あたたかい目で見てくれれば幸いです。
勢い……なのかな?分からないですけど……。
アニメで職員さんが映ってるのをみて大変そうだなと思い閃きました。
まぁ、暇な人はどうぞ。
カタカタとパソコンのキーボードを打ち、資料を作成していく。かれこれ三時間、トイレにも行かず、食事にも行かず、コツコツとやっている。が、仕事が終わらない。職員がめっきりと減ってしまったここでは、何とか分担してやらなければ行かないので結構大変である。俺は光るモニターを見ながら自分の作業に専念する為、何回か首を振った後、再びモニターを見る。
ここ、人理継続保障機関フィニスカルデアと呼ばれる通称『カルデア』は標高六千メートル雪山の地下に作られた巨大地下工房で、百年後に時代設定したカルデアス表面の文明の光を観測する事により、未来における人類社会の存続を保障する事を任務とする……らしいです。いや、正直言おう……わからん。
ここに就職として採用されたのは数年前であり俺の仕事は主に雑用。仕事ができなくて雑用になったのではない。そういう仕事である。ことの経緯はというと、国連に勤めている物凄いビックな先輩から電話がかかってきたと思ったらいきなりこんなところまで飛ばされた。
「先輩⁉︎久しぶりですね!元気にしてますか?」
「おー、そうだな……ところでさ」
「はい?」
「……山、登らん?」
「……登りたいです」
本当に軽いノリであった。その後に「よう言うたな!さすが俺の後輩や!」とか言いながらブチッと切られ、それから一週間後俺は黒塗りのお車(外国車)に乗せられ飛行機で飛ばされ、気がつけば山にいた。そこで地図と登山グッズをその場で渡された。
「行ってよし」
「……ちょっと待ちたンゴ!」
理解できないまま、その場で立ち尽くしていると、車は走り去っていた。慌てて携帯を出し、先輩に電話するも繋がらず、山を登っている時にメールが届き、「親御さんにはちゃんと伝えてあるから」と大量のお札を持っている母ちゃん達の写真があった。俺は嵌められたと思いながら、泣きながら山を登り、無事、ここまでたどり着いた。嘘、拾われた。後もうちょいのところで倒れたていたのを誰かが拾ってくれて、気がつけばフカフカのベッドの上だった。
後に分かったが拾ってくれたのはDr.ロマニいや、ロマンという人だった。彼は優しい笑顔を見せながら俺に理由を訪ね、俺は鼻水や涙を流しながらことの経緯を話した。
すると彼は同情的な視線をむけつつ、俺に此処がどんな機関かを説明してくれた。それが上記の内容だ。本当はそれ以上の事も話してくれたような気がするし、俺がここで何をするのかも話してくれたのだが、俺の脳みそでは理解できなかった。しかし、彼は理解したかを促したので俺もそれに従って返答をした。
「さて……理解できたかい?」
「なるほど、分からん」
「ええ⁉︎」
あの驚いた顔は一生忘れない。いや、すごい顔であった。するともう一人の人物が部屋に入って来た。彼もまた俺にここの機関の事と、俺がここで何をするのかを話してくれた。しかし、ここでも分からなかった。
「分かってくれたかい?」
「……江戸川意味がわか乱歩」
と言って呆れさせた。これも後に分かった事だが、その人の名前はレフライノールという人だった。
この二人はこの時点でもうダメだと思ったのか心配気に俺の方を向いて「とりあえず安静に」と言って出て言った。
数日後、俺は完全回復をしたその日にレフさんが来てくれた。そこで俺は上記に書いてある『雑用』という仕事を当てられた。
「君がこれからやっていく仕事は……さまざまな細かい仕事だ。いいね?」
「はい(それって雑用……)」
これだけの返事の後に彼はその辺の職員に俺を当てた。職員は俺を怪訝そうに見つめながら「じゃあ……」と言い早速余っている部屋の掃除をさせた。こうしてめでたくこのカルデア内唯一の雑用係が誕生した。主な仕事とというものがない代わりにとこどおりなく何かをしなくてはいけない。その為普通の職員よりも仕事の数が多い……江戸川意味がわか乱歩。
そして現在に至るまで、俺の雑用係としての仕事の量は日に日に増えて行った。理由を端的に纏めるとレフさんの所為である。
