頻繁に、一筋の閃光が走るが如く、突くような頭痛がする。
その痛みが走る時はいつも、俺の知らない映像が脳内でフラッシュバックした。
だが、それは常に千切れていて詳細はよく分からない。
たまにハッキリと映るのは見知らぬ少女の笑顔か見たこともない新型の
今日もまた、夢を見た。
橙黄色に染まった二対のウィングを有するガンダム。
その姿はどことなく5年前の『羽付き』を彷彿とさせる外見をしていた。
初めて見るモビルスーツの筈が、どこかで見たような妙な感覚が襲われる。
俺は一体――何処でこの機体を―――。
「……っ」
唐突に脳に刺激が入って意識が戻った。
重い瞼を開けると無重力の中、壁に背を預けていた。
どうやら眠っていたらしい。
視界には軌道ステーションのいつもの光景、宇宙で働く者や旅行者などのエレベーター利用客でごった返していた。
そして、俺の目の前には何故かヒリングが俺の顔を楽しそうに覗いている。
「……すまん。眠ってたか」
「えぇ。それはもうぐっすりと。起こさない方が良かったかしら?レイ」
「いや、もう充分だ。感謝する」
「どういたしまして」
周囲の視線を集めるほどの美形でちょっと悪趣味に微笑む。
容姿が整っているからか、辺りの男性はひと目見て惹かれていた。
ヒリング・ケア。
リボンズ・アルマークと塩基配列が重なる同タイプのイノベイターで、俺の同類。
プトレマイオス2への奇襲作戦の後、リボンズに招集を掛けられた俺を迎えに来てくれた。
しかもわざわざ寝てるところを脳量子派で起こしてくれたらしい。
正直夢を見るほど眠りが深かったようだから助かった。
「それにしても。レイって案外可愛い顔で寝るのね」
「そ、そうか…?」
意識まだ朦朧としているせいか、ヒリングの接近に少し驚いた。
こいつすぐ顔寄せてくるんだよなぁ……。
寝顔がどうとか言われても自分では見れないから言葉に困る。
「とりあえず行くか」
「えーー!もう行くのぉ?折角だし遊んでいけばいいじゃない」
ヒリングが軌道ステーションの施設を見渡して愚痴る。
しかし、休んでいる暇などない。
「俺は忙しいんだ。またブラックに入っちまったからな」
「へー、アロウズって相当なのね。戦いばかりの日常……あたしはちょっと欲しいかも」
「しんどいぞ」
好戦的なのは相変わらずらしい。
だが、憧れられてもこちらとしても推せる職場ではない。
ほんと、もっとマシな職場を紹介してくれ。
過労と同僚のストレスで胃がキリキリしそうだ…。
「でも、やっぱり最近レイと会うことも少ないし、また
「また今度な」
ヒリングのいう遊びとは遊戯と書いて模擬戦だ。
シミュレーション、MS実戦、対人戦……よりどりみどり。
さぁどれであたしに倒される?って感じでボコられる。
別にいつも負けている訳じゃないが、ヒリングだってマイスタータイプなだけはあって実力は相当なものだ。
簡単に勝てる相手ではないし、真面目に戦えばめっちゃ疲れる。
ぶっちゃけめんどくさい。
「レイ。思考聞こえてるから」
「マジかよ」
絶句して振り返ると笑顔のヒリングがいた。
まさしく死を感じた瞬間だった、ここ最近で一番かもしれない。
結局俺は無事に地上に降りて俺達イノベイターの本拠へと向かうことが出来た。
イノベイターの本拠。
見慣れた赤い長椅子に存在感を放つ人物が膝を組んで腰掛けていた。
リボンズ・アルマーク。
俺達イノベイターの
心を見透かすような瞳で俺を捉えている。
「久しぶりだね。レイ・デスペア。わざわざ
「そう思うなら気軽に呼び出さないで欲しいんだがな」
リボンズと対峙するように壁に背を預けて溜息をつく。
宇宙と地上を行き来するのは本当に大変だ。
「そうも言ってられないさ。僕らは君にどうしても聞かなければならないことがあるんだからね」
「なに…?」
奥にいるリヴァイヴ、ブリング、デヴァインの視線が鋭くなる。
