俺が本拠を後にした数時間後。
レナはまだガンダムの整備に追われていた。
「ふぅ…やっとスローネ終わった…」
「やったね、先生」
「うん。次はプルトーネやろっか」
一緒に整備を手伝ってくれていた女の子――後にレナを介抱してくれる子――と共に3機のガンダムスローネの整備を終え、苦労を労い合い、続けてレナは最も損傷の酷いプルトーネブラックへと向かおうとする。
既に他の子供達もプルトーネブラックだけでなく、サハクエルの整備に取り掛かっている中、レナと次の現場へ足を踏み出したが、直後よろめいてしまった。
「あ、れ…」
「先生!」
なんとか柵を掴んで耐えたレナだが、子供たちはそんなレナを心配したという。
「せ、先生…休んだ方がいいんじゃ…」
「えー?大丈夫だよ。大袈裟だなぁ」
あはは、なんてわざとらしい笑いを漏らすレナに誰も口を出すことは出来なかった。
無理をしているのは誰から見ても分かる。
だが、本人の意向に削ぐことを子供たちはできないでいた。
そんな中、格納庫に珍しい客がやって来る。
「おっ、やってるやってる。よぉ!レナ」
「あ、ミハエル。どうしたの?」
「いや、ちょっと気になってな。ツヴァイどうよ」
整備しているレナに誰かが会いに来る機会はあまりない。
レナは作業中だったにも関わらず、一旦切り上げてミハエルの隣に歩み寄ってくれた。
「ツヴァイならもう終わったよ」
「マジかよ!やっぱすげぇな、レナは」
「えへへ。そう…?」
褒められて満更でもないレナは素直に喜び、頬を緩ませる。
お淑やかな女の子らしくそっと微笑むレナにミハエルは少しだけ見惚れた。
「お、お前結構可愛いじゃねえか。よく見れば」
「あはは。なんかちょっと失礼だね」
「そうだ、俺の女にしてやろうか?」
「うーん…でも私中性だよ?」
「え、マジで?」
口とは別に楽しそうに笑うレナ。
ミハエルはレナの一言に驚愕し、思わず、休憩がてら整備用の肌の面積が多い軽装で水分補給をするレナの身体を撫で回すように下から上へ見た。
どう見ても女性の身体にしか見えないので頬を引き攣らせる。
「え、それほんとにマジ…?」
「うん。そういう風に作られたイノベイドだからねー」
「……なんか勿体ねぇな。折角美人なのによぉ」
「あれ?褒めてくれてる?ありがとー」
何処か上から目線なのは変わらないが、レナは素直に礼を口にする。
疲れているからか、気の抜けた口調になっているが。
「ていうか最初に言ったのに忘れたの?」
「俺難しいこと考えんの苦手なんだよ」
「あー、ミハエルってそんな感じだよね。単細胞っていうか」
「な…っ。んだとっ!?」
「あはは。冗談だよ、冗談」
食いかかってくるミハエルにレナは本当に楽しそうに笑う。
ミハエルも弄ばれたが、怒るわけではなくただ単に悔しそうに口を尖らせた。
子供のように拗ねるミハエルにレナは微笑を浮かべたかと思えばミハエルの鼻をつねってきた。
「言っとくけど、さっきのお返しだからね。ミハエルってば上から目線な口調のせいで場合によっては悪い言葉に聞こえちゃうんだから」
「うっ…悪かったよ…」
身長差のせいで上目遣いで頬を膨らませるレナにミハエルは反省しなければならないような気がして素直に謝る。
見る人が見れば珍しい言動かもしれない。
そして、素直になったミハエルにレナは鼻をつんっとつついて微笑を浮かべる。
「ん、いいよ。許してあげる」
「……お、おう」
正直、下から見上げつつ華のように笑顔が咲くレナはミハエルの心に響いた。
心臓がいつもより早く鼓動し、いつもは調子のいいことを言っている口はまともに動かない。
