誰と会うのか知っている。

とりあえず現実を受け入れるためにももう寝よう。

もう癒しがアニューしかいない気がする中、俺は意識を手放した。

 

「あ、でもアニューはロックオンの女か…。いいなぁ」

 

癒しに男ができる。

もはや絶望しかないと俺は思った。

 

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