鎮守府管理録   作:麻原彰晃

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この艦これ世界での縛り。
①高速修復剤なんてものはない。ゆっくり入渠して逝ってね!
②同名の艦は一隻しか存在しない。例えば航空巡洋艦の鈴谷と改装軽空母の鈴谷は両立しない。
③国の構成員が軒並みクソ。まあこれは現実と同じか(笑)

一話一話が短くて済まんな。2000字以上書くと疲れてすぐ辞めそうな気がするので短めに書いています。まあ各方面を敵に回す前に今のうちに辞めておいた方が良いのかもしれませんがね(笑)

こんなもの読む暇人はいないだろうから大丈夫だと思う。


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「あー。総員傾注」

 

 時刻は朝7時。全員が集まったところで通達をする。内容はもちろん大規模な作戦が策定されたということ。まあこれに関しては問題ない。いつもの大規模作戦前と同じだ。問題なのは、明らかに上層部が作戦を前倒しにして実行しようとしていることだと言える。

 

 まずは達成するべき勝利条件と作戦失敗とされる敗北条件。要はどこまで攻めて、どこで退くのか。どこまでやれば国際社会に言い訳できるかである。まずはこれを決めること。そして策定された勝利条件を満たすために必要な経緯。この計画を立てる必要がある。

 

 それが終わったら次は、必要な物資の算出と装備の確認、それと生産。残念なことに工作が出来る艦娘はわが国には明石のみしかいない。彼女をフル稼働させたとしても、必要な装備が必要な分だけ生産されるにはどれだけ掛かるのか。

 

一応、北上が工作艦として働けないこともないが、あの魚雷火力を使わない手はない。あのゆるゆるな性格の北上でさえ、明石の多忙さを見かねて工作艦に立候補してきたわけだが、その改装計画は未確認のものである以上リスクは取れない。大本営仕事しろ。

 

 そして他の鎮守府に配属されている艦娘との連携訓練。今挙げただけでもキリがないのに、ここから問題がどんどん出てくると考えると頭が痛くなってくる。全く上層部は現場の苦労を何も考慮しようとしない。大津波が来て人気取りのためだけにヘリコプターを飛ばす元首相みたいな政治屋が代表格だが、その他にもまだまだたくさんゴミがいる。

 

 話を元に戻すと、前述の事を全て終わらせて、中国大陸開放に向かうのに与えられた時間は半年。これでも何とか譲歩を引き出せた方だというのが恐ろしい。そしてそれが殆ど不可能な事態だということを、話を聞いただけで理解できている者がいるというのも当然の話だ。

 

「提督よ。話の途中で済まないが時間が足りないのではないか?はっきり言うと、先の戦いで被弾した加賀、赤城、大鳳、霧島の修復が終わるだけで時間が来てしまうと私は思う」

 

 そう発言したのは戦艦長門。戦艦の中では古参の艦娘ではあるが、速力の関係上欧州では活躍出来なかったことを悔しく思っているらしい。次の作戦が近場ということで気合が入っているが、その一方で冷静さを忘れないその在り方はビッグセブンに相応しいと言えるだろう。

 そして前回の作戦で傷を負ったものは多い。大規模な入渠が出来るドッグがある場所は限られているので、大型艦の入渠が全て終わるまでに半年以上かかりそうな勢いだ。

 

 ……考えれば考えるほど詰んでいるとしか思えん。米国はもちろん、国内の政局を担う日本のお偉いさん方も我々に負けて欲しくて仕方がないようだ。もしくは大規模作戦の度に勝利が舞い込んでくるからのぼせ上がっているのか。

 

 そのどちらもあり得るのがこの国のどうしようもない所である。なまじ深海棲艦が宣戦布告という手段を取らないから、余計に国民だけではなく、政治屋の連中にも今が戦争中であるという認識が無いのかもしれない。足りないのではなく、無い、そもそも最初から欠落しているとしか思えないレベルで危機意識が無い。

 

 だから平和ボケした連中が鎮守府の周りを取り囲んで、太鼓を叩いてどんちゃん騒ぎが出来るわけだ。ラバウルやショートランド辺りはそういうのは出てこないらしい。むしろ感謝されるとか。

 

