いずく1/2   作:知ったか豆腐

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とりあえず、できたので投下。
キャラ崩壊注意。


職場体験
いずく1/2 その15(職場体験プロローグ)


 雄英体育祭の後の二日間の休日も終わり、雄英高校へと登校している出久だが、すでに疲弊していた。

 いまだに副作用の幼女化が戻っていないせいで体力面がかなり低下しており、通学するだけでも一苦労なのである。

 本日はあいにくの雨ということもあり、余計に体力を使っているが、それ以上に精神的疲労がヤバイ。

 

『会う人みんなに声をかけられて……全国放送で僕の姿が! イメージが!!』

『主様よ、変質者にだけは気をつけねばの?』

 

 通学中に声をかけられること多数。

 どれも決まって幼児扱いである。

 

「緑谷ちゃん、見てたよー頑張ったねー!」

「こんなに小さいのに偉いわぁ! おばさん感動よ!」

 

 と、頭を撫でられるやら、飴玉やチョコなどのお菓子をプレゼントされるやら。

 男子高校生に対する扱いではない。

 悲しいことに今の見た目からすると違和感がないのが、出久としては泣きそうである。

 果ては、降りる駅の心配までされてしまって、『いずくちゃん、はじめてのおつかい』状態であった。

 

 ついでに、さりげなくケモ耳と尻尾を触ろうとしてくる人が多くて困る。

 満員電車では何度も触られて不快な思いをしたものだ。

 ……これって、痴漢被害に入るのだろうか?

 

 イエスロリータ! ノータッチ! の精神は世の中に浸透していても、イエスモフリスト! ノータッチ! の精神はまだ広まっていないということであろう。

 いや、そもそもモフリストとはモフるという言葉の通り、触れることを第一としているのではなかろうか? ならばモフリストならば触らないという選択肢はないのでは?

 いいや、真のモフリストたる紳士・淑女ならば相手の嫌がる触りかたはしないはずだ。無許可でモフることなど……

 

 話が脱線した。

 

 なにはともあれ、普段よりも苦労を重ねて出久は雄英高校にたどり着いたのである。

 途中、「イズクたん、prpr」だとか、「ケモ耳幼女ハァハァ」だとか、「はぅ~、イズクちゃん、かぁいいよ~! お持ち帰りぃ~!!」などと迫ってくる人からも逃げながらたどり着いたのだ!

 

「思ったより時間がかかったな。いつもより早く出て良かったよ」

『主様の身体を考えれば妥当なところじゃの』

 

 乙音と会話しながら教室に向かえば、すでにクラスメイトが何人か来ているようだ。

 大きすぎるドアを全力で開けて中に入れば、すぐに駆けつけてくる人物がいた。

 

「おはよう、デクちゃん! 雨の中大丈夫だった?」

「あ、おはよう、麗日さん。だ、大丈夫だったよ」

 

 セコム麗日である。

 姿を視認するや瞬間移動と見まごうばかりのスピードで目の前に現れて出久を抱きしめた。

 わー、女の子に抱きしめられて嬉しいね。出久くん(白目)

 

 出久を抱きしめつつさりげなくモフモフを楽しんでいた麗日だったが、ふと、その手が止まる。

 身体を離してようやく見ることができた、麗日の顔は……とっても麗らかじゃなかった。

 

「ねぇ、デクちゃん……今日来る途中で誰かに無理やり尻尾とか耳とか触られた形跡があるんだけど? どんなヤツだったか覚えてる範囲で教えてくれないかな? チョットツブシテクルカラ

「え、なんで分かるの? てか、顔が怖いよ!? あと、小声でなんか恐ろしいこと呟かなかった!!?」

 

 もう、なんかいろいろと言いたいことはあるけれど、とにかく麗日を落ち着かせようと頑張る出久。

 すごい頑張った。物凄い頑張った。

 最終的には「やめて、お茶子おねえちゃん!」と、涙目&上目使いのコンボで。

 くらった麗日は心臓のあたりを押さえて過呼吸気味になったが、なんとか落ち着かせたのだ!

