リリカルな戦闘民族 (ドラゴンボールZ×リリカルなのは)   作:顔芸の帝王

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※台詞の前に名前があると違和感があるというご意見を頂いたので、今回からは試験的ではありますが名前無しで行きたいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました<(_ _)>


※追記
上記の件ですが、1、2話目も同じように編集させていただきました。


第三話 実力

「俺たちサイヤ人が住んでいた場所は惑星ベジータという星だ。俺たちサイヤ人は戦闘民族としての強さを活かしてフリーザの下で傭兵として働く代わりに科学技術や食料支援を受けていた」

「サイヤ人?フリーザ?なんだいそりゃ?」

「あぁ、そういえばその辺りは私とクロノしか聞いてないわよね。サイヤ人はバーダックさんの種族のことで、フリーザって言うのはバーダックさんの世界の大半を支配していた人で、…バーダックさんに怪我を負わせた人のことみたいよ」

「そういうことだ。一部の幹部連中以外はフリーザに感謝し忠誠を誓っていた。…だがフリーザは俺たちを裏切った…!…おそらく俺以外のサイヤ人は僅かな例外を残して根絶やしにされたはずだ」

「そんな…酷い…」

「でもあなた達サイヤ人は戦闘民族と呼ばれるほどの力があったのよね?それは全員がやられてしまうほどにフリーザ達が強かったと言うことかしら?」

「それもあるが、あの場にいたサイヤ人の大半は種族としての強さに溺れていた腑抜け共ばかりだったからな。…エリートの連中もあの時動かなかった所を見ると先に殺されたのかもしれねぇ。…それよりお前ら、フリーザの事を聞いてどうするつもりだ?」

「…君から話を聞いた話が本当なら、フリーザはとんでもない犯罪者だ。管理局としても放っておくわけには…」

「へっ…そりゃ無謀だな」

「…それはどういう意味だい?」

「そのままの意味だ。お前らがどんなに戦力を整えた所で奴には傷一つ付けられねぇ」

「そ、そんなことどうして分かるんだよ!」

 

アルフはいの一番にバーダックに反論する。口には出さないが、リンディ達三人も信じられないという表情をしている。それも当然の話で、管理局はいくつもの世界を事実上統治し、当然それに見合った戦力も持ち合わせている。フリーザの様な犯罪者との戦いにも何度も勝利してきた。そしてクロノやフェイト達自身も、子供ながらに幾度も戦闘経験がある実力者。勝てるかどうかはともかく、傷一つ付けられないとまで言われればそれなりにムッとくるものがある。

 

「…君はもしかして僕達が子供だからと思って魔導師を甘く見ていないかい?」

「ほう…言うじゃねぇか。確かリンディの話じゃお前はこの船の切り札らしいな。…いいだろう。そこまで言うならてめぇらを試してやる。…おいフェイト…!お前もだ」

「えぇ!わ、私も!?」

「リンディに聞いたが、お前も並の魔導師よりできるらしいじゃねぇか」

「そ、そんな…」

「二対一ということか…随分と舐められたものだな…」

 

動揺するフェイトとは対照的に、クロノは表面では冷静さを保ちつつも、内心すっかりその気になっているようだった。

 

「はぁ…すっかりやる気ね。仕方ないわ、それなら訓練室を使ってちょうだい」

こうしてバーダック達は互いの試金石として模擬戦を始めることとなったのであった。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「…さて、流れで戦うことになってしまったが…」

「ま、まずいよクロノ…!バーダックさんって魔力0なんだよ?それに昨日まであんなに重症だったのに…」

「いや…それは大丈夫だ。非殺傷設定にしておけば大怪我することも無い。それに多分あの人は…」

「何をブツブツ話してやがる。とっとと来やがれ!」

 

修理済みの戦闘服に着替え終わったバーダックが声をあげ、その声を聞いた二人は武器を構える。

 

「じゃあ行かせてもらう…多少の怪我は覚悟してくれよ!」

 

クロノはそう言い放つと、バーダックに向かって速度重視の魔法弾を連続して放つ。

 

(まずは小手調べだ。どう動く?)