唯一ヒリングだけは会釈して俺に手を振っていた。
呑気か。
「揃いも揃って……。俺が何か隠しているとでも?」
「『ツインドライヴ』。僕らが知りたいのはただそれだけだ」
「……っ!」
さすがに息を詰まらせた。
虚を突かれて顔を顰める。
先の戦闘で俺の発言を拾ったか。
だが、何故リボンズにまで伝達して……。
イノベイターと直接連絡が取れるやつなんて限られてる。
「表情を崩したね」
「……ネルシェンか」
「答えてもらうよ。レイ、『ツインドライヴ』とはなんだい?『ヴェーダ』を掌握しているこの僕が知らない単語だ。けれど君は知っている」
「……」
その疑問は共通なのかリヴァイヴやブリングからも詰問を迫る圧をかけてくる。
確かに、ツインドライヴは『ヴェーダ』の内部データには存在しない。
トランザムと共にオリジナルの太陽炉を持つもののみに与えられたシステム――それがツインドライヴ・システムだからだ。
だが、それを俺は知っている。
その
ただその情報源が誰なのか。
それが重要であり、話せば『彼女』に危険が及ぶ。
それは絶対ダメだ。
俺の本能がそう訴えてきている、アラートが脳内で鳴り響くまでに。
ならどうするか……まあこんなこともあろうかと対策は考えてある。
「そういうお前達こそ、俺に隠してることがあるんじゃないのか?」
「何?」
質問には答えず、こちらからも核心を突いた。
俺の言葉にリボンズが虚を突かれたかのように眉を顰める。
その背後ではリヴァイヴ達も苦虫を噛み潰したような表情をしていた。
勘が鋭いな。
後ろの陣営は察しが付いているらしい。
「プトレマイオスの位置をあれほど正確に特定したのはお前達だろ?だが、オリジナルの太陽炉を追う手段はない。つまりは誰かから情報を得ている筈だ。それは誰だ?」
「質問に質問で……っ!」
「今聞いているのはこっちだ。答えろ!」
「ぐっ…」
少し声を張って圧を掛ける。
話を戻そうなんてそうはさせない。
リボンズ達は何故か俺に情報源があることを隠していた。
俺を警戒してか……いつからだ?
まあ今はいい。
とにかく隠しているという『事実』がある以上、俺だけが責められるのは筋違いだ。
投げかけられた問いに対する答えは持っていないが、主導権を変えることはできる。
流れの変わった状況にリボンズは暫くして――諦めるように笑った。
「フッ。この僕が一杯食わされるなんて……。まあいいさ。これ以上は問い詰めない」
「……なら俺もこれ以上は干渉しない」
まさかこの程度で引くとは思わなかったが、あちらが引くならこちらもこれ以上問い詰める必要はない。
リボンズがそこまでして情報源を隠す意味は分からないが、問い詰められて状況を悪くするのは明確だ。
無駄にこちらに被害の出る詮索などしない。
「もういいか?訓練に間に合わなくなる」
「あぁ、勿論さ。――だが、君のことは暫く監視させてもらうよ」
「俺もお前達のことを疑わせて貰う」
金色に輝く瞳で睨み合う俺とリボンズ。
他のイノベイターの視線も受け流し、俺は退室させてもらった。
しかし、すぐにまた別の同種と会うことになる。
廊下を歩いていると腕を組んでリジェネが待っていた。
「やあ。もう帰るのかい?」
「……リジェネ・レジェッタ」
白々しく片目を開けて俺を見遣り、問い掛けるリジェネ。
今日は次から次へと……。
一山超えたと思ったらもう一山、先が思いやられるな。
この際無視して行こう。
「君の知りたいこと、教えてあげるよ」
「なに…?」
通り過ぎようとしたが、リジェネの言葉に思わず立ち止まってしまった。
振り返るとリジェネが悪趣味な笑みを浮かべている。
やられた……。
「リボンズの情報源か?」
「あぁ。もちろん」
「……俺は話さないぞ」
「必要ないさ。君が誰から情報を得ていようと僕は興味がない」
「なんだと?」
他の奴らがあんなに躍起になってるってのに。
リジェネは知りたくないというのか?