軽口を叩いたり軽率に口説こうとするのは得意な筈なのにこの時のレナの前では出来なかった。
それは本当にレナに心を惹かれたから。
「な、なぁ」
「うん?なに…?」
「あ、あのさ…レナのために戦う、って言ったら怒るか…?」
「え?」
予測してない意外なことを言われ、レナは目をぱちくりさせる。
返答を考えてなかったので暫く目を沈ませたり泳がせたりして困った表情を浮かべつつ悩んだ末、答えを見つけた。
「うーん…それがミハエル自身のためになるなら、いいんじゃない?」
「俺自身のため…?」
尋ねられた側が何故か他人事で返す珍妙なことになったが、頭がお世辞にも良くないミハエルとでは会話が続いてしまう。
しかし、ミハエルなりにレナの返答に悩み、思考した。
やがて答えは出ない。
「……わかんねえ。俺、兄貴みたいに戦いたいって思ったけど…それも出来てるのか、目指せているのかさえわかんねえ…。だから、何が俺のためなのか…なんて難しくてやっぱよくわかんねえぜ」
「そんなに難しいことじゃないよ」
「え…?」
精一杯考えても混乱してしまったミハエルにレナは手を差し伸べる。
「ミハエルはミハエルなりに頑張ればいいんだよ。いきなり他人のようになんて誰にだってできない。だってミハエルはミハエルなんだから」
「俺は、俺…?」
「うん。私がミハエルになれないように、ミハエルだってヨハンさんにはなれない。でも、目標として目指すだけなら出来るんじゃないかな」
レナは極めて優しく、ゆっくりと語る。
「別になれなくてもいい。目標にするってことは同じところを目指すってことだから。その方向性があってるなら後はきっとミハエルなりの道を見つけ出せるよ。ミハエルはどうなりたいの?」
「兄貴とネーナと自由に色んなことがしてぇ。一概には言えねえけどさ。レイとも遊びてぇしよ。…あとレナとも楽しいことしてぇな」
「そっか。じゃあ一緒に頑張ろう。悪いことにさえ走らなければ私達はミハエルの味方、目指すべき場所が同じならきっと協力し合える。仲間で入れる。私達と共に歩いて、その中でミハエルなりの答えを見つけよう?焦ることはないの。ゆっくり…ね?」
「お、おう。……そうだな」
レナの言葉にミハエルは照れながらも頷く。
何かが吹っ切れたような笑みを浮かべて。
別に焦る必要はない。
考えるのが苦手ならたっぷりと時間を掛けて悩めばいい。
なぜならもう支配をぶち壊したのだから。
そんな想いでレナはミハエルの問いへの答えを返した。
だが、それを邪魔するかのように施設内の緊急用ブザーが鳴り響く。
「なんだぁ?」
「これは……っ。まさか…!」
「お、おい。レナ!」
突如走り出すレナにミハエルも付いていく。
レナは真っ先に格納庫にある端末にしがみつき、施設内のシステムに検索をかける。
すると、外を映す監視映像にいくつか機影が施設に向かっているのが見えた。
「敵襲!?」
「まじかよ!」
レナの叫びに格納庫で作業してた子供達も徐々に騒々しくなる。
ミハエルも驚愕する隣でレナはすぐに敵の情報を仕入れた。
だが、その数に疑問を抱く。
「え?たったの4機だけ…?それに、太陽炉搭載型は1機…他はモビルアーマー?」
「んだよ。国連軍じゃねえのか。だったら楽勝じゃねえか!俺一人でも充分なくらいだぜ!」
「待って、ミハエル!」
「うえっ…?」
気の早いミハエルがツヴァイで飛び出そうとするのをレナが瞬時に呼び止める。
敵の機体数が少ないことはレナにとっては逆に不安を与えていた。
これまで俺達が相手に与えてきたダメージはデカい。
だというのにそれに対する返しがあまりに緩すぎる。
