色々忙しかったんです・・・。
では、どうぞ。
今日も訓練・・・もとい機兵道の授業である。
現役を引退してはいるものの実戦には出せる性能を持つ機兵。そもそも何故機兵と呼ばれるのか。それは元々Mobile Suitという名で呼ばれていたのだが昔の日本・・・機兵道で使われている機体の数々がまだ現役だった時代に英語を使いたくないと意地を張って、「機械」の「兵士」を略して機兵を称し、これが心身の発達のための武道に発展した・・・というのが教科書の内容である。機兵道においてはあまり深くはない歴史を学ぶ程度で座学は終了、即刻実技に移行される。
今日も彩人は授業を受けるのだが、今日の項目を見て首を垂れる。
「はぁ・・・。今日は近接戦かよぉ・・・やだなぁ・・・」
そんな彩人に一人が近づき
「そんな事言うなよ、これも立派な授業なんだから頑張るしかないよ」
爽やかな、しかし凛々しい風貌のクラスメート、ヴィンセントが声をかける。
「それにしても、どうしてそこまで近接戦が苦手なんだい?」
「相手が近くにいるとどうしても判断が鈍るんだよ・・・」
「判断が鈍って平均か・・・どんな反射神経をしているんだい?なんかそれはそれで凄いと思うな」
そうだ。彩人は相手の動きの先が見える・・・・・のだ。その瞬間に困惑し、確証も得られないまま対応する。困惑している間に反撃されることが少なくないのだ。先が見えるのも毎回ではなく時々・・・というレヴェルだ。彩人本人はただの直感なんだろうと思っている。彩人はあまり自分に自信が持てない性格なので直感もあまり信じていないことがこの「隙」を生んでいるのだ。
ここで彩人は話題を変える。
「なぁ・・・ヴィンセント・・・お前、いつ告白するんだ?あの・・・後輩のクロエって子に」
「は!?な、何のこ、ことだ!?第一・・・ボソボソ・・・」
ヴィンセントは真面目で優秀でイケメンなのだが、こういう恋愛沙汰になるとヘタレになり、クロエの方も同じなのである。リアクションも何もかも。話す機会もなかなかあるのだが、お互いが照れてしまい新婚夫婦みたいな甘々な空気になってしまう。因みに、ここにはいないが天田士郎も隣のクラスの・・・アイナというお嬢様にゾッコンでありこっちはどんなに苦い薬でも甘く感じるくらい甘々な空気を作り出してくれる。
・・・この二組のバカップル、未だに交際をしていないのだ。見ているこちらが恥ずかしくなるという声が大多数である。
彩人は授業の後、機兵製造会社であるAE社へ赴くことになった。なんでも見せたいものがあるとのこと。
「・・・あのぉ、何を見せてくれるんですか?」
「まぁ、気長に待つと良い。絶対驚くぞ?」
待たされること約一時間。一人の社員が現れた。
「君が京極彩人君、だね?こっちにきたまえ」
彩人は社員に連れられるがままに進んだ。
「ここだよ、彩人君」
そこには、金の一角獣を模した機兵が佇んでいた。圧倒的な迫力、そして謎の違和感も感じた。
「一角獣・・・?」
彩人はつぶやいたが即刻否定される。
「確かに今は
「つまりは、モルモットか?」
反抗した口調で返すも、社員は
「そんなことはない。僕らは君の力を買ってるんだよ・・・さぁ!早く乗った!」
彩人はフェネクスのコックピットへ入り込みシートへ座る。そして機兵を起動させる。
―その時
「・・・グッ!?なんだこれは・・・?『NT-D』・・・?何かが頭の中に、入り込んで・・・くる?」
NT-Dの表示が出た途端に操縦桿は変形しシートに収まりほぼベッドに近い状態となった。
彩人がコックピットで混乱している中、外ではスタッフが驚き、フェネクスは変形・・・否、『変身』した。全身の装甲にはヒビが入り一回りだけ大きくなる。
金色の装甲が割れた隙間からは青い光が輝く。ここにNT-Dの起動が完了した。