予測はついているだろう。
俺の知る情報――いや、知ることになる情報は未来のこと。
盤面を操るイノベイターにとってこれ程喉から手が出るほど欲しいものはない筈だ。
「どういうつもりだ」
「別にどういうつもりでもないさ。それで、知りたくないのかい?」
「……無条件なら」
「喜んで」
リジェネが紳士的に腰を曲げる。
眼鏡の奥には笑みが見え隠れしていた。
怪し過ぎる……。
「リボンズの情報源はまさしくこの僕だ」
「は?」
顔を上げたと思ったら満面の笑みで自身の胸に手をかざし出す。
突然の告白に動揺したのもそうだが。
こいつの言葉の根拠が分からない。
「ど、どうやってお前がトレミーの情報を……。まさかスパイ?」
「はははっ。もっと単純さ!それこそリボンズが恥ずかしくて君に交換条件として出せないほどにね」
「リボンズが?」
どういう――あっ、もしかして。
気付いてしまった……。
これは確かに赤面必死だ。
「まさかティエリアの脳量子派を使って……ってことか?その為にお前は駆り出されて…」
「正解」
「しょぼっ」
ティエリアにバレないように?
同タイプであるリジェネが脳量子派でトレミーの居場所を探知する。
繊細でありながらも地道な作業をリジェネにさせ、あたかも情報源があるようかのようにカモフラージュ。
というよりは本当のことを言えなかった、と。
なるほど――。
「……この件には触れないでおく」
「それが懸命だね。リボンズが知ったら睨むよ」
「だろうな」
確かに交換条件にすらならない。
リボンズがそれとなく引くのも頷けるな。
だが、まあ監視を付けるというのはあからさまな警告だろう。
それだけ目をつけられたということだ。
ま、警戒くらいはしておくか。
「サンキュ。じゃあ、俺はこれで……」
「まだ、情報がある」
「あ?」
今度こそ背を向けようとすると、リジェネは光が反射した眼鏡を押し上げて呟いた。
まだあるってのか。
「アロウズに元人革連の『超兵』が召集された」
「――――っ!」
自分でも無意識のうちに目を見開いた。
激しく反応して思わずリジェネを見遣る。
リジェネはそんな俺に笑みを浮かべて話を続けた。
「彼女は地上の部隊にいる。ライセンスを使うなら今だよ。それじゃあ」
「なっ…!?おい、待て!なんでそんなこと俺に……っ」
リジェネの目的が読めない!
問い詰めようとしたが、リジェネは足早に去ってしまった。
なんだってんだ。
「超、兵か…」
リジェネの去った後で呟く。
脳裏に浮かぶのは『守りたかった人』。
「……」
彼女の顔を思い浮かべ、視線を落とす。
いつも俺を見上げていた乙女な少女。
交わした約束は――果たされることはなかった。
合わせる顔はない。
会う資格もない。
それでも切実に会いたいと思ってしまう。
気が付けば俺は端末を立ち上げてグッドマン大尉に連絡を入れていた。
「おい」
レイが去ってすぐ。
踵を返すリジェネの元に黒髪赤眼の容姿が現れた。
腕を組み、壁に背を預けた『彼』はレイ・デスペアと同じ塩基配列を持つマイスタータイプのイノベイター。
レン・デスペアだ。
「おや。君の方から接触してくるなんて珍しいこともある」
「白々しいんだよ、アンタ」
「何のことやら」
レンの眼光をも流し、リジェネはただ肩をすくめる。
本当は分かっているくせに。