きっとこの4機――その中にいるたった1機の擬似太陽炉搭載型MSになにかがある。
そうレナは考えていた。
「この機体…普通のジンクスとは違う。発展機?ううん、それには早過ぎる。恐らく改良を加えられたカスタム機…。それでも早い。もしかして試作型?」
レナが推理の幅を広げていく。
だが、真実の分からないものだけにどれだけ思考を巡らせても推測の域を出ない。
だから、他の方面にも考えを練った。
「もし。仮にこの機体が実験としてここに送り込まれただけなら、数の利でなんとかなるかも…。でも、その後に物量作戦に持ち込まれたら…こっちが負ける」
「そんじゃあどんすんだよ…?」
「ミハエル…。え、えっと…」
戻ってきたミハエルに質問を投げ掛けられるが上手く結論が出ない。
相手の出方が意表を突いてきただけではない。
情報が圧倒的に足りなかった。
俺が、ジンクスの発展機について話してはいなかったがために。
「まずは防衛システムを作動させる、かな。それであの機体の動きを見た上で出撃しよう」
「りょーかい!腕が鳴るぜ」
レナの決断により、施設防衛用の対空狙撃砲や大砲を起動させ、4機の編隊への集中攻撃が始まった。
レナとミハエルは共にその映像を見遣りつつ、レナは子供達に機体の出撃準備を済ませるように声を張る。
作業を進めながら敵の動きを見ていたレナだが、ヨハンとネーナが駆け付けた時にはその表情が驚愕に染まっていた。
「敵襲とは本当か!ミハエル」
「遂に来たのね…!」
「兄貴!ネーナ!」
「なに…これ…」
「え?」
隣で声を漏らすレナにミハエルが思わず振り向く。
ヨハンとネーナも顔を合わせたのち、画面を覗いた。
すると、そこには恐ろしい光景が広がっていた。
「なっ…!?」
「うそ、砲台が全滅してる!」
「それだけじゃない…。なに、あの機体の動きは…。たった…っ、
震えるレナは後退りするように端末から離れる。
カスタム機と推測されたジンクスが防衛システムを一瞬にして壊滅させたからだ。
信じられない機動性で、全く無駄のない動きをジンクスは表現していた。
「おい、まだシステムを作動させて30秒も経ってねえだろ…」
「なんだと!?」
「えっ…」
ミハエルの呟きにヨハンも思わず振り向く。
ネーナも唖然とした。
だが、そんな間にも凄まじい戦闘力を持つジンクスが施設へと近付いて来ている。
「足止めにもならなかった…。あのジンクスの能力だけじゃない、操縦するパイロットの腕が極端に優れ過ぎてる…!」
「……っ」
レナでさえ頭を抱える迫り来る才能。
もはや襲来する悪魔と化したジンクスにレナは怯え始めた。
しかし、そんな暇はないとレナの脳内が恐怖を必死に否定する。
「こんなことをしてる暇は…!みんな、サハクエルのハッチを開け――――えっ?」
パイロットスーツを掴み、コクピットへ向けて駆け出そうとしたレナ。
だが、突如バランスを崩して足元から崩れ落ちるように倒れ込む。
「レナ!?」
「レナ・デスペア…!!」
「お、おい…!」
卒倒したレナにトリニティは急いで駆け寄る。
特にミハエルは一番早くレナの身を起こし、支えるように抱き寄せた。
「あ…れ…?おかしい、な……っ。身体が、言うことを…効かな、い…」
「おい、しっかりしろよ。レナ!」
「ミハ…エル…。なんだか、歪んで…」
なんとかミハエルの呼び掛けに応えようとするレナだが、身体が痙攣していて思うようには動かなかった。
視界が激しく歪み、立ち上がろうにも感覚が麻痺している。
さらに誰の目から見てもレナの瞳の焦点が合っていない。
「何があった?」
「ヨハン、さん…」