スタッフが興奮している中、コックピット内の彩人は・・・
「なんだ・・・?これは・・・声?誰の・・・・今までこいつに乗った人たち・・・?・・・乗る前と降りた時の性格が違うのか?なんなんだこれは・・・?」
彩人は起動したときの違和感を悟った。何かしらのシステムが組み込まれているのだ。しかし、何故彩人には違和感程度で済んだのだろうか・・・。そこで通信が入る。
「彩人君、調子はどうかな?」
「特に問題ありません。・・・こいつに変なシステムとか組み込まれていませんか?起動したとき変な声が聞こえたり・・・とにかく違和感を感じたんです」
「・・・システムに関しては守秘義務があってね。NT-D以外はこちらから説明できない。・・・というのもそのNT-Dに至ってはこちらも多くは把握していない。起動したのも初めてなんだ。起動実験は終了だ。念のためメディカルチェックを受けてほしい。わかったね?」
「はい。お疲れさまでした。通信終わります」
通信を終えた。ここで彩人は一つ、引っかかることがあった。
「あの口ぶりだと何人も起動実験に参加したってことか・・・?もしかしてあの声はそのときの・・・いや、今はやめておこう」
彩人はコックピットを開き、メディカルチェックを受けに行った。
「彩人君、君は実験の後で何か違和感を感じたかい?なんでもいい」
「・・・特にないですね。なんでです?」
「・・・なるほどぉ。うむ。特に何でもないんだ。問題ないね。これからも機兵道、頑張ってな」
「はい。ありがとうございました」
「彩人君、実験お疲れ様。この機体はもう君のものだ。君の学園艦に送っておくよ」
「はい。わかりました・・・ってはぁ!?こ、これはハイエンド機体ですよね?新型ですよね!?こ、これは機兵道には使えませんよぉ!?」
「テンパるのはわかるが落ち着いてほしい。機兵道か・・・。使えるように手配しておこう。まぁ、そんな機会はないだろうがね」
「・・・そんな簡単に行くもんなんですかね?」
「そもそも機兵道なんて君の学校でしか行われないだろう。許可なんて簡単にとれるものだよ。だから安心してくれ。そして、あの機体はもはや君の言うことしか聞かない。というのも、まともに動かせるのがおそらく君だけだろうし、AE社の格納庫にも限りがある。だから君に譲渡しよう・・・となったんだよ。上層部もこの件には了承している。というかコイツを引き取る当てが見つかって助かったってレヴェルさ」
「・・・つまり邪魔だからくれるっていうような感じですか」
「そうだ」
彩人は超展開に驚きながらも会社って難しいなと、内心思った。確かに機兵道で
彩人は学園艦に帰還した。あまり説明していなかったかもしれないが、機兵道の学園艦は世界でただ一つである。故に世界各国から集結しグローバルな人材を育成できる。その学園艦のモデルは、ドロスである。(分からない人は、「ドロス ジオン」で検索☆)
しかし驚くなかれ、この学園艦は各国政府の技術&資金援助のもと、飛んでいる。(誰しもなんで1G重力下で宇宙世紀の空母が飛べるのか?なんて疑問がつくだろう。戦車道にも謎カーボンがあるのでそれと同じ感じの技術レヴェル・・・的にお願いします)
そして、遅くなったがこの学園艦の名は・・・慈恩学園、である。共学であり地名もない。飛んでいるのだから。
ただのスナイパーが専用機を持つ・・・これが後に起こる出来事の前触れであることは誰一人気づくことはなかった。
やっちまった・・・この一言に尽きますね。
っていうかまだちょっとしかガルパン本編に触れてませんね・・・。
色々突っ込みどころがありますが・・・ご容赦ください。
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