リジェネの態度にレンは一層機嫌を悪くし、さらに眼光を鋭くした。
「どういうつもりでアイツに情報与えたわけ?そもそもなんで泳がしてるんだ。僕と交渉してまでアイツを生かしてさ」
4年前の『フォーリンエンジェルス』での大戦の中。
レンはガンダムプロトアズラエルでもう少しというところまでレイの駆るガンダムプルトーネ ブラックを追い詰めていた。
脚部の爪先に隠し持ったGNビームサーベルでプルトーネ ブラックを斬り裂き、コア・ファイターで一命を取り留めたレイにトドメを刺そうと推進する直前、戦闘中にも関わらず通信が介入した。
『やあ、レン。レイ・デスペアの件だけどまだ殺さないでいて欲しいな』
「……っ!リボンズ・アルマーク!?どうやって僕の回線に……いや、アイツを見逃せだって…っ!」
『あぁ。まだ彼は必要なのさ。僕らの未来の為にね』
「はぁ?」
突如回線に侵入してきたリボンズの言葉にレンは意味が分からず、顔を顰める。
だが、数秒経って即座に理解した。
「……まさかアンタ、アイツを覚醒させるつもりか?」
『フッ。その役目は君が担うと自分で言ったじゃないか。レイはただ、僕らに必要なだけさ』
「何を企んでんのか知んないけど、邪魔しないでくれる?僕はアイツを―――」
『なら、交換条件としよう』
モニターに映るリボンズが余裕のある表情で笑みを浮かべる。
リボンズの提案にレンはさらに訝しんだ。
「交換条件って……僕と交渉するつもりかよ」
『その通りさ。君はここでレイを見逃し、僕らが彼を回収する。その代わりに彼らを最高の形で仕留められるよう工面するよ』
「……今は庇うくせに結局殺すのかよ」
『そうでないと君は進化しないだろう?』
「それが分かってるならなんで邪魔すんだよ!」
リボンズの行動の意味が掴めない。
一体何を考えているのか、レンはただ激昴する振りをして探る。
対するリボンズはレンの激昴など意に介さず続けた。
『本当は、君も分かっている筈さ』
「はぁ?なにを――」
『今レイ・デスペアを殺しても意味はないということをね』
「……っ!」
それはレンにとって的をついた言葉だった。
瞬間、脳裏にリボンズが知ってるはずのないことが
――まさかこいつは僕の『条件』を知っている?
「……お前、どこまで知ってるんだ」
『フッ。何のことやら』
「とぼけるな!!」
レンの感情を乱してしまうと、リボンズも笑みを決して表情を戻す。
そして、瞳を金色に輝かせた。
『僕ら……いや、僕が知っているのはハイブリッドになる条件、そして塩基配列パターン0000にのみに与えられた特殊能力のことだけさ。どちらも僕らには無関係で、絶対になし得ない……正直、羨ましい限りだよ』
「……っ!!あ、あぁ…そうさ。どうせ知ってたってあんた達には関係ない。ナオヤ・ヒンダレスがそのことを証明している…はず」
『その通り。でも、レイ・デスペアは僕らの仲間だ。彼はその資格を得た。だからどうか逃してくれないかい?その代わり、君の進化を僕らが手伝う――どうかな?』
「……」
リボンズはレンの予測の範疇を超えた情報を所有している。
レンは少なからずその事に動揺した。
ナオヤという安心材料を自ら漏らしてしまうほどに。
だが、リボンズの真意が読めない。
なぜ知っていることを漏らしたのか、なぜレイを求めるのか。
――一体、何を企んでる?
