磯崎姉妹の心霊事件ノート   作:詩夜さん

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20年くらい前が超能力ブームだったのか、こういう作品が多くて滾ります。
個人的に血が繋がっててもおかしく無い大賞はゴーストハント の麻衣ちゃんとテレパシー少女蘭の蘭ちゃん。小説版に合わせると茶髪の茶色の瞳で、絶対的な性善説。超能力の種類も近いので従姉妹同士だったらいいなって思いながらいつのまにか書いてました。



1 すれ違う2人。

りんさん、という単語で思わず振り返る。

通り過ぎたのは制服姿の四人の学生。種類の違うブレザーで、学ラン、少女二人はセーラー服。ブレザーの一人はお兄ちゃんと呼ばれているらしく、茶髪の少女と兄弟らしい。セーラー服はシンプルな黒で、少年の学ランもよくあるデザイン。

 

四人の制服は色もデザインもどこにでもあるようなもの。でも、なんとなくここら辺の子たちでは無いように見える。

ナルみたいな綺麗な顔した美少年と、向日葵のように明るい女の子がすごく仲よさげに笑いあっていて、ムスーとした美少女と体格のいいブレザーの少年。で多分あの子達が中学生でブレザーの男の子一人だけ高校生なんだろうなと思う。

 

あんなにアンバランスなのはSPRくらいしかこの辺では見ることができないし。

それくらい目立つ集団だから、ここら辺の子たちなら噂くらいにはなってるんだろうなって思った。

 

 

「お姉ちゃんを探さなきゃね!」

一番よく聞こえたのは女の子のその発言。

彼女の姉は行方不明なのだろうか。彼女たちの姉が見つかりますように、とおもいながら麻衣は彼女たちが談笑するクレープ屋を通り過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「留衣、今読んでるの難しい?」

「……どうかな……でも、蘭のこと知るためにも勉強にはなる本だよ 」

「蘭の、やのうて蘭たちのっていうてくれへん?あんた意外と蘭煩悩なとこあんで」

「……うん」

 

 

 

麻衣よりも若い中学生くらいの子たちが分厚い本を、それもオリヴァーデイヴィスの著書を読んでいることに驚いた。まあ、実際は二人の頭のキレそうな子たちで髪の短い女の子は頷いているだけではあるのだが。

 

 

 

「この本によるとPK…サイキックとかサイコメトリーとかのESPとかは思春期だけのもので……それを過ぎれば衰退するって書いてあるんだ……二人はどう?」

「んー、あたしはないかなー。つよくなってる感じする」

「ウチもや。蘭は気づいてなかったかもしれんけど、うちと同じように子供の頃からあるかもしれへんで?」

「だよな、可能性はある……蘭は特にシャーマンの生まれ変わりって可能性が残ってるから……強いのは仕方ないのかもしれない」

「卑弥呼様みたいなの、だっけ。古代の巫女さん?」

「うん。去年何かの事件であったはず」

 

 

 

さっきから興味深すぎる会話しか聞こえてこない、この中学生達は何者なんだと思わず彼らの方へ視線をやる。

 

滝川法生は、優雅にコーヒーを飲む。まあ、タリーズに優雅も何もないのではあるが。

 

 

 

一人は学ランの少年。背は160くらいで、大人しそうな印象。

一人は茶髪で髪の短い少女。誰かに…そうだ自分がムスメのように溺愛している少女によく似ている。笑い方とか、はしゃぎ方が特に。目元が麻衣にそっくりだ。

 

 

麻衣はちょっと内側に癖がついているのに対して、この少女は少し短くて外にハネている。

 

もう一人は綺麗な黒の長い髪。キリッとした目元でかわいらしいというより美しいという表現が合う少女。美人顔に似合わない関西弁でジョンみたいなギャップがある。

 

 

次の仕事の合間に、ちょっくらカフェで休もうかねとしたところ近くに座っていた少年少女達があまりにも興味深かった。拝み屋を副業として、心霊調査になんどか引っ張り出されている身としてはサイキックや、サイコメトリー能力を持つ人間には興味があった。

 

 

「名字がわからんっちゅうのはやっぱ痛いわ」

「だよねー。あとは私に似た見た目ってヒントだけでどう探そっかな…」

 

「あと名前、マイさん……従姉妹は案外よく似るってのは聞いたから……蘭に似た人を探してみればいいんじゃないかな……………」

「そんなんでホンマに見つかるんかいな?」

「でも、方法がこれしかない」

「留衣君にしては非効率的やで」

 

 

「思いつかないから……最近の蘭がいつもより元気がないから……心配で…四月からだんだんやつれてきてる」

 

「あのね、そんな心配することじゃないよ。変な夢見るようになったの。今年に入ってからかな?なんだっけなー。

最初に見たのが一番怖かったな。あたしはなんかどこかのベッドみたいなのに寝かされてて、目の前の男、一人か二人かな…が何かて首を切ろうとするの。けど、途中で目が覚めたよ。次が、洞窟みたいなところ。そこで蛍みたいなのがぽあーって上がってくのあと…」

 

 

 

淡々と話しているように見えながら蘭の顔色がだんだんと悪くなる。

その時の恐怖が蘇ってきたのか少女は隣に座る少年にぎゅとしがみついた。少年もよくある事なのかぽんぽんと頭を撫でる。

 

その時、ふと少年と目が合った。少年は少女をもう一人の少女に託すとこちらに向かって歩いてくる。

 

 

「あの……先程からずっと僕達の事観察してたみたいですが……何か用ですか」

「あー、いや、な。ちょっとぼーやにしがみついてた子が知り合いの女の子に似てたから。ぼーや、谷山麻衣って知ってる?」

まい…さん?あの、ちょっと…蘭呼んできます」

「いや、俺がそっち行くさ」

 

 

 

法生はギターと鞄を持って席を彼らの座ってる場所に移動する。

少女二人はきょとんとしており、少年もどう切り出そうか思案しているらしい。

 

 

 

「えーっと、このぼーやから聞いたんだけど麻衣って名前の女の子探してんだって?」

 

 

法生にたずねられるとうーん…と蘭は考え込む。話していいのか、信用に足る人間なのかと見ているらしい。

じーっと…しばらく法生を観察してから彼女は口を開く。

 

 

「…はい!えっと、その女の子は私の従姉妹らしいんですけどあったのがお互い3歳と0歳児くらいで。

向こうは覚えててもあたしは覚えてるわけがなくて……。

それにお姉さんのお母さんと私のおばあちゃんが中々いざこざがあったみたいで、縁を切られたらしくて。父方の方はなんか…うーん…元々孤児だったのか頼る親族が居なかったみたいなんです。だから多分今一人で暮らしてると思います」

 

 

「……待って、つまりそのお嬢ちゃんたちのいう従姉妹のマイさんはいま高2で天涯孤独状態?で、お嬢ちゃんによく似てる?」

「多分。一緒にいると姉妹みたいだって言われてたらしいです」

「……**高校の谷山麻衣って女の子探してみ?もしかしたらその子かも」

 

 

 

 

 




pixivで同じ名前の同じ作品がありますが同一作者です。
因みにそのうちシリアル寄りになると思います。笑いは大事!
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