それに対して、男性には戦闘機道、兵士道等々が存在する。
そして18mもの巨体を誇る巨大な人型兵器を扱う「機兵道」が存在する。これは人口が他の武芸に比べて著しく少なく、それに反して力が著しく強い武芸である。
戦車道の「西住流」や「島田流」のような流派はこの機兵道には存在しない。あるのは「実力」と「運」のみである。
ここまで堅苦しく述べたのだが実際はロマンに溢れる人間、冷静な人間、驚異的な反応速度を持つ人間、チャラい人間・・・等々に溢れ、著しく少ないと述べたが、戦車道や戦闘機道、兵士道の人口が多すぎるだけであり比較的少なくはない。
(元々オリジナル設定だから・・是非もないネ!)
先ほどメタい発言が見えたかもしれないが気のせいである。
気のせいである(大事なことなのでry)
因みに機兵道にて使える機体は第一世代の機兵(つまりMS)である。戦車と比べ物にならない程入手が難しいので、学校で用意できない場合は自分で調達すること、つまり私物での参加もグレーゾーンであるが認められている。
この機兵道では勇敢で毅然として、心の大きい人材の育成であり、戦車道や戦闘機道、兵士道の流れを組む物が多く、男女の区別は特に設けられていない。
加えて訓練、授業はアメリカ式を一部的にであるが取り入れているため男女差別も特になく、日本国の中では革新的な勢力であるが、それはまた後に綴るとしよう。
戦車道に男性が関わるようになったのは、この機兵道の勢力の努力の賜物である。
ここまで簡潔に述べたが、これが機兵道である。
ある時、男は見た。
戦車道のある試合、川へ転落した戦車を救出するためにフラッグ車を放棄して川に飛び込んだ少女がいた。救出に成功したものの、その行為によって車長を失った戦車は狙い打たれ、ある高校は10連覇を逃してしまった。
少女のその行為は誉れ高いものだったが、勝利にこだわるある高校は、そこの生徒は、そこのOBは、少女を責めた。
少女への批判はあまりにも悲惨なものであった。少女の親友も姉もなにも言えなかった。少女は逃げるようにある高校から転校した。
逃げ出した高校は黒森峰女学院であり、転校先は戦車道の歴史が廃れた大洗女子学園である。
かつて楽しんでいた戦車道に恐怖を抱き、もう関わらないようにするために大洗という遠い地へ赴いた。
ある男は少女が転校したという知らせを聞いて呆然とした。そして呟く。
「なんで?」
当たり前だ。事情も知らないのだから。そもそも何故この男は戦車道の試合を見ていたのか。
それは、彼は機兵道を履修している為だ。
因みに彼と同じく戦車運用の参考にしようとする人間は割と多かったりする。
因みに、この男の名を「京極彩人(きょうごくあやと)」という。
そして、彩人は同行している仲間に訊く。
「なぁ。なんでこの西住って子は転校なんかしたんだ?」
「は?お前知らねぇのかよ。西住って子はOBや西住流の当主・・・母親に咎められたらしいぞ」
「え?それだけ?」
「いやな、それだけって言うが親にも師匠にも先輩にも批判を受けたんだぞ?これって結構精神的にきついと思うぞ?」
彩人は仲間としばらく語り合っていた。このことから彼は結構情報弱者である。
彩人は語り合った後、格納庫へ向かった。そこには機兵道で使う機体がある。因みに機兵道で使われる機兵は第一世代(分かりやすく言うとU.C.0079の機体)と呼ばれており性能は低くはないのだが基本的には現役を引退しているものだ。
「おーい!あやとー!整備終わったぞー!」
整備士が彩人に言った。
「いつもありがとー!」
彩人は答え、「いいってことよー!」と返事を聞き、ハンガーへと向かう。彼は慣れた手つきでコックピットからロープをたらし、それに掴まり、コックピットに入る。
「・・・・システム起動。リミッターロック確認。ビームジェネレーター出力、最弱、確認。彩人、ジムスナイパーⅡ、出撃する!」
彩人は機体の名前を呼び、カタパルトから発進した。
今日は狙撃演習で、彩人が最も得意とする「授業」である。機兵道は基本的には実践的な授業が多く、座学もあるにはあるがあまり時間を取らない。座学はどちらかといえば整備士のコースの人間が専ら取っており、彩人たちは「乗る」側なのであまり知識が必要ではない。選択科目なので取る人もいる。
因みに機兵の操作は大変難しく、最初の方は教官・・・先生と乗る複座式の機兵に乗り指導を受けながら、体に覚えさせるのだ。
ここまで機兵道の話題しかないが、当然普通の授業も受ける。高校生だもの。
閑話休題
彩人は狙撃は得意だが、あまり近接戦は得意ではない。もちろん標準レベルではあるのだが、狙撃に比べて近接戦はあまりにも平凡すぎるのだ。
「京極、あの的を狙撃しろ」
「了k・・・・はい。」
彩人は先生に指示を受けた。距離、なんと10km。
「・・・遠いなぁ」
愚痴を零しながらも、照準を定め
「・・・いけッ!」
狙い打つ。彼にとって狙撃はあまり造作もないことだ。
因みにこの演習・・・というより試合では実弾、超低出力のビームを使っている。
戦車、機兵ともに特殊カーボンによるコーティングが施されており、物理衝撃を99.99%カットできる為怪我人の大幅な削減に成功した。これは機兵道に限ることだが、ビームは超低出力なので被弾しても貫通はしない。被弾したら電気信号が反応し、自動的にパージされる。
このシステムにより誘爆を再現している。
先ほど撃ちだされた弾丸は的の中心の穿った。
「流石だな、京極。その調子で近接戦も頼むぞ?」
教官も彼の弱点を指摘いていく。彩人はちょっとしょんぼりする。
因みに近接演習では教官にぼっこぼこにされました。
「ぬわああああああああああつかれたもおおおおおおおおおおおんん」
彩人はそのまま座り込んだ。文字通りクタクタである。そりゃ・・・普通の授業を受け、機兵道の授業をみっちりこなしたのだから。彼は一人暮らしである。
かなり今更な説明なのだが、この学校は、学園艦である。つまり、学校兼格納庫兼工房なのである。機兵道の授業のほとんどは海上で行われる。機兵は大きいため学園艦の上では授業を行えない為である。
授業と言ってもほぼ訓練みたいなものである。
念のため彩人のクラスメートの一部を紹介しておこう。
天田士郎、乗機はガンダムEz-8
暑苦しい性格で仲間思い。隣のクラスの子と両想いなのだがお互いが奥手すぎて全く進展していない。しかし、お互いがお互い、妄想しあっている為、「もうこいつら付き合っちゃえよ」とよく言われているが全く気付いていない。
ヴィンセント、乗機は専用機のゲルググ
冷静で圧倒的な操縦技術を誇る。実は後輩に片思い(と見せかけた両想い)をしている。後は上記に同じ(陰でロリコンと呼ばれているのは内緒)
まだまだいるのだが今回はここまでにしておこう。
一言だけ言わせてください。
やっちまった。