問題児たちと天空の御子が来るそうですよ?   作:皐月の王

23 / 44
FF15ロイヤルパック買うしかないね、いつ買おうかな……



ウィル・オ・ウィスプスと耀

日が昇りきり、決勝戦の開幕を心待ちにする人々が今か今かとそわそわしている。天音もその一人だった

 

「すごい賑わいだね」

 

現在耀を除いた面々ははバルコニーの特等席で見ている、隣の飛鳥は落ち着きがない

 

「どうした、お嬢さま。落ち着きないぞ」

 

「昨日の話を聞いて心配しない方がおかしいわ。相手は格上なんでしょ?」

 

昨日の話、耀が白夜叉に自分の対戦相手を聞いた話、コミュニティの名前は、"ウィル・オ・ウィスプ"と"ラッテンフェンガー"……六桁の外門、一つ上に本拠を置くコミュニティのようだ。さらにラッテンフェンガーはドイツ語で"ネズミ捕りの男"……ネズミ捕りの笛吹き道化……ハーメルンの笛吹き道化が相手かもしれないと、十六夜反応した、天音は夕暮れの一軒を思い出していた。ハーメルンの笛吹きは天音達がが召喚される前に負けた魔王の下部コミュニティだった物の名前でそしてネズミ撮りの男、グリム童話の魔書にあるハーメルンの笛吹きをさす隠語である、隠語の理由はグリム童話の道化師がネズミを操る道化師とされていたからだ、そしてそこから推測するのに火竜生誕祭に魔王の残党のコミュニティが忍び込んでいる可能性が高いという事だ。ただルールで主催者権限を持ち込めないようにしているのである程度安心が出来るが、どのようなことになるかは未だわからない。魔王のこともあり、さらに相手が格上であり、飛鳥は心配で気がかりだ

 

「白夜叉から見て、春日部さんの優勝は?」

 

「ない」

 

即答する白夜叉、苦虫を潰した顔をする飛鳥……それを見て天音は

 

「大丈夫だよ、飛鳥、審判権限を持っている黒ウサギが取り仕切っているゲームでは殺しは御法度だから、耀にも無理しないように言ってあるし。大事には至らないはずだよ」

 

天音は飛鳥を心配させまいと言うが、天音自身も昨日の話が気になっているようだ

 

『長らくお待たせいたしました!火龍誕生祭のメインギフトゲーム・"造物主達の決闘"の決勝を始めたいと思います!進行及び審判は"サウザンドアイズ"の専属ジャッジでお馴染み、黒ウサギがお勤めさせていただきます♪』

 

「うおおおおおおおおおおお月の兎が本当にきたあああああああああああああ!!」

 

「黒ウサギいいいいいいいい!お前に会うために此処まで来たぞおおおおおお!!」

 

「今日こそスカートの中を見てみせるぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

凄まじい情熱を迸らせる観客、黒ウサギも笑顔だがへにょりとうさ耳を垂れさせている。天音は苦笑いでハハハと笑うだけだ

 

「………随分人気者なのね」

 

「そういえば白夜叉、黒ウサギのミニスカートを見えそうで見えないスカートにしたのはどういう了見だオイ。チラリズムなんて古すぎるだろ。昨夜語り合ったお前の芸術に対する探究心はその程度のものなのか?」

 

「そんな事を語っていたの?」

 

飛鳥は馬鹿じゃないの?といった感じで十六夜と白夜叉を見ている。天音は本気でため息をついて呆れていた。

 

しばらく十六夜と白夜叉は己のロマンと己の宇宙とか探求心や神秘性とかを語っていた。スーカートの中身とかで

 

「白夜叉様……?何か悪い物でも食べたのですか……?」

 

「見るな、サンドラ。馬鹿がうつる」

 

『そりゃそうでしょうよ』と天音は言いたかったかったが、あえて言わなかった、と言うか言っても無駄だと悟っていたのかもしれない。

 

そして決勝戦が始まった

ギフトゲーム名は"アンダーウッドの迷路"というもので、大樹の根の迷路より野外に出る。最初は耀が風の流れを読み、相手の炎を最低限の風でそれを誘導し避けていた、次に三つ放つが鷲獅子のギフトを使わずに回避した、出口目指して優位にゲームを進めていたが、ウィル・オ・ウィスプ所属のアーシャという娘の補佐についていたジャックが不死のギフトを持っており、そのジャックが轟々と燃え盛る炎の壁を作り出し耀の足止めとなった。そう、ジャックの正体は"生と死の境界線に顕現せし大悪魔" ウィラ・ザ・イグニファトゥスの大傑作。世界最古のジャック・オ・ランタン。それが彼の正体であった。アーシャが先行し、耀に残された道はジャックの破壊……だがジャックは不死、今の耀では勝てない、耀も勝てないと判断し、ゲームを降参し、軍配は"ウィル・オ・ウィスプ"に上がった

 

 

 

「負けてしまったわね、春日部さん」

 

「そうだね。だけど心が踊ったゲームだったよね」

 

「ま、そういうこともあるさ。気になるなら後で励ましてやれよ」

 

飛鳥は気落ちして、十六夜は軽快に笑っている。天音は面白いものを見たという感じではしゃいでいた

 

「シンプルなゲーム盤なのにとても見応えのあるゲームでした。貴方達が恥じることは何も無いです」

 

「うむ。シンプルなゲームはパワーゲームになりがちだが、中々堂に入ったゲームメイクだったぞ。あの娘は単独の戦いより、そちらの才能があるかもしれん」

 

サンドラと白夜叉は耀の戦い方を称賛している。敵の挑発を受け流し、逆に相手の冷静さを奪い、最低限のやり取りでもっと効果的な情報を獲得し、それを生かしていた。口にするのは簡単だが行うのはなかなかに出来ることじゃない。

 

「中々に凄いじゃん、耀ちゃんは、1度はギフトゲームでぶつかってみたいものだね。うん?空から黒い紙?」

 

天音は空から落ちてきた、黒い紙を手に取り、書いてある文字を読む

 

『ギフトゲーム名:"The PIED PIPER of HAMELIN"

 

・プレイヤー一覧:現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁の舞台画

         区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ。

・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター:太陽の運行者・星霊 白夜叉。

・ホストマスター側勝利条件:全プレイヤーの服従・及び殺害。

・プレイヤー側勝利条件:一、ゲームマスターを打倒。

            二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。

 

 宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

                       

     《グリムグリモワール・ハーメルン》印』

 

天音は瞬時にもう一度空を見上げる。同じ黒い紙が何枚も何枚も落ちてきてる。そして観客の誰かが悲鳴のように叫ぶ、天音は空を睨みつけるように見上げる、その口元は少しつり上がっているが

 

「魔王が………魔王が現れたぞオオオォォォォ―――――!」

 

 

 




遂に魔王降誕

因みに私は魔人降誕と言うBGMが好きです←どうでもいいw
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。