「どうしちゃったのよ!レナ…」
「ネ……っナ…」
上手く言葉も発することが出来ない。
症状から何が起きているのか断定できなかったヨハンだが、何度も重そうに開閉するレナの瞼からある事に気付いた。
「レナ・デスペア。貴女は何日寝ていない?」
「えっ…。それ、は…」
「いいから答えて欲しい」
「……その…」
「分かった。こちらが提示するもので当てはまるものに頷いてくれ」
「……はい」
言葉を発するのも難しいレナに気を使ってヨハンが提案したことにレナも同意して、頷いてくれる。
まず初めにヨハンは指を三本立てた。
「貴女が睡眠を最後に取ったのは3日前か?」
「3日!?」
「おいおい、徹夜も過ぎるぜ…」
「……」
初っ端から提示された数字にネーナは驚き、ミハエルも呆れる。
だが、レナは静かに首を振った。
「違うか…」
「はぁ?あんたどんだけ寝てないわけ?」
「俺だったら夜は眠くて一瞬で寝ちまうぜ。で、4日か。そりゃきついな」
「いや…」
3日ではない。なら4日。
そう断定したミハエルだったが、ヨハンは目を細める。
4日間にしてはレナの症状が重過ぎる。
故にヨハンは最初に提示した数も違うと分かっていた。
次に単位を切り替える。
「では、1週間」
「……が…いま、す…」
「嘘でしょ…?」
「レ、レナ…」
途切れ途切れに否定し、精一杯首を振るレナ。
時間が経つごとに顔色は悪くなっていき、いつもは紅い唇も不健康な青へと変化している。
そんなレナをネーナは信じられない目で見つめながらもミハエルと共に心配そうに覗き込んでいた。
そして、ヨハンが指を二本立てるとレナの目が少しだけ見開く。
「……2週間」
「は…、い…っ」
「なんということだ…」
2週間の間、一睡もしていないというレナにミハエルはこめかみを抑えて目を瞑り、俯く。
ネーナも何かを言おうとしたが、自分達のために頑張ってくれたレナを責めることはできず、辛そうに目を逸らした。
しかし、ミハエルはわなわなと震えている。
「…んでだよ」
「ミハ…っル。ごめ…っ、んね…」
「謝んじゃねえよ…」
力を振り絞ってミハエルの頬に触れるレナ。
自分達のためなんかになんでそんな無茶を、ミハエルがそう怒ろうとしたのを察し、レナが先回りしてしまった。
ミハエルは堪らず涙を流し、気力が足りず落ちゆくレナの手を落とさまいと手に取る。
掴んだ手は力がこもっておらず、ミハエルの手を握り返すも弱々しいものだった。
「三人、を……応援したく、て…助け…たくてっ。ちょ…っと、無理…しちゃ………った」
「すまない、私達のために。レナ・デスペア…」
「ヨハン…さん……謝ら、ないで…。私が……ってにした、こと…っ。だか……ら…」
目を瞑り、必死に謝罪するヨハンに精一杯レナは笑みを向ける。
レナ自身歯止めを無視して頑張ったことを自身の責任だと感じているのだろう。
それだけでなく、運命に抗い、未来を掴もうとするヨハンには下らないことで自分を責めて欲しくはない。
弟と妹を引っ張る兄なのだから、尚更。
そんなところかもしれない。
「レナ…!レナ!」
「ネー、ナ…。泣かない、で…」
「ごめん!ごめんなさい!こんなになるまで私達なんかのために――」
「なんか、なんて…言っちゃ…。ダメ、だよ…。ね…?」
「レナ!」
ネーナの頭をゆっくりと優しく触れるように撫でるレナ。
微笑みかけられ、ネーナは溢れるように涙を流しながらレナに顔を埋める。
最後にミハエルは、何も言わず立ち上がった。
「ミハ…エル…?」
「ミハ兄…」
「……戦ってやる」
「え…?」
自身のパイロットスーツを掴み、身をそれに包むミハエル。