「……分かった。今回は乗ってやるよ。ただし、約束は守れよ」
『当然さ』
「ちぇっ…!」
通信が切れ、リボンズとの繋がりも絶える。
レンはプロトアズラエルのコクピットでレーダーに視線を落とした。
徐々に遠ざかるコア・ファイターの座標。
今ならば虫を殺すより容易く殺せる。
しかし――。
「あぁ、クソ!分かったよ!どうせもう
レンはヘルメットを鬱陶しそうに取り、髪を掻き乱すと燃える炎を奥に秘めたような、深く赤い瞳でプルトーネ ブラックが流れた方を強く睨んだ。
「はっ!命拾いしたな…っ、クソ兄貴がっ!」
それを最後にプロトアズラエルは戦線を離脱し、レイの乗るコア・ファイターは擬似太陽炉を外した状態で衛星に突っ込んでいたところをヒリング・ケアとリヴァイヴ・リバイバルにとって回収された。
それからというもの、リボンズはレイを取り込んで仲間とし、何故かアロウズに着任させた。
もう訳が分からない。
レンはリボンズを今でも警戒している。
「リボンズの考えは僕にも分からないよ」
「はっ!端からアンタには期待してないさ。アンタはリボンズに造られた存在。アイツの腹の中を探れるような立ち位置じゃないでしょ」
「それは……っ」
レンの指摘に顔を顰めるリジェネ。
そんなリジェネにレンは特に気にすることもなく、話を戻す。
「んで?なんでアイツに情報渡すわけ?」
「……君には関係ないことだよ」
「ま、大体予想はつくけどさ」
「……」
絶対に口外しない態度を貫いたリジェネだが、レンに既に看破されていた。
動揺を隠すように眼鏡を押し上げる。
「アイツを煽ててリボンズと対立させたいんだろ?超兵のことを話したのはアイツに大切なものを作らせるため……というよりは感情的になって欲しいってところか。まあ僕らにとって『感情』は重要だからな」
「……そこまで見通して、なぜ僕を自由にさせるんだい?」
「はぁ?」
内心焦りつつ、リジェネは絞り出すように尋ねる。
レイを進化させるために行動しているのは既にバレている。
だというのにレンはリジェネの行動を妨害するどころか、気付いていながら野放しにしていた。
これにはリジェネも疑問を隠せない。
リジェネの問いに対し、レンは一瞬顔を顰めたかと思うと――目を丸くしたあと、吹き出すように笑った。
「ぷっ、あははははははは!!そんなの決まってるだろ!?何をしようと無駄っ!!アイツが進化する前に僕がアイツを殺して進化する…!」
「……そこまで自信があるというのか?君には…!」
「――はっ」
心の底からおかしいとでも言うように腹を抱えて笑ったレンに対し、リジェネが身を乗り出すように尋ねる。
すると、レンは既に確信した笑みを浮かべた。
「あぁ。そうだよ。確かにイオリアに最も期待されてるのはレイかもしれない。でもな、僕は最強なんだ。最強のデスペアなんだよ…!」
キッと視線を鋭くして宣言するレン。
それには根拠があった。
他のデスペアには負けないと断言できる程の理由がある。
「一方は感情だけ、もう一方は力だけ。そんなのじゃ届かない。両方持ち合わせた僕こそが……っ!―――
「くっ……!」
確信に満ちた瞳でリジェネの胸倉を掴む。
そして、投げ払い、嘲笑って吐き捨てた。
「だから、あんたらがどんなに足掻こうが、暗躍しようが関係ない。好きにしていいよ。……別に」
「……っ!このっ!」
下手に見られ、侮辱されたリジェネが即座に拳銃を取り出し構える。
だが、銃口を向けたと同時にその銃口は切り落とされていた。
一筋の閃光がリジェネの視界を下から上へと走り、獲物は綺麗に両断される。
その動きは全く目で捉えることができなかった。
「僕の間合いで僕に勝とうなんて……2万年早いんだよ」
「くっ……!」
「ははっ!一生苦虫を噛み潰したような顔してろよ。じゃあな」
ナイフをしまい、立ち去るレン。
リジェネはその背中を睨み、その名を忌々しく呟いた。
「レン・デスペア……っ!!」
絶賛絶不調です。
リボンズが情けな過ぎたと思う……リボンズってもっと、こう…余裕のある態度というか……とにかく何か違う。
何度も書き直したんですけどね、思うように行かなくてすみません。
じゃあこの回ごと飛ばせばいいって?次回予告もしたし、それはさすがに……ね?
とりあえず次回予告移ります。
囚われたガンダムマイスター、その収容所にレイは向かう。
そこにはかつて守りたかった仲間がいた。
次回『死者の帰還』
貴方に、会いたかった……。
外伝『人革連GIRLS』も第2話を更新しました。良ければ、ご覧下さい。