 

だがバーダックはその場から動かず、魔法弾はそのまま直撃する。

 

「つまらん技だな…小手調べのつもりか?」

(…バリアも無しでダメージ0か…いったいどうなってる…)

 

 

「エイミィ、彼の魔力値は?」

「魔力値…0です…いくら非殺傷設定だからってクロノ君の攻撃が直撃してもダメージが無いなんて…」

 

 

「ならこれはどうだ!」

クロノが間髪入れずに砲撃を行う。

ブレイズキャノンと呼ばれるこの技は、高い威力を持ちながらチャージ時間の短縮に成功したクロノの得意技の一つだ。

 

(今度かなり威力があるな。…だが遅すぎる!)

 

ブレイズキャノンが当たる直前、バーダックが二人の視界から消える。

 

(クッ…消えた!?いや高速で動いたのか!それなら───)

「…クロノ後ろ!」

 

クロノの背後に回り込んだバーダックが回し蹴りを放つ。バーダックのスピードに反応できなかったクロノには防ぐ術が無い───と、誰もがそう思った。

 

「な、何!?」

 

突然バーダックの体が光の鎖によって自由を奪われる。

 

「…どうやら僕を甘く見たようだね。君みたいに直線的な接近戦を仕掛けてくる相手への対策だ。…これで勝負ありだ」

 

クロノがバーダックに杖を突きつける。

 

「…なるほどな…ガキの癖になかなかやるじゃねぇか。…だが甘く見ていたのはてめぇのほうだ」

 

そう告げると同時に突然バーダックが光に包まれると、縛りげていた鎖が砕ける。

 

「なっ……!バインドが…!」

「だりゃァァァァァァ!」

 

完全に不意をつかれたクロノにバーダックの攻撃を避ける術はなく、ノーガードの腹部に拳がめり込む。

 

「がっ…くっ…!」

「クロノ!」

 

気絶こそしなかったものの、そのまま地面に膝を付くとクロノはその場から動くことができなかった。

 

(ば、馬鹿な…)

「…さぁ次はてめぇだ。フェイト」

(バーダックさんはクロノがすぐにやられるぐらい強い人だ…私だけじゃ勝てるか分からない…けど、なのはも頑張ってるんだ!私もやれることはやらなくちゃ!)

「…いきますっ!」

 

そう言い放つと、フェイトはバーダックを自慢の速度で撹乱する。彼女の持つ金色の髪と魔力光が作り出す残像は、さながら稲妻のようである。

 

(速い…!速さだけならクロノ以上か)

「そこっ!バインド!」

 

再び光の鎖がバーダックに巻き付く。

 

「チッ…小賢しい…!」

 

バインドは当たったものの、すぐに破壊されてしまう。

 

(くっ…駄目…私のバインドじゃほとんど時間を稼げない…!)

 

次の瞬間、バーダックに動きを読まれ先回りされてしまう。それに気が付いた時には既にバーダックの腕が避けられないほどこちらに迫っていた。

 

(まずっ…!)

 

しかし、魔法弾が背後からバーダックに直撃し、そのスキをついてフェイトはバーダックから距離を取る。

「もう立ち上がって来たか…」

「ハァ…ハァ…僕にも…執務官としての意地がある!そう簡単にやられてたまるか!ブレイズ…キャノン!」

 

「…バルディッシュ…お願い…!サンダー…スマッシャー!」

 

二 人の呪文がバーダックを挟みこむように放たれる。

 

(回避は…間に合わないか…!ならばコイツを受けて見やがれ!)