その日はちょうど四十七人のマスター候補?を集めての説明会と早速のお仕事がカルデアの予定にはあった。俺が全部のテーブルや資料の配布、作成全てしたとは知らずに座っているいけ好かねえバカ共、くたばれ。と心の中で思いつつ寝ようとした時、すごい音が響いた。何だ?と思いつつ走り回っている人に聞く。
「どうかされたのですか?」
「ウルセェ!殺すぞ!」
「おいこら」
引き留めれずその場を走っていく職員に怒りを覚えるもどうやら異常事態が起こっている事が分かったので職員が逃げた方面へと走った。後にあらゆる職員の話を要約して、レフさんがマスター候補者を吹っ飛ばしたという事実が分かった。いっときは呆然としたがとりあえず今できる事をやろうと俺も協力して多忙な処理に当たった。
レフさんが何故そんな事をしたのか、皆目検討つかないが、俺の雑用係としての仕事がメチャクチャ増えたのはこの所為であるのは間違いない。
今までは部屋の掃除やトイレの掃除、床の掃除などが殆どで、偶にちょっとした資料の作成をしていたが、今ではどれそれの資料の作成やあれそれを持って唯一のマスターに渡してこいなど、今までとは比べ物にならないレベルで俺の雑用が増えて行った。
レフさんの吹っ飛ばしたのはマスター候補だけでなく職員もかなりの人数を吹っ飛ばした。殆どが重傷を負いアイスクリームになっているかお釈迦様になっているかのどちらかである。今では職員が殆ど減ってしまったので以前よりも慌ただしさが半端ない。当然のように仕事の量は以前の倍になってくる。中でも一番厳しいのは「今日中にやれ」である。
「おい、これをダヴィンチさんのところにレポートとして今日中に作成して渡しといてくれ」
「え?い、いや、俺……二日も寝てなーー」
「関係ない、やれ」
「ーーはい」
狂犬の睨みをされたらこちらは黙るしかない。流石のディオ様も黙るしかない。
しかし、必ずと言っていいほどレフさんが悪い訳ではない(九割レフさんだが……)。色々と増えたサーヴァントと呼ばれる奴等の影響もあるし、本格的に動きだした人理修復?の影響もあり俺はもう寝ない仕事の世界に突入していったのだ。官僚もびっくりな時間でしかも金が発生しているかも分からないままなので、俺は不安を募らせながら生活をしている。けれども悪いものばかりではない……いや、嘘です。誰かたぬけて……。
母ちゃん、父ちゃん、今元気に過ごしていますか?旅行行きましたか?車買いましたか?あの札束は本物ですか?
俺は今、大変な作業をしています。白髪が増えていないか心配です。ハゲていないか心配です。社畜以上の働きをさせられています。ヤバイです。ヤヴァイです。リヴァイアサンです。
けれど心配しないで下さい。僕はここでいい生活をしていくので、どうか何卒心配をせず生活を過ごして下さい。
あと、あの札束、あれ本物ですか?俺の分、ありますか?有馬記念たのしみですか?
「……ーー!」
「……」
俺の後ろで誰かが声にならない笑いを上げながら、ボフボフと俺のベッドで暴れている。そして、微かに笑いを堪えているような震え声も聞こえる。ウゼェと思いつつ、集中を切らせないようできるだけ声を耳に入れないように心がける。
しかし、人間は奇妙な生き物で心がけるもどうしてもその時だけ意識が声の主にいってしまう。俺はその会話を堂々と聴くはめになってしまう。
「何これ?意味わからない」
「時々二回書いているところがあるな」
「それにコレ、アンタの親に対しての手紙?重すぎよ!この手紙読んだら心配になるわよ!」
「有馬記念とは何だ?何かの行事か?」
「ていうか長い。それに最後の辺りに僕ってなってるわよ。たぬけてとかそれボケ?」
「ヤヴァイとリヴァイアサンとはどんなつながりがあるのだ?」
「そうよ、それこそ、江戸川意味がわか乱歩よ」
そういって彼女らは笑い出した。一人は声を出し、一人は声を嚙み殺しながらも笑っている。そんな事を言われてしまったらもう頭にグサリ、グサリと棘が刺さってしょうがない。文字の入力のミスも増えてきた。
「ディオとは何だ?」
「あれでしょ?ジョ、ジョジョウの冒険?とかいう漫画の……」
「ああ、以前話をしていた……」
「全く……仕方がないから私が直すわよ」