 ……本土勤務はマジでクソだな。外に自称平和団体が居るせいで買い出しすら碌に行けない。給料は多く貰っているが、はっきり言って仕事量に見合わない。他の鎮守府の統括も勤め上げるという性質上、ここ横須賀鎮守府には提督適正のある見習い提督が10人ほど居る。彼らを全員駆り出しても書類仕事が終わらないせいで、大淀や鳥海、神通と言った艦娘にまで事務仕事をやらせている始末だ。給料を貰っても使い道がないというおまけまで付いてくる。

 

 情報の秘匿という観点から飲み屋にすら行けない。挙句、お偉方は見目麗しい女性に囲まれて羨ましいとか寝ぼけたことを言い出す始末だ。確かに結婚相手には困らないだろうよ。この状況で退役した後の艦娘に行き場なんてあるわけもない。あるとするなら提督の嫁さんの座くらいのものだろう。モテモテで困っちまうぜ。

 

「提督よ。黙っていては分からん。説明を頼む」

 

 おっとまずい。とは言っても頑張れ以上のことは言えないわけだ。何とかして準備期間を延ばすのが一番現実的な方法だが、それをしても今度は政局に利用されるだけだろう。長門もそれは分かっているのだろう。

 

 前世の船だった頃は軍人の暴走で無為に命を散らし、復活したと思ったら今度は政治屋どもの暴走に巻き込まれるとは彼女も思いもしなかっただろう。第二次大戦の時の日本の元首たちの方が潔かったのではないかとは思う。自身の命をもって責任を取る形になったわけだからな。辞任するだけで責任が取れると思っているおめでたい連中よりはよほどマシだ。

 

「さっきも言ったとおりだ。むちゃくちゃな命令だというのは分かっている。しかし命令に従わないわけにはいかない」

 

 行き場が無いのは艦娘だけでなく提督も同じなのだ。今までの戸籍は全て消去され。普通の人間として市井で暮らすことが出来たとしても、機密情報を握っている以上何らかの監視の目はあるだろう。それだけならまだ良い。どこの組織から人体実験やらの目的で誘拐されかねないという危険性もある。少なくとも普通の相手と結婚して子供を作るなどということはまず望めないだろう。その瞬間、出来た子供は人体実験コースがほぼ確定する。如何にクソみたいな状況であろうと、国の庇護下にすがる以外にない状況だ。

 

 鎮守府の運営がほとんどが艦娘、一部が提督適正のある人間によってのみ運営されている理由がこれだ。一般の人間がまるで信用できないの一言に尽きる。

 

 事務仕事だって本来は手の空いた人間にやらせたいわけだし、実際にかつてはそうしていた。しかし、ある鎮守府の職員として雇われた者の中に米国や英国、その他諸々の国の後ろ盾のあるスパイが紛れ込んでいたことが発覚してしまった。以降、一般人の採用がなくなってしまい、結果人手不足に喘いでいる。……この国の防諜システムはどうなっているのだろうか。ハッカーからの攻撃にも無防備で、情報は抜き取られ放題。幸いなことに電子系統に強い大淀や、意外かもしれないが大和と武蔵の活躍でハッカーの侵入は防げるようになった。

 

 正直警備にしろ電子戦にしろ、艦娘は知性においても人間を大きく上回っている。正直、何故彼女らが人間なんかに従っているのか、少なくともこの日本とかいうゴミ国家の命令を聞くのかがまるで理解できない。そう考えると市井の者たちが艦娘の事も化け物呼ばわりする理由は分からんでもない。もう滅びた方が良いんじゃないかなこの国。

 

「いずれにせよ何とかして作戦の時期を遅らせる努力はする。他の鎮守府の提督たちもこの件では一貫して俺と同じ立場だ。……そうしないと明石が過労死しかねん」

 

 そう言うとその場にいる全ての艦娘の視線が桃色髪の少女に向く。目の下に隈が出来、独り言をブツブツ呟いているその姿に、初めて気が付いたものは小さく悲鳴を上げる。

 

「……提督?明石は大丈夫です……大丈夫……」

 

 などと言っているが、どう見ても大丈夫には見えない。少なくとも今日一日は休ませる必要がありそうだ。




着地点が見えん。まるで日銀の金融政策みたいだ(笑)

危機意識が無い?俺の事やん。センターやべー。理系科目は安定して満点取れるけど、文系科目が安定して7割を切るwwww

後、大和武蔵は設備的に電子戦が強そうだったのでこうなった。武蔵インテリ説。

ちなみにこの作品はフィクションです。
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