 

バーダックは両手をそれぞれのフェイト達に向けると、両手から別方向に気功波放つ。

息子の技を彷彿とさせるその砲撃は、両側から放たれる魔法に初めは押されていたが、二人よりもパワーに優れたバーダックの気功波がグイグイと押し始める。

 

「なっ…砲撃!?くっ…駄目だ…押される…!がぁっ!」

「くぅ…ああっ!」

ダメージの大きいクロノが先に押し切られると、それに続いてフェイトも吹き飛ばされる。

それを確認したバーダックは徐々に力を弱めた。

 

「三人共、これで戦闘終了よ。お疲れ様」

リンディの制止の声が部屋に響く。こうして三人の模擬戦は終わった。

 

(こいつら、ガキの癖にとんでもねぇ奴らだ…同い年なら並の最下級戦士以上かもしれねぇ)

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「フェイト!本当に大丈夫かい?」

「うん。ちょっと痛いけどバーダックさんが加減してくれたから…」

「ほ、本当かい?ならいいんだけど…」

「クロノも大丈夫?思いっきりお腹にパンチ受けてだけど…」

「大丈夫…とは言えないな…バリアジャケットを着ていたのにまだ痛みが響いてるよ。それにあの砲撃や動き…彼の扱う”気”のことは聞いていたけど、魔力も無しにあんな事をするなんてね。サイヤ人か…まったくとんでもない人と出会ったもんだな」

 

「バーダックさん、どうでした?魔導士との初対決は?」

「…こいつらは肉体的に脆すぎるのが欠点だが…正直思っていたよりも出来るみてぇだな。経験を積めばフリーザの側近ぐらいなら倒せるかもしれん」

(ほっ…怒られなくてよかった…)

 

フェイトからは思わずため息こぼれる一方で、クロノやリンディ達の表情は複雑なものだった。

 

「…それで…フリーザ本人には私たちは通用しそうかしら?」

「…ハッキリ言って無理だ。認めたくはねぇが…奴の力は俺よりも圧倒的に上だ。俺を簡単に殺れるぐらいの実力がなけりゃ、いくら数を揃えても焼け石に水だ」

「そ、そんなに強いのか…?フリーザってのは…」

「話を聞く限りじゃ正面からぶつかっても勝敗は見えてる。何か作戦を考えないと…」

 

直接戦った訳ではないものの、フリーザの強さは身にしみて感じたはずの一同だったが、それでも戦う意思は削がれていないようだった。そんな様子に純粋な疑問を抱かずにはいられなかった。

 

「…あいつは世界を越える力なんて持ってねぇはずだ。…別にお前らが無理に戦うことはねぇだろうが。フリーザは俺が倒す。お前らは俺を元の世界に戻すだけでいい」

「で、でもバーダックさん一人でそんな…!」

「そうだ!今だってあいつの方が強いって言ってたじゃないか!」

「そうね…できる限り私たちも協力するから、無理は禁物よ。バーダックさん」

 

(……変な奴らだ)

 

出会って間もない自分にここまで肩入れするフェイト達に疑問を感じつつも、不思議と悪い気はしなかった。

 

「あぁ、そうそう…貴方にもう一つ言って置くことがあったの」

「…なんだ」

「貴方が来る前に少し大きな事件にフェイトさん達も巻き込まれてしまって、実はその裁判をするために本局に行かなければならないの。…だから申し訳ないけど貴方の世界の捜索はその後になってしまうと思うわ。その間の生活なんだけど、貴方が最初に漂着した場所…地球と言うんだけどそこでいいかしら?」

「場所なんぞどこでも…ん…?お前今何て…」

「え?貴方の世界の捜索は…」

「その後だ!」

 

 

「貴方が最初に漂着した場所…地球と言うんだけど…」

 

 

「地球…だと!?」

 

バーダックは耳を疑った。地球と言えば息子カカロットを送り出した星だ。

 

「どうしたんだい…?」

「地球という星…聞いたことがある」

「「えっ?」」

 

バーダックの思わぬ発言に、驚くフェイト達。

 

「へっ…地球か…興味が湧いてきたぜ…」

 

こうして地球へと旅立つことになったバーダック。

この地球への旅立ちが、バーダックを大きな事件に巻き込んでいくことになるのだが、今のバーダックにそれを知る術はなかった。




皆さんこんにちは。顔芸です。
二話目の後書きで三話目はすぐできると言いましたが、書き上げるのに3日もかかってしまいました。ごめんなさい。それにしても戦闘シーン…難しいですね…次回は大きな戦闘はない予定なので、次こそは早くあげられるように頑張ります。チープな文章ですが、今後も呼んでくれれば嬉しい限りです。
ではこれにて。
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