「ならば私も……」
そう言うと、俺の肩を叩き、ペンが何処にあるかを訪ねた。その瞬間、俺の怒りのボルテージがマックスになった。
「ダァァ!集中できねぇよ!」
「何よ、邪魔って言いたいの?」
「当たり前だ!後、ジョジョだから!」
「語尾にンゴとつけるのは何故だ?」
「お前いつからそんな質問体質になったの?なに?フラグ回収してるの?昨日まで普通だったじゃん。アレか、幼児退行したのか」
「アンタの手紙の内容が分かりづらいのよ」
二人ともそれぞれ違う反応を示しながら俺と向き合う。何故か俺が逆ギレしてるみたいで恥ずかしい。マジで何なん?一人に至っては幼児化したみたいに「あれってなに?」と聞いてくる。自分で考えろ。
「分かりづらいってなぁ。お前ら勝手に探し出してよく言うな…………そもそも手紙じゃねーし」
「は?違うの?」
「では何だ?この腐った書き物は」
そう言われて少し考えてしまった。アレは何?と聞かれて何と答えればいいのかわからない。元々誰かに見せる為に書いたわけじゃない。ただ「このカルデアの鬱憤を晴らしてやる!」と書いただけ。徹夜のテンションで書き上げた一日日記みたいな感じである。それが偶々最後の方で手紙みたいになったのでそのように見えるだけ。
だから答えようにも難しい。あの時の徹夜のテンションを此奴らに、特にこの質問体質女に教えるのは無理だな。
「あー……何つーの?い……」
「い?」
「……?」
「……い、遺書?みたいな?」
迷った挙句変な言い訳をしてしまった。口から出たでまかせは時に恐ろしい事になると国連の先輩が飲み屋の席で言っていた気がする。あの時はあの人の職業的な感じと天才の頭が考えることだと割り切って変なニュアンスとして捉えていたので、足蹴にしていたが、今になって分かる。後悔しかないな。
彼女らは呆気にとられたように口を開きながら俺を見ていた。俺の顔は因みにどうなっているのかわからないが、多分寝不足による疲労が料理のアクように浮いている事だろう。
「……アンタ、それ終わらないの?」
「は?ああ、そうだな……あと三時間はかかるな」
「それだけ?」
「いや、後はダヴィンチさんに持っていくレポートと次のレイシフトでの注意点の紙をマスター用に……それからーー」
「寝たのはいつだ」
「へ?三日前……四日か?忘れーー」
その瞬間、俺の目に映る景色が果てし無く回った。気づいたら天井の壁が俺の目に映っていた。久しぶりに横になる身体に変な感覚がある。俺をこうさせていない方……ジャンヌに視線を向けると、彼女は机に腰を下ろしこっちを無表情のまま見ながら俺の書いた「カルデアの鬱憤」を燃やしていた。俺としては有難いが、此奴らに読まれているので意味がない。
「寝ろ」
「……は?」
そう言ったのはこうさせた犯人であるアルトリア。彼女は俺の直ぐ側に立って、鋭い目付きでこちらを睨んでいる。その顔に怖さを少しだけ感じるが、その顔には怒りというより呆れさがある。
こいつらは俺に寝てほしいようだ。だが、俺は自分の身体をよく把握している。徹夜の最高記録は約五日。無論、ずっとではなく、時に三十分くらい寝たりしている。今回も、考えて徹夜をしている。つまり、無理をしない程度の徹夜を続けている。所謂「徹夜勉強の進化版」と言った方がいいだろう。これを俺はこのカルデア生活で身につけた。無論、眠気は襲ってくるのでダヴィンチさんが作った「眠気?何それ美味しいの?」を飲んでやっている(名称は俺)。流石の俺も漫画の神様みたいな徹夜はできない。
「……とは言っても眠たくねぇし。今さっきエナジードリンクを飲んだばっかでーー」
「もう一度言うぞ、寝ろ」
「ーー!」
俺は声も出せない程の衝撃を腹にくらった。腹を中心にくの字に曲がる俺の体。それに伴い一瞬のまばゆい覚醒と徐々に襲ってくる眠気とは違う何かが俺の意識を遠のかせる。BJ先生、ピノコ助手、どうか俺に手術を……最後の力を振り絞りながら、口を開いた。
「え……江戸川……意味がわからーー」
「……」
「んボゥ⁉︎」
もう一度の衝撃で俺は確実に意識を無くした。
……なんかやった感半端ないような気がする。
けど、後悔はない!!
最後に……『ネオオタク語』ってなんか良くないですか?