ヘルメットも装着し、苦しむレナを見遣った。
「俺はレナのために戦ってやんよ。もう無茶はさせねえ。その為に戦いを終わらせてやる。俺のガンダムでな…!」
「ミハエル…」
ミハエルの瞳には決意と闘志が宿っていた。
何のために戦うのか。
行動の原動力となる核の部分をミハエルは遂に見つけた。
それがミハエルの守りたい者だった。
「兄貴みたいに信念を持って未来へ…みたいなのが俺にできるのかはわかんねえ。けど、もうレナの苦しんでる姿は見たくねえって…そう思った」
「ミハエル、お前…」
「ミハ兄…」
他人を蹂躙し、虐げ、破壊することに悦びを感じていたミハエル。
だが、戦いを否定するその様はミハエルとネーナにもそんな以前とはまるで違って映った。
それでもミハエルは自身の罪を忘れてはいない。
レナが嫌った奪い合いを。
「俺の罪は今更消えねえけどよ…。それでも戦いてぇんだ。ダメか?」
レナに問うミハエル。
レナはほんの少し涙を頬に伝わせ、嬉しそうにしながら首を横に振る。
精一杯返答してくれたレナにミハエルは不敵に笑った。
そんなミハエルの頭を立ち上がったヨハンが掴む。
「うおっ、兄貴なにすんだよ」
「大きくなったな。ミハエル」
「えっ?」
一瞥の中で微笑を浮かべたヨハンにミハエルは虚を突かれる。
だが、褒められたことに後から気付いて歓喜に震えた。
「戦おう。我々が許されるのかは分からない。だが、信じて、戦う」
ヨハンはパイロットスーツに身を纏い、外の映像に映るジンクスを睨み宣言した。
その決意にミハエルとネーナは頷く。
「「了解!」」
ヨハンの力強い言葉に応じたミハエルとネーナ。
ヘルメットを被り、機転を効かせた子供達によって即座にスローネのコクピットと発進用ハッチが開く。
トリニティは駆け出し、コクピットハッチへと飛び込んだ。
ヨハンは子供達に感謝しながら乗り込む。
「レナ…」
『ミハ、エル…。がんばって…』
「了解。ぶちかましてやるから見てろよ、レナ」
『うん…』
レナを慕う子供達がレナを支え、ツヴァイの拡大したモニターに映るレナは微笑んで頷いた。
ミハエルはそれをしっかりと見つめて操縦舵を握る手に力を込める。
『全ハッチオープン!出撃可能です…!』
『了解』
『おうよ!』
『了解ねっ!ありがと…!』
トリニティに対して必死に伝達する子供に三人はそれぞれの反応を示した。
ヨハンは会釈で頷き、ミハエルは元気よく呼応し、ネーナは親指と人差し指でオーケーマークを作って応じる。
そして、瞳に強い意思を込めた。
『スローネ アイン、ヨハン・トリニティ。この基地を防衛する…!』
『スローネ ドライ、ネーナ・トリニティ。目標を駆逐する…ってね!』
『スローネ ツヴァイ、ミハエル・トリニティ!斬り刻むぜ!!』
各々の叫びと共に基地施設からガンダムスローネが飛び出す。
レナはそんな様子を見つめていた。
「みんな…」
空に浮かぶ3機の機影。
散布される赤い粒子は背後にあるものを守るように展開されていた。
レナも通信を繋ぎ、ただ見守り、祈る。
三人の無事を。
彼らの未来を。
生きて帰ってきて欲しい、ただそれだけを。
だが、敵はそれを裏切るような最悪なものだった。
『3機の機影を確認した。これは…合同軍事演習の時の新型か。他には、まだ出てきてはいない。そうか、ならば――』
GN-Xのカスタム機、アドヴァンスドジンクス。
そのコクピットに座する黒髪ロングの女。
ネルシェン・グッドマンは静かに笑みを浮かべた。
『楽勝過ぎるな』
そう、呟いて。
ただ任務の遂行に動く機体の赤い粒子が加速する。
尺が足りねえ!!