問題児たちと天空の御子が来るそうですよ?   作:皐月の王

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コラボ第2話 vs影の少女

少女の行動は早かった。瞬時に私を影で縛り上げてきた。いい気はしない、あの感覚を無理やり思い出させられている気がしてならない。影は私を縛ったまま投げ飛ばす

 

「ッ……」

 

この程度の衝撃なら普通に耐えれる、だが少女は倒れた私に瞬時に攻撃を仕掛ける。影を突き立て刺しに来る。でもやられてばかりじゃない。私はその突き立ててきた影を掴んだ、一か八かだったけど掴めた

 

「……今度はこっちの番」

 

思いっきり影を引っ張り上げる少女の使う影は今は自身の影らしい、少女の体は見た通りに軽く来ると思ったけど彼女も耐えている。

 

「こ、こいつ……!!」

 

すごい形相でこっちを睨みつけてくる。攻撃したとはいえ殺意全開すぎやしませんかね、私は日輪の意匠が凝らされた槍を取り出し、光を纏わせ影を切り離す

 

「影玉!」

 

彼女は自身の影じゃなく、本拠の影を使うようだ。彼女より大きい本拠の影だ威力も上がってるだろう……私は近くの家具でそれを防ぐ。だがそれは失策だった、自らの視界をも防ぐことになるのだから

 

「…ここまでだよ。デストリア・効果・全破壊!」

 

少女が叫ぶ。直後周りが壊れて行く。このままでは私は死ぬ………とまでは思わない。だけど、ただでは済まないのはなんとなく分かる。こんな所で死ぬわけに行かない、私が知らないノーネームメンバーに仲間殺しなんて汚名着させるわけにも行かない。そして私は小さく言葉を紡ぐ、私が持つ最強の護りを

 

日輪よ(カヴァーチャ)具足となれ(クンダーラ)

 

私はかの英雄が纏いし黄金の鎧と耳輪を身に着ける。自分に着けるのは初めてかもしれない。彼女の攻撃は凄まじいものだった本拠の入口を吹っ飛ばしてしまった。これは、黒ウサギが見たら怒るだろう。

 

「さあ、これで、勝った?」

 

「まだまだよ、と言うかこんなに派手に壊してどうするのさ」

 

彼女は仕留めた気でいたのだろう、私に背を向けていた、私の声に反応して振り返る。その少女は驚愕の表情をしてる。

 

「なっ!あれを受けて、生きている!?」

 

「そりゃ生きてるよ、でも肝は冷えたよ。その力は世界すら壊せるかもしれないけど、"神々ですら破壊困難"な鎧をその程度で壊せるわけないでしょ?あんまり舐めないでよね」

 

一歩で距離を詰め、放心している少女を右手で腹部を殴る。勿論手は抜く少し吹っ飛ぶ程度には。既に壊されていた入口を抜け、外へと飛んで行く

 

「ケホッ…ケホッ…!」

 

正直に言うと感心している。ノーネームにまだこれほどの人材が居たなんて、黒ウサギはなんで黙っていたんだろう?少女はゆっくり立ち上がりニヤリと笑い

 

「君となら、本気で殺し合いができる。」

 

そう呟いた、私は殺し合いなんかする気なんて毛頭ないが手が出てしまった、まずこの子を止めないと

 

「まっ、待ってさっきのは……!」

 

言葉は届いていない、立ち上がり駆けてくる。悪夢の影は彼女のものだ。影の形を刃に変えて、切り込んでくる

吸血鬼の様な羽を作り、そして空から。

 

「もっともっと楽しませてよ。君の本気を見せて。」

 

まだ本気じゃないでしょ?と言わないばかりの表情で襲い来る。

 

「この!戦闘狂……!」

 

悪態をつきながら対処する。夢見が悪いと、体がだるく重く感じ、苛立ちが表面に出てくるのが自分でもわかる。そして何より彼女の実力がかなり高いという事だ、耀や飛鳥より強い、厄介この上ない

 

「貴女の本気こんなもじゃないよね!侵入者さん!」

 

槍を振るい影の刃を迎え撃っている、鎧はとっくにしまってある。全ては捌ききれない、足や、頬、腕を切られてゆく、防御に回して攻撃しても、思うように決まらない、いつも以上に集中が出来ていない。

 

「チッ!」

 

私は距離を置き、槍を消していう。

 

「……私の心を……」

 

苛立ちを含んだそれは、攻撃的な言葉を以て

 

「滾らせるな!」

 

発せられた。

 

右手に炎を纏わせアッパーするように炎を走らせる。少女はそれを躱す、そんなのは分かり切った事だわざと避けさせた。上体を立て直すと同時に畳み掛ける。連打、連打、連打 顔以外をひたすら連打する。再び少女を上に殴りあげ、拳を握り振り下ろし叩きつけた。クレーターが出来上がる、私は少女に近づき言う

 

「戦闘狂なのは君の個性かもしれないけど、相手を観察することも大切だよ、戦ってわかった、本来の戦い方もしてない、その場の勢いだけ、気持ちに体が悪い方向でついていった、君さ、格上相手にこんな戦い方寿命縮めるだけだよ冷や冷やするよ全く」

 

ため息をついて冷静になるように努める。彼女には私はどう写っているのだろうか?少し恐怖している瞳だ、私は鏡を見ることなくわかる、多分冷たい瞳なのだろう、それも最初だけだろう、途中から呆れながら言ってるのもわかる。良くないと頭を再度振り

 

「やりすぎたことは、謝るし先に手を出したことも謝罪するよ」

 

微笑み手から光を出し、彼女を癒す、彼女は気持ちよさそうに目を瞑る、その僅かな時間に、聞き覚えのある少年の怒号が響き渡り、体に衝撃が走る

 

「テメェ!凪咲に何しやがった!」

 

姿を見て困惑する、十六夜がすごい剣幕で私を蹴り抜いた、来るはずのないいや、予期しない一撃は、骨にヒビを入れ、口が鉄の味の液体で染まる

 

「十六夜………どうして……!?」

 

一撃をモロに貰ったが、意識を集中し聞く、帰ってきた返答は、予想外だった

 

「お前、なんで俺の名前を知ってる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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