リリカルな戦闘民族 (ドラゴンボールZ×リリカルなのは)   作:顔芸の帝王

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第三話 片鱗

唐突に開始されることになったブロリーとの模擬戦。バーダックは久しぶりのサイヤ人同士の闘いに、思わず口元が緩みそうになる。対してブロリーの表情に笑みは無く、かと言って怒りや緊張している様子でもない。ただ無表情でバーダックを見つめ返している。

 

「あの…なのはさん、私達はどうすれば…」

「せっかくだから見ていくといいよ。今後あの人と一緒に戦うこともあるかもしれないからね」

「それにしてもはやて、どうして今になって試験を?バーダックさんの実力はもう測るまでもないんじゃ…?」

「それはそうなんやけどな。いくら強いと言っても体面っちゅうもんがある。局員でもない人間をいきなりはいそうですかって入れる訳にはいかんから…というのもあるんやけど、実はこの試合にはもう一つの目的があるんや」

「もう一つの目的…?」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

「どうした!来ねぇならこっちから行くぞ!」

「…そうしてくれ」

「チッ…なんだそりゃ…後悔するなよ!」

 

バーダックはそう言い放つとブロリーに正面から一気に間合いを詰め、右拳でストレートを放つ。

 

(………)

 

それに対しブロリーは左肘を曲げてバーダックの攻撃を逸らすと、間合い更に詰めながら反対の腕でバーダックを殴りつける。しかし既にそこに居たのはバーダックの残像のみで、ブロリーの拳は空を切った。

 

「………!」

「へっ…なかなか出来るじゃねぇか」

「…今度は俺から行くぞ」

 

短い立ち回りであったが、互いに思うところがあったようで二人の表情はより真剣な面持ちへと変化する。

 

「でりゃぁぁっ!」

「…!」

 

今度はブロリーが先に仕掛ける。一気に懐まで飛び込むと、嵐のような連打でバーダックの顔面や胴体を狙い撃つが、バーダックはスウェイのみで全ての攻撃を回避していく。

 

「そこだぁっ!」

「グッ…」

 

ブロリーの攻撃が僅かに大振りになった隙に回避に徹していたバーダックから拳が飛び、ブロリーの顎が大きく跳ね上がる。

 

(チッ…もっと避けるつもりだったが…)

(強い…親父の言った通りだ…)

 

バーダックは間髪入れずにブロリーを蹴り上げると、そのまま空中戦へと突入していく。それと同時に二人の姿は消え、周辺には低い破裂音だけが響いていた。

 

「い、今何が…」

「全然目で追えない…」

 

観戦していたスバルとティアナは二人の動きのスピードに唖然としていたが、他の四人は目で追えているようで、会話にも余裕が見られた。

 

「はわわわ…バーダックさん強いですう…」

「…やっぱりバーダックさんは速いね…私達と一緒だった時より動きがさらに鋭くなってるんじゃないかな」

「バーダックさんも凄いけど…ブロリーってあんなに強かったの?」

「えっ、そ、そうやで。毎日パラガスさんやシグナム達にしごかれてだからなぁ」

「それにしたってあんなに…ブロリーってまだ10歳じゃ…」

「………」

 

「はぁぁぁっ!」

「ちぃっ!」

 

互いに放ったエネルギー弾がぶつかり合い爆発する。それにより発生した煙の中でも、二人は打ち合いを続ける。

 

「でやぁっ!」

「見えてるぞっ!」

「ぐうっ…」

 

一見互角に見える戦闘だが、やはりバーダックが一枚上手のようで明らかにブロリーが押され始めていた。煙が晴れる頃には、ブロリーの着ていた制服は所々穴が開き始めていた。

 

「…まだやるか?」

「フッフッフッ…」

(なんだ…さっきとは雰囲気が…)

 

段々と劣勢になって行くブロリーだったが、突然不自然に笑い始める。まだ実力を隠しているのかとも思ったが、どうも様子がおかしい。

 

「…終わりだ」

「なっ…!」

 

ブロリーは笑いながら右手にエネルギー弾を生成する。その大きさはピンポン玉程度の物だったが、バーダックはそのエネルギー量に驚きを隠せなかった。

 

「ば、馬鹿野郎!ここいら一体を吹き飛ばすつもりか!」

「フッフッフ…」

 

バーダックの制止も聞いている様子は無く、ブロリーはエネルギー弾を投げつけようと腕を振り上げる。

 

(くっ…下にはあいつらがいやがる…上に弾き飛ばすしか───

 

 

 

 

「そこまでっ!」

(はっ…!?お、俺は…)

「バーダックさん、実力は十分見させてもらいました。結果は…文句無しの合格です。ブロリーもお疲れ様。体は大丈夫やったか?」

「あ、ああ…」

「でも服がボロボロになってしもたなぁ…」

「…すまない」

「気にせんでええよ。制服で戦ってもらったのは私の判断ミスやしな。私は新しいのを用意してから合流するからブロリーは先になのはちゃんと一緒に候補生二人を連れて本部の方に行っててくれるか?」

「…分かった」

 

ブロリーはそう言うと少し暗い表情で地面へ降下してゆく。バーダック達三人も乗って来たヘリに乗り込み最初の場所へと戻っていく。

 

「…バーダックさん、急にこんなこと言って申し訳なかったです」

「別に構わねぇよ。それより何か言いたい事があるんじゃねぇのか?」

「…はい…実はですね…」

 

そう言うとはやては心配そうな声で打ち明け始める。

 

「ブロリーの事なんですけど…あの子、戦闘中に時々自我が無くなってる時があるんです。多分さっきも…」

「だろうな。さっきのアイツは気が相当上がっていやがった。あれを打っていればこの辺りは更地になってただろうな」

「そ、そんな強力な技を…」

「はやて…お前はブロリーがどんな存在なのか知っているのか?」

「…はい。昔パラガスさんに聞きました。でもそんなのは関係ありません。ブロリーは私の大事な家族の一人ですから…!それに一応さっきみたいに私らが声をかければ正気に戻るみたいですし、自覚もあるみたいで本人はコントロールしようと頑張ってはいるみたいなんですが…どうも感情が昂った時に暴走してしまうようで…」

「なるほど…だがあいつが本気で暴走し始めたらどうするつもりだ?」

「そこでお願いなんですが…ブロリーが暴走しないように鍛えてあげてくれませんか?」

「…そんなことだろうと思ったぜ…さっきの試験もこれが目的だったって訳か。全く少し見ねぇ間に強かになりやがって…」

「ハハハ…まぁそう言うことになりますね…」

「心配しなくてもバーダックさんならきっと大丈夫ですよ」

「フェイト…てめぇも人事だからって勝手なことを…本人が嫌がるかもしれねぇぞ」

「そんな事無いですよ。今までブロリーに気の修行が出来たのはパラガスさんだけやったし、パラガスさんがバーダックさんの事話してた時もいつか会ってみたいって言ってましたから」

「…そうは見えなかったが?まあ六課の仕事なら仕方ねぇ。金は要らねぇが寝床と飯だけは忘れんじゃねぇぞ」

「ふふっ、そこは心配せんでええですよ」

 

ブロリーの特訓を引き受けたバーダックは厄介事を押し付けられたような口ぶりだったが、案外楽しみにしているようでその表情は明るかった。

 

(ふふっ…バーダックさん…前より少し優しくなった…かな?)

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

地上本部に戻ったスバルとティアナは試験の結果を待つ間、はやてとフェイトから六課への勧誘を受けていた。

 

「…でスバル・ナカジマ二等陸士、それにティアナ・ランスター二等陸士」

「「は、はい!」」

「私は二人を機動六課のフォワードとして迎えたいと考えてる。厳しい仕事にはなると思うけど…濃い経験は積めると思うし、昇進機会も多くなる…どないやろ?」

「あっ…ええっと…」

 

思ってもいなかった六課への勧誘に二人は困惑していた。それもそのはず、機動六課と言えばエリートばかりを集めた新設部隊。今まで遠い世界だと思っていた場所から突然勧誘が来て驚かないはずがなかった。

 

「スバルは高町教導官から直接教えてもらえるし、執務官志望のティアナには私でよければアドバイスとかできると思うんだ」

「と、とんでもないです!というより恐縮ですというか…」

 

そんな中、忘れかけていた試験の結果を持ったなのはがやって来た。

 

「ごめんね?取り込み中だったかな…?」

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

「…ブロリーか」

 

同時刻、部屋の外でフェイト達を待つバーダックに小さな影が歩み寄る。その表情やオーラには子供特有の明るさは無く、冷たさすら感じる大人びたものだった。

 

「バーダック…さん…」

「さんはよせ。俺には普段通り話せばいい」

「…バーダック、お前に頼みがある」

「…修行の事か」

「…知っていたのか。なら──」

「その前に聞かせろ。何故俺にそんな事を頼む?」

「お前も気付いていただろうが…さっき戦った時俺は理性を失いかけていた。このままではいつか俺は皆を破壊してしまう。だから俺は…この力を制御できるようにならなければいけないんだ」

「…本当にそれだけか?」

「………」

「パワーのコントロールならばパラガスでも十分教えられるはずだ。手合わせならばパラガスの他にシグナム辺りにでも頼めばいい。なのになぜわざわざ俺の所に来る必要がある?」

 

バーダックの問いに対しブロリーは黙り込んでしまう。確かに彼のの言う通りだ。ブロリーの周りは優秀な人物ばかり。それをわざわざ初対面に等しいバーダックに頼む理由などどこにもないのだ。

 

「…分からない…分からないが…お前の噂を聞き、手合わせをしてふと思ったんだ。お前の下でなら上手くいく…と…」

「…分からないか…へっ…曖昧な答えだがまあいい。暇つぶしにはなりそうだしな。その代わり俺の修行はてめぇの親父ような甘いもんじゃねぇからな。途中で音を上げるんじゃねぇぞ」

「ああ…!」

 

こうして二人は修行をつける事、受ける事を互いに了承する。これが今後の六課の運命を大きく動かす事になるのだが、今はそれを知るものは誰もいなかった…

 

 




どうも。顔芸です。

今回の内容は……とその前に皆さんに知って欲しい重大な事が…

今回のからしばらくの間、次話の更新ができません。楽しみにしてくださっていた方には申し訳ないですが、家の諸事情により半年は更新できないと思います…ごめんなさい…





















「嘘です!!諸事情で半年間更新できないなんて全て嘘です!上に書いたのは廃墟なんです!上記にあるのは全て、視聴者さんを騙すためにうp主が作った見せかけの文章なんです!」


はい。ごめんなさい。全て嘘です。
私から皆さんに贈る申し訳程度のエイプリルフールネタです。
2行目の文章で察せた人は凄いと思います。

内容についてですが、今回はブロリーの戦闘がありましたが、基本的にはつなぎのお話だったのでちょっと短めでした。次回からはまたいつもと同じぐらいになると思います。

今回のあとがきでは何の見どころもない最下級のネタを書いてしまいましたが、幻滅せずにまた読んでいただけると嬉しいです。
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