「聖、帝?」
「なんじゃそりゃあ...。」
あまりにも予想外過ぎる展開に、皆は騒然となる。
仗助君も、訝しむような目で壇上の男を見ている。
突如現れたサウザーという男。
先生が紹介しているのだから、新入生、なんだよね?
けれど、どう見ても成人男性にしかみえない。しかも制服すら着てないし。
「フハハハハ!どうぞよろしくゥ!」
で、この瞬間全員が思っただろう。
これは絶対に人違いだと。
そのまま解散となり、サウザー、さん?はそそくさと「カレー、カレー」といいながら教室から出ていった。
その様子を見届け、完全に姿がみえなくなった後、
皆は先生のところに集まった。
「あのー、先生...?」
「ん?何だ?」
「これ、誰かと間違えたんじゃないですか?」
「ああ、そのことか。」
「まあ確かに、驚くにも無理はないかもしれないな。本当は彼は新高1生だというわけではないんだ。」
先生はこう答えた。
それを聞いて周りが騒がしくなる。
どういう意味だろう?
「どういう意味なんすか?」
「彼の通っていた聖帝軍十字陵学園が、経営困難で潰れちゃったんだよ。だから一番近かったこの学校へ転入することになったんだ。」
あ、なるほど。そういうことか。
皆も納得したようだ。
じゃない!
それを聞いてもちっとも納得しないよ!
「制服に関しては特注の物を頼んであるんだが、まだ届いていないということで、前の学校の制服を着用させている。」
「え?あれ学校の制服なんすか!?」
仗助君が驚いたように口に出した。
そりゃあそうだよね。どう見ても私服にも置けないような代物だもの。
「ま、そうみたいだな。」
え!?やっぱりそうなの?
「なにはともあれ、ここの生徒になることにはかわりない。間違いはないよ。」
そういいきる先生に、僕らは何も言えなくなった。
「うーん...」
そして、彼との奇妙な生活はこんな形で始まったのである。
-サウザー家(聖帝十字陵)にて-
サウザー「フハハハハ!カレーが進む進む!」
側近「いやはや、よかったですな、サウザー様」
サウザー「当然であろう!悔しかったらお前も入ってみるか?」
側近「それは遠慮しておきます...しかし、」
側近「なぜいきなり高校へ入ろうとなさったのですか?」
サウザー「フッ、何を聞くかと思えば...。愚問だな。」
サウザー「この聖帝、理由などただひとつのみだ!」
側近「そ、それは...?」
サウザー「無論、楽しそうだったから!」
側近「へ?」
サウザー「ん?何その顔?」
側近「いえ、聖帝たるもの、新たな拠点とするとか、軍事拡張するとか、そういうこともあるのでは?」
サウザー「ない!!」
側近「完璧に言い切った!!」
サウザー「やっぱり学園生活というのは楽しくなければ意味がないであろう?」
側近「正論!いや、正論だけれども!」
側近「仮にもサウザー様はレジスタンスを始め、様々な方から命を狙われている身なのですぞ?そんなことをしている場合ではないのでは...」
サウザー「フッ、安心するが良い。それについての手立ては大方ついておるわ。」
側近「えっ?」
サウザー「自らの目的を達成することには、この聖帝にぬかりなし、という訳だ。任せておけ!フハハハハ!」
側近「...」
側近「まあ、サウザー様がそこまでいうなら...」
サウザー「フハハハハ!」
側近(大丈夫かなあ...)
サウザーの側近の名前誰か知ってる人いたら教えてくれないませんか?