 代わりに出久は何か大事なものを失った気がするが、まぁ、是非もなし。

 

 

 自分の席に座ろうとしたところで、自分の身体にあっていないことに気が付き、どうしようかと悩んでいると後方の席に座っていた八百万が声をかけてきた。

 

「あら? 緑谷ちゃん、座席が身体にあっていませんのね。お創りいたしましょうか?」

「うーん、なんかごめんね。最近いろいろと創ってもらってばかりで……」

「とんでもありませんわ! むしろ、どんどん頼ってもらって構いませんの!」

 

 目を輝かせて張り切る八百万に少し引きつつも、頷く出久。

 もうこうなれば乗りかかった船である。

 

「あと、ついでと言ったらなんだけど、今の身体のサイズで男子の制服も創ってもらえないかな?」

「ええ、構いませんがどうしてですの?」

 

 出久の頼みに首を傾げる八百万にその理由を告げる。

 

「個性の副作用なんだけど、どの順番で元に戻るのか分からないんだよ。もしかしたら子供の姿のまま男に戻るかもしれないし……」

「なるほど、そういうことですの! でしたら、すぐにお創りいたしますわね」

 

 理由を説明され、納得する八百万。

 その近くで説明を聞いていた麗日にその時電流が走る。

 

「ケモ耳で小さい男の子のデクくん……つまり、ケモショタ。しかも弟系? ……これは!?」

「あのー、麗日さん?」

 

 ジュルリと涎をたらしそうな雰囲気にそばにいた八百万にしがみつく出久。

 ちょっと、この麗日さんは全然麗らかじゃなくて近寄りたくないなー。

 そう思って救けを求めた先の八百万は――

 

「わ、私、頼られてますの? これが、姉心? ああ、守護(まも)らないと! そんな気持ちが溢れてきますわ!」

「あ、なんかこっちもダメだ」

 

 何かに目覚めてしまったらしい八百万。

 「百お姉ちゃんが守護(まも)ってあげますわ!」「百お姉ちゃんと呼んでくださいませ!」と、暴走気味である。

 前門の(麗日)、後門の(八百万)といった絶体絶命の状況を救けてくれたのは蛙なあの人だった。

 

「二人とも落ち着いたらどうかしら。緑谷ちゃんがすごい怖がってるわ。いまはこんな姿になっているけど同い年のクラスメイトなのよ? あんまり自分の趣味を押し付けるのは良くないわ」

「う、ごめんね。デクちゃん」

「し、失礼しましたわ。緑谷ちゃん」

 

 出久を抱え上げながらよしよしと慰め二人を諭すその梅雨ちゃんの姿は、なんというか、そう、いうなれば母性に溢れていた。

 圧倒的な姉力!

 抱え上げられた出久が思わず「お姉ちゃん……」と呟きそうになるこの慈愛のパワーに二人は浄化されそうだ。

 

「おはよう、みんな! むっ、そろそろ予鈴が鳴るぞ。席に着きたまえ!!」

 

 珍しくギリギリにやって来た飯田が教室に来るなり注意を飛ばす。

 兄がヴィランに襲われて重傷を負い、暗い気持ちをごまかして学校に来た飯田だったが、いつもと同じ雰囲気のクラスにすこし救われた気持ちになったとか。

 

 だが、その暗い気持ちがなくなったわけではない。

 飯田が抱え込んだ影を解決できるのは、もう少し後のことになる……。

 

 

オマケ

『幼馴染はどうしてた?』

 

 何かをこじらせた女子二人に幼馴染がピンチなわけだが、爆豪はどうしてたのか?

 

『なんかデクの野郎、大変なことになってるが、下手に関わるとまたロリコン扱いされるよなァ……』

 

 体育祭でのロリコン扱いの傷はまだ癒えていないのだ。

 よって、何もしなかったのだ。

 うん、まぁ、仕方ないよ……。

 ドンマイコールは瀬呂よりも爆豪に投げかけてあげるべきである。

 

 

『なんちゃって次回予告』

 

「コードネーム『ヒーロー名』の考案だ」

「胸ふくらむヤツきたああああ!!」

 

 

相澤「緑谷、その姿じゃ、職場体験は無理だろう。職場体験の日にちまでになんとかヒーロー活動が出来るようになっていなかったら、学校で補習にするからな」

出久「そ、そんな!?」

麗日「デクちゃん、職場体験いけないの!?」

 

 このままでは職場体験に行くことができない。どうする? 出久!




麗日さんと八百万さんには申し訳ないことをした。だが、反省はしない!


さて……。

ぶっちゃけ、デクくんのヒーローネーム考えてないよー!!
ついでに新調するであろうコスチュームもどんなふうにするのか決めてない!!
さらに言えば、職場体験先も決めてぬぇえ!

ヘルプミー!
また活動報告でアイデア募集です。
よかったら覗いてください。

こんな先行き未定な小説ですが、これからもお付